カンラン
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2002年11月30日(土) ぬるま湯のなかから





映画好きですか?

どんなの観ます?

話題作はチェックしてます?





数週間前の天気のいいお休みの日に川沿いの道路を走りながら聞いてたラジオ。

映画紹介が始まり,ちょっと自分のアンテナをのばしてキャッチしてみようとしたところ,

なんだかいろんな意味で衝撃的(あくまでも私にとって。)な作品が取り上げられてました。

『ジョンQ』。

ご覧になりました?

あらすじ聞いてて目がてん。

のどかな川べりを遠い目で見下ろしつつ,ちょっとしたキャパシティ・オーバー迎えました。

その内容っていうのが,

医療保険の絶対的な壁に立ち向かうお父さんのおはなしで,

医療費を払うことができないお父さんは,息子の生命を救うべく手術を要求。

拳銃握って人質とって病院に立てこもっちゃうんだそうな。

うぅぅぅぅぅん・・・。

しかもアメリカでは,似たような事件を誘発するんじゃなかろうかと

かなりの論議を呼んだ話題作なんだそうな。

同じような?

誘発?

ほんとにほんとに?

あたまぼんっ!

飛んでいきそうです。

これって自然なものごとの流れに沿ってるんでしょうか。

さすが熱いぜ。

いや,私の映画を選ぶ基準に沿ってないだけなんでしょうね,きっと。

現実離れしたあまりにも突拍子もない作品は苦手なので。

自分がすぅっと入り込めないとだめなんです。

けどパーソナリティさんは絶賛してました。

ちなみにどこかしらで見たレビュウにはたくさんの有名人の方々の感想なんかが載ってましたが,

みんな揃って

「親子の深い愛に感動!」

「愛する人の生命を救うひたむきな姿に涙!」

などなど。

・・・正直,それ以外に何て言えばいいんでしょう。







2002年11月28日(木) ジャイ その後





以前日記に書いたジャイアント手袋なんですが・・・

その後もう片っぽ編み始めました。

やはり同じくジャイアントな仕上がりにするか,

軌道修正モードに入るか悩んだ結果・・・

エスは後者を選ぶことにしました。

人間やっぱり失敗したと思ったら,その過ちを正したいと思うものなのですね。

きつく編むとどのぐらいジャストサイズになるのかも興味あったし。

まだ唯一小指1本がついてる状態ですが,

どうやらいい感じです。

大きさが改善されたのはもちろんのこと,目が詰まっててあったかそうだ。

と同時に一目編み進めるごとに新たな決断のときがずんずんずんずん迫ってくるわけですね。

例のジャイアント片割れ。

〜巴里蕕未佞蠅妊献礇ぅ▲鵐箸魯献礇ぅ▲鵐箸里泙泙修辰箸靴討く。

▲献礇ぅ▲鵐箸鬚曚匹い討佞蠅世靴北瓩襦

ジャイアントは封印して新しい毛糸の玉でふりだしに戻る。







,呂舛腓辰犯瓩靴垢るような気がしてなりません。

だってきっと左と右とが,まるで別人所有の手袋のような具合になると思われます。

◆い海譴詫想的ですね。

でも5本の指までちゃぁんとできあがってるものをほどいてもう一度編み直すのって

可能なんだろうか?

一応友達にも聞いてみたんだけど,

もしかしたら編み直すには遅すぎるかも・・・みたいなことを言われちった。

たしかに長さに多少ゆとりがないと編めなさそう。

ところどころで毛糸切ってるわけだし。

指あと1本のところで

「毛糸が足りなくて編めないよぉ。」ってことになったら切なすぎます。

・・・てことでを選ぶことにしますと,

おんなじ毛糸が必要になってきます。

まだ売ってるんだろうか。

「現品限り」って書いてあったような気すらしてきます。

お店の閉まる18時までに駅裏まで行かなくては!

