○プラシーヴォ○
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2003年02月27日(木) 骨格形成

『結婚に照準を合わせなくなってから
 ズイブンと人生が楽になった』


と、誰かが書いていた


確かにそうだと思う


私の人生設計で


ハム男と結婚

一緒に住む

ハム男が出勤してる間
自宅でマッサージ業務




これが今の私一人で考えている
骨格なのだが

まず



『ハム男と結婚』


このメドがたたねえ



だから苛々する


こりゃあお門違いだわな


なので


『ハム男と結婚』


のところを


『一人暮らし』

にチェーンジ!!


そう思っただけで
体と心がキュッと
引き締まる気がした


もちろん
ハム男との結婚の夢を悲観したわけではないけれど


“あたしって自立しててイイ女”


といつのまにか自分にうっとりしてた自分が
たまらなく恥ずかしくなった


結婚を前提として
自分の夢を計画して

ちっとも自立なんてしてない



一人暮らしに向けて
貯金をしなくてはだわ


2003年02月25日(火) 街のムンムン

時々、
ムンムンカップルを見かける


男女で歩いてて
男性がやたらと女性の髪を触ってたり

女性もまんざらじゃなかったり


ちょっと尻を揉みぎみだったり


あきらかに男性の瞳が
濡れ濡れでウルウルで
女性がひいてたり


駅で、
柱にもたれて


ふ〜たりのために〜
せ〜かいはあるの〜♪



的な密着っぷりを披露していたり



私は、ああいう経験があんまりない



ハム男とは、無い




ハム男の淡白っぷりを
悲しく思う



男性がエッチをしたいとき
女性の髪を触るのは
日本全国共通なの??



前の前の前の彼と
付き合う直前に観覧車に乗ったとき


「ほんとに髪がまっすぐだね〜」


って

やたらと髪を撫でこ撫でこしてたんだけど

(その後、キスされてから
 「付き合ってくれる?」って聞かれた

 順番逆だろ???)


この前、
ロンドンハーツっていう番組で
仕込みの女性に好意を寄せた男性が
車の中で

髪を触ったり
くすぐったりしたり

エロエロビームを乱射してた




ああ、いいねえええ!!!


最近とんとご無沙汰



男女の駆け引きっていうの???


ラブアフェアーっていうの???


ことに及ぶ前の言葉の愛撫っていうの????




セクスィーな感じを

味わいたいっぺよ!!



一回交わっただけで


「ああ…体力…使い果たした…

 ごめ…吐きそ…うえええええっ!!」



って、えづく彼氏なんて嫌だああああ


2003年02月23日(日) まっかだな

『人間風車』

という、大好きなお芝居を見終わった後

(永作博美さん、入江雅人さん、宇梶さんらが出演
 もう再演を重ねて今回で3回目
 全部見てます
 悲しいホラーのお芝居でござんす
 機会がありましたら、皆様もぜひご覧下さいませ)


いよいよハム男と
外食タイムがやってきた



待ち合わせの時間は決めていたが
場所を決めていなかったので
とりあえず小豆色の電車が止まる最寄駅まで歩いていく



「がちゃ子?どこにいるの?

 え?俺もそこにいるよ?
 青い看板の下?あ〜、分かった分かった」


ぷつん、と電話が切れて
しばらくすると
人ごみをかきわけてハム男がやってきた


外で、
私をハム男が探して
見つけてくれた





何年ぶりかの
お外での待ち合わせ


あ〜、嬉しい
なんか、恋人っぽい
なんかなんか
皆に見て欲しい



ハム男はこんなに背が高かったかな
こんなに足が長かったかな
こんな上着持ってたかな
こんなマフラーの巻き方する人だったかな



「ハム男、何食べたい?
 焼肉?焼き鳥?」

「う〜ん、いろんなものが食べれるように
 居酒屋さんがいいなあ」



が〜ん
昨日インターネットで
必死こいて焼肉と焼き鳥の店を検索したのにいいい
(自分が食べたかった)



