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2009年10月04日(日) 10月4日のlesson de ラ・パレット…

秋雨の時期にもかかわらず、よく晴れた爽やかな一日、いつにも増して大勢の皆様にお越しいただき、充実した一日となりました。
曲目は以下の通り。とてもバランスの良いプログラムとなりました。

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11:00〜
 バルトーク:ミクロコスモス−73,77番
 ショパン:即興曲 1番
 
12:00〜
 チェルニー:40番−15番
 バッハ:シンフォニア−8番
 バルトーク:ミクロコスモス−91,92番
 ショパン:ポロネーズ13番
 ストラヴィンスキー: 5本の指で (Les cinq doigts)

13:00〜
 ショパン:練習曲作品10の4
 ショパン:即興曲作品51の3

 《休憩》14:00〜14:40

14:40〜
 ショパン:エチュードOp.10-8
 ショパン:ファンタジー op.49

16:10〜
 ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲
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この日のレッスンでは、前半は『どうやってピアノの勉強をするか』、後半は『ピアニストになるにはどうしたらいいか』がテーマとなりました。

前半の『どうやってピアノの勉強をするか』では、

 ・音楽というものは、はじまったら途切れずにずっと緊張が続いていくもの。

 ・自分が注意していい音楽にしたいと思うのはとても大切なこと。なぜなら、レッスンで先生が全てのことを言うのは不可能だから。

 ・自分一人で、レッスンを受けるだけで上手になるのは難しいこと。他人の演奏を聴いて考えることで上手になる。

 ・ピアノで音楽を勉強するか、ピアノを弾くのを練習するか…が音楽の分かれ道。

 ・演奏している時、無意識のリタルダンドが音楽を悪くしてしまうことがよくある。
 次の音楽を待つのは良いことだけれど、その前で遅くなってしまってはいけない。

 ・小さい時から音楽の勉強をすること。小学生の時は音楽の勉強だけでいいくらい。

など、示唆に富んだお話の数々がありました。

後半の『ピアニストになるためにはどうしたらいいか』では、

 ・音楽はドラマ。何かが起こっている、起きるかもしれない…ということが聴く人の心をつかむ。それが本当の音楽家の才能。

 ・美の女神は嫉妬深く、どんなに完璧に弾いても美しくなるにはまだ足りない。

 ・日本人に一番欠けているのはリズム感。人間の手はリズムに嵌って動かすと動く。

 ・音楽を弾く前の余裕が大切。

 ・音楽は常に頭と身体の中にある。頭の中にどれだけ音楽があるかが一番大切。

など、音楽の勉強をしていく先にどのような理想があるか…についてお話くださいました。


普段、プロフェッショナルなピアニストの演奏を聴いていると、音楽の感動はさりげなく生み出されているように見えますが、そこに到達するまでに学び、身につける必要があることは沢山あり、それらのどれもが音楽につながっていなくてはならない…ということを強く感じました。

音楽を求めていて、今、学んでいることがしっくり来ないと感じていらっしゃる方にとっても、北川先生のご指導に触れることは、きっと大きな助けになることと思います。

次回は12月6日、お申し込みをお待ちしています。


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