Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2007年02月26日(月) 理想的な社会保障のシステム



「 社会保障とは、歯がなくなったあとにステーキを食べても

  よいという制度のこと 」

                                   英語のジョーク

Social Security is a system that guarantees you steak after your teeth are gone.

                                   English joke



あまり体調がよろしくないけれど、今週は商用で中国へ行く予定だ。

お金が最優先事項ではないが、せいぜい働ける間に稼いでおきたい。


老人に敬意を払い、大切にすることは悪いことじゃないが、どうも日本人は、老人に対して間違った認識をしている人が多いように思う。

たとえば、「 年金で生活する老人 」 と聞けば、貧しくて、哀れな老人の姿をイメージしやすいが、実際のところは、大半がそうでもない。

統計によると、年金生活に入ってからの貯蓄額は、一人平均 二千万円 という数字が算出されており、意外に優雅なものなのである。

もちろん、なかには困っている人もいるだろうが、この数字をみるかぎりは、若者に法外な負担を負わせてまで、現状の年金体系を守る必要などない。

逆に、年金をもらう年齢までに相当な財産を築いた人でさえも、同じように支給されているわけで、むしろ 「 使い道に困っている人 」 までいる。


年金については、権利があっても 「 放棄 」 する人々を募ることで、少しは若年齢層への負担が少なくなるはずである。

今後の年金制度に期待がもてないことも理由だが、私は将来、年金をもらう権利を放棄するつもりでいる。

かといって、月々の積み立てを払わないつもりもないし、それは困っている人たちに役立ててくれればよいだけの話だ。

たぶんその頃には、日本に住んでもいないと思うし、順調にいけば老後の生活費ぐらいはなんとかなるし、後継ぎに楽をさせるつもりもない。

実際、そんな人間も多いと思うのだが、特には必要のない無駄な費用まで 「 社会保障 」 の名目で構想に入れるから、財政計画がおかしくなるのだ。


日本の社会保障制度における問題点は、「 なんでも税金で賄おうとする 」 くせに、「 新税の導入には極めて神経質 」 なところでもある。

また、「 当事者に責任をとらせず、皆で痛みを分け合う 」 ところにも問題があり、それが釈然としない税制への不信感を一層つのらせている。

たとえば、アホな銀行のつくった不良債権を全国民に代償させたり、自治体の努力不足を住民税で補わせるあたりは 「 愚の骨頂 」 といえるだろう。

イギリスの場合はシンプルで、首都圏に出入りする自動車から 「 渋滞税 」 として料金を徴収したり、当事者に対象を絞って負担を命じている。

旧ソ連などは、死刑囚を射殺した際の 「 弾代 」 を囚人の家族に請求するといった徹底ぶりで、まさに 「 当事者に支払わせる 」 スタイルである。


日本も同じように、銀行の負債は銀行及び銀行員に支払わせ、犯罪者の収監に掛かる費用は、できるかぎり犯罪者に支払わせればよい。

環境に著しく影響を与える産業から 「 環境税 」 をとり、高速道路を整備する費用は自動車会社、カーオーナー、運転者から徴収すべきなのだ。

あれもしてほしい、これもしてほしいと国にねだるばかりではなく、してほしい事柄に関わる原資を、するべき人間から徴収することが望ましい。

あるサイトに、「 鉄道自殺を目の当たりにした運転者の心のケアをすべき 」 という記述があったが、これはもっともなご意見だと思う。

当然、この場合のカウンセリング費用は、自殺者 ( は無理なので縁者 )、過去に自殺を図った者などから徴収することが望ましい。


このように、まんべんなく全国民から徴収するのではなく、当事者に対象を絞って費用を賄うと、お金を支払う側も納得できるはずである。

そして、お金に困っていない老人には年金も、医療費などの優遇的措置も与えないことで、いわゆる 「 社会保障 」 に関わる費用全般が軽減される。

すると、「 世間に余分な金銭負担をかけていない人 」 の税負担を減らし、なおかつ 「 本当に困っている人 」 を、より多く救済できるはずである。

老人だから、障害者だからという尺度ではなく、基本的に自分たちが対象となる費用はできるだけ自前で支払い、困っている人は国家で救済する。

徹底するには時間が掛かるけれど、「 障害者自立支援法 」 のように、題名だけは立派だが内容の伴わない愚法より、はるかに的を得ているはずだ。






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2007年02月25日(日) 危険なバスツアー



「 ここに運転を習いにくる人はいませんよ。

  運転免許証だけを取りにくるんです 」

                 ジャック・ラビオ ( パリの運転教習所経営者 )

People don't come here to learn to drive.
They come here to get a driver's license.

