暗行記...不夜

 

 

WORLD CUP KOREA JAPAN - 2002年05月31日(金)

遂に始まりましたね、ワールドカップ

ということで仲間内で始まりました
どこが優勝するかでの賭け事!

12人で1人1000円で1チームだけに賭ける
優勝したら全て頂ける簡単なもの

自分はドイツに賭けてみた
何でってことは無いけど単に好きだから

これから1ヶ月ドイツにはがんばってもらわないとね

みんなが賭けたのは
ドイツ・フランス・カメルーン・イングランド
ウルグアイ・アルゼンチン・スペイン×2
イタリア・ポルトガル×2・ブラジル かな?

1ヶ月後どうなってるか楽しみだね




↑これがワールドカップだね

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- voyage - - 2002年05月30日(木)

早すぎれば、何も見ることが出来ず
遅すぎれば、何も変化に気付けない

自然の流れに乗り、自分の流れを作る

それがいいのだろうと思う




↑諺だよ、分かる?

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トンネルの中に - 2002年05月29日(水)

「トンネルを抜けると
   そこは一面の雪国だった」

こんな小説があったよね

自分は今トンネルの中にいるんだ
長さも、自分の場所も、出口も分からない

でも抜けた時に気付くんだ
トンネルの中で何をしていたかを

そこは雪国のような美しい世界かもしれない
そこは近所の何気ない場所のような気もする

出口にあるものは何でもいいし
そこに何が待っていてもいい

トンネルの中で精一杯もがき、苦しみ
誰かと心から支え合い、助け合い
誰かを愛し、喧嘩し、そんな風に

あの人がトンネルを抜けたときに感じた
心から美しかったと言ったように

トンネルを抜けたとき
色んなことを振り返り、思い出し

何となくでいい
心から笑えたらいいんじゃないか

そして自分の足で次に進んでいくんだ
新しい未知のトンネルに

今いるトンネルはいつ出るのだろう
でもそれが分からないから面白いんだ

もがけ、もがけ
もがくことしかできなくてもいい

いつか笑えればいいんじゃないか




↑今いるトンネルはとても長い

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覚醒 - 2002年05月28日(火)

手帳に毎日の予定を書き込んでいた

大学4年の生活が始まってから
毎日、毎日予定が詰まっていた

実験、卒研、試験、勉強会、レポート
実験補助、病院見学に講義などなど

ここまで3ヶ月常に何かで埋まってる
日曜でも祝日でも創立記念日でも

何かに追われ、逃げ続けるような毎日
不安とプレッシャーで嫌になる毎日

嫌な原因は分かってる
卒研の担当教員の所為だ

彼の言いたいことも分かる
理想としていることも分かる

ただそれを押し付けて欲しくない

人によって求めているものなんて違うだろう

社会に出て必要なことが沢山あることなんて
自分にはその必要量の知識が足らないことなんて

初めから分かっている
そして自分で補っていけることも

彼の求めるように勉強して、従って
社会に出たとき私には何があるんだ?

一流の技師になれる?
一流の研究者になれる?

それが何になるんだ
だれがそうなりたいと言ったんだ

なんで分からない
自分の理想が全てではないと

気付かないんだろう
これからも毎年、毎年

自分は理想に近づいているんですか
私たちに話しているような素晴らしい技師に

人は押し付けられて成長していくのでは無い
小さなヒントを与えてくれるだけでいい

全てを決定していく権利は私にある
何をしていくか、するべきか、必要か

そしてどんな人間に成っていこうとするのか




↑これからも変わらない

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【 燔祭 】〜book 7〜 - 2002年05月27日(月)

その子は目立たない普通の女の子

念じることで人や物を発火させること
その能力を持つ以外は

・・・・・・・

自分にそんな能力があったら
どんな風にその能力と共に生きていくだろう

多分沢山の人を殺めるだろう

それが誰かのためになるだろうと思い
自分しか出来ないことだと思い

審判者となり、神となり

でもいつか裁かれるだろう、本当の神に
自分の中にいるもう1人の自分に

人と違う力を持っている、それが
どんなに強い力を持っていたとしても

その力を無視することは出来ない

力に押しつぶされ自分を見失う
本当の力を見失い暴走していく

人は強い力を操れるほど強くはない

弱いからこそ誰かを求め
支えあうことができのだと思う

弱い人間に力を与えれば
争いしか生まれない、愚かな争いしか

力の無い、今の弱い自分がいる
でも弱いからこそ大切な人を守ることが出来る




『著者 宮部みゆき』

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他力信仰 - 2002年05月26日(日)

