暗行記...不夜

 

 

夏のさくら - 2003年07月25日(金)

ある保育園の夏祭り

昔ずっと一緒だった
沢山の先生がいるところ

今では自分と同じ
同級生も保母さんにいる

そんな場所で
お化けの助っ人で参加

短い時間だけれど
同じ保育園の友人と楽しめ

まだ小さな無邪気な
子供たちと遊んだ

沢山笑ったし
みんな懐いてくれた

けれど
もう一人の子供がいる

その時には気付かなかった
今ゆっくりと感じられる

あの時に死んだ自分の子
名前も顔も何も与えられず

もしがあるならば
今ここにいるはずの笑顔

手を繋いでくる子供
悪さをしてくる子供

純粋な眼をしてた
優しい心をもった

今までよりもずっと
かわいいかわいい子供

そう思えるようになった
自分が今ここにいる




 ↑夏祭りの最後には、

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二度あることは三度ある - 2003年07月20日(日)

失敗をすることで
次の成功に繋げていく

二度同じことを
繰り返さずに

三度から
より良くするために

でもそれは
自分だけではない

一度の失敗を
受け入れられる

そんな相手が
いなければいけない

成長をみつけてくれる
そんな相手が

都合のいい話かもしれない
それでもいなければ

失敗をした後に
必ず反省できること

もっとこうすれば
こういうことだったんだ、と

昨日までの難問が
今日には自らの技術に

沢山の失敗をして
ふと感じる

自分が誰かの上に立った時
そんな風に感じられるのか

それは今の自分を
許すためでは無く

明日の自分を伸ばすために




 ↑それならばこうしよう!

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新生・北中種馬団 - 2003年07月19日(土)

北中種馬団を先月解散した

理由って云えば
団の不仲だろうか

それとも何も活動しない
この団の意味が無かったか

そんなことはどうでもいい
ただ辞めたくなったんだ

次の日

新生・北中種馬団結成

理由って云えば
結束が生まれたからか

新しく何かを
産みたくなったからか

今の団員は
4人になった

あとの二人は
色々あったけれど

もう過去のことだ
今更何を云ってもね

カロと決めたんだよ

飲みだけじゃなくて
一生続けられるような

そんなサークルみたいに
して行こうぜってな

結局前のときには
飲み以外何も無く

連絡もダラダラ
やる気もダラダラ

気を抜くときは
完全に抜く

やりたいことには
完全にやる

そんな新しい団に
生まれかわるんだ




 ↑3度目の正直〜

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【 風葬の城 】〜book 31〜 - 2003年07月17日(木)

浅見光彦という男に出会う

彼は最後の最後で
相手の死を容認する

被害者の悲しみ
被害者の恨み

罪を背負うという法
刑に処すという行為

全てを犯人に委ね
全てを自分に隠し

死とは一瞬の苦痛
刑とは一生の苦痛

人を殺め
人を涙させた

その犯人に一瞬の苦痛
その犯人に一生の安泰

一生続いてゆく
大切なモノを失った空白を

一体何が
埋めてゆけるのだろう

怒りや刑の重さに
埋める人もいるだろう

その人を恨んで
埋めてゆく人もいるだろう

それが哀しいことは
分かっている

それでも誰が原因か
誰がそうしたのかも知らず

永遠の苦痛を味わってゆく
彼らの心を彼は知っている?

有耶無耶な死を
誰が受け入れられる?

あれほどの多くの罪を
死に投じた彼は

また新しい罪に
出逢い溶け込んでゆく

人が罪を起こすことを
知っているかのように




 ↑浅見光彦という男。

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最高のお客様サービス課 - 2003年07月16日(水)

一人は8ヶ月ぶり
もう一人は2年ぶり

ただただ楽しく
懐かしかった

3人で同じバイトをしていた
ある遊園地での清掃係

園内の清掃から始まり
トイレ掃除
ゲロの処理
写真撮影、園内案内
落し物、迷子捜索

何でもやった
汚くても辛くても

でも誰も辞めなかった
笑いっぱなしのバイト

バイトなんて立場も忘れ
自分たちでルールを決めて

目標は
ディズニーランドにも
負けない遊園地

出来たかどうかは
分からないけれど

お客様からの手紙に
「清掃の人たちががんばっていて
 とても気持がいい」

それだけで
さらにがんばれたし

みんなで感動して
大騒ぎできた

今はみんなが別々の道

一人は建築家への道
もう一人は医療事務の仕事
そして自分も

でもあのバイトから
3年が経った今でも

あの頃の想い出は
いくらでも探して来れる


あんなに楽しかった夏を
これから創ることは
とても大変だ

あんなに心から笑い合えた
30日間の夏休みは




 ↑バイト先のヒント?

