○プラシーヴォ○
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2007年09月04日(火) どらどら、ドライブ

『わりい!急ぎの用事で、駅まで送ってって!!』


部長に頼まれ、山さんは社用車のキーを片手に
外へ出て行った


事務所の窓から下の駐車場を覗くと、
車を入り口にスタンバイさせて
山さんがウーン、と一つノビをしている



部長がばたばたと車に乗り込んで
それに続いて、山さんも長身の体をぐいっと折り曲げて
運転席へと吸い込まれていく



部長と何か話をしながら
シートベルトを手繰り寄せ
もう片方の長い手でゆっくりとハンドルを切りながら
車は進んでいった


なんでもない動作なのに
ずっとずっと見ていたいの




ああ、助手席にすわれたらどんなにか楽しいだろう



高速道路をびゅーんって
山さんとドライブできたら、幸せだなあ



山さんは運転が上手(らしい)
自分の車はミッションで、オートマはなんとなく
気持ち悪いとのこと



ここのところ毎日

あがったり下がったりの山さんへの気持ち



好きなの!


っていいたくなっちゃう



かと思うと次の日には
ほんとに家族みたいにしっくり思える瞬間があったり




少しクールダウンしようと
おでこを窓ガラスにくっつけたけれど


残暑厳しい日差しにさらされていたそれは
思いのほか熱くて
私の胸のざわざわは落ち着くことはなかった


がちゃ子 |偽写bbs

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