法然房源空という僧がいる
20年の修学により悟りを開く

他力信仰という悟り
南無阿弥陀仏と唱えれば救われる

修行をしたか、していないか
修行が多いか、少ないか
老若貴賎、誰にでも

この信仰に多くの人々が縋る
唱えさえすれば救われると

当時は末法と言われていた
末法とは仏陀の教えが消滅し
苦しむだけの現世ということ

人々は死後の浄土
来世に希望を見出すしか無いと

この信仰はどんな意味があるのだろう
宗教は生きていくために
必要なものなんじゃないだろうか

現世で精一杯生きることで
来世で幸せなものが待っていると

他力に頼っていては人は堕落し
生きることを止めてしまうのではないか

辛いのであれば南無阿弥陀仏と唱え
死んでしまえばいいんだと

法然はどうして他力信仰を悟ったのだろう
人々に来世があるのだから
苦しければ死んだ方がいいと思ったのか

この世は滅びるべきだと思ったのか

多くの人が死を選んでしまえば
来世なんて生まれてこないだろう

来世の幸せなんて来ることは無くなる
人の死と共に信仰も消えていくだろう

死後の世界だけを見て唱えたのだろうか
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と

何もせずに唱えることに
法然はどう意味を見出したのか

人は何かを考えたり、誰かを大切にすること
誰かを敬うこと、相手を思うこと

努力し、精一杯生きていくことが
一番大切なことじゃないのだろうか

何もしていない者たちに
救いなんてあるのだろうか




↑教えて欲しい

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【 鳩笛草 】〜book 6〜 - 2002年05月25日(土)

鳩笛草
桜と共に咲き、共に散っていく

誰もその花が咲いていることに気付かない
その花は一生懸命咲き、散っているのに

その子はその花が好きだった
自分に似ている気がするから

その子の持つあの能力が
あの花のように咲き、散るものだと思ったから

人に触れることで心を読み
苦しみや恨み、優しさや暖かさを感じられる

警察官としてその力は彼女の武器だった
犯人の思念を追うことが出来るその力が

だがその力はあの花と同じだった
一度は咲き乱れるがいつかは枯れるあの花

・・・・・・・

誰もが力を持っているのかもしれない
ただその花が咲いているときに気付くか

力を信じることが出来るか
その力と共に生きていけるか

それだけのこと

枯れてしまった花は二度と戻らない
その存在すら忘れられていってしまうから




↑明日から心機一転してみるか

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思い出に・・・・ - 2002年05月24日(金)

相手を思いやる気持ち
それに気付ける気持ち

あの時欠けていたものはいったい・・・・

答えなんて無いから難しい
でも持たなければうまくはいかない

もし欠けてしまえばそれまで
そこで二人は終わり

ただそれだけ

今まで分かっていたのに
気付かない振りをしての3年間

ここで終わりにしよう

大切な自分だけの思い出に変えて




  ↑変わっていくだろう

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【 鬼の跫 】〜book 5〜 - 2002年05月23日(木)

確かに聞こえた、その男には
少しずつ、でも確かに近づく跫が

妻が浮気をしている
それが始まりだった

浮気をした妻を撃ち殺した
相手の男の足を吹き飛ばした

男は刑務所で静かに暮らそうとした
でも跫が止まらなかった、あの鬼の跫が

最後に残された光があった
跫を止められるはずの唯一のもの

最愛の娘が親の過ちを嘆き、死んでいった

跫が止んだ、男は気付いた
自分自身が鬼と化したことを

鬼は呪いを振り撒きながらあの男を追う
妻を弄び、娘を死に追いやり、のうのうと生きる男を

呪いは周囲にも伝染していく
多くの鬼が生まれ殺戮を繰り返していく

・・・・・・・・・・・

誰もが心に鬼を住まわせている
誰もがあの跫を聞いているんだ

でも鬼の跫が近づくことは無い
そして鬼に化身することも無い

大切な人が守ってくれるから
自分よりも大切なものがあるから

人は孤独では生きていくことは出来ない
鬼になり、怒りや呪いを身に纏わなければ




 ↑西村寿行よ

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- solitude - - 2002年05月22日(水)

