4254.0516の日記

2004年11月29日(月) 問答無用に好きなもの。


 昨日言われた言葉が気になって仕方がない。
 それって。
 それって…。

 あなたはわたしを好きなのかもしれない…。


 最近気がついた。
 この頃、いつも目覚ましが鳴る前に起きている。
 AM6:00頃。
 そして、その後2度寝をして、ぎりぎりに目を覚ます。
 目覚ましが鳴る前に起きることあるなんて、信じられない。


 いつもいつも日曜日の夕方は憂鬱で、月曜日が来るのが怖かったりする。
 おまけに今週は自分の仕事を山のように溜めている。
 普段に比べて、念入りに憂鬱だった。

 でも、今日は行ってみるとすこぶる爽やかで、仕事もまあまあはかどり、効率よく
 1日過ごせた。
 やってみなきゃわからないものだ。
 そして、物事は不安がつきものだ。


 はっきり言って9割は気が重くて、苦しくて、つらいことばかりな仕事だけれど、
 今日みたいな日があるからやっていけるという日がある。

 子どもに関わって、本当にその子が光をぱーっと放つ瞬間に立ち会えることがある。
 本人は全然意識していないし、光を光として受け止めていないかもしれない。
 わたしから見ると人間の生きる姿そのものだなぁと考えさせられるその姿。

 どんな環境にいても、男でも、女でも、どんな年少児でもそれは均等に、平等に
 割り振られている可能性。
 それが花ひらくその瞬間を見出せるしあわせ。
 その瞬間に立ち会える喜び。

 そういう人間のいとおしくささやかなenergyをどんどん自分の中に蓄えて、伝えて
 いくことがわたしの仕事だ。
 その手段として、便宜的に職業がある。
 だから、今の職にこだわるつもりは全くない。

 『生きている人間の素晴らしさ』を伝えられれば、仕事なんてどうでもいいのだ。

 こんな日はうきうきして、この仕事を選んだ自分を誇りに思う。


 朝から聴けた“Vertigo”にLucky☆は始まる。


 私が問答無用に好きなもの。
 それは間違いなく“人”だ…。


 <イチモンイットウ>
 トイ:夜寝る直前にすること。
 コタエ:ジンジャーシロップ入りのhot milkを飲むこと。


 ♪BGM/J−WAVE



2004年11月27日(土) art探索。


 うちの職場に実習生が来ている。
 というか、次から次へとわんさか来る。

 わたしも去年は実習生だったし、どんなに大変だったかを知っているから、なるべく
 力になれたらいいなぁと思っている。
 いつもろくに話せもしないけど…。

 たまたま昨日話す機会があったので、少し話をしてみた。

 就職を控えて、仕事の話をしていたら。
 いきなり。
 だしぬけに。

 「給料いくらですか?」

 と、聞かれた。

 失礼〜〜〜!
 あまりのことにびっくりしてしまい、あんぐりしてしまう。
 躊躇もなく、遠慮もなく、普通に聞かれたのがなおさらだった。


 今日は友人とart探索。
 “名嘉睦稔”&“蜷川実花”の二本立て。

 最初は東京駅近く、睦稔さんの常設ギャラリーを訪れる。
 “海のふた”で堪能した作品たちも、そこらじゅうに展示されている。
 じんわりとした色使いも、生ならでは。

 ギャラリーで説明してくれたきれいなお姉さんも、本当に作品と作家を愛していて、
 こちらの話に面白いように答えてくれ、素晴らしい時間だった☆
 ものを愛している人が、ものを売るって大切なことだ。
 思わず欲しくなる…。

 睦稔さんが版画を始めたのは35歳の時のこと。
 版画をやりたいのではなく、『生きるすごさを伝えたくて』版画をやっていること。
 その心意気が同じで、睦稔さんの魂のこもった版画に囲まれてその言葉を聴いたら、
 思わず涙が出そうになってしまった。

 まだまだ諦めてはいけない。
 可能性の窓は開け放しておこう。
 そして美しく、気高いものを信じて生きていこうと思う。

 一緒に訪れた友人と共に、「しっかり働いて、来年くらいには絵を買おうね」と
 言い合う。


 そこからてくてくと歩いて、茅場町のギャラリーに移動する。
 なかなか見つからなくて、国家権力に尋ねたり、コンビニで女子高生風の検索を
 したり。
 何とかたどり着いて、写真を見る。
 しかし、歩いた歩いた。
 いい有酸素運動だった。

