箱の日記
DiaryINDEXpastwill


2006年07月18日(火) 水彩


水彩



また僕は茶色で上塗りの土をかいた

水彩画の特性を生かさないと

ぼんやり 水に溶けていくよう
境界線とか
重なりのない  空間 とか
そういった
絵が 描きたかったのでは


薄い土
を思い浮かべている
土 空とはちがう空間と 空間とは異なる空 
の間にかたちのない境界を
存在させる
空白というものを存在させる?
どうにも
茶色を薄めるための水が足りない ようだ


女の肌はもっと白い  はずなのに
上塗りをした土色の領域が
よこたわる女の体に見えて
消そう とする
茶色で消そうとする きっと
水分が足りていない
これくらいの肌色をずっと昔に
抱いたことが
あったかもしれない

地面があって、空間があって、空がある
それだけ
でじゅうぶん なのに
画用紙のうえに僕は 世界を置こうとしている
それはきっと
過ぎるんだと
思う




箱 |MailPhotoMy追加