頭が真っ白になり、
気がつけば
いつも酒飲みの友達と来る
安くておいしい
超チェーン店の居酒屋さんの前にいた



「へ〜、結構広いんだね」


外食苦手ハム男がとりあえず機嫌よさそうにしてる


すごい勢いでジョッキのチューハイを3杯飲んで
顔を真っ赤にして
ハム男が刺身をつついてる


嬉しいなあ
嬉しいなあ

ハム男が
食べてる
飲んでる
話してる


ああ、嬉しいなあ



「ハム男と、都会で御飯が食べれて
 すごく嬉しい」


思わず口にすると



「…俺の地元で御飯食べるのが不服か(笑)

 でも、そうやなあ、たまにはなあ

 あの焼き鳥屋にも、行こうな
 最近、行けてないからな」



ハム男の家の近くに
おいしくてこじんまりとした焼き鳥屋さんがあるのだが
最近何故かテレビで紹介されてしまい
いつ行っても超満員で
めっきり足が遠ざかっていた


二人で並んで電車にのるのも
何年ぶり??


駅から
歩いて帰るのも何年ぶり??


家に帰って
ハム男は先に寝てしまった


テレビを堪能してから
ベッドにもぐりこむと


「暑い〜
 暑い〜」


とハム男が布団をはいでいる


先日、平熱が37度だと判明したハム男

今日はお酒をいっぱい飲んだし
そりゃ暑いだろうよ



私が35度だから
二人でちょうど36度になるね


二人で寝ると
朝には絶対

私は毛布
ハム男は布団


狭いシングルベッドなのに
きっちり一人ずつ布団を分担している


ハム男は自分の体温が暑すぎて
冷やっこい感触の布団を求めてるんだと思う



「がちゃ子、家でも毛布だけかぶってるのか?」


「そんなわけないでしょ!!
 ハム男と寝てると暑すぎて
 毛布だけでも大丈夫なんだよ!

 家だったら寒くて丸まって寝てるもん!!」



ハム男とだったら遅くまで寝れる
ハム男とだったらテレビをいっぱい見る
ハム男とだったらビールをいっぱい飲む
ハム男とだったら夜中まで眠くても起きていられる



ハム男とだったら…できる

という言葉をハム男は喜ぶ


喜ぶハム男を見て私も喜ぶ


2003年02月22日(土) おそとでたべよう

明日、お芝居を見に行ってから
夜、ハム男の家に行くことにした


ハム男はサッカーの試合だけど
夕方には終わるらしいから


あれ??


ふと思いついて
ハム男に電話



「ハム男、明日、大阪で待ち合わせしようよ
 お芝居終わってから一緒に大阪で御飯食べよう」



「ええ〜??
 どこで?
 何食べるの??

 俺…金が…」


予想通りへっぴり腰ハム男


「どこでもいいやん
 電車で大阪まで出ておいでよ
 
 そしたら一緒にお酒飲んで帰れるやん

 私がおごってあげるからさ」


「電車…かあ」



すっごくすっごく反応が悪いハム男


プチ対人恐怖症で
電車がちょっと怖いハム男



付き合う前と
付き合いだした当初は
しょっちゅう大阪や神戸の小洒落たところで
御飯を食べていたのに



その頃、ハム男は相当無理をしていたらしい


無愛想な私の気持ちを量りかねて
なんとしてでも
この無愛想冷血女を
恋人にすんべえと
血を吐く思いで
私の思い通りの場所で
飲んだり食べたりしてくれてたらしい


思えばあの頃は
キラキラしてたなあ…

ちゃんとマスカラしてさあ
お洒落してさあ
えへへへへ
ぐへへへへ


うう〜ん(回想中)
そのときの
必死さを
少しでも今に残しておいてくれよう

3年前のちょっとの間に
使い果たしてしまったのね
私への思いを…




すっかりテンションのさがった
私たちの外食といえば

ハム男の家のそばの


・スシロー
・うどん屋
・王将


魔のデルタフォース!!!




いやにゃ〜
いやにゃ〜

死ぬまでにもう一度、

オラ
オラ

都会で食事がしてえのす!!!


キラキラしたいのす!!(from 壬生義士伝)


手をつないで
人ごみをかきわけて
ウフフ〜、コラコラ〜って
追いかけっこしたいのーーーーす!
(嘘、それはイヤ)



私のいつになく強引なお誘いに
何かを感じ取ったのか



「…そうやなあ
 たまには、都会で食事をしないとな…

 分かったよ
 じゃあ、明日、大阪で集合な」


“待ち合わせ”
なんつーのも
かれこれ3年ぶり??