 わたしにとってのニナガワの良さは、作りこんだ感じだと思う。
 外人の子どもとかを、さりげなく撮ったりしているけれど、何か届いてない感じを
 受ける。
 毒々しく撮った栗山千晶のほうがよっぽどいい。


 帰りに渡った“霊岸橋”の下の川を覗くと、おびただしいほどのかわいいカモが
 同じ方向に向かって泳いでいた。
 まるまるとして、あまりにもかわいい。
 しばらく見ていた。


 そして高田馬場まで移動して、酒を飲む。
 小さいcafeで、静かで、つまみもsimpleでおいしかった。
 のんびりのんびり飲む。

 どうしていつもこんなに話すことがあるのか?というくらい、話したいことが尽きない。
 いくら話しても足りない気がするし、どんなことを話しても大丈夫な感じ。


 結局彼女は趣味で、わたしは物質摂取だということがはっきりした。


 終電間近になり、大慌てで店を出る。
 今日は全て無料で、飲み代も安くて、いい一日だった☆

 携帯を開くと、かわいい誘いのメールが来ていて、またまたわたしを困らせる。
 そして、変わり果ててしまった関係性の友人と、あの頃に戻ったような話をする。
 あの頃あんなに同じだと思っていたものが、今となってはこんなにはっきり違う
 ように思える。
 仕方ないけれど、やりきれない。


 <イチモンイットウ>
 トイ:朝起きて一番にすること。
 答え:赤いカーテンと窓を開けること。


 ♪BGM/J−WAVE




2004年11月23日(火) 私はあなたを好きなのかもしれない。


 休みだ…。

 相変わらず、何だかだめな感じ。
 は、よく考えたら11月だったんだ。
 11月は毎年だめな感じなんだよなー。


 朝から、家具の引取り(見積もり)をお願いしていたのだけれど、朝っぱらから準備
 していた挙げ句、全ての処分に\50000もかかるということで、お引取り願う。
 家具代以上じゃ、どうしようもない。

 それにしても、“他のところにも見積もりお願いしてるんで…”と言ったら、途端に
 “\30000くらいまでなら…”と言い出した業者。
 \20000はどこに行った、一体。

 あぁ…。
 昨日AM4:00までかかって掃除していた私の苦労を返せ…。


 夜中荷物を運んだり、袋詰めをしたりしていたら、修論を書いていた頃よく聴いていた
 radioが流れる。
 こんな時間までやってたんだなぁと、今では少し驚きを持つ。
 あの頃の空気感や、深夜のつーんとした音を思い出す。

 学生に戻りたいと思ったけれど、少し嫌かも…。


 今日はfamilyに会う日。

 車にガスを満タンに入れ、きれいに洗車してあげる。
 大好きなCDを積み込むと、久しぶりの長距離drive。
 道も割とすいていて、ぶんぶん飛ばせる。

 今日も到着すると、待ち構えたような大音量の音。

 端っこでひっそり見ていたのだけれど、時々こちらを見てにっこりしたように思うのは
 気のせいなのか…。
 一言言って通り過ぎるその心持ちがうれしい。


 しかし、最近メキシコ料理食べまくってるな。


 “帰るね”。
 そう伝えると、すぐさま“え?ほんと?”と言ってわたしを連れ出す。
 そして両親の前に行って紹介されたわたし。
 “話は聴いてたんだけど…”という言葉に、あなたの中に根付いたわたしを感じる。

 暖かい両親と、美男美女な弟と妹。(あまりにもいい顔の兄弟過ぎた。)
 そして、家族を前にすると何となく年上っぽく振舞うあなた。
 ”お母さんありがとう”…その赤ちゃんのような素直な言葉に、泣きそうになった。
 あの人の良さはそこにあるなぁ、と改めて思った。

 わたしがあなたに惹かれる理由は、そういう健全さと素直さ、暖かさなのだと思う。
 きっと今だから見せてくれる部分と、ぶつかり合って気付けない部分があったのだ
 なぁと思う。


