感想メモ

2013年03月30日(土) 純と愛


 NHKの朝ドラ。あの「家政婦のミタ」の脚本家・遊川和彦…ということで、どんな話なのかちょっと期待していたんだけれど、結構すごーい展開で…。

 最初のうち、純(夏菜)のうるささとかがさつさについていけない気になったが、何とか見続けていたら、一体どうなるのか?が気になって、ついつい先が気になり、見てしまった。

 確かに荒唐無稽、不幸すぎる…という感じだったけれど、そのたびに主人公が立ち上がる!というお話で、どんなにつらいことがあっても人は生きていかなくてはならないのだ…ということを言っているのかな?と良い方に解釈してみることにする。

 が、やっと幸せになるのか?と思いきや、パートナーの愛(風間俊介)が病に倒れ、意識が戻らない状態になってしまって、もし意識が戻っても腫瘍が取り除けていないってことはやがて死ぬってことで、意識が戻っても戻らなくてもどっちにしろ二人が幸せになることはないってことなんだろうなーともやもやした展開に…。

 最後は結局愛が目覚めるシーンはなく、純が旅館で働いているらしき写真が出ておしまい…。

 でも、最終週から2週目ぐらいから、あまりにも悲しすぎて、ドラマ見ながら、ちょっと号泣したりしてしまったよ…。

 自分にこんなことが降りかかったらどうかと考えたりして…。

 結局、純と愛がその後どうなったかも描かれず、晴海(森下愛子)の認知症がどうなったのかも描かれず、ホテルがどうなったのかもはっきり描かれず、弟の剛(渡部秀)がどうなったのかも描かれず、誠(岡本玲)がどうなったのかも描かれず、待田家の両親夫婦がどうなったのかも描かれず、消化不良のまま終わってしまって、何だかがっかりだった…。

 せめて、いつもの朝ドラみたく、10年後とかのシーンに飛んだりとかして、そういうのに決着つけてほしかったな…。

 でも、いつもの(?)朝ドラみたく、突然純が海に向かって独白するってのは、突然すぎて違和感ありすぎた。誰かに向かって話してほしかったよ…。

 不幸な話が続きすぎたので、この次の「あまちゃん」が明るそうなので、そっちに期待することにする…。



2013年03月23日(土) おトメさん



 黒木瞳が姑、相武紗季が嫁を演じるということで、見てみた。

 相武紗季が秘密を持つ嫁の役どころ。いい人なのか悪い人なのか最初はわからないが、黒木瞳が探偵張りに相武紗季の秘密を暴こうと付け回すようなことばかりするので、段々嫁側に肩入れする感じに…。

 こんな姑がいたら嫌だ…。

 でも、もっとすごいのは夫役の石田純一…。部下と付き合い、上司にも誘われ、仕事では汚いことをしていると部下から寝首をかかれる。家庭のことはすべて妻任せでいながら、事なかれ主義で、結局は自分のことしか考えておらず、仕事仕事と言ってごまかす…。その割にその仕事が危機に陥ると、家族のために仕事をやめるわけにはいかないというようなセリフ。まあ、こういう夫いるかもね。

 でも、こんな夫も嫌だー。

 そして、息子は引きこもりっぽいというか、ニートっぽいというか…。嫁をもらっても、仕事が長続きせず、口だけはいっちょまえのことを言うけれど、母の秘密が明らかになると、またもや仕事しないしー。

 こんな息子も嫌だー。

 結局一番まともなのは、一番秘密がありそうなわからない空気を持つ嫁だったりして…。

 崩壊寸前の家庭に嫁が来て、展開するお話は、近所の公務員失踪事件とそれを捜査する警察との話も相まって、一体どんな方向に進んでいくのやら…。

 最初はもう見るのやめようかなー?と思ったりしたけれど、最後の2回がとても面白くて、どうなるのかハラハラしながら、最後まで見てしまった。

 にしても、バラが咲く庭付きの高級そうな一軒家に、おしゃれな服を着た母…。見た目からしたら、すごく恵まれて幸せそうに見えるのに…。

 そのギャップが面白いのかもしれないね…。

 脚本がよかったのかも…。よくある嫁姑ものじゃなかったのが良かったと思う。



2013年03月17日(日) 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を  岡崎琢磨


岡崎琢磨 宝島社 2012

STORY:
恋人とのけんかの果てに自分の理想のコーヒーを入れる純喫茶タレーランの女バリスタと出会った男。バリスタは推理が得意で、ちょっとした謎を解いていく。そして、二人の仲は?

感想:
 「このミステリーがすごい」の上位だったみたいで、読んでみた作品。

 舞台は京都。京都の地理に詳しかったり、京都が好きな人にはより楽しめそう。

 ただちょっとわかりにくい…。ミステリー謎解きなんだから、わかりにくいのはしょうがない?

 いや、でも、もう少しわかりやすく書くこともできると思うんだよね。書き方を難しくして、謎を深めようとするような作品はあんまり好きじゃないので、その点がいまいちかなー。

 あと男女の恋(?)の機微みたいなものが、まどろっこしいというかわかりにくいというか…。

 つまらないわけではなかったが、そこまで乗れるというわけでもなかったかな…。

 あと副題が長すぎー…。



2013年03月09日(土) 阪急電車  有川浩


有川浩 幻冬舎文庫 2010

STORY:
阪急電車の電車内と各駅を舞台に繰り広げられる人生模様。

感想:
 関東にいるので、阪急電車には詳しくなくて、あまり地名と場所が連動しなかったのがちょっと残念だったけれど、内容は面白かった。

 恋の芽生えや別れの瞬間など…なんだかちょっとほのぼのする内容が多くて、人気があったのも窺える。

 気楽にどんどん読めるのもよかった。



2013年03月07日(木) 生きるぼくら  原田マハ


原田マハ 徳間書店 2012

STORY:
引きこもりの人生は、ある日、母に愛想をつかされ家に置き去りにされる。人生が頼ろうと向かった先は蓼科の祖母の家。そこで、人生は米作りを通してやり直すことに。

感想:
 引きこもりから米作りの世界へ。そして、少しずつたくましくなっていく…というストーリー。

 米作りも普通の米作りではなくて、すべてを手作業で行う昔ながらの米作りで、そういうのに興味がある人にはさらに面白いかも…。

 成功する話なので、安心して読める。

 私としては、最近の異常気象とかも見ているし、こう簡単に何事もなくお米が収穫できたら苦労がないよなー…というような気も多少したが、まあ、そこは突っ込むところではないのかも。



2013年03月02日(土) 55歳からのハローライフ  村上龍


村上龍 幻冬舎 2012

STORY:
いずれも55歳以上の主人公が体験するそれからの人生。5篇の連作中編小説。

感想:
 どの作品も面白く、引き込まれるように読んでしまった。

 どの作品でも思ったのは、人間は何歳になっても悩んだり、もがいたりする生き物なんだなーということで、若くても年をとっても、色々な問題に直面していくんだなーと。

 経済的に豊かなら豊かなりの、経済的に困窮していれば困窮しているなりの悩みと苦しみ。

 恋愛や人間関係の悩み。特に夫婦のすれ違い…。

 村上龍は敬遠していたのだけれど、これからは読んでみてもいいかもと思った。



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