そんなわけで今日は定時ちょうどに職場を飛び出し,

横腹を痛めながら電停まで走り,

無事駅行きの電車に乗り込めたわけですが。

んもぅ。

普段から電車が足の私はそれ以外の方法なんてはなっから考えてなかったのですが,

すぐ脇をバスがじゃんじゃん追い越していく。

何台も何台も。

しかも電車はぐぐっと東の方までまわってから駅に行くんでした。

そんなん頭になかったよ。

車内でもぞもぞ落ち着きのないこと!

だってあの手芸屋さん,

18時までしか開いてないくせに随分早いうちから「ほたるの光」を流し,

大々的に掃除を始めるんだから。

早くしないと掃きだされる。

駅と噴水の間をばたばたばたばた走りぬけて,

甘ぁい香り漂うシュウクリーム屋さんも横目でちらりやり過ごして,

郵便局の前で駄々をこねだした足の機嫌をとりながら,

案外余裕をもってかの大型手芸店にたどりつけました。

手すりにがっしりつかまるようにしながらようやく毛糸売り場まで階段を上り,

お目当てのこげ茶色のアルパカの毛糸を発見。

ついでに1玉100円のかわいらしい色合いの毛糸も3玉購入。

これで何作るかなんてまだ考えられやしないけど。

ふぁぁぁぁ・・・っと

お店の外の空気がほっぺたに気持ちいいなと時間を見れば17:47。

「ほたるの光」の前に買い物終了しました。

よかった,よかった。

これで今週末は編物に没頭できそうです。

どちらにしても手袋3ピース編むことになるのねー。

一体いつ出来上がるんだ,こりゃ。

あとから羊毛もからみつかせたいし,革ベルトもつけたいし。

ゆっくり気長にやってこ。







2002年11月23日(土) プレゼント



とってもきれいなものをもらった。



机の上にぽんっと置かれた分厚いメモ帳を



言われるままにぱらぱらめくってみると



あらわれた落ち葉。



ふしぎなかたちをしたその葉は



半分が黄色でもう半分がピンクがかった茶色。



色鉛筆でしゃしゃしゃと塗ったような



なんとも言えないやさしい色で。



ちょうどまんなかのところで右と左で違う色。



「きれいだね。」と言ったら,



「あげる。」というひとことがぽんっと返ってきた。



さっき机の上にメモ帳があらわれたのと同じような感じで。



ぽんっと。



落ち葉がたくさん敷かれた公園でこのきれいな一枚の葉を見つけたんだそうだ。



見失ってしまわないように目で場所をしっかり記憶して



ちらちら確認しながらサッカーをするその人の姿を思い浮かべたら



おかしくなった。



もちろんそれ以上にすごくすごく嬉しいんだけど。



こみあげてくる笑いが止まらなくなりそうで



口をすぼめてお茶を飲んだら熱かった。



かぁぁっとしたものが一気に咽喉をすべりおりていって



胸までひりひり熱くなった。









2002年11月22日(金) ネイサン





10年ぶりに広島に戻って来てから知り合った数少ない人のなかに

私が「ネイサン」と慕う人がいる。

最初の出会いはなんだったっけ?

確か一番最初に勤めた会社を退職して,2つめのアルバイト先で出会った。

印刷室で大きな印刷機を動かしているときに

突然背後から大きな大きな声で話し掛けられたんだった。

振り返ったら思いのほか小さくてころんとした「ネイサン」が立っていた。

そっから出不精の私を昼夜問わず引っ張りまわしてくれちゃって。

気付いたら焼き鳥食べながらの身の上話で泣けるような仲になっていた。

警戒心の強い私のこころを解きほぐすのにも

苦労なんて必要としないような人なつっこい人だ。





その「ネイサン」の誕生日が今年も近づいてきたので

あれこれ迷いながらもプレゼントを買った。

去年は銀のネックレスを作ってあげたんだけど,

今年はそんな余裕もなかったため何軒もお店をまわって星のピアスを買った。

数ヶ月前に会ったときに,星が好きだって言ってたのを思い出したからだ。

少し長めの華奢な鎖に星がひとつだけついたシンプルなピアス。

それにしてはやけに大きな包みを鞄に忍ばせて待ち合わせのお茶屋へ向かう。

下から見上げるとすでに到着してメニュウを広げてる「ネイサン」が見えたので

ぐるぐるの階段を駆け上がる。

私にしてはめずらしく駆け上がる。

椅子を引いて腰掛けようとした瞬間に大きな包みが目の前に。

あれ?