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ハツコイ - 2003年07月14日(月)

儚き命を知らず

この時が全てだと

精一杯の香りを

溢れさせる

空っぽになるまで

それを知らずに

風に乗り

精一杯の香りを

誰かに伝える

いつか枯れること

いつか香りを失うこと

知らずに

また来る香りは別人




 ↑昨日と今日のように

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新大陸はここにある - 2003年07月12日(土)

道があることとは
何でこんなにも楽なのだろう

適度な分岐を示し
終点も沢山存在している

何処を走ったとしても
途切れることは無く

出逢いを沢山
用意していてくれる

いつから私たちは
道を創らなくなったんだろう

未知なモノを追い求めず
新しい道を探さず

単線の電車のように
繰り返すことを続けている

ツマラナイ モノタラナイ
イキタイ サガシタイ

そんな希望さえ
電車に揺られながら

言葉の意味さえ
失ってゆく

いつしかこの道を
走っていることさえ




 ↑この道はもう終わりだ!

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日本一の地蔵さん - 2003年07月06日(日)

カロとの小旅行第三弾!

ご存知のように
第一弾は群馬・礒部温泉
第二弾は栃木・喜連川温泉

少しはこの日記でも
触れた気がするけれど

兎に角
2つとも最低の旅行!!

一つは鬼女将の住む
強欲旅館

二つは雑誌に騙され
激マズラーメン

世の中二度あることは
三度あるっていうけどさ

遂に今回は当たった〜!!

場所は茨城・大子町
目指すは名瀑・袋田の滝

でもね、今回の最大の目玉は
ちょっと違ったんだよ

袋田の滝の少しだけ
手前に静かに佇む地蔵さん

「日本一大きな地蔵」

名物にも話題にもならない
それぐらい誰も知らない地蔵

しかし!!!!

これが馬鹿ウケなんだわ

確かに日本一!
って気はするんだよね

こんな大きな地蔵は見たこと無い

でもそれと同じように
陳腐な地蔵は見たことが無い

見栄えは子供が描いた
地蔵のようだし

色もただ帽子と前掛けを
市販のどうでもいい絵の具で
ベタ塗りしただけ

どう考えても周囲の住民が
自分たちだけでがんばった感じ

さらに安産祈願らしい

当然のように誰も祈らず
賽銭入れず、人影すら無い

哀しくなるくらいチープな地蔵

この発見はその後の滝も
霞んでしまうくらいの衝撃

みなさんも一度御覧あれ!!




 ↑次の種馬団計画!!

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トトロのいる街 - 2003年07月05日(土)

この街がとても好きだ

どこって聞かれても
雰囲気って答えるしかない

流れてる空気
時間の経ち方

街の動くペース
耳から聞こえる音

どれも心地良い
いつも安心できる

新しい店
新しい風景が出来る

気付くと街が
綺麗に吸い込んでいる

いつからあったかを
すぐに忘れてしまうように

どれも目立つことは
絶対にない

どの場所もこの街と
共に共生している

全てが街と共に
流れている

自分がそうであるように




 ↑疲れたときには

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【 獣人 】〜book 30〜 - 2003年07月02日(水)

食欲、性欲、金欲
権力欲、物欲

終わりの無い欲望

行き着くのは
誰かを殺めること

悲鳴、涙、苦痛
最高の表情の下で

少しずつ潰してゆく

手、足、耳、眼


多分人を殺したら
止まらなくなる

次、次、次、次

殺すという行為よりも

その瞬間の表情を
忘れられなくなる

最高の快楽に
何よりも幸福な




 ↑著者、横溝正史。

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