わあ、うっきうき


最後の最後まで
ハム男の声がローテンションなのが気になるけど


いいも〜ん

私が楽しけりゃいいも〜ん



ああ、待っててね!!
都会!!


2003年02月21日(金) おこさま

30歳の従姉妹が、今年の夏結婚する
お相手は40歳初婚の男性


親族一同の上の二人がこれで片付いて
徐々に私ともう一人の
同年代の女子二人に目線が向いてくることだろう



従姉妹は、去年の初めに
子宮内膜症にかかった


それからどういう経過をたどったのか
聞いていないけれど
子供を授かるのが
少し困難かもしれないということ


従姉妹は、
あまりの子宮の痛みにぶったおれ
救急車を呼び、
救急隊員が男前だったので
背負われてすっごく幸せだったと

すっとこどっこいの感想を述べていた



もう一人の従姉妹は
出産したとたん
筋無力症にかかって
今は実家で療養してる



上の二人が
おだやかに子供を産めてないのを見ると
少し不安になる


一度、
子供を拒否したこの子宮は
きちんと作動してくれるのだろうか


2003年02月20日(木) 書き残したことつれづれ

ハム男のことで
覚えておきたいことを
メモってます

私のためのページです


※※※ ※※※


「がちゃ子、これ誰?」


ハム男が
お風呂上りにすっぽんぽんで
両手を振り上げてウォーとポーズをとってる


「ええっと、ヘボサップ!」

「違〜う!ハムサップ!!」



※※


胃が気持ち悪かった時、
風邪かもしれないと熱を測ったら
36度8分


平熱が35度の私は
これで十分しんどい


元気満々のハム男がその後はかったら

37度5分

ハム男????

私の立場は???


※※ ※※


「がちゃ子、今の仕事始めてから
 ずいぶん指が細くなったね
 
 指輪、はめてみたら?

 多分ぶかぶかだよ

 …足の小指は相変わらず爪がないね
 ガンダムのザクの顔みたいな爪…
  
 わはは、ザクー、ザクー」


※※ ※※


ハム男がずっと使ってた
小汚い黒いヒゲそりは

お父さんの形見だった

お父さんが入院中に
使っていたものらしい

それがついに動きが鈍くなって
ごましおほどのハム男のひげさえ
キチンと剃れなくなった

ぴかぴかで銀色の新しいのを買ったけど
やっぱり黒いヒゲそりは
定位置に静かにおいてある


そして、時々思い出したように
ハム男はゆっくりと
黒い髭剃りでひげを剃っている


※※ ※※


『きよしのズンドコ節』を唄うと
すごくぎこちなく両手を振って踊りだすハム男

フラワーロックのようで
面白い


※※ ※※

私と寝るときだけ
テレビを消して寝れるハム男


ハム男と寝たときだけ
寝坊する私


※※ ※※

『もがいて、苦しんで
 もう、行き詰って
 離れようとしたこともあったけど

 あの人のことを思い出した時に感じる
 胸がやぶけそうな感覚

 離れられない理由なんて
 
 忘れない理由なんて

 この感覚だけで充分なのだ』


2003年02月19日(水) ケイコとマナブどころの話ではなくてな

最近、ハム男がしきりと


「このままじゃダメだ」


と口に出す


私がやりたい仕事やって
ぶうぶう言いながらも
とりあえず充実してるっぽい様子に
刺激されたのだろうか

それとも
結婚を見越して
私に覚悟しろと言ってるのだろうか



手取り20万は少なすぎるやろ〜


このままやったら
50歳まで勤めても
30万いくかどうか分からへんでえ



俺、ほんまにこの会社でしか働けないから
ここクビになったら
青いシート持って大阪城公園に行くしかないわ




そんなの、大丈夫だよ
ハム男が御飯食べれて雨風しのげる家の家賃払えてれば万々歳やん




私のママがいつもそうしてくれてたように

どんまいどんまい
生きれりゃそれでオッケーよん


と笑い飛ばす



「愛車を売り飛ばして
 もうちょっと広いとこに引っ越そうか??」


一緒に住んでいいの?