 もしかしたら、私はあなたを好きなのかもしれない、と思う。


 少しずつ少しずつ手に入れたものは強い。
 見せ掛けじゃなく、うわっつらじゃなく、ほんとうのほんもの。
 わたしが手に入れたいのはいつもほんもの。


 帰り道の車の中で、疲れに疲れて、途中のコンビニで少し居眠り。
 駐車場について一眠り。
 そして、家に着くやいなや、床の上に寝転ぶ。


 あ、そうだ。
 今日は友人のbirthday。
 6年前の今頃は岩手のホテルで一緒に祝ったものだった…。
 遠くまで来たなぁ。
 そして、取り返しのつかないほど時間が流れたなぁ。


 <イチモンイットウ>
 トイ:好きなキャラクター。
 コタエ:ゆずマン。コバトン。


 ♪BGM/J−WAVE




2004年11月21日(日) よし、どんと構えよう。


 昨日から、何だか夢見心地というか、浮き足立ったままの状態だ…。


 月イチ恒例勉強会がリニューアルされて、都内開催となって第1回目。
 みんなすこぶる調子が悪いらしく、当日の今日まで開催は未定。

 でも何とか開催となる。


 今日は苦しい勉強会だった…。

 自分の弱さや、見たくない部分を容赦なく見せつけられる。
 まだまだ自分でもまとめきれていない、まさに生傷の部分だ。
 そんなところを人に見せるのは心もとない。

 でも、いま少し落ち着いてきて考えてみると、本当にいい勉強になった。

 自分なりにぼんやりと考えてきたことは、本当に自分の甘さ。
 そしてきっと向き合っていかなくちゃいけないことだ。
 自分を追い詰めすぎず、細く長く続けていくために必要なことならば、甘んじて
 受け入れよう。


 逃げることはきっと簡単だ。
 いろんなことは、『闘うこと』と『逃げること』のふたつが、常に選択肢として
 用意されている。
 でも、私はきっと闘うことを選び続けるだろうし、人から見たらばかみたいな茨の道
 を進んでいくと思う。

 どうせ終わりにはみんな死ぬんだし。
 楽しかったこともつらかったことも、死んだらみんな同じように終わりになる。
 だったら思いっきりがいい。
 そう思って、いつもいつも生きている。


 なんかそういう根本のところを思い出させてくれた。


 気分が落ち込んで、帰りたくない気持ちになったけれど、帰ってきたら驚く程腹が
 括れて、明日の仕事にも希望が持てた自分がいる。
 こんなに揺さぶられたのは、きっと今考えることが必要だったから。
 誰でもない、愛すべき仲間達の前でそうできてよかったのだと思う。


 でも、マイナス思考というか、いつまでも自分に自信が持てないところ、彼女に
 そっくりだ…。
 そういうところに引き寄せられているのかも。


 よし、どんと構えよう。


 <イチモンイットウ>
 トイ:好きなマンガ。
 コタエ:SLUM DUNK。


 ♪BGM/J-WAVE




2004年11月20日(土) 優しくてありがとう。


 昨日のお酒がいい具合にきいたのか、ぐっすりと眠る。


 昼過ぎに起きて、出かける準備を始める。
 布団を干したり、洗濯したり、いつものような休日。


 毎回恒例で遅刻をし、会場に着くと大音響が響いている。
 しかも高すぎる…。
 いくら一番安いとことはいっても、聞いておくんだった。

 彼女が出てくるまで、長い長い。
 ぼんやりと脱力しながら見つめる。

 いよいよ出てきた彼女は、わたしの想像をはるかに越えて、逞しくて強くてtoughだった。
 わたしの予想を笑い飛ばすかのような姿を次々に見せてくれる。
 さすが、彼女はわたしの“夢”だ。

 終わって出てきた彼女は、いつもの通りの彼女で、ぼんやりとのんびりと痛そうな
 顔をしていた。
 おどけたように話すわたしの言葉も、ぼーっとしすぎてわかっていないようだった。
 それでも気を遣って言葉を出してくれる彼女に申し訳なさすら感じた。


 「ごはんでも食べに行ければいいんだけどね…。」
 「いろいろあったね…。」


 この言葉が今のわたしにどれほど響いたか、きっとわからないと思う。
 自分の中の“あんしん”がゆるゆるとほどけて、危うく涙が出そうになった。
 こんなに大切にしたい時間がそうそうあるだろうか、と思った。

