幸せになりたい。


それが唯一の私の夢です。
それ以外、何もいらないのです。



ですが、
どうやらそれも許されないようです。



それ以外のものから欲すべきだと、
きつくお叱りを受けました。



私はどこを彷徨うのでしょうか？

何にも頼るものがなかった。
ただそこにカッターナイフがあっただけ。
ただ、それだけの偶然。


けれど、
必然？



巨大な雲よ、私を隠してください。
壮大な海よ、私を飲み込んでください。



それでも私は生きている。
血が流れている…。


私はここにいる。


なぜ？

別れようか？






その言葉を言う勇気がない。


でも、
会う勇気もない。





そして、


続ける自信もない。






どうしたらいいんでしょうか？




運命というものがあるのだとしたら、
誰か、






神様。



私を導いてください。

意地っ張りで
見栄っ張りで
天邪鬼。


心に壁を持って
人に心を許さず
いつも何か悲しみを抱えている。


それでもそれを誰かに言えることはできず
泣き喚くこともできず
【自分】なんてものも見つけられずに
日々彷徨っている。


欲しいものは、夢
そして自分。



強い意志。





それが私。






強くて
自分がちゃんとあって
自分の考えと違うものは断固として受け入れず
拒絶する。


白黒はっきりつけることが好きで
堅くて
頑固で
曖昧なことを嫌う。






それがあなた。







私たちに共通点なんてなくて、
それはわかっていた。
けど、
見えないふりをしていたんだよ。



周りにお似合いだと言われて
すごく嬉しくて、
でも内心では
そんなことない、
って冷静に想っている。





そろそろ潮時？
そろそろ、引き時？



答えはいつも闇の中。
新月と共に闇の中。

あなたは何が好きですか？
あなたは何をしたいですか？
あなたは何に夢中になりますか？
あなたはどうしたいですか？



なぜ好きなのですか？
なぜ一緒にいるのですか？
なぜ付き合っているのですか？
なぜ、泣くのでしょう？



あなたが好きだから？


そんなことはわからない。



私は何をしたいのだろうか？



きっと泣くのは図星をつかれたから。



そこは私にとって地雷だったから。

そういえばずいぶん前に決意したっけね？
あなた中心の世界を改めるって。



そんな決意全然果たせてないけどね。


別に尽くす女になりたいわけじゃない。
同等な立場でありたかったのに。



気がついたら、そうじゃなくなっていた。
ただ、それだけの話。


ほんの少し。
ほんの少しだけ焦点をずらせばよい。
それで全てが丸く収まるのなら。

自分の全てを否定されてしまったのに
まだ一緒にいることができるだろうか？


それでも一緒にいる理由が
果たしてあるのだろうか？


私がしていることはいけないこと？
それを行うことが正しいこと？
それを行うことが、善なのですか？




自分の全てを否定されて、
私はどのように生きていけばよいのだろうか？


まだ、人生なんてはじまったばかりで
歩き始めたばかり。


軌道修正可能？
そう言いたいのでしょう。


それでもキチンとここまで歩いてきた。
それを否定されたとき、
どうしたらよいのでしょうか？



確かにろくな人生ではなかった。
別にここで自分が消えたとしても何も残らない。
それくらいな、ちっぽけな人生。


それでも私は生きた。
私はそこに、確かに存在していたのに。
存在していたはずなのに。



そんな事実さえも否定された。




人は過去があるから生きていける。
人は忘れられるから生きていける。

過去を失ったとき
彷徨い始める。