えがにき
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2002年03月08日(金) ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

オサレやねぇ。うん。なんか、監督は「どうすれば愛されるのか」を知っていると言う感じ。小気味のよいパッチワーク。カッコよくて、とぼけていて、笑えて、残酷。人殺しの場面で笑っているオノレにちょっと待てと思うのでした。うに。


2002年03月06日(水) タワーリングインフェルノ

その昔、テレビで吹き替えがついて放送される映画をよく観た。親が見るので一緒になって観ていた。夜の9時から始まると、子供が起きているのには辛い時間になるが、最後に再びあの淀川さんが出てきてお決まりの挨拶をするのを見るのが嬉しかった。最後まできたという達成感があったのかもしれない。

『タワーリングインフェルノ』(1974)その頃観ていたと思われる中で一番記憶に残っている映画。しかし、ストーリーはほどんど忘れていた。

なんとなくの懐かしさでDVDを借りてきた。自分のパソコンでこの映画を観るなんてあの頃想像もできない未来が今なのだろう。トレイにDVDをセットするとDVDプレイヤーが起動して画面が液晶に映し出される。

なんてことだろう。この映画が高層ビルを舞台にした脱出劇だということはもちろんわかっていたはずだったのだが、意識していなかった。意識していないというのは、画面を観る私のうろたえようを私自身が感じたことでわかった。

ショートした火花が燃え移りしだいに火の手が広がってゆく。炎の恐ろしさ、取り返しのつくことが取り返しのつかないことになり、覆い隠していたものがあからさまに隠しようもなくなる。人と人の絆、それぞれの人間模様、エゴ、勇気、男と女。

生き残るものあり、生き残れないものあり。今であるからかも知れないが、衝撃的だと思うシーンがいくつかあった。敏感になりすぎているのか。こんな直接的にかかわりの無い私でさえ思い出してしまうことはあまりにも重すぎる。(DVDには165minと記されている、もしかしたらテレビではカットされていたのか)

最後のセリフ、背筋が凍るようだった。

人間は何を目指しているのだろう。そんなことをしばらく考えた。


映画はきれいごとだけではない、生活を、人間を、映し出す。そこに自分という人間が生きなおせる過程を映し出している場合がある。与えられるものではなく何をそこに見るか。さらに見い出すか。






2002年03月02日(土) オーブラザー!

えーと、隣の人は寝ていました。前の席のカップルは牛乳パンといよかんを仲良く分けて食べていました。おじさん2人連れがどうしてこの映画を観に来たのか。少し聞いてみたい気持ちがしましたがさわらぬかみにたたりなしですね。触らぬ髪、もとい障らぬ神で今思い出しましたが、再後列で座っていたのですが途中背後に人の気配を感じました。気のせいではない筈です。映画館は子供の生えかわりの頃の歯のように隙間だらけでしたので、わざわざ立って観るはずもなく。まあいいでしょう、気にせずとも。…。

この監督兄弟の映画はわたしは初めてみるのでした。高度なところでねじれていておもろいなという感想です。最後のクライマックスシーン(わたしの中だけかもしれないけれど)静かな盛り上がり。あにゃー。すごいわ。

あのおじさんの言ったことはそうだったわけですが、それが指し示すことは今の自分にもしみいるのでした。そういう意味でいちいちコマコマ見るんではなくて、こう、高い一定の何かを保ちながら観ていると非常に面白いのであります。

脱走する三人組というのは鎖で繋がれていたわけですが、あんなふうに簡単にキャベツ畑の中を逃げられるものなのですね。

スパイにスコッチ、伊達男に伊達男。うぬ。



2002年03月01日(金) オーシャンズ11

映画の日万歳。

ということで、平日の真っ昼間、おてんと様の高いうちから好んで薄暗い湿った場所に入って参りました。

えぇっとー。豪華メンバーによるスリルとサスペンス溢れる泥棒映画らしい、という情報しか我が耳に入ってきませんでしたので、何の期待も持たずにおりました。観なくてもいいけども、千円だし、観てみてもいいか…。というノリ。

まあ、朝一番の回に間に合うべく、ずるずるとベッドからはいだして息をきらしてたどり着き、板の向こうのお姉さんに1000円也をお支払い致したのでございます。

予告編がたんまりと流れ、なかなかにこれから観たいものがたくさんあるではないかとひとり缶コーヒーを啜りながらにんまりにこにこ♪。


本編始まる…

色が変に綺麗に見えるんだけれども、なんだろうな。と考えつつ。気を使っているよなぁ、あんなところやあんなところが青く光ってたりするのを観て思う。しかし人は慣れるものだからかその刺激は最後まで持続しなかった。ふ。カメラの目線が面白くてやるなぁ、やられたなぁ、と面白さを感じたことが何度か。

音楽効いているような、なんかスナッチのサントラが聴きたくなったのはなぜか。答え、似てるから。あれ、違う?

あー、でも、というかやっぱり?か、11人と言ってもさ。男前ジョージとブラピとあとあのリプリーに出てた男の子(バートン版猿の惑星の人に見えるのだが)とアンディーガルシアしか分からなかったりする。うはぁ。

何人かがひとつの方向に向かってそれぞれの仕事をこなしてゆく。というのって、見ていて気持ちいいと思うんだけれども、もっとこうにんまり感が欲しかったなぁ。最後に充分満足できなかった感が残ってしまったのでありました。







さかなみち |MAIL

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