 優しくてありがとう。

 あなたはいつも夢で、憧れで、ほっとけない人だ。
 今までも、これからも、変わらない。


 強化子シリーズ第2弾。
 Hikkiの“EXODUS”を手に入れた〜〜〜!!!
 かっこいい。

 そして慌てて駆け込んだ電車の中でずっと聴いてたこのAL。
 いつかきっと思い出す時が来るんだろうな。


 <イチモンイットウ>
 トイ:好きな曜日。
 コタエ:金曜の夜。


 ♪BGM/J−WAVE




2004年11月16日(火) 満身創痍。


 職場で、よくわからないけれけど、ボールペンがなくなる。
 ボールペンなんて持ち歩いたりしないのに…あっという間に何処かに消える。
 あぁ、困った。


 今日も朝から休もうかと悩んだが、気合一発で行ってしまい、くたくたになって帰る。
 休めない明日からの予定を見越して、ついに自宅の目の前、徒歩20秒ほどの病院へ。

 total1時間ほどかかって、薬を処方してもらう。


 しかし、我が家はcareのない家だなぁと思う。

 こんなぼろぼろのわたしが食事の支度をせねばならず、帰宅した母は「ありがとう」
 と言う。
 ちがうだろ!
 こんなことやんなくていいはずだろ!

 自分の身は、自分でしか守れない。
 誰がなんと言おうと、できないことはやらない。
 やらないことはやらない。
 断固としてそうしようと決める。


 職場の部屋が寒いこと、体調が悪いことで精一杯な一日だった。

 つくづく日曜日の暴挙を悔やむ…。


 <イチモンイットウ>
 トイ:お風呂で一番最初に洗う場所。
 コタエ:右足。


 ♪BGM/J−WAVE




2004年11月15日(月) 冬の景色。

 昨日の無理は当然たたり、休むかどうしようかぎりぎりまで悩む。

 休めない水・木曜を見越して、どうせ休むなら今日・明日しかない!
 …と思いながら、もう連絡するのが面倒になってしまい、職場へ。


 U2の新曲“Vertigo”が最高☆
 あのイントロが流れただけで、うきうきと上がってしまう。
 朝のJ−WAVEで流れた時なんか、仕事始めはhappyで決まり!

 今までU2なんて聴くと思わなかったんだよなぁ。
 本当に音楽の趣味は変わる。
 今はどうにもROCKな気分。


 夏の夕焼けは金色。 
 冬の夕焼けは赤い。
 今日の空も、黒いグレーの雲に、赤い空が広がっていた。
 なんか、きゅんと切ない気持ちになる。


 月も、爪の先っぽみたいに鋭い形をしていた。
 藍色の空に、きりっと浮かぶ月。
 空気がきれいだ。


 <イチモンイットウ>
 トイ:好きな文房具。
 コタエ:付箋紙。

 
 ♪BGM/J−WAVE




2004年11月14日(日) 勝利☆

 何日か前、ムラカミの“afterdark”を読了。

 何だか…時代を感じた。

 時代って、その場にいるとよくわからなくて、あとで振り返って強烈に蘇るものだと
 思うけど、今自分の生きている時代性をまざまざと見せつけられた。

 自由だけど、暗い、不透明な空気感。
 それが今だなぁと思う。

 あまりにも深い作品で、きっと読む度ごとに感じ方が変わるだろうなぁという気
 がする。
 まだまだ核心には至れない。


 昨日はせっかくの休みだというのに、1日中倒れていた。
 今日はあの場所へ…と思っていたのだけれど、熱が下がらない。
 朝っぱらからその旨を連絡する。

 仕方がないが、薬を飲む。
 でも、微熱は下がらない。
 やけっぱちでもこもこと厚着をし、家を飛び出す。


 特に夜に飲んだ(大っキライな)粉薬がまずくて、死にそうだった。
 大人になっても苦手なことはある。
 できないこともある。


 のども痛くて、リンパ腺も腫れているような感触だったけれど、やはり大声を出さずに
 いられない。

 これはもう反応だ。
 あまりにもあの人を見守り、心配し、応援したいという気持ちになってから、とても
 長い時間が流れて、もはやそうすることは自然なことだ。
 意識しなくても、朦朧としていても、正しく同じように、そうなる。

 結局だめだったけれど、自分のことすら何だかよくわからなくなっている状態の
 あの人を見ると、結果なんてどうでもいい気がしてしまう…。
 甘いなぁ。
 でも、いいよね…。


 馬鹿だなぁと思いながら、帰るタイミングを逃してしまい、一人ぼっちで待つ。
 結局居たたまれなくなって、端っこに隠れる。
 離れたふたりはジェスチャーで会話し、冷たくなった髪の毛のことすら伝えられない。