「そんなことする気ないくせに
 ハム男の命の次に大事なヴィータちゃんを」


ハム男の唯一の財産
(今売っても20万くらいにしかならないって
 ハム男は言うけど)
可愛い可愛いドイツ車のヴィータちゃん

夏になると
走って1時間しないと
クーラーが作動しない
わがまま娘だけど
(ドイツ車だけに
 暑さに弱い???)

ハム男はもうゾッコンラブ




ハム男の故郷の友達が
今、すっごい頑張って勉強してるらしい


ハム男の説明じゃよくわかんないんだけど


『境界を決める人』っていう職業???


(土地を売ったり買ったりする時に
 自分の土地はここまで、とか
 国営の土地はここまで、とか
 調査して決定する人のことかな??
 本当にハム男の説明じゃよくわかんない)


弁護士とかみたいにちゃんと試験があって
もんのすごい倍率らしい

でもちゃんと
その職業で御飯が食べていけるらしい
(日本で今現在、その職業の人が少なくて
 建築業の現場からひっぱりだこらしい)



その友人は仕事が終わってから
車で一時間かけてフェリー乗り場に行って

30分ほどフェリーに乗って

フェリー乗り場に中古のバイクを買って置いて
バイクで15分ほど行った専門学校に
週に2回ほど通っているらしい




すばらしい!!


その友達は
女性に囲まれたいからと
ケーキ教室に通ってみたり
(ハム男と同じ歳 今年30歳男性です)


とにかくサーファーで
話の6割が海の話だったり


勝手にハム男の家にあがりこんで
置いてあった伊勢海老をさばいて食べたりと


いい印象がなかった人なんだけど


やろうと思えば
勉強って出来るんだなあああと


ちょっと勇気のでる話を聞いた



そらあ
ハム男もあせるわなあ


2003年02月18日(火) サティスファクションには程遠いけど

起きたら14時30分だった



散髪して〜
掃除して〜
ダイエー行って〜
スポーツジム行って〜


昨日寝る前に指折り計画してたのに
全部やる気ナッシング


着替えてハム男の家へ


22時頃、ようやくハム男から電話


「ああ〜やっと終わったよ〜
 何かいる?…っていうか
 俺、金ないから買って帰れないけどさ!!」


なんでそんなに

貧乏なんですかい??



普段ワインなんて飲まないハム男が
昨日友人が忘れていった残り物のワインを
飲んでいる


焼酎を買う金も無いのね…


「ハム男、冷蔵庫にある缶チューハイ飲んでいいよ
 300円だけどね」


「高っ!!」


「嫌なら買いにいけばああ??」


ハム男が
がしゃん、と私の目の前に
小銭がぎっしりつまったキャンディーの空き缶を置いた


「これで足りるか?
 なんぼ欲しいんや?」


その言い方がすっごくいやで
涙が出そうになった

ほんの、冗談だったのに


ハム男の家に着いた瞬間から
ずっと不思議と泣きそうだった


結婚して欲しいこととか
どうしてハム男は貧乏なんだろうとか

口に出す場所が無い小さな愚痴が
うずうずと渦巻いて
いっぱいいっぱいなんだろう




主人公が余命一年というドラマを見た


母親に電話で婚約の報告をするとき

変な空気が張り詰めた



ドラマの設定と同じで
ハム男もお母さんと離れてくらしてて
お父さんを高校生のころに亡くしている


私たちが結婚するときも
こんな感じなのかなあ




夜、一緒にベッドに入って
頬すり合わせて

寝る気まんまんのハム男



勇気を振り絞って
夜の営みのお誘いをしてみた


「…できるかなあ」
(最近、お酒を飲むと
 夜の営みができなくなるへなちょこハム男)


なんとか結合して、
イッたふりをすると
ハム男がすっごくうれしそうに倒れこんだ


「えへへ、がちゃ子に勝ったぞう」








今だ



今しかない!!


今こそ言うチャンスだ!!


この空気!