長らく会ってなかった「ネイサン」,

私への誕生日プレゼントずっとずっとあっためてくれてたようです。

「何ヶ月遅れだ,って感じやけど。」とにやにやしながら。

すごく嬉しかった。

ついついもらいものトークに花が咲いてしまいそうだったので,

私の方も忘れないうちに少し早目のプレゼントを渡す。

とても気に入ってもらえたようで,さっそく両方の耳に小さな星がぶら下がった。





来年の誕生日には「ネイサン」,ここにいるだろうか?

それとも長年の夢が叶って,遠くに行っちゃってるんだろうか?

どちらにしても,この人とはずっと繋がっていたいと思う。

・・・私,言わずと知れた連絡不精だけどね。







2002年11月20日(水)





ともだちが沈んでしまってる。

一番しんどいところから何とか抜け出せたと思った矢先,

知り合いの人からがつんと意見されて再び深みにはまったのだそうだ。

相手の人も環境の変化だか何だかでいらいらしてたんだって。

つらい。

別に熱くなる必要もないのに,

たまたまどちらかの虫の居所が悪かったがためにぶつかっちゃうことってある。

妙に反抗心めらめらしちゃったり。

胸がかぁぁっとして収拾つかなくなるんだよね。

で,どうやら私の友達はその相手から,

「あなたは結局○○なのよ。」

ときっぱりと言われたんだそうな。

性格,生き方,もろもろのことについて,

「あんたはこんな人だ!」って。

たしかに自分のことって自分じゃわからないこともいっぱいあるけど,

簡単に決め付けて欲しくない気持ち,私も強い方。

だって自分は生きてるんだから。

生きてるってことは,日々変わっていってる,ってことだ。

いや,日々どころか一瞬一瞬かも知れない。

揺れてる,ってことだ。

良くも悪くも。

表面化しないささいなこころの変化だって,そのひとつ。

(そういうのを平穏,っていうのかも知れないなぁとも思う。)