 同情してくれた先輩が、「行って来い」と言ってくれたようで、あの人もそれに
 従ってやってくる。


 先輩まで動かすなんて、わたしの6年間は勝利☆って感じ。


 人の待たせての会話は落ち着かなくて、あっという間に車に乗せる。
 あの人はかわいい顔をして帰っていった。


 家に帰って、RADIOをつけるといきなり音声が途切れる。
 日曜の夜はJ-WAVEと決めているのに、なぜかつかない。
 どうしよう…このまま聴けなかったら。
 気が狂う。


 自転車で汗かきながら駅まで到着すると、財布を忘れたことに気付く。
 病んでるわたしに意地悪な仕打ちだ…。

 <イチモンイットウ>
 トイ:嫌いな場所。
 コタエ:病院。


 ♪BGM/J-WAVE



2004年11月09日(火) 晴れた秋空の下で。


 最近凝っていること…。
 それは“自転車”。

 運動不足と体重増加が相まって、とんでもないことになっているので、出来るだけ
 自転車に乗るようにしている。
 お気に入りのCDをかけながら1時間ほど散歩すると、程よく疲れて寝付きもいいし、
 エアロバイクに乗っているかのよう。


 今日は秋晴れの、素晴らしくお天気のいい日☆
 昼休みに携帯片手に外に出て、しばし日を浴びる。
 紫外線が直撃して、肌には悪そうだけれど、仕方ない。
 お日様の下にいると、気持ちが広々とする。


 『待つ』ことをやめなければ、と思う。
 待つことは執着するということだ。
 自分を縛ってどこにも行けなくなる。
 それは避けたい。

 わかっていても、情けないことを承知で待ってしまう。
 それが、今のわたしの苦しいところ。


 学童時代に面倒を見ていた子が、お母さんと共にわたしの職場へやってきた。
 あまりに懐かしくて、いとおしくて、ふっとうろたえる。
 その子もお母さんもわたしに気がつかない。
 かといって名乗るわけにも行かない。

 きゅんと苦しくなって、その光景を見つめるだけだった。

 元気で大きくなってね…。

 わたしの祈りはそれだけだった。


 <イチモンイットウ>
 トイ:好きな数字。
 コタエ:3。


 ♪BGM/Amel Larrieux AL.『Bravebird』




2004年11月08日(月) 軽い敗北感。


 休み明けの晴れた日には、アガってしまった人からの電話が増える…。


 なぜ天気のいい日は、みんな相談に行こうと思うのだろう。
 原宿のGAP前交差点で「わたしをお嫁さんにしてくださーい」と叫んでいたお嬢さん
 然り。
 キテいる、みんな相当キテいる。

 午前中の電話で、私の隣のSさんがそうとうやられていた。
 そして、それを聞いていた私も(相手の声が聞こえないだけになおさら)やられた。

 午後の来客は久しぶりに心地良い満足感を得る。
 育ったなー。
 これからもっと大変になるけれど、階段を一段上がったことが感慨深い。
 また一緒に一段上がろう。



 …と、終わらない仕事が残る職場を一目散に後にして、仕方ないが駅へ直行。
 仕事着で出かけるのは本当に嫌だ。
 でも、今日を逃したらもう次はなくなる気がして、原付で移動し駅へと走る。
 間に合わない。

 原付で来ていて本当に良かった。

 昼間の熱が冷めかけた冬の空気感と、走った後の私の呼吸が、恋以外の何者でもない
 身体感覚を連れてくる。

 恋愛は身体感覚だ。
 感情でも好きだという錯覚でもなく、紛れもなく変わる身体そのもの。
 上がる心拍数。
 波打つ脈拍。
 手に感じる汗。
 熱くなっていく体温。
 息苦しくなる呼吸。

 恋愛に関してそうとう体温の低いわたしだけれど、この身体の感じは恋愛以外では
 味わえない。
 きっと他の人はもっとすごい熱でこれを感じているのだろうから、私ならどうにか
 なってしまうことだろう…。


 到着すると、いつものようにdrinkをorder。
 今日はお気に入りのマンゴヤン☆がない。
 仕方がないのでカシスを頼んで、またもやすきっ腹に流し入れる。
 ごめんなさい、わたしの胃よ…。


