感想メモ

2008年02月27日(水) トンネル(上)(下)  ロデリック・ゴードン&ブライアン・ウィリアムズ


ロデリック・ゴードン&ブライアン・ウィリアムズ 堀江里美&田内志文訳
ゴマブックス (2007) 2008

STORY:
博物館に勤める父バローズ博士が、ある日行方不明になる。息子のウィルは友達のチェスターとともに父の消息を探るため、父が掘っていた穴を掘り始めるが…。

感想:
 子供向けの話…みたいなことを聞いていたのだが…内容的には子供向けとは到底言えないかもしれない。それと、翻訳がいまいちかも…。情景とか話が頭に入ってきにくい気がした…。

 主人公は14歳。発掘好きな父から穴を掘る手ほどきを受けている。父が行方不明になったため、父の消息を探るうち、父が掘っていた穴を発見し、友達とともに穴を掘り進めていくが…。

 穴の先には地底の世界が広がり、2人は捉えられてしまう。ここから先はすごくひどい話ばかりだし、子供が読んだら怖くなりそう…。

 この感じって、昔『未来少年コナン』を見たときの感じに似ているかも…。

 そして、結末は…続きがあるような終わり方で、全く解決になっていない。これって続編があるの??

 なんだか読んでよかったんだか悪かったんだかわからない気分になった。自分に子供がいたら、あまり勧めないかもしれない。



2008年02月18日(月) 借金取りの王子  垣根涼介


垣根涼介 新潮社 2007

STORY:
リストラを請け負う会社に勤める真介は、仕事と私生活を楽しみつつ毎日を過ごして…。

感想:

 『君たちに明日はない』の続編。その後の真介の様子が描かれている。相変わらず年上の女性・陽子と付き合いつつ、仕事の方も順調。最後には、リストラを請け負った人々を派遣する派遣部門の設立にまで関わる。

 タイトルにもなっている「借金取りの王子」の話の終わりは、結構泣けた。

 登場人物に魅力があるのか、このあとの展開も気になるところ。軽いタッチで、楽に読めるのも、重いテーマを扱っているだけによいのだと思う。続編、あるのかな?



2008年02月08日(金) 女神(ミューズ)のための円舞曲(ワルツ)  大石英司


大石英司 中央公論新社 2007

STORY:
役所に残された奇妙なオーパーツのために、身神は市民オーケストラをプロデュースすることになって…。

感想:
 様々な登場人物が出てきて、最初はどうなっていくのかわからなかった物語が、最後には一つにまとまっていく…という、とても不思議なお話だった。

 面白かったのだけれど、やはり登場人物が多すぎて、把握するのが難しかったのと、多少わかりにくいところがあって、その点がちょっと残念だったかも…。(そのためか巻頭に登場人物の名前と肩書きが書いてある)

 『神はサイコロを振らない』の原作者だったことを知り、そうなんだーとちょっとびっくり。ドラマは見たんだけど、原作は読んでいなかったので…。


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