だからその人をあらわすことばなんて,はっきり言って役立たずだ。

それはつまり,「それから」に対して目を瞑り,「過去」を語ったことばになるのだから。

教科書に載ってる偉い人のことをまとめたような文章だってそうさ。

あの世で本人が読んだら首をかしげてしまうだろうさ。

とは言うものの,仕方ないんだよね。

人間って,語りたい,伝えたい動物だから。

そうそう。

それにしても,人によって感じ方って違うんだなぁ・・・って今回のことで実感。

私のともだちが言われたこと。

私は彼女に対して一度もそんな印象を抱いたことないんだよねぇ。

人間の姿に通常,「うそ」も「ほんと」もないんだし,これは受け手の問題なわけで。

とにかくともだちはそうとうショックを受けてた。

何とか元気出してぇぇ。

飛んで行きたい気持ちはやまやまなんだけど・・・実際,遠い。

こういうとき近くにいたらよかったのになぁと思わずにはいられない。

彼女の最後のことばが目に焼き付いてる。

「人はほんとにさみしいとき,どんなことして過ごすんだろうか?」

私に対しての質問。

みんなに対しての質問。

そして彼女自身に対しての質問。

これは永遠のテーマだ。

私も沈んでいる状態で鼻水ずびずびしながら何度この質問を繰り返しただろう。

時には誰かに投げかけて,時にはこころの中で何度も何度も。

誰かに会いたくなる人もいるだろうし。

私みたいにとことん一人で落ちるとこまで落ちてみたい人だって少なくないだろう。

で,きっと彼女だってそうだ。

きっと次のメールにはそんなことが書いてあるだろう。

どういうのが理想的なのか。

どういうのが正しいのか。

どうあるべきなのか。

うそっぱちで幻に過ぎない一般的な枠に自分をはめてみようとしたってきりがないんだよ。

それならば

一回息を大きく吸って頭の先からずぶずぶと沈めるとこまで沈んでみればいい。

次はものすごい勢いで蹴上がってこれるはず。

途中に漂うものたちみんなびっくりするぐらい鮮やかに。

そしてそして

気泡越しに見上げる水面は以前見ていたものよりうんときれいに映るはず。








2002年11月16日(土) あなたのふしぎはわたしのふしぎ




人体,人体,・・・と言っていたら

(自分ではそんなに連呼してたつもりはなかったのですが。),

念願かなって『新・人体の不思議展』に行けることになりました。

何年越しの興味津々ターゲットだったんでしょ。

京都時代に梅田で開催されてて,

かなり気になっていたものの,

あれよあれよと結局期間終了しちゃって悔しい思いをしたのを覚えてる。

期間に割りと余裕があると「まだまだ大丈夫。」なんつって

ついつい先延ばし,先延ばしにして見逃してしまう悪い癖。

今回もご多分に漏れず,

「まだまだ。」って言ってる間に12月1日の最終日がどんどんどんどん近づいて来てる状況でした。

よかった,行けて。

それにしても「来て,見て,触って」でしたっけ?