 久しぶりに会った彼は、やはりわたしの心臓をまるのまま掴んだような、確かな
 感触をもたらす。
 きゅーとなって苦しいほどだ。

 彼の才能も、溢れんばかりのenergyもそのままだったけれど、抜群に垢抜けてしまって、
 売れていく人の準備を着々と整えていた。
 わたしは売れようが、廃れようがそんなことはどうでもよくて。
 でも、彼のきらきらした輝きをいつも欲しているなぁと改めて感じさせられた。

 あまりの才能で、どんどん高く上がっていく彼を見て、少しうまくいったと思えた
 今日の自分の仕事が、本当にちっぽけに思えた。
 あの程度で満足してしまった自分に、くだらなさを感じた。


 彼の創造性に軽い敗北感を覚えた。


 創造には創造を。
 破壊には破壊を。
 古いものを大切に守って、新しいものをどんどん投入していく。
 ぶち壊す自分を恐れない。
 それこそがこの仕事の醍醐味だったはずなのに。

 明日またきちんと振り返って、自分の敗北感を確かめよう。


 今日は知りたくないことをいっぱい知ってしまった。
 情報はいらない。
 条件は関係ない。
 そう思っていたのに、そういうものに限っておせっかいなまでに、私の頭に余計な
 知識を叩き込む。

 そんなこと、彼を見ていればわかることだ。
 あえて知らされる筋合いはない。


 あまりにも価値観が左右するわたしの仕事だけれど、誰でもない、目の前の人に
 喜んでもらうしかないのだなぁと思う。
 自分の正しさを確認したくて、いつもいつも怯えてた。
 後ろ指を指されないことを、常に常に探そうとしていた。

 でも、そうじゃない。

 わたしのあり方が正しいかどうかなんて瑣末な問題だ。
 大切なのは、わたしがそうあったことを目の前の人がどれほど喜んでくれているか。
 そのことでしかない。
 私のあり方を全否定する人がいても、目の前の人の力になれたかどうかが全てだ。

 一生懸命やっているがために、言われなき誹謗中傷を恐れている。
 正しさを求めようとする。
 でも、それではだめだ。
 というか、意味がない。
 例え誰しもに否定されようと、相対している人が全てだ。
 そのためなら、自分を攻撃したり非難したりする人をも受け入れていかなくては。

 そういう強さが欲しい。


 それを教えてくれたのは、誰でもない“彼”とばななだ。
 また、借りができたなぁ…。

 そのことに気がついて、ほっとして、また少し泣いた。


 帰りの電車でやるせなす・石井ちゃんを見た。
 似ているなぁと思って、失礼なまでに凝視してしまった。


 ♪BGM/古内東子 AL.『恋』
     single MD




2004年11月06日(土) 長い長い、週末の振り返り。

 今週は何だかはちゃめちゃだったなぁ…。


 祝日が1日入っているからとほっとしたのも束の間、駆け込みで電話が鳴りまくる。
 わたしは電話には出ないけれど、その会話(片一方だけで、もう…)を聞いているだけで
 呼吸ができなくなるほどの苦しさ。

 みんなよく生きてるよなぁ、普通に。
 わたしはそんなに無神経ではいられない。


 木曜日にやってきた客が巻き起こした大事件は、今年最大の試練だった。

 どうしようもない陰のenergyがものすごく感じられて、そばにいるだけで具合が
 悪くなりそうだった。
 気持ち悪くなるし、心拍数は上がるしで、気を緩めたら涙がこぼれそうになって
 しまった。

 何とか自分の仕事とやり終え、たっぷりと眠る。

 しかし、仕事中に泣けるなんて、そんなの、そんなの…。
 しかも、理由が『怒られたから』というのが何とも…。
 それは、怒られることが心外だからなのかな。
 そこで泣いて、人に慰めてもらって、その後の仕事の約束をキャンセルできるプロ意識が
 信じられなくてぽかんとしてしまった。

 でも、所詮自分に求められているプロ意識なんてそんなもんだろうと思うと、悲しく
 もあり情けなくもあり。
 結局、その程度なんだということを心に刻んで仕事をしよう。
 高すぎるmotivationは、また出る杭になる可能性大だし。


 あまりのくだらなさにうんざりする。
 くだらないことをくだらないと言えない文化にも辟易する。
 足を引っ張ろうとする了見の狭さにも怒りを覚える。
 わたしはいつまでもこんなぬるま湯の中にいたくはない。