「あ、あ、あのね、ハム男
 入れてくれなくていいからね

 もうちょっと、あの、私に触って欲しいんだけど」



そう、今日だけじゃない

ここ最近
記憶のあるかぎり
ハム男はまともに私に触ってくれていない

パジャマの前のボタンを外してくれれば
まだいい方で


「あたしの穴さえあればいいのかい?」


と、毎回毎回
笑顔でハム男を見ながら
心の中でゴウゴウと涙を流していた


いつもいつも
言おう言おうと

思ってたんだけど



今日、ふわりと
いい風が吹いて

ようやく言えた


「ああ、ごめんな…
 もっと、言ってくれていいんやで」


ゴールデンレトリバーのお腹を撫でるように
わっしゃわっしゃと力強く
私の頭を撫でてくれるハム男


「ハム男、大好き」


うん、と私のおでこに
頬をつけたままうなずいて
ハム男は両手で私の手を握った



3年付き合ってて
言いたいこというのに
こんなに気をつかうのって

どうなんだろうね


でもね

幸せ


2003年02月15日(土) 私の浮き袋

やりたいことやってるのに

なんでこんなに辛いの


仕事そのものは辛くない


辛いのは
仕事をしていない時



人間関係で
胃に穴があきそう



ハム男の声が聞きたくて
電話をしてみる


「どした?」


私から用も無く電話なんてしないので
当然のごとく用を問うハム男


「ううん、サタデーナイトを
 満喫してるかなあと思って」


「はっはっは、なんじゃそりゃ
 今からケースケとオッサンが飲みに来るよ

 今日一日は寝てたよ」



ぽつりと私の悩みを言うと


…笑われた



「それ、おもろいな〜
 なかなかできへん体験やで」


あきそうだった胃の穴が
ひゅんって縮まった気がした


ハム男はいつもそう


私が死ぬか生きるかで相談しても

すっとこどっこいな感想と共に
笑いとばしてしまう



それが歯がゆい時もあるけれど

ほとんどそれに救われている



今まで付き合った人は

私の悩みにご丁寧に付き合ってくれて
(私もそういうタイプなんだけど)
悩む私と一緒に
池のそこまで沈んでくれるような人ばかりだった



だけどハム男は

ぷくっと膨らんで
私を一気に池の表面まで持ち上げてしまう



「サタデーって、土曜日やろ?
 じゃあ金曜日は?」


「チューズデイ」


「チュ・−・ズ…」


生真面目に復唱するハム男に
思わず吹き出す



「え?本当に知らないの?
 違うよ、フライデイ、だよ」


「あ、そっか、そうやんなあ
 っておい!!なんで嘘を教えんねん!!」



いや、私なりのボケだったんですけど

できれば突っ込んで欲しかったんですけんど



笑って笑って電話を切って


よかった少し充電できた



今まで、なんだかんだと
もっともらしい理屈をこねて
自分を正当化して仕事を転々としてきたけど


こんどこそ逃げたくない


あがいてあがいて

血を吐くまで頑張って


自分の居場所を良くしてみせる


と、思う


2003年02月14日(金) よどみたくない

小林聡美


あの三谷幸喜さんの奥様であり
女優さんである


最近、この人の著書を(エッセイ)
全て集めた



全部、飄々としてて
カラリと読める楽チンな本だった



その本の中で


『私の座右の銘は
 
 “流れる水は濁らない”です

 池って、なんとなく澱んでいるでしょう

 やっぱり、流れ続けたいですよね』



いい言葉だな〜


私も、流れたいよ〜


常に違う景色を見ていたいよ〜


2003年02月13日(木) のす

『今日、ノートを落としてしまった時、
 通りすがりのクラスの男の子が拾ってくれました

 その優しさに感動して
 私も、いろんな人に優しくしようと思いました』



新聞の読者投稿欄にのっていた一文



感動しすぎだろ!!



とは思わない



私も高校生の頃、
一番後ろの席だったんだけど
私の前の席がクラスで一番の男前だった

プリントが配られて前から廻ってきた時、

「あ、一枚足りねえな
 とりあえず、がちゃ子ちゃんこれどうぞ」

と、私にプリントをくれ、
自分は歩いて先生のところまで行ってプリントをもらって来た

たったそれだけの親切で


「わ…私を第三夫人でいいんで
 お側においてケロ!!!!」

と土下座したいくらい嬉しかったのだ





どんだけ愛に飢えてんねん!!私!!



