感想メモ

2004年09月17日(金) ダーリンは外国人(2)  小栗左多里


小栗左多里 メディアファクトリー 2004

 最近人気の(?)漫画。軽く楽しく読めそうでいいなと思って、図書館に予約。普通の図書として図書館で読めるというのもすごい。ほかにも『ゴーマニズム宣言』なんかも図書館には置いてあるみたい。

 しかし、何をとち狂ったか、1巻と2巻と両方予約したのに、先に来たのは2巻であった。この図書館では2冊キープというのをしてくれないのか?? これでは上下巻の本などの予約ができないではないかー。(と言いつつ、実はハリー・ポッターの最新刊もすでに予約済み…。これで下巻が先に来たら怒るけど)

 ま、ということで、2巻から先に読むことになったのだけれど、とりあえず1巻がわからなくても内容はわかりやすい。外国人と結婚することになった漫画家(著者)の生活のあれこれを面白おかしく、時にはちょっとまじめに綴った漫画である。巻末にダーリンのトニーの写真があるのだけど、絵がそっくりだと思って感心してしまった。

 1巻の内容がわからないので、そういう意味で少し残念なところはあったので、できるなら順番に読んだ方がいいのかもしれない。

 それにしても、外国人に限らず、結婚というのは、他人同士が結びつくわけで、生活の習慣とか考え方とかも一緒に暮らしてみると結構違って面白いところとか、理解不能なところはあったりする。そういうのは、日本人同士でも変わらないんじゃないかなーと思う。つまり、日本人同士の結婚生活について面白おかしく書いてもそれはそれで絶対に面白いと思うし、結構売れるんじゃないかと思うのだが。(実際にそういう漫画だか本もあって、それはそれで立ち読みをして面白いなーと思った。書名を忘れてしまったけど)

 うちの夫婦についても、多分本とか書いたら面白いんじゃなかろうか。まあ、売れるかはともかくとして、一部では内輪受けとかはしそうな気がするけど…。



2004年09月10日(金) 黒蝿 (上)(下)  パトリシア・コーンウェル


パトリシア・コーンウェル 相原真理子訳 講談社文庫 (2003)2003

STORY:
検屍官シリーズ最新刊。
ベントンの死後、検屍局長をやめたケイ。ルーシーやマリーノもそれぞれの道を歩んでいる。死刑が決まっている狼男ジャン・バプティスト・シャンドンからの手紙が来たことから、3人は新たな局面を迎えることになる。

感想(ネタバレあり):
 あのベントンが生きていた。いや、これは、そうではないのかなとは思ったけど、まさかなと誰もが否定していたことで、これを読んだ多くの人はどう思ったのだろう? とりあえずよかったと言うべきなのか?

 この作品を読んでなぜかすごく最初のうち面白くなくて、もう読むのをやめようかと思ってしまった。凶悪犯などの犯罪の手口などが書かれていたり、正直気分がいいものではなかったので。こんなにこの作品って面白くなかっただろうか?と思っていたのだが、最後に解説を読んで納得した。今までは一人称で書かれていたのだ。今回は三人称で、だからケイの視点から描かれていない。そのため、おぞましい犯人の内面などに迫る書き方になっているのだ。今までもあまり気持ちのいい描写ではないものもあったものの、ケイの視点から描かれており、解剖だとかそういう面が多かったし、犯行もケイが想像をするというのがほとんどで生々しい描写はあまりなかったのだ。

 それから、解説を読んでもうひとつ、えっ?と思ったことが…。なんとケイの年齢が40歳に逆戻りしているらしい。同時多発テロなどが起こったあとのことになっていて、時代的には本当なら60歳を超えるのだという。私も読んでいるときにそのイメージで読んでいた。そして、このシリーズが面白くないのもケイが検屍局長を辞めて、すでに隠居のような生活を送っているからに違いないと思い、このシリーズもこれで最後だろうとまで思ったのだが、どうやらそうではないらしい。この先もこのシリーズは出るのだろうか?

 今回のように三人称を使ったり、狼男のようなちょっとおかしなキャラが延々と出てきたりするのを見ると、この先が面白くなるのか…私にはわかりかねる。元々この作品は犯人がどうだとか、犯罪がどうだとか、推理がどうだとかいう面よりも、ケイの人間関係などに着目をしていた。その意味で、今後ベントンとマリーノとケイの関係がどうなるのか? ルーシーがどうなるのかには確かに興味がないわけではないのだが、年齢を逆行するというわけのわからないことが行われたらしいことはすごくショックだ。だったら、時代を進ませなければよかったのではないかと思ってしまうのだが…。 


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