なんてキャッチィなんでしょ。

私,電車の中で何度,このことばの書かれたポスタァに見入ったことでしょう。

たしかに会場ではおこさまが

「うほぉぉぉぉぉ!」と意味不明な雄たけびを上げながら人体にタッチしまくりでした。

展示された新聞記事をいくつか読んでみたのですが,

来場者,若い女性がほとんどだそうです。

「生命を宿す存在」,「近頃の健康志向の延長」,「死にまだ遠い存在」などなど

様々な理由づけがなされていましたが・・・

うん。たしかに。

私たちのすぐ前の女性もひとりでものすごく熱心に展示物に見入ってた。

私は何だかんだ言って,さささっと流すところは流すんですけど。

私の横で少し目が泳ぎ気味の人は,

ショーケースを覗き込んでは空を睨み,

「うぅぅん。こども連れて来て見せるのってどうなんだろ。」って悩んでるようでした。

本人が「見たい。」って言うなら見せてもいいものだと思う。

「こわい。」とか嫌がる子に見せる必要はないと思う。

だってここにある人体,

まるでつくりものみたいにさらりと展示してあるけれど,

れっきとしたほんものの献体だ。

実際私なんて,

中国語と日本語で書かれた献体に関する同意書の用紙が

意外にも一番現実的な展示物だったような気がしたぐらいだ。

それらを理解した上で見てる私もよくわからなくなってくる。

はじめて見る,こわさを感じない死。

きもち悪いわけでもない。

たしかに心のどっかで「これってありなのかなぁ。」っていうのは感じるね。

ちょっといけないことのような。

でも同時に自分が何なのか知るのも大事なことのように思うし。

間違いなく貴重な体験をした。

帰り際に脳を持ち上げてみた。

私が先に。

男性が平均1400グラム,女性が1250グラムぐらいらしい。

うぅぅぅぅん・・・重たいぞ。

これを首一本で支えて生きてる人間てすごいな。

こりゃ肩もこって当然だ。

普通に生きてるのって,なんだか十分奇跡だぁ。







2002年11月15日(金) お誕生鍋





初ちゃんこ。

知り合いの誕生日会がちゃんこ屋さんで開催されるというので,

仕事終ったあとお祝いに出かけてきました。

それにしても私の職場からこんなに近いところにちゃんこビルがあったなんて。

しかも結構みんな知ってる有名なお店らしい。

へぇぇぇぇ。

みんな物知り。

部屋に通されて一息ついて

案の定始まる「‘ちゃんこ’って何なんだ?」トーク。

食べたことない私はわかってなくて当たり前だけど(いばるな。),

何度か食べたことある人もどうやら適切な答えが出てこないらしい。

「普通の5人前」鍋と「みそ味の牡蠣鍋」とやらが

ぐつぐつぐつぐつ煮えるのを眺めながらたどり着いた答え・・・

お相撲さんもしくはちゃんこ屋さんがつくる鍋はすべてちゃんこ。

・・・こんなんでえぇんでしょうか。

どんなんだろ,どんなんだろ,とわくわくしていたちゃんこ鍋。

気付けばいたって普通にたいらげました。

も少し言うならあんまり印象に残らなかったような気も。

それでも満腹,満腹。

最後にお店の前で渡した私からのへんてこプレゼント。

気に入ってもらえたかどうかが気になるところです。

一応それなりに悩んで買ったんだけどなぁ・・・。

もっとスタンダァドなものがよかったのでしょうか

・・・なぁんてちょい弱気になってみたり。








2002年11月13日(水) 注がれ溢れるもの





最近の保育園てすごいらしいです。

いや,自分自身と保育園,もしくは自分の子供(・・・?)と保育園との距離が

どちらにしてももとてもとても遠い私が保育園の話するのもなんですが。

最近の保育園てすごいらしいです。

私も実は・・・

仕事柄,保育園×子供×保護者の関係や雰囲気を何となくちらりと垣間見ることはあります。

自分とこと比べてみてそれなりにあれこれ思ったりすることもあります。

今日は夕方の地元のニュースに取り上げられてた話題。

最近の保育園事情です。

少子化の進むご時世,子供集めもなかなか大変みたいです。

そこで考えられるあんな手やこんな手・・・。

(欷郤圓定期的に子供と一緒に保育時間を過ごすことのできる行事の実施。

  ・・・こまめに催されるちょっとした参観日みたいなもんでしょうか。

     先生と保護者が一緒になって保育にあたる具合。

監視カメラ系。

  ・・・固定カメラによる保育中の映像を保護者がいつでもリアルタイムでチェックできるシステム。

     遠く離れた場所に住むおじいちゃん,おばあちゃんにも好評だそうです。

うーん・・・どうなんでしょ。

やっぱり賛否両論あるみたいですよ。

「いつも子供の様子が気になって心配だから本当に助かってます。」と言う人あり,

「孫がなかなか固定カメラの前のいい場所で遊ばんので見えづらいです。」という人あり。





とりあえず私が一番強く思ったのは,

最近の保母さんは大変だなぁぁぁぁ。

私は絶対したくない仕事だなぁぁぁ。

ということです。

気の休まるときがないですよね。

こんな職場じゃ。

・・・本来ずっと張りつめておくべきものなの,職場って,もしかして?

「保母さんて保護者から信頼されてないんでしょうか?」みたいな意見も

視聴者からスタジオ宛てに届いてた。

私もそう思ってしまったなぁ。

みんながみんなそうじゃないんだろうけど。

子供って手をかければかけただけ立派に育つ,ってもんでもないような気がするし。

がらにもなく夕方,暗がりの食卓で考えてしまったこと。

私にも保母さん目指してる友達がいるからねぇ・・・。







2002年11月12日(火) 手のひらサイズ?





