愚痴日記

2006年04月30日(日)


 他店の話だが アルバイトをしませんか、と持ちかけて万引きの手引きをさせようとしたらしい

スーパーの店内で雑誌の立ち読みやゲームをしている高校生らに、「急に大きな注文が入って商品を客の車に運ぶことになったので、ほんの一時のバイトだけど手伝ってよ」と、誘いかけて店内にある米やビールなどの商品をカートで運ばせるという詐欺のようなことがあったようだ
未遂に終わったようだが、声を掛けられた高校生はとても急いでいる物言いに疑うこともなく商品を持ち出そうとしていたらしい
別の話に電気売り場で作業着を着た男の人がカートに炊飯器などの調理家電を積み込んでいるのを見たパートが「ご苦労様です」と言って、作業を手伝ってまんまと商品を持ち出したというような笑い話も報告されている
人間のちょっとした心理や隙をうまく利用した詐欺のようだが、感心するやらあきれるやら・・

そんなこんなで私らパートには、いろんなルールやらマニュアルが増えるばっかりで人を見たら○○と思え、というような忘れかけていたイヤな雰囲気の中にいる
リサイクルの名のもとに、いろんな商品が換金できるからの犯行だろうけれど人の心が荒んでいくばっかりのようだ



2006年04月25日(火)


我が家は路地の北側のせいか花の咲くのが少し遅い
今 チューリップが満開でとてもきれいなのに
そのチューリップが何者かに全部、切り取られる夢を見た
夢の中で歯噛みして怒っている私を別の私が見ている
寝起きは 頭痛がして薬を飲んでも直らない・・・
でも切り取られたのが夢でよかった


母の日の売り場とクールビズの売り場と春物の処分と・・目いっぱいの季節を感じる日々が続く
きょうもよく働いた・・
ある意味 私にとって母の日は悲しい
売り場に並んだ母の日用のプレゼントの多くの品々は、親孝行を十分にしてこなかった悔いを改めて思わせる
そして入院している義母へあげられるものは何もないのだ
私も二人の子の母だけれど欲しい物は並んでいない
私の欲しいものは娘からの1通の手紙かメールか電話・・・
息子は5月の連休に食事に招待してくれるらしい
それはそれでとてもうれしいことだけれど





2006年04月20日(木)


夕べ 義母の入院している病院からの帰り、ダンナが車の中で「いつまでも俺の親のことで手を煩わせるなぁ」と殊勝なことを言う
左半身がマヒしている義母の手足と、じっと寝ているから辛かろうと背中や肩もずいぶんとさすった
私の親もそうだったけれど、目じりがけっこう汚れるので顔をそっと丁寧に拭いてあげる
軽い嚥下障害もあるので大好物のヤクルトをストローでそろりそろりと飲んでもらう
そんな様子を見ていてのダンナの言葉だろうが、こういうことを口に出せる人でなかっただけに・・・それでずいぶんと人に誤解もあたえてきたけれど・・・ダンナも年をとったってことか・・・
ろれつがはっきりしないのは日によって差があるようで、夕べは義母の言うことが理解できない
病気は辛いなぁ
本人はもとより家族も・・・



今年の桜は散った
8月の終わりに亡くなった父が、その春の桜の季節に施設で遠足のような行事の花見に行きたいと言った
私はかなり足元が覚束なくなっているので、「こけたらあかんから行くの止めとき」と言ったら、「せやけどわしはもう来年の桜は見れんのかもしれんのじゃ」と とても怖い顔をして言った
私ははっとして「それなら 園のヘルパーさんによくお願いしとくから気をつけて行きや」と答えた
そして 父の言うようにそれが父にとっての最期の花見になった
今 手元にそのとき撮ってもらった父の写真がある
満開の花の下で寒そうにでもうれしそうに・・・



はらはらと
ただ はらはらと
はらはらと
我が満たされぬ思いをいかに



2006年04月16日(日)

姑が施設で倒れて入院した
脳梗塞ということでろれつが回らなくて、左半身にマヒがでた
医者の話では梗塞は今後、広がるおそれもあるという説明だった
精神状態もかなり不安定で6人いる重症患者の部屋で、姑だけが声を出して騒いでいる
正に看護士への中傷のような物言いで、聞かされる私はいたたまれない心境でいた
看護士に向かって利き手である右手の拳を振り上げたり、右足でベッドを蹴り上げるような仕草をする
看護士は「私はこれも仕事ですからいいですが、家族の方のほうが辛いでしょうね」と言ってくださる
家でお世話できない以上、こんな姑の状態はひたすらお詫びするしかない
ダンナはこんな親の姿は見たくないと2回目からは病室に入ろうとしない
私はこれも間違ったことながら自分の親と比べてしまう
姑はたぶん死ぬのが怖いのだろうと思う
でも今の状態はまだ遠い・・(イヤな言い方だが・・・)

それにしても 他の老人たちの諦めたような無表情も悲しい
呼吸器のスースーという規則的な機械音にまじって、のどに開けた管から痰を吸いだすうめきも、みんなみんな母を思い出す情景ばかりで死に向う音のように思える
こういう状況は安らかな死に程遠い・・と私は思う



2006年04月07日(金)


ここ2・3日の陽気で桜が満開
ふだんは気にもとめない木々がキレイな花をつけて、実は桜でしたと自己主張する
日頃は誰にも気づかれずにあたりの緑に埋もれているが、この季節だけ自分の存在を主張する
桜の名所といわれるように何本もの桜が咲き誇る景色よりは、こうした普段は埋もれているような1本桜が好きだ
私もかくありたい・・と思う
だけど 私は人の目を引き寄せる何ものをも持たない
たぶんこのまま一生 埋もれて生きていくのだろう
それが私の人生なのだ・・・・・

あすは息子が帰ってくる
うれしくて自然と笑みがうかぶ
きょうは 息子の部屋を掃除してお布団を干して
しばし読みかけの本にはしおりをして 母を満喫しよう



   
こもりたる 日がないちにち 吾子思う

ほろ苦き 菜の花和えて 夫を待つ




2006年04月03日(月)

きょう 4月3日は神武天皇の御命日とかで神武天皇祭が催されている
もちろん 神武天皇は架空の人物です
江戸から明治への時代の変換のときに 公武合体の象徴のために紀元節やら御命日が作られたらしいが,大和平野の農民にとっては「農休み」といって この神武祭がたいへんな骨休みであり信仰だったようです
天皇を神と信じ、皇国のため一命を捧げる国民精神総動員の仕掛けが国によって創建された
この神武祭にもみられるような形で民衆は神武神話を光輝ある歴史として刻み付けられたようだ
今の我々には ただ屋台やパレードが楽しみなだけの神武天皇とはかけ離れた催しになっているようです
ちょうど春休みの最中でたいへんな賑わいでした

ほんとうは今日はパート仲間との花見の日と重なってしまって、両方に行きたい私はかなり悩んだ
でも パート仲間との花見は楽しい反面、仕事や社員の愚痴の場にもなってしまうので今 とても興味のある歴史のほうを取って橿原神宮の方へ行った
でも 神武天皇を信仰している人たちも大勢いるわけで、宮内庁から天皇の名代とおぼしき人たちの行列もあって そりゃぁにぎやかだった

東京では満開らしい桜も こちらはまだ八分咲きくらいで、私は桜にはあまり目がいかずただただ歴史教室の先生の言葉に聞き入っていた


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