あけましておめでとうv(カカイル) - 2007年01月01日(月) お正月休みは今日までだったイルカは明日の事を考えて、早めに床に ついた。 三ヶ日はのんびりと過ごした為に中々眠りにつけないでいたが、布団が自分 の体温で温かくなってきた事によってうとうとしてくる。 そんな時、頬にひやりとした風を感じた。 え?と思った瞬間、自分の脇を何かが通り過ぎるのに気付いて咄嗟に手を 伸ばす。 伸ばした手が掴んだのは忍服の裾だった。 「…すいません、起こしちゃいましたか?」 「カカシ先生?」 申し訳なさそうに告げられたその声はカカシのもので、イルカはびっくり して起き上がる。 電気をつけると任務帰りで少しばかり薄汚れたカカシの姿があった。 年末前から単独任務に出ていたカカシがどうしてここに?とイルカはすっか り動揺してしまっている。 手を付くとガサッと音がして、何だ?とイルカが視線を向けるとそこには プレゼントの様なラッピングの物が置かれていた。 「メリークリスマス?」 カカシはちょっと苦笑を浮かべながらそう言う。 「本当はクリスマス当日にこうやって渡すつもりだったんですけどね…」 プレゼントは用意出来ていたんですけど、急に任務が入っちゃってとカカシ は続けた。 「あ、ありがとうございます…」 イルカは戸惑いながらもそんなカカシに礼の言葉を告げる。 「ナルトたちにも配って来たんです。喜んでくれると良いんですが…」 あいつらは起きなかったのにやっぱりイルカ先生は凄いですねとカカシに 褒められて、気配を感じたのではなくて寒さを感じて起きたとはイルカは 言えなかった。 「プレゼント渡したかったからと言っても、勝手にお部屋の中に入って しまってすいませんでした」 「い、いえ、良いんです。プレゼント、とっても嬉しいです」 イルカは顔を真っ赤にしながらもにっこりと笑ってみせる。 まさか憧れのカカシからこうやってプレゼントを貰えるかと思ってもいな かった。 「あ、あの、カカシ先生、あけましておめでとうごさいます…」 プレゼントをぎゅっと抱き締めながらもイルカは布団の上に正座をして頭を 下げる。 「え?ああ、そういえばもう年明けしていますね…」 任務中だったカカシはもう4日にもなっている事に気付いていなかった様 だ。 「おめでとうございます、今年もよろしくお願いします…」 カカシもイルカに習って正座をして頭を下げた。 「こ、こちらこそよろしくお願い致します」 ぺこぺこと頭を下げたイルカが顔を上げるとそこにはとても嬉しそうな カカシの笑顔があって、イルカは幸せを感じた。 次の日の朝、目を覚ますと隣にはぐっすりと眠りこんでいるカカシの姿が あって、イルカはこれは夢なんだと思い込もうとする。 中々起きる事が出来ず、カカシに起されたイルカは年明けの出勤は遅刻して しまうのだった。 ...
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