手袋片っぽ編めた。

なんだか思っていたよりもうんと大きな仕上がり・・・。

広島風お好み焼きみたいに

ぎゅうぅぅぅぅぅっと押しつぶした手のひらサイズだぁ。







2002年11月10日(日) モミジ


職場1Fロビィに貼られた紅葉情報に

ずらずらずらっと見頃マークが並んでいるのを発見。

広島県の花(らしいですよ。)はモミジということもあって,

県内いろんなところに紅葉のきれいな場所があるようです。

・・・実は私,はじめてなんですけども。

思い立って「紅葉観に行こう」メールを送信したのがたしか一昨日のこと。

その後あちこち場所を吟味した結果,

程よいお出掛け感を味わえる宮島へ行くことになりました。

ちょこちょこ宮島に渡っているつもりだった私ですが,今回気付いたこと。

人の少ない宮島しか知らない,ということ。

地元だからでしょうか・・・

どうやら平日とか夕方とかにしか行ったことなかったみたいで。

たくさん人を乗せたフェリーがひっきりなしに宮島口と宮島とを行き来するのを眺めていると,

なんだか遠いところを旅しているような気分になりました。

フェリーの客室からもところどころに真っ赤な木々が見える島。

いつも思うことだけど,

小さいころよく目にした地図上の島って,ほんとちっちゃい。

イメージ的に人がやっと爪先立ちで乗っかれるような・・・。

でもどんなに小さく描かれている島でも,実際はそれなりに大きいわけで。

ずんずんずんずん迫り,ついには視界いっぱいに広がる大きな島。

当たり前のことではあるんだけど,いつも思ってしまうこと。





宮島の桟橋には,

登山っぽい服を来た人,

歩きやすそうな靴をはいた人,

バギーを押す家族連れ,

ピン・ヒール履いた若い子,

半袖(!)シャツ着た外国の人。

さまざまな目的で集まったさまざまな人。

私たちもそんな渦の中の人になる。

厳島神社へと繋がる道を歩いては砂浜に逸れ,浜が波に消されればまた道に戻る。

そんな感じでゆっくりゆっくり歩いていたら,お腹がすいて来た。

乗船前に買った山賊むすびは

紅葉のきれいな場所で食べることに決めていたので,

紅葉谷公園へと続く細い坂道の途中で焼きたてのもみじまんじゅうを2つ買って,

その甘ぁいにおいとふあふあと立ち上る蒸気をちびちびと楽しんだ。

焼きたてのもみじまんじゅうなんてひさしぶり。

ぱかっと割ったら,やっぱり薄紫のあんこが入ってた。

紅葉谷公園内に入ると,さすがに行楽客がてんこ盛り。

古くて小さな橋には気の毒なほど,

歩みを止めては頭上や眼下の彩りを楽しんでいる,たくさんの人,人,人。

目がびっくりしてしまいそうなぐらい真っ赤っかの紅葉や真っ黄っきの銀杏の木。

修学旅行生と思しきジャージ姿の一団に時折まわりを囲まれては

むかしばなしをしながら進む。

どこへ向かってるんだろうねぇ,などと言いながら。

・・・気付けば登山道に入ってしまっている。

たしかに勾配もきつくなってきた。

ほどよいところで引き返し(下りって思った以上に,膝がくがくになりますね。),

ロープーウェイ乗り場へと続く道から少し逸れたあたり,

川べりに腰掛けて街に待った山賊むすびを食べる。

広島の方言がいくつか書かれたおなじみの包み紙。

「これはわかるね。」

「これは聞いたことないよね。」

ひとつひとつコメントしながら大きなおむすびをたいらげた。