私は「悲しさ」より
  「優しさ」

に弱い



誰かが死んじゃう映画よりも
誰かが助かる映画の方が泣ける



『奇跡の生還スクープ』
とかで、救急隊員が泥まみれで
井戸の中の子供とかを助けてると
もうババ泣き


どうしてこういう話かと言うと、




『壬生義士伝』を読んでるから


ハム男言うところの“ぴっちり横分け鼻デカにいちゃん”
が主役を務める映画の原作だ


優しさで泣ける本です(私はね)


浅田次郎さんの本は
『鉄道員』
しか読んだことがないのだけれど


27年間生きてきて

ワンワン

と声を出して泣きながら読んだ本は
この『鉄道員』と『ハチミツとクローバー』(←漫画)
だけ



で、この

『壬生義士伝』

はどうかというと




損してる!!



何がかというと
私の情報量の少なさのせいで
もんのすごくもったいないことをしてるんじゃないかと
いう気にさせられる


新撰組の一員のお話なんだけど


「脱藩って?」

「っていうかこの時代っていつ?」

「っていうか龍馬が死んだあとどうなったんだっけ?」


っていうとってもとっても基本的な
?がふつふつと沸いてくる


もちろん、知らなくてもちゃんと読めるんだけど
時代背景を理解してたら
もっと面白いんだろうな〜



こんな悔しい思いは

『リズミネイション』一曲しか知らないのに
ジャネットジャクソンのコンサートに
行ってしまった時以来だ



ようし!
勉強すんべえか


2003年02月11日(火) いざ、恐ろしい温泉へ!!

朝起きると、やっぱり胃の調子は優れなかったけれど
行く気満々のハム男に押し切られ
バスタオルを持って車に乗り込んだ


大阪にある、『不死王閣』というホテルの中にある
温泉が今日の目的地


ハム男と遊びに行く時、
よくそばを通るのだけれど
ホテルの外観はまさに


廃墟


恐る恐る入ると、
中は意外と小奇麗だった


でもやはり古さは隠し切れず
火曜サスペンスにでも出てきそうな雰囲気だ


お風呂もこれまた

渋い



露天風呂は、岩風呂と檜風呂と池


っていうか、間違って池に入りそうになったわさ
なんで、露天風呂の横に池があんねん


風の谷のナウシカの腐海をほうふつとさせる
不思議な植物が植えられていて、
不思議っぷりがパワーアップ


雨だったということを差し引いても
あの薄暗い感じはどうにかならないもんなのかしら


もうちょっと安かったら(一人1500円)
また来るんやけどなあ
と思いつつ

やたらとでかいホテルを後にする



温泉で温まったら
気持ち悪さが少し復活してしまった


でも、朝から何も食べていないハム男


一緒に和食屋さんへ入り、
カツ丼セットうどん付を食べるハム男を
なるべく見ないようにしながら
プリンを少しずつ食べる私



ハム男の家に帰り
早々にベッドに入る


「まだ17時やぞ」

といいながら
ハム男も横に滑り込む


21時ころ、ハム男に起こされ、
夕食


本日のメニュー
・白ご飯
・塩昆布
・さば缶


以上


ご飯に塩昆布を乗せて、お湯をかける

そして、二人でひとつのさば缶をつつきあう


さすがに私はまだ調子が悪いので
ご飯を半分食べたところでダウン




「なんか、すごい貧乏カップルみたいだね
 ごめんね、
 食欲ないから外に食べにいけなくて」


「え〜?俺、こういうの好きやけどな
 なんか、いい雰囲気やん??」


にっこにこの顔でさばをつつくハム男を見て
涙が出そうになる



一人でさっさと外食できる彼氏だったら楽なのにと
何度も思うけど

今日ばかりは
弱々カップルで良かったと
感謝する


2003年02月10日(月) 久しぶりの吐き気

目が、覚めた


夜中に起きるなんて滅多にないのに


そして気づいた

胃が…重い


トイレに行ってかがむと
少しだけ吐けた


「…どこ行ってたの?」


「トイレ。気分、悪い」



ハム男が心配そうに
体を起こす


「俺、大丈夫やからな
 もう寝なくても平気やからな
 
 電気つけようか?
 寝れるか?