 最近のタモリは素敵だなぁ☆
 思いがけずchannelが合ってしまった“タモリ倶楽部”。
 素晴らしい大人の余裕。
 ユルおじさんぶりがあまりにもタイプだ…。


 今日は最近お気に入りの“オーサカ=モノレール”のlive。

 ダメ元で友人を誘ったらOKとのことで、最近通いつめている渋谷へ。
 お付き合いのお礼も込めて、友人が好きなbeer barへと誘う。
 しかし、飲みっぱなしだ…今週。
 そして、彼女とは飲む話ばかりしている。

 最近会ったばっかりだったので、特に話があるわけではなかったのだけれど、会うと
 いつも心地良い。
 積もる話が涌いてくる。

 まずbeer barで一杯引っ掛けてliveへ。
 友人はbeer好きが高じて、beerのブログを始めてしまった。
 飲むまでにネタ作りのため、凝りに凝った撮影会。
 長い長い。

 ほろ酔いの中で聴いた音楽は素晴らしく、やっぱり夜の匂いがする感じ。
 パートのひとつひとつが的確で、ばしんと心に迫ってくる。
 energyを一極集中させている音がする。
 楽器のすごさが際立つ。

 やっぱりartでも音楽でも何でもそうだけれど、わたしはenergyを渇望しているのだと
 思う。
 生命力を確認したくて、そしてそれを欲しているのだと思う。
 freeなのに、素晴らしいliveだった。

 そして、原宿方面まで歩いて、また飲む。

 最近すきっ腹で飲むからか、吐けないのに気持ち悪くなることが増え困っている。
 酒好きのわたしには、死活問題だ。
 これからは、ちゃんとお通しを食べて、胃に準備を促してから、飲むことにしよう。
 そんなわけで、今日は控えめにしておいた。

 女の子で、“お酒大好きー”と公言して、尚且つ自分の飲み方を崩さずお酒を飲める人
 ってなかなかいないので、友人Sはとても貴重な存在。
 たくさん飲もうが、控えようが、種類はどうであれ、好きなように飲みたい。

 わたしの娯楽はお酒を中心に回っているなぁと思った。
 改めて。
 そして、いつもくだらない話か男の話しかしていないなぁと思う。

 楽しいけど☆


 ようやく“アフターダーク”を手に入れる。
 もったいなさ過ぎて、全然読み進められない。
 「何度も読めばいい!」と言い聞かせ、読み進める。

 また象徴性が増した気がする。
 完読していないので、読み終わった後の感覚が楽しみ。

 相変わらず、どっぷりと世界に浸からせる。
 その世界から分離できない感覚は、“海辺のカフカ”同様。
 すごい力だ。


 わたしはもう遠ざかりたい。
 そして、それを少しずつ伝えているつもり。

 でも、きっとあなたは、まさか私がそんなことを思っているだろうことなんて気付きも
 しないか、薄々気付いてはいても認められないのだろう。

 わたしは『普通』の中では生きられない。
 普通を当てはめてこようとする人を、心から排除していきたい。
 わたしにはもう時間がないし。
 そんな人に捧げる時間はもう持てない。

 特別だった頃は、見えないほどとうの昔。
 それからわたしが心を砕いて関係を大切にしたいと思い続けていた人たちはたくさん
 いる。
 あなたはその網目から抜け出てしまった…。

 そのことに、どうか、気付いて。


 ♪BGM/Wyolica AL.『ALL THE THINGS YOU ARE』
    古内東子 AL.『恋』




2004年11月03日(水) 『あえて』、という言葉。


 仕事をしているより、休んでいるほうが多いのではないか…と思う今日この頃。


 朝、メールの着信で目が覚める。
 めずらしい。
 そんな些細な物音(!?)で目が覚めるなんて。
 携帯を開くと、着信は2件。

 1件目は大学時代の友人。
 昨日送ったメールの返信。

 2件目は…。
 彼だった。


 寝ぼけた頭に、意味ありげなメール。
 『あえて』という言葉にひっかかり、何度も何度も読み返す。
 何度読み返してもよくわからない。
 でも、明らかに違和感のある語用。

 誰かに聞いてみようと思ったけれど、自分の直感を信じることにした。
 きっと、まだまだ続いている。

 やってきたメールに混乱し、安堵して、結局また眠り込む。
 目覚めるとお昼…。

 お天気がいいので、脱水の済んだ洗濯物を干して、ぺったんこになっていた布団を干す。
 空気がとても暖かくて、秋っぽいのに、気持ちが何だかざわめいて、家に引きこもって
 いたいような気持ちになった。
 昨日せっかく行くと伝えたのに…。