おむすびによって刺激された胃2つを抱えて少しずつ紅葉色の山を下り,

商店街で揚げチーズもみじとあなごちくわを一つずつ買って,はんぶんこした。





帰りのフェリーに乗ったのは15時頃。

人でいっぱいの客室にははなから入らず,

デッキから緑色の海や,遠ざかっていく島,近づいてくる対岸の街の様子を眺める。

私たちはきれいなところに住んでるなぁ,と思う。

ほんとに。

電車乗り場のベンチで1本電車をやり過ごしてから市内行きに乗り込む。

一番先頭に座って風景を楽しむつもりが,うとうとと眠ってしまっていた。

目を開けて一番はじめに目に飛び込んできたのは,

むかいに立った女の子が握り締めているきれいな紅葉だった。

きれいなものを見た一日。

今年の冬は少々さむくても大丈夫そうだ。







2002年11月08日(金) 左耳を冷ます




予想通り。

かかってきた一本の電話。

もちろんこっちははっきりとした理由があって請求に応じなかったのだけれど,

相手の人も自分の立場を守ろうとして必死でしがみついてくる。

突き放したように言うならば,理不尽かつ自分勝手な理屈をまくしたてて。

あー。

でもわかるんだよね。

こういう状況になったら私もきっとパニックになるだろうしなぁ。

自分の職場の上の人からぶぅぶぅ言われ,

うちとこに問い合わせてもいい返事が得られない(得られるはずもない。)。

板ばさみだ。

とは言うもののうちだって法律で決まってることを曲げるわけにはいかない。

なんとかわかって欲しくてちょっと強いめに言ってみても効果は出ず。

受話器から私の耳へと次から次になだれ込んでくることばたち。

うわぁぁぁぁ。

埋もれちゃいそうだ,私。

結局むかいの席で私たちのやりとりを聞いていた上司がぷちっときれて選手交代。

しばらくの落ち着いた会話の後,

ものすごいぴりぴりとげとげ痛い感じの展開になっていった。

私はだめだ,こういうの。

そばで聞いてるだけでじわっと目が熱くなってくるよ。

結局さようならの挨拶もないまま回線はぶちっと切られて終わった。

大人に使い古された教科書通りのことばみたいで嫌いだけど,

みんなそれぞれに立場があるからね。

仕方ないんだろうね。

できるだけ多くの人がしあわせにおだやかに暮らせるように決まりごとがつくられて,

それに沿って物事をすすめていくのがきっと人間生活っていうものなわけで。

情とかそんなんをいちいち持ち出してたら誰も割り切って仕事なんてできない。

例外,例外,って小袋を次から次へと

まるでクリスマス・ツリーのかざりものみたいにぶら下げてくわけにもいかず。

それって同時に「淡々と」とか「薄情」とかそんなふうに呼ばれる状態でもあるんだろうけど。

・・・って考え出したら前には進めなくなってしまう。

それにしても強くて優しい人ってどんな人だろう。

私はそんな人になりたい。

けど,きっとむずかしいさじ加減だ。

料理で言えば鉄人級だ。

揺さぶれば波立つ極端な私には実現できないかもなぁ。




週末,もし晴れたら紅葉観にいきたい。








2002年11月06日(水) かいかい





昨日からかゆくてしょうがなかった私の目たち。

今朝目覚めた瞬間にあぶなさを感じて鏡を覗いてみると・・・

真っ赤っかっか。

おー。目ん玉が赤い。(特に下半分の充血が著しい。)