平気な顔をして笑っていた
誰から見ても友達同士であろう

話しているときは何も感じない
自分が如何に汚いことをしているのか

誰といても直ぐにもう1人が囁く
偽れ、騙せ、欺け、と

自分を塗り替え、張り替える
何度も何度でも

いつの頃からか見えなくなってしまった
一番奥に隠れた一番古い自分が

いや、それが本当の自分かも分からない
もう消えてしまったのかもしれない

1人でいるときでさえ
何かに縛られ、命令されている
そんな気がしてくる

眠りに就いていたとしても
縛られた意識が、作られた夢を見せる

もう生まれたときに手に入れた
全てが開放された、あの優しい感触

くすみ、汚れ、ボロボロになり
私の中から腐り落ちていった

仕方の無いことなのかもしれない
この世界では、ここで生きるためには

そうでなければ生きてはいけないのだろう
美しいままでは、あの優しさを持ったままでは




↑分かりますか?

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親友 - 2002年05月21日(火)

友達に彼女が出来たって
それで相談したいって電話

彼女を大切にしたい
ずっと一緒にいたい

だからどうしたらいいか?

まただ
いつもと同じ相談

今度は違う、今度こそと
うんざりする

彼女とのいい付き合い方なんてあるのか?
そんなのがあるんならだれも喧嘩しないだろ

その時に付き合った人が大切ということは分かる

でも許せないのは昔を汚点とするところ
過去は最低だったとすぐ言うところ

そして女が出来た時だけ頼ってきて言う
「お前が一番の親友だよ」

親友って何ですか?って聞かれたら
こうです!とは答えられないけど

おれにとっての親友はあいつではない




  ↑あいつの口癖

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アルマゲドン - 2002年05月20日(月)

世界の終わりなんて
すぐそこにあるのかもしれない

核爆弾、原子力施設、隕石
噴火、地震、津波
テロ、戦争
何が起きたって酷ければそれで終わり

あっという間だ
人なんてゴミ屑みたいなもの

それでも人は生きている

辛いことがあり涙を流し
嬉しさに喜び抱き合い
悲しいときには誰かを探し

ゴミでも虫けらみたいな存在でも
小さなことに生きる希望を見出し
精一杯楽しんでいるんだ

無くさせない、この地球
来させるものか、世紀末なんて

この頭の優れたゴミたちならできるはず

絶対に、絶対に




↑諦めるな、どんな時も

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23回目の誕生日 - 2002年05月19日(日)

今日5月19日で遂に23歳になりました
だからどうってことはないけど

もうかなりおじさんかなって気がする

それよりもショックなのは
この一年何をしたのかってこと

心に何か残っているってことが無い
自分で何かをしたってことが無い

そんな一年だった

それを表していたような今日の一日
静かに何もせずに終わっていった

だから今日、目標を立てよう
来年の誕生日こう言えるように

「去年はこんなことをした!」
ってことを5つしよう

だから楽しかったって言えるように
胸を張ってちゃんと言えるように




    ↑頼みます!

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【 朽ちてゆくまで 】〜book 4〜 - 2002年05月18日(土)

その子には昔お父さんとお母さんがいた
それからお祖母ちゃんがいた

ごく有触れた、でも幸せな家庭だった

お父さんが死んだ、お母さんが死んだ
そしてお祖母さんが死んだ

1人ぼっちになり残されたのはビデオテープ
幼き自分が映され
泣きながら何かを話している

ビデオテープに書かれていた未来の日付
その日付には話したことと同じことが

その子はあるものを持っていた
未来を夢に見るということ、予知夢

・・・・・・・

予知夢が見たいと思うこともあった
でも全てが見えたとき、どうなるだろう

両親が死ぬこと、誰かが苦しんでいること
殺人、事故、嫌なことが全て見える

目を瞑れば見え始める
だれにも妨げることは出来ない
見たくないことまで見えてくる

そんな能力がいったい何になるのだろう




 ↑模倣犯も書いてるよ。

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TIME IS LIFE - 2002年05月17日(金)

