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2008年02月07日(木) 性の悩み

今年に入ってから、1回もスマさんたちを見ていない。
ドラマも見ていない。
毎日会社を出るのが11時だし、休日出勤もあるし・・・。
そんなワケで、家にいるときは、ぐーすか寝ています。
えぇ。先日なんて、会社のソファーでも、寝ていましたよ。
ありえない・・。女としてどーよ、と悩む日々です。



さて。


私は今年で36歳になる。社歴10数年目となった。
今所属する部署の性質上、人に教える立場である。
また、人のミスを指摘し、修正することも仕事のひとつ。

管理部門って、そんな感じなのでしょうね。
そういうわけで、入社当時、自分の先輩だった人たちでも、
今では私に相談したり、場合によっては物事を修正してもらうこともある。


じゅりちゃんに相談しよう。じゅりちゃんに教えてもらおう。


そんな立ち場になれている。
ありがたいことだと。だからがんばろうと思っている。


が、だ。

私より先輩や年上の人は、いい。
わたしがボンクラだった頃を知っている。
いや知っていて、よく今無防備にモノを頼めるなとも思うが、まぁいい。
所詮彼らにとってみれば、私は後輩である。

しかし私より大分後に入ってきた人たちからすれば、それは違う。

教えてくれる人。時にはミスを指摘され、注意してくる人。

オマケに、
「35歳独身で、彼氏もいなさそうで、社歴もけっこう長い人」
である。(彼氏もいなさそうは、余計だが)


わが社の本社には「つぼねロッカー」なる物がある。
女性更衣室のロッカー群の中にある一箇所だけ、
そう呼ばれるロッカーがある。

実はわが社がカネがなく、販売されているロッカーで、
多分、いっちばん小さいロッカーを購入していた。
しかし去年新人が入社した際、その新人の人数分、新しいのを購入した。
その際、注文を間違えたかどうだかしらないが、今までより
ちょっと大き目のロッカーが届いた(総務課が奮発したのかもしれない)

届いた新品ロッカー。いつもより大きめ。
わたしはてっきり、そこは新人さんたちが使うと思っていた。

ところが総務課が「社歴の古い人に使ってもらおう」と言い出し
(多少やり方がイヤミっぽいなとは、思ったけど)社歴古い順で6人まで。
わたしにも権利があったので、その新ロッカーに移った。


社歴古いのが6人。

「ザ☆つぼねロッカー」

ちなみに命名者は、わたしだ。陰で後輩たちが言っているのではない。
他のつぼね達も知っていて、互いに自虐ギャグとしている。
明るいツボネたちばかりだ(一人を除いて・ココが悩みの種なのだが)



わたしは思う。

自分はやさしい「ツボネ」になろう。
誰かがいじめられていたら、かばえるツボネになろう。
そう。あのツボネが、若い人をイジメていたら、真っ先にかばおう。

やさしいツボネになりたい。
頼れて、たまに注意されるけど、やさしく教えてくれる。

そんなツボネ。

いや、そんなオネーサンになりたい。


そう。それが、じゅりちゃんの願い、目標だ。
冗談ではない。大マジメだ。

日々、仕事上の相談・依頼・ミスの指摘の連絡が入る。
その際一度として「今忙しい」と言ったことはない。

いや実際忙しくても。絶対そうは言わない。
どうしても手が離せないときは理由を話し、「○時に連絡するけど、
それでもいいですか?」と聞くようにしている。

「後でいい?」はご法度だ。
なぜならそれは「アンタの言っている事は優先度が低い」と同義語だ。
必ず「○時に連絡する」と約束し「あなたの用件も大事です」と、
相手にアッピールするようにしている。
もちろん、言葉遣いはやさしく。相手の話も全部聞くようにしている。

それもコレも、ただただ、意地悪なツボネと思われたくない。
ただでさえ部署の性質上、お堅い感じだし、注意してくるし、
歳も歳だし、独身・彼氏いなさそうだし、オマケに社歴長いし・・・・。

そんな女の先輩なんて、どー考えても、扱いにくそう!って感じだ。
絶対、そう思っているだろう! ちょっと言われたくらいで、
「なにアノおばさん」とか、思っているだろー!思っているだろー!
(超被害妄想)

だからこそ、そう思われたくない。
絶対、やさしーおねーさん、になりたい。
女性社員に接する機会が多いから、頼れる年上の先輩!とか。
もう、そんなドラマみたいな感じに、みられたーい!!!

そんな努力を、大真面目に一生懸命、やっています。


そして今日。新たな目標ができた。
「やさしーおねーさん」に続く、次の目標だ。



それは残業遅い時間。
後ろの席のけんたろうが、2F営業部からの内線電話をとった。

「なに? どうしたの? 性の悩み?」

おいおい。一体ダレと話してんだよ。
よくよく聞いていると、新人の営業からのようだった。
けんたろうは今年30歳。新人君は大学卒業したての人だ。

最初は笑ってたが、どうやら用件はウチの部署のようだ。
けんたろうが「○○君。システムの件だって」と電話をまわしてきた。


まよった。本音を言うと、迷った。
だがじゅりちゃんは、笑いを追求する女だ。ここでひるんではいけない。

「はい、じゅりです」
「あっ。すみません遅くに。○○です」
「いいのよ。どうしたの? 性の悩み?」

新人君、大爆笑だった。後ろでけんたろうも笑っている。
よかった。セクハラで注意されることはなさそうだ。

「じゅりさんまで、そんなこと言うんですねー」
「ごめんなさい。ヤだったかしら?」
「いえいえ。興奮しています!!」

驚くなかれ。その時、わたしは、その○○君がダレであるのか?
あの新人男性5人の中のダレかだろう、という知識しかない中で、
あの暴挙に出たのだ。


結局、2Fに行って、直接教えることになった。
顔をあわせたとき、ちょっと恥ずかしかった。
でもやさしく丁寧に、教えてあげた。
私って、やっぱり、頼れるおねーさんよね!と思った。


自分の席に戻ると、けんたろうが
「性の悩みにのってあげましたか?」というので、
「勿論よ。やさしく教えてあげたわ」と、言ったら、
死にぞこないの虫のように震えながら、けんたろうは笑っていた。


「わたしはね。やさしーおねーさんを目指しているの。
でもきっと、○○くんは、
やさしくて、ちょっとエッチなおねーさんって、思ったわよね!」

そう言ったら、さすがに失笑された。


いいもん。失笑されても。

しかし自分。かなり疲れているな。
「やさしくて、ちょっとエッチなおねーさん」だなんて、
少年漫画じゃあるまいし。そうとう美人な感じだよね。

そりゃ、けんたろうも失笑するわ。
ま、訴えられないように、がんばります。


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