アルコール。

アルコールは、カラダにとても素直に響く。

ここ半年くらいずっと、
私の中で「とろり、とろり」と時間が流れていて、
それはまるで極上のアルコールみたいだ。
琥珀色で、香りが高くて、少し粘度があって、そして、一気に飲むと気持ちが悪くなる。

とろとろと流れている時の中で、
浸るでもなく流されるでもなく、逆らうでもなく、
ただ、その時を程良く味わっている。
貪ることも、吐き出すこともない。


随分と時が経って、
気づけばたくさんの思い出や後悔を両手一杯に抱えて途方に暮れている。

そして、その足もとを容赦なく時が流れていく。

五年後に笑っていられるように、
今はただ、ひたすら五年先を見つめているしかない。
そして、走れなくても、歩き続けるしかない。
2006年05月15日(月)

雨の中

今日は朝から雨が降っている。

雨の日は、雨のにおいがして、
雨のにおいっていうのは、
水のにおいや、土のにおいや、空気のにおいや、
なんだか色んな事を思い出したり考えたりする。

雨の日は髪が広がるからちょっと憂鬱。
でもなんだかしっとりしていて、
テンションも下がる代わりに
苛々したり怒ったりしなくていい気もする。


色んな事は、
自分次第なのだ、
と、この間聞いた。

見えるものも聞くこともすべて、
私というフィルターを通している。

それでも、
フィルター越しの世界の中で、
もがいたり泣いたりしてみる。

恋は難しい。
愛も難しい。
独りぼっちじゃない、
そのことがしあわせで、煩わしい。
2006年05月13日(土)

すこしずつ、すこしずつ。 / ろっか