昔、中学校の時のこと
細谷っていう先生がいた

その中学校で野球部と合唱部、生徒会を
毎日掛け持ちしてやっていた

合唱部は色んな部活からの引き抜きで
みんな結構中途半端で
毎日練習もしないで楽しくやっていた

そしてそれでも県内では敵無しの成績
だから余計にいい加減になってた

あれは東日本大会に出場する少し前だった
その先生はいきなり言い出した
「時は金なり」って

その時はただただ馬鹿にして終わった
あいつは頭がおかしくなったんじゃないかって

でも今、時間の持っている意味が少しだけ
本当に少しだけ分かる気がする

その時に出来ることをしなければ後悔する
後からいくら後悔しても時間だけは戻らない

1人1人が持っている時間は有限なんだ
そして残り時間すら自分には分からない

年を取ってから気付いても
今、気付いたとしても
大切さは同じなんだ

ならどうすればいいか、どうすれば楽しくなるか


そんなのは分かり切ってるよ




 ↑投票ボタン

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1000HIT! - 2002年05月16日(木)

遂に1000HIT超えた〜

別にカウントを考えて
日記を書いてるわけじゃないけど

いろんな人に見てもらってるのは
やっぱり嬉しいな

でも会ったことの無い人たちが
自分の日記を見てるのは不思議だね

誰かが少しでも共感してくれたり
お気に入りに登録してくれたり

この小さなパソコンがあるだけで
どこに住んでいても繋がっていられる

同じ思いをしている人
同じ悩みを持っている人
同じ趣味を持っている人

日記だけじゃなくて
これからは色んな人たちと出会いたい

この日記から沢山の出会いが
始まるように




  ↑目指せ!

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【 蛇神 】〜book 3〜 - 2002年05月15日(水)

信州の奥深い山の中にそこは存在した

日の本神社、そして神の一族

ここはこの国にまだ神がいた頃からあった
蛇神を祀り、日女を生贄を捧げる

そんな古い風習と体質、絶対的な神の一族
この平成という現代においてもずっと

これは七年間に一度の大祭から始まった

幼い一夜日女が生贄に捧げられ
日女は神の使いに犯されて死んでいった
その時に身篭った子を友人に託して

そして20年後、再び日女がこの村に訪れる
死んだ日女が逃がした、あの時生まれた日女

違っていたのは胸に蛇神の印を持っていたこと
神の化身とされていた鱗の印

神と対等になり、蛇神に向かい合った


・・・・

昔はこの日本にはどの村にも存在した
生贄、蛇神崇拝、祟り、大祭

それは人々が生きていくためには仕方が無かった
全てを、天災や飢饉を神の行いとし
疫病には生贄を捧げるしか方法が思えなかった

だが今もこの広い日本にはあるのかもしれない
村を守るために、自分を守るために

恐ろしい大祭を行う場所が、どこかに




↑著者 『今邑 彩』

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考えたって答えなんて出ないから - 2002年05月14日(火)

守りたいって思った
ずっと一緒にいたいとも思えた

まだ何もしていないから
馬鹿みたいに些細なことでさえ


もういられないとも思った
ずっと一緒にいるなんて無理だと

考え方が自分とは違う国の人みたいだから
お互いに頑として譲らないから


どっちなんだろう?

でも少しでも一緒にいたいと思ったら
相手を少しでも分かろうとしたいなら

傍にいてもいいんじゃないか

駄目ならそれまで、仕方が無い
そう思えるまで

一緒にいて楽しいって思えるまで

どっちになるかなんて分からないんだから





 ↑こんなの寂しいからさ


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パズル - 2002年05月13日(月)

ばらばらに散乱している

近くに落ちているものもある
ここからじゃ見えないものもあるだろう

大切なものも要らないものもある

何ピースあるんだろう
いったい何が出来るんだろう

必要なものはどこにあるんだ

探せ、探せ

探した分だけ沢山見つかるから

一つ一つのピースはくすんだもの
完成すれば何か出来上がるのかもしれない

まだ何が出来るか分からないけれど




↑まだ、分からない

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...

時と我 - 2002年05月12日(日)

自分が何をしていたって
全ては進んでいる

笑っても、泣いても

何も止まらない
遅くなることも、早くなることも

新しくなることもない
捨てることさえ出来ない

忘れることさえも出来ない

ただ押し殺し、鍵を掛け

小さな流れにボロボロになり
大きな流れには気付くことさえ出来ない

気が付くといなくなっている
何も無いものがそこにいた

自信に満ちていた誇り
我というプライド

映写機のように目に映るだけ




  ↑我はどこに?