                                 Jacques Rabio



喫煙しない人の多くが、煙草は迷惑な代物だと認識している。

それと同様に、自分で運転しない人の多くが、車は公害の元凶と考える。


いまさら 「 焼け石に水 」 かもしれないが、地球温暖化や大気汚染などの環境問題を少しでも和らげるため、世界中が環境保護の努力をしている。

それは結構なのだが、ご自分が運転しないからといって、排気ガスを出す自動車を敵視したり、諸悪の根源のように語る人たちには辟易する。

たとえ運転しない生活をしていても、その人たちが普段の生活で利用する食品や、生活用品の大半は、トラックなどによって陸送されたものだ。

あるいは、バスやタクシーに乗って移動する場合にも、それなりの排出ガスが伴うわけで、自家用車を持たなくても、環境への関与に無縁ではない。

つまり、現代生活において 「 車のない生活 」 は考えられず、よほどのことがないかぎり、文明を逆戻りすることなど誰も望んではいないのである。


現在は二台だが、少し前までは三台の車を所有していた私に対し、たまに理不尽な言いがかりをつける 「 自称 : 環境オタク 」 の御仁がいた。

彼によると、「 排気ガスをばら撒く大型自家用車を、複数台も走らせるとはけしからん 」 のだそうである。

現実には、たとえ所有している車が一台だろうと百台だろうと、一人で一度に二台の車を運転できるわけではないから、環境への影響は同じだろう。

それを指摘すると、今度は 「 自家用車をやめて公共交通機関を利用しろ 」 と論点をすり替えてくるのだが、私自身は電車もよく利用している。

状況に応じて電車が便利なら使うし、車が便利なら使うし、近くなら歩くし、持っている自家用車の台数と公害への関与は、必ずしも同じではない。


私があまり利用しない乗り物は 「 バス 」 で、バスに乗るぐらいならタクシーか、自家用車を使うので、ここ数年は利用した記憶がない。

JR の駅には 『 日帰りバスツアー 』 や、『 スキーバス 』 などのポスターが貼られていて、価格的には割安感があるけれど、利用したことはない。

こういった長距離バス、路線バスなどの多くが、実は 「 過労運転 」 の温床となっていて、悲惨な事故を招く危険を孕んでいるらしい。

厚生労働省による立ち入り調査の結果、調査した118社のうち85社が、労働基準法、労働安全衛生法に違反しており、行政指導を受けたという。

運転手には、労働時間 ( 週40時間 )、1日最大拘束時間 ( 16時間 )、連続運転時間 ( 4時間 ) などの規定があるが、多くが遵守していない。


毎年のように、バスによる転落事故、追突事故などが発生し、その原因は 「 運転手の居眠り 」 と、あたかも運転手の過失であったように報じられる。

その裏側には、法規制を無視し過重労働を課したバス会社の責任があり、前述の調査や内部告発によって、その実態が明らかになってきた。

なかには、公休を返上して一ヶ月間に一日しか休みが与えられなかったり、平均睡眠時間が5時間以下といった環境で働かされている例もあった。

事業者によると、その背景には規制緩和によって貸しきりバス事業者の数が急増し、厳しい価格競争と運行時間の短縮競争があるという。

利用する側にとっては、内容が充実していて、安くて早く着くサービスを望むことも頷けるが、それは安全を前提としたうえの話である。


昨年来、問題になった耐震偽装事件や、このバス事業者問題など、熾烈な販売競争の影で、安全が疎かになり置き去りにされる事件が増えている。

私が子供の頃の日本 ( 昭和30〜40年代 ) は経済の高度成長期で、発展のためには従業員の過重労働や、公害もやむなしという風潮が強かった。

それが一段落し、国民の健康や、環境に留意する余裕が出てきたはずなのに、いつの間にか “ あの時代 ” に逆戻りしている気がしてならない。

高度成長期と異なる点は、当時、たとえ建前でも 「 国家の発展 」 を旗印に掲げていたのに対し、いまは 「 利己的な損得 」 に追われているところだ。

今後、厚労省の調査結果などもオープンにして、利用者が価格だけでなく、事業者の 「 安全性 」 も見極められる仕組みにすることが望ましいと思う。






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2007年02月24日(土) 長男夫婦と長女が逮捕された人



「 子供なんか持つものじゃない。

  孫だけにしておくこと 」

                        ゴア・ヴィダル ( アメリカの作家 )

Never have children, only grandchild.

                                    Gore Vidal



いわゆる ジョーク だが、子供を育てるのは一苦労という意味だろう。

手塩にかけて育てても、立派に育つとはかぎらない。


武村 正義 という名前を聞いて思い出すのは、93年に 『 新党さきがけ 』 を結成して代表に就いた、東大出身、元滋賀県知事の “ あの人 ” だ。

当時は、ミニ政党が雨後の筍の如く現れ群雄割拠する時代だったが、その主張や政治理念を鑑みると、新党さきがけが最もマトモそうな気がした。

政権が自民党から離れた細川内閣で官房長官、村山内閣では大蔵大臣を務めたが、行政改革を標榜したわりに何も果たせなかった記憶が強い。

しかも、蔵相時代には 「 史上最悪の赤字予算 」 を組んで世論に叩きまくられ、あまりの期待はずれっぷりに顰蹙をかった印象が残っている。

立派な才能と意志があっても、情熱をうまく伝えて人を惹きつけ、動かせる術を身に付けていないと、結局は何もできないものかもしれない。


ご本人はその後、大学の客員教授を務めたり、過去の功績を認められて、生存者叙勲では最高位の旭日大綬章を受賞し、恙無く過ごされている。

ところが、長男の 武村 俊一 ( 滋賀文化短大助教授 ) は 「 超バカ息子 」 で、地元の自動車用品販売店にて “ 万引き ” を企て、警察に通報された。

そのうえ、乗りつけた車の中からは散弾銃1丁と実弾500発が見つかり、銃刀法違反、火薬類取締法違反によって、現行犯逮捕されたのである。

しかも、その後の取調べによって、インターネットで海外から種を買い、乾燥大麻を所持、使用していたことが明らかになった。

さらに、その妻と姉 ( 正義氏の長女 ) までが大麻取締法違反 ( 所持 