 面倒臭い気持ちを気合一発蹴飛ばし、“行くよ”と再度連絡を入れる。
 それまでに、論文の直しに取り組む。
 シール2個分が完成。
 ようやく“アフターダーク”までたどり着く。

 simpleなお洒落をして、自転車→電車に乗って出かける。
 最近買ったヒョウ柄のベルトはやっぱりいい買い物だった☆


 久し振りに会った彼女は、ジャンボ尾崎風だった。
 前のきのこちゃんみたいなかわいい頭のほうが好きかなぁ…。
 でも、きりっとした感じになった気はする。
 またでかくなった気がするな。

 今日もしっかり走ってやってくる。
 「運転手なんだ、ごめんね」…それこそが、この6年間ずっと欲しかった態度。
 もう誰の目も、誰の存在も気にならない。


 久しぶりに話すことができた。
 お互いに心の余裕を持って、きちんと話す気持ちになって。
 うれしかった。
 もう話せる時なんて来る気がしなかった。
 複雑で微妙な関係性…。

 またメールしてみよう。
 心を開いて、正直に色んなことを打ち明けあってみたい。


 今日1日で2往復のやり取り。
 今までは何だったんだ…。
 彼がすぐ近くに見える。
 今そこにいるかのように感じる。

 またイチからやり直し。
 まだこれっきりにはできない。


 卑屈にならずに、心を素直に真っ直ぐにする。
 遠慮しすぎてイヤミになるのは、私の悪い癖だ。
 普通でいいんだ、普通で。
 あったことはあったこと。
 でも、これからも新しいふたりは続く。

 久しぶりに彼の顔を見てみよう。


 ♪BGM/Natural High AL.『色彩カルテ』




2004年11月02日(火) 食欲の秋、真っ盛り。


 ヒモパンは骨盤に食い込んで痛い…。
 しかも、はいている姿がややまぬけ。
 たまには気分も変わっていいけど。

 この頃、おなかがすいてすいて仕方がない。
 年中、いつも、おなかがすいている。
 午前中から先輩のチョコレートをもらって食べる。
 午後はお菓子箱のせんべいを齧る。
 夕方は家庭教師先でケーキをもらう。
 冬に向けて皮下脂肪の蓄え期なのか…怖い、食べすぎで。


 今日は久し振りに、猛烈に身体の調子が良かった☆
 身体は軽いし、動きはキレる。
 そのおかげで、頭もすごく働くし。

 出張後に飲んで、遅くまでdiaryを書いていた割には、恐ろしいまでの覚醒。
 いつもこうだといいのに…。


 仕事を終えて、家庭教師先からの帰り道、はなうたを唄っていたらうたが出来上がる。
 『ウタウタイ』という曲。
 なかなかいい曲だったけど、もう細部は忘れた。
 simpleだったけど、じわじわといいうたができた。


 結局ひとつひとつを最高にして差し出すしかない。
 最高のひとつは、新たなchanceを連れてくる。
 新たなchanceをまた最高のひとつにして完成させると、どんどん最高なものが繋がる。
 それがlevel upということだ。

 こんなひよっこが、そんなに高い意識(あくまでも意識でしかないけど)でことに
 臨んでいるなんて誰も思わないだろう。
 だからこそ、心無い、想像力を欠いた発言に傷付けられる。
 どんどん、と。
 面白いくらいにボロクソに。

 だからといって、無関心でいるわけには行かない。
 傷付けられることがわかっていても、それに臨んで、甘んじて受け入れる。
 「今に見てろ」と思いながら。

 今日の幸運は本当にタイミングが良かった。
 前々から言おうと思っていたことを、相手から言ってもらえた感じ。
 そこに集中して、心を注いでやって来てよかった。
 助かった。
 私の生活的に。


 ついに取ってしまった☆
 来年1月の“GOING UNDER GROUND”。
 どうしよう。
 行きたいliveはたくさんあるけど、誘う人が誰もいない…。


 田臥のnewsは久し振りのhappyだった☆
 バスケ、というより“SLUM DUNK”のfanだけど。


 ♪BGM/Natural High AL.『色彩カルテ』



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