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言葉の力 - 2002年05月11日(土)

もし、存在が失われたら
記憶がその隙間を埋めていく

もし、記憶が失われたら
言葉がその記憶を補っていく

生き続ける、逝き続ける

新しく形成されていく言葉
それと共に薄れていく記憶

言葉の力が失われた時
私という意味が失われる

永遠に・・・・




  ↑Push 

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行き止まりの道 - 2002年05月10日(金)

道路の向こうで「またね」と手を振っている
笑顔で「またな」と返している

本当は向こう側に行きたいんだ
でもこの道は渡れない

渡ろうとすれば車が来る
信号が赤になってしまう

こんなに近くにいると思っても
どうしても縮めることが出来ない

いつも道路の両側を歩くんだ
決して交わることが無い道

その内君は新しい道を見つけ消えて行ってしまう

そこで道は行き止まり
ただ来た道を戻っていく




↑なぜ渡らなかった?

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心臓 - 2002年05月09日(木)

おれの心臓は動いているのか?

ネジを巻かれ真直ぐに進むオモチャのように
燃料を入れられ動かされる車のように

なっていないか?

どんなに小さくてもボロボロになっても
自分の心臓なら動かすことが出来る

誰にも止めることが出来ない心臓

自分の力で動いていけ

作られた美しい心臓ではなく
生きている自分の心臓を身に付けて




 ↑見えていますか

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赤の記憶 - 2002年05月08日(水)

赤茶けた一枚の絵はがき

1人の白髭のおじいさんがいる
一年に一度のあの時を待っているかのように

それとも
あの時の喜びを思い出しているように

赤く染められた服を着て
大きな白い服を携えて

赤い夕日に染められ
影すらも赤く染まる

あんなに幸せそうな笑顔を持ち
みんなに幸せを振り撒くことが出来る


でも寂しく感じられる一枚のはがき

みんな忘れているから
一年に一回しか思い出さないから

笑顔の彼を見たとしても誰も振り返らない

それでも彼は
あんなに幸せそうな笑顔をしているから




  ↑彼を覚えていますか?

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蒼の海原 - 2002年05月07日(火)

蒼き夜空が一面に広がる
青き海が水平線まで続く

雲が分からないほど蒼く染まり
水平線に月が半分沈んでいるよう

その月すら青く輝き
青き月が水面を青く流れる

青く沈む月に映える海豚
月に蒼き姿を曝け出し

水の上をもうひとりの海豚
影のように躍る蒼き影

完全なる蒼の世界に身を沈め
青く漂い流れていく

重なり合った唇だけが
紅き光のように

青く、蒼く、暗き世界
ただ紅く 紅く




↑読めない人は押してみてね

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碧の海原 - 2002年05月06日(月)

碧の草原

静かに他に何も無く
ただ唄だけを聞かせてくれる場所

探してみよう

自分だけの居場所

少しだけ今の生活を忘れさせてくれる場所

一緒にいるのは白い翼と青い雲




   ↑気分やだな?

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待ってくれました。 - 2002年05月05日(日)

今日はばあちゃんの検査の結果が出る日

結果は神経から来る痛みのようで
脳に障害とか病気は無いようだった

良かった
昨日の願いが通じたのかな

「もう少しだけ待ってくれ」って
じぃちゃん聞いてくれた

今日は自分も含めて、孫3人でお祝い
みんなで外でバーベキュー

これからの時間を大切にしていこう
少しでも楽しく、少しでも明るく出来るように

折角じぃちゃんが時間をくれたんだから




   ↑じぃちゃんへ

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死臭〜もう少し待って〜 - 2002年05月04日(土)