 遠慮せんと、トイレ行けよ」


そして赤ちゃんをあやすように
私の背中をそうっと一定のリズムで叩いてくれた






「大丈夫か???」


ハム男の声で目を覚ます


「…何が?」


どうやら、私は寝言でも

「しんどい… しんどい…」


とつぶやいていたらしい




2時ころ目が覚めてから

何度かトイレに行って

朝の8時ころ、いよいよ決定的な吐き気がきた



あごの付け根あたりがきゅうん、となって
トイレに入ると同時に
胃がせり上がった



やっと、本当にすっきりして
ハム男の隣に倒れこむ


「やっと…吐けた」


「なんや、今まで吐けてなかったんかいな
 俺に言うてくれたら、吐かすプロやのに
 
 苦しかったな、かわいそうに
 はい、ゆっくり寝なさい」



そういうハム男の方が眠そうだった

いつも頑丈な私が珍しく弱っていたので
怖かったんだろう


やっと、ハム男の寝顔から
眉間のしわがとれた





昔、デートの途中、ハム男が気分が悪いと言い出して
せっかくのデートが台無しだと
ぷりぷり怒ったことがあった


私は、なんてことをしたんだろう


もちろんその後すぐ反省したけれど
ハム男がよく我慢してくれたもんだ



昨日の夜食べたロー○ンの肉まんか??
それとも具がリアルなカップラーメンのグ○タか??


しばらく、トラウマでどっちも食べられない


2003年02月09日(日) ジェイソンX

かの有名な

『13日の金曜日』

の最新版



最初、乗り気でなかったんだけれども


いやー、これが


面白かった!!


完全なB級映画になってました




すんごく強引な展開

そして、

何度も何度も迫り来るジェイソンに
主人公が


「はあ、また来た」

と、しつこい痴漢のおっさんに対するような
あきれた口っぷりで文句を言うところ!

ジェイソン形無し!!


これ作った人、
ちゃんと今までのジェイソンの映画を
見たんかいな?

といいたくなるような
暴走っぷり




少し皆に教えたくなる
微妙な映画でした!!


2003年02月08日(土) 桃尻のはなし

「俺、最近な、
 お風呂をお湯ためて入らないと
 落ち着かないようになった
 寝れないねん」


ハム男が言った言葉


私が、ハム男の家に行くたびに
一人でセコセコとお風呂を洗って
お湯をためて
バブを入れてシュワシュワとしているもんだから


シャワーだけのお風呂が物足りなくなったらしい


少しでも
私が影響してくれたのかと思うと
うれしい


「そっか〜、そりゃいいことだよ
 痔にもいいんだよ、お風呂にゆっくりつかるんだよ」


すると、ハム男が急いで言い返してきた



「俺、痔じゃないもん!!
 がちゃ子が一番分かってるやろ!」


…うん



どういうことかというと
下ネタを滅多に言わないハム男
(1年に数回)
が、唯一する芸が


裸芸


お風呂に入る前とか
入った後とかに


素っ裸で私の前にたちはだかり、
鼻をかんだり
麺棒で耳を掃除したりする


そして、ついでに
お尻の穴を広げて見せてくれたりする

(ハム男はお尻がすっごく小さくて
 肉がないので
 普通にたっているだけで
 穴が丸見えなのだ)

そして、

ね、ね、きれいでしょ


と、自慢するのだ


私はどういう反応をしていいのか困り果て
いつもいつも
お尻をかじってみたり
あれしてみたり
これしてみたりするのだが


ちょっと対人恐怖症で
外で一人でご飯の食べられないハム男と


ここですっぽんぽんで踊っているハム男が


なんとか足して2で割れないものかと
いつも思ってしまう


2003年02月06日(木) 美輪明宏さん

大好きなアーティストのコンサートのオープニングで
ステージ上で音楽が鳴って
さあ、登場するぞ、と思ってたら

二人にそっくりな格好をした
ちびちゃんボーイズが登場した

ということがありまして


会場全員がずっこけたんですが
それがまた可愛らしくって

ライブのビデオにその様子がちょこっと映ってて


「ああ、可愛いなあ
 一生懸命真似しようとしていじらしいなあ」


と思った瞬間、泣けてて


私、おかしいのかなと思いながら見続けてたら


客席にカメラが向いたときに

小学校三年生くらいの男の子が映ったんだけど

その子が、パイプ椅子の上に立って
一生懸命手拍子を打ってて
その顔がキラキラしてて
(子供受けするアーティストだと思わないんですが…
 コナンの主題歌とか歌ってたからかな?)