目ぐらい,と思っていつも通りに出勤の支度してみたもののかなり不安。

お母さんは‘はやり目’じゃなかろうかとかなり警戒してるし。

結局仕事を半日休んで,眼科に初受診することに決めました。

電話帳見て眼科探し。

よくわからないのでとりあえず職場に一番近そうなところへ行くことに。

受付を済ませて待合室の方に目を向けると,ものすごい人。

老若男女入り乱れてぐるりっとソファに座ってる。

一瞬後ずさりしてから,諦めておじさんとおばさんの間の隙間に腰を下ろす。

午前中だけの休みで診てもらえるかなぁと心配もしたけど,

11時頃には記念すべき左眼の超どアップ写真と

薬局でお薬も出してもらって無事終了。

私の目はどうやら結膜炎だったようです。

大したことなくてよかった,よかった。

初めての眼科で多分私,すんごい不安げな顔してたんでしょ。

患者さんずらりの状態なのに,

まずなんてことないおしゃべりを始めた先生は終始,

「こわくないから。」とか

「いたくないから。」とか

「大丈夫だから。」とか

そんなことばをかけてくださいました。

・・・こども並みだ。

たしかにどきどきはしてたけどね。

小さい頃も目医者に行くと,目に注射される,と勝手な思い込みをしていたりしました。





その後雑貨屋さんで羊毛セットを買って(羊毛=原毛ってあんまり置いてるお店ないんですね。),

世の中のみなさんのお昼休みより少し早めに昼食にありつく。

パルミジャーノ・サンドとあったかい紅茶。

おまけの杏仁豆腐風ミルクかん。

すいたレストランでゆっくりできる平日のお昼。

なんてぜいたくものなんだろう,私って。

午後,ちゃんと気持ちが切り替わるかな。







2002年11月05日(火) もみじ割り





職場で朝からもみじ饅頭が配られた。

机の片隅に放置したまま数時間を過ごしていたけれど

あるときを境にむくむくと

気になって仕方ないモードに入った。

まだちょっとからだも暖まりきらない午前10時半。

食べてしまおうか。

食べてしまおう。

もみじ饅頭は有名だけれど,

地元にいるとほとんど食べる機会はない。

先々月の奄美旅行にもおみやげとして持っては行ったものの,

私自身,最後に食べたのはいつだったっけ?

包みを開けるとぷぅんと漂う甘いにおい。

こげ砂糖のようなはちみつのような。

特に何も書いてないってことは

中身はこしあんだろうなぁ・・・と

真ん中でぱかっと割ってみると,

・・・あれ?

こんな色だったっけ,もみじ饅頭の中。

黒々としたあんこを想像していたのに

目の前に現れたのはグレイ?うす紫色?のこしあん。

ちょっと考えてから目の前の先輩に

「これ,こんな色でしたっけ?」と聞いてみると,

「うん。そうよ。」との答え。

へぇぇぇぇ・・・

私,今まで何を見て生きてきてたんだか。

そんな気すらしてきました。

そっか。

もみじ饅頭の中の色。

今度はしっかり覚えておこう。

次にいつかお口に入るその日まで。







2002年11月04日(月) ぬくぬく




さんむいっ!

ちょっとした限界を迎えてますね。

遠くの山も白くて大きな帽子をかぶってる。

私もワンピースの上からセーターを重ねる。

その上からマフラーぐるんぐるんに巻きつけて

ジャケットも一応小脇に抱えて。

今日はほとんど外出せずにごろごろ過ごす月曜日。

先週も月曜日休んで3連休にしちゃってたし,

この調子だと週休3日でしか生きていけなくなっちゃいそうだ。





「家ごろ」のために9:30ぐらいのスーパーへと繰り出す。

食材をたくさんたくさん買い込んで

お鍋いっぱいのおでんを作るつもり。

まだ人の少ない店内をカートを押しながら

気のむくままにすいすい漂う,漂う。



大根 じゃがいも こんにゃく ちくわ

ごぼう巻き きんちゃく 牛すじ アキレス

鳥つくね たまご にんにく天 ちくわぶ 野菜揚げ



見る見るうちにかごがいっぱいになる。

ついでにデザートに焼きプリンとこがし豆腐も買ってしまおう。





買ってきたものを台所にてひとつひとつ袋から取り出して並べてみる。

これはそうとうだ。

一度にお鍋に入りきるはずもなく,3部構成ぐらいになりそうな予感。

大根や卵,ことことぐつぐつしっかり味を染ませたいもの以外は

食べたらどんどん入れたしていくようにしよう。

おだしもちゃんとたっぷりめに作っておく。





おでんのことで頭をいっぱいにしていたため,

お腹をぐぅぐぅ鳴らせながら夕方ぐらいまでお鍋のそばで過ごす。

なんか買っとけばよかったなぁ・・・と

ちょっとばかし後悔しながらも

徐々におでんらしくなるにおいに鼻で思いっきり息を吸う。





あったかいものが恋しい季節になりましたね。







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