ばあちゃんが頭が痛いということで
脳外科の病院へ連れて行った

今日はMRIの検査だけ
時間にして25分ほど

最近ばあちゃんに嫌な臭いを感じる
「死臭」っていうのかな

立て続けに夫と息子が逝ってしまった
自分にとっても大好きな祖父と伯父

生きてる時は喧嘩ばっかりに見えた
でもじいちゃんが死んだ時初めて見た
いつも笑っているばあちゃんの泣いたところ
周りを気にせず声を上げて泣いていた

そしてすぐにおじさんが結核で死んだ
死ぬ間際は痩せこけ、別人になっていた
その時は涙を堪え、肩を震わせていた

それから感じるようになった、あの臭い

心配で時々行くけれど
昔よりは元気が無くなっているし
遠くを見ていることが多くなっている

でも思う

自分としては大切だし大好きなばあちゃん
これからも元気でいて欲しい

でも違う

ばあちゃんにとって一番大切だったのは
自分でも自分の親でも叔母達でもない

夫であるじいちゃんなんだ

それなら向こうに行きたい気持ちも分かる
自分でもそうしたいと思うだろう


でももう少しだけ待っていて欲しい

まだ何にもしていない
自分はばあちゃんに沢山のものを貰った

その恩返しをしていない
たくさん、たくさんある
ばあちゃんにしてあげたいこと
ばあちゃんと一緒にしたいこと

だからじいちゃん、もう少しだけ待っていて




   ↑まだ学生だから出来ないんだ

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対等という関係 - 2002年05月03日(金)

大きな志を持った男がいた
その横には常にもう1人の男がいた

盾となり、剣となり、命となり
戦いの時には互いに背中を任せ

勝利した時には互いに肩を組み酒を酌み交わした
敗走した時には肩を貸しあいながら戦った

だが志を持つ男は言った

「彼は友ではありません。
 彼は仲間であり、優秀な部下です。」と

その男はこう続けた

「友とは、人の夢にすがらず
 夢を踏みにじる者には全身全霊をかけて立ち向かう者」と

そして最後にこう付け加えた

「相手がもし自分であっても」と


友とはいつも一緒にいるというものではない
信用している、大切、なんでも語り合える

それは少し違うのだろう


友とは「対等の者」なんだ




   ↑あなたには?

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自伝 - 2002年05月02日(木)

久しぶりに市の図書館に行った
周りを全て本に囲まれ静寂に包まれた場所

昔から本が好きだった
ゲームをするよりも本を読むことが好きだった

今でも寝る前に小説を読んでいる
今は今邑彩の「蛇神」

面白い本はその世界に入り込むことが出来る
自分もその話の中の主人公になれる
神にも殺人者にも英雄にもなんにでも

出来ることなら一生、本に囲まれていたい
毎日、本を読み色んな世界を見ていたい


毎日何かに追われ、落ち着く時間が無くなっている
それは勉強であったり就職であったり

本を読む時間も無くなって行くだろう
それは仕方が無いと思う

ただ毎日色んなことがある
講義、実験、研究
出会い、飲み会、食事と

何をしている時でも常に受動的にはなりたくない
自分でこうしたいという意志を持っていたい

忙しいからと受身になりロボットのように
そんな生活じゃ何の魅力も無い

些細なことや何気ないこと
どんなことでも物語にすることが出来る

「事実は小説よりも奇なり」
    そんなこともあるらしい

なら自分の物語は楽しかった
そう最後に言えるような小説になるように

自分で何度読み返しても絶対に後悔しないような




   ↑押せば何かが変わっていく・・・・

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【 写真記録 これが沖縄戦だ 】〜book 2〜 - 2002年05月01日(水)

鉄血勤皇兵士として天皇を神と信じ戦ったもの
天皇は人と知りながらも家族のために命を掛けて戦ったもの

必ず勝てると信じていたもの
負ける戦いだと分かっていたもの

みんな思いは別だった

だが死は平等に降り注いでいった

女の人も幼い子供たちも老いた人たちにも
全員が戦地の真中にいた

武器も無く逃げるための船も無く
ただ死ぬための手榴弾だけを手渡され

この沖縄が全滅し
広島、長崎が原爆によって吹き飛ばされ

それでも戦い続けていた日本

今あの戦争は全てが間違いだったと誰もが知っている
なぜあそこまで間違いを信じ
押し通すことが出来たのだろう

天皇、神の命令だから?
軍部、力で押し付けられたから?
法律、反戦は非国民だったから?

全てが誤った方向に向いていた
でもそれだけではないだろう

今でも多くの戦争が起きている
そこに共通しているのは無知だと思う

何かを言われた時、それを疑うことが出来ない
全て正しいと信じ込まされる

日本でも教育を正しく受けた大学生たちは知っていた
この戦争が誤っていること、天皇は人だと

でも多くの国民は知らなかった
戦争に勝てば生活が潤うと信じていた

昔、ある人が言った
「無知の知」
己が無知だと知っているものが正しいことを出来ると
無知と知ることで学ぶこと、吸収することが出来ると

あの時、日本は無知だと言うことを知らなかった
知ることを許されなかった




   ↑あの時は?

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...



 

 

 

 

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