それを見てまた

「可愛いなあ」

と泣いて


私、何かが足りないか
一杯すぎるかのどっちかだな、と思い


とりあえず気持ちをほかにそらすために(何から?)


本を購入しました

本当に、たまたまだったんだけど



本屋で、どぎついピンクの背表紙が目に刺さり、

気がついたらこのお金が無い時期に
ハードカバーのその本を買っていました


美輪明宏さん著
『愛の話 幸福の話』

まだちゃんと読んでいないんだけど


・チャンネルは多く
 (いろんなことに興味を持て、ということ)

・自分の長所短所得手不得手を全て紙に書いて見て
 それから決して目をそむけないこと


とか

シンプルだけど
本当のことがかいてあった


今、

好きな人もいないし
仕事も好きじゃないし
習い事してものめりこめないし


美輪さん言うところの


あたし、枯れてる??

っていう人が多いと思う



でも、習い事したり
枯れてるのはやだなあと

悩んだりもがいてる様子は
とてもいじらしくて


今居る場所から一ミリでも動こうとしている努力は
決して自分にとってゼロではないと思う


例えば、美術なんてまったく興味ないけれど
重いお尻を床からひっぺがして
美術館に足を運ぶ


へー、ふーん

ってよく分かんないけど絵を一通り見て

やっぱり私、
美術ってワカンナイ


その日はそこで終わったとしても

コンパとかで会話した時に


「こないだ美術館行ったけど
 全然何がすごいのか分からなかった

 でも、女の人が振り向いてる大きな絵があって
 それはちょっと好きになった
 
 あんな古い絵が
 世界のあっちこっちで展示されるってすごいね」

ってまったく実のない感想を
会話のつなぎとしてホロリとこぼした時に


「俺もそう思ってた」

とか

「俺、ムンクのなんとかっていう絵しかしらない」


とか

会話の種になるかもしれない


コンパじゃなくたっていいけれど


行ったり見たりしたことが
次の日に役に立たなかったからって

それは意味の無いことじゃない


私も最近、
会話で昔のことばかり引き合いに出していることに気づいて


ハッとした



新しい引き出しが
ガラガラだ


だから涙がでたのかな

なにも無いのが不安で
不安で


不安を消すには
行動あるのみ


2003年02月01日(土) 愛しすぎないように

確かに、水曜日は楽しかった

仕事が21時に終わったハム男が
わざわざ仕事場からはるか遠い私の
職場まで迎えに来てくれるなんて

面倒くさがりのハム男からすれば
ミラクルな出来事だった


まあ、二週間もあわなかったら
これぐらい優しくしてくれてもいいよね?



私も素直に

「会えて嬉しい」

と伝えたし



だけど、油断するとハム男に傷つけられる


今日、友達とお芝居を見た後、
ハム男に電話をした


木曜日、ラブラブの余韻の中、

「お芝居が終わったら、ハム男の家に行くね」


と私は言って
ハム男も了承した



仕事が終わってるかどうか
お芝居が終わってすぐに
ハム男に電話



しばらくコール音が鳴り
ハム男がでた


「あ、ハム男今仕事?」


「うん」


「あ、そうか、あの、私今お芝居が終わって」


ご飯食べてから行くね、といおうかどうか
迷って少し言葉を切ると


ハム男にはそれが

「芝居が終わったから迎えに来て?
 仕事が終わるまで待ってるから」


という催促に思えたらしく


「…なに?」

と、

寒々するような発音で私の次の言葉を促した


「先に俺の家に行ってろよ」


「う、うん。わかってるよ」



電話を切った後
悲しくて
そばにいる友達がぐにゃりとゆがんだ


すぐに、


『やっぱり今日は行かない』


とハム男にメール


でも、きっとハム男はこのメールを
重要視しない


ふうん、

と納得して

さっさと会社の人とご飯を食べに行くに違いない



こんな風に
いつまでたっても
私は完全に
ハム男に甘えることができない


がちゃ子 |偽写bbs

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