短編小説部屋...まどう ゆう

 

 

ハロウィンパーティ(カカイル) - 2006年10月31日(火)

木の葉の里にもクリスマスやバレンタイン等の外の国の行事が色々と持ち
込まれ、一般的に楽しまれていたがハロウィンはそれ程でもなかった。

しかし、ある任務で偶然にハロウィンという行事があると知ったナルトたち
はやってみたいと言い出した。

その話があっという間に広がって、下忍たちと一緒にハロウィンパーティを
する事となってしまった。

パーティといってもハロウィンにちなんだちょっとしたもので、ご馳走や
お菓子を皆で楽しんで食べるぐらいになりそうだ。

そしてイルカはカカシと共にパーティで下忍たちに配るお菓子の準備をして
いた。

「…カカシ先生って、本当に器用ですね」

自炊を時々してる事もあって料理はそれなりに出来るとの事だったが、
お菓子は自信がないと言っていたカカシはイルカが用意してきた本を
見ながらお菓子作りをしている。

それなのにカカシが作り出したクッキーやマドレーヌ等の焼き菓子は売り物
みたいに綺麗に出来上がっている。

「そうですか?イルカ先生、どうぞ味見してみて下さい」

「はい、いただきます」

綺麗に焼き上がったクッキーをぱくりとイルカは口にする。

それはさっくりと焼けていて、程良い甘さが口に広がりとても美味しかった。

「カカシ先生、これとっても美味しいです!」

「そう?それは良かった」

嬉しそうにカカシに微笑まれてしまったイルカはほんのりと頬を赤く染める。

「でも手作りの方が喜ぶとか言っておきながら、カカシ先生ばかりに
 作らせてしまって…」

照れを隠しながらもイルカはとてもすまなそうに言った。

本を読んだ時点では自分でも作れるんじゃないかと思ったのだが、実際に
作ってみたら上手く出来なかったのだ。

「イルカ先生は薬とかの調合とかは上手くされるのに、お菓子は作れない
 んですね」

そんなに難しい事でもないんですけど、そういった不器用な所が可愛い
ですねとカカシは続ける。

「か、可愛い?俺の何処が可愛いって言うんですか?」

すっかり顔を真っ赤に染め上げてしまったイルカはどもりながらもそう
言い返した。

「ふふっ、そんな所が可愛いんですよ」

カカシのそんな言葉に口をぱくぱくさせて言い返す言葉を失ってしまって
いるイルカにマドレーヌも食べてみて下さいねとそっと口元へと寄せる。

差し出されたマドレーヌをちょっと膨れっ面で口にしながらも、その美味し
さにイルカの表情はふにゃりと崩れてしまう。

「どうですか?」

「…美味しいです」

そんなやり取りが繰り広げられているイルカの部屋の外では差し入れを
持って来たナルトたちが中へ入るタイミングが計れずに玄関の前で立ち
尽くしているのだった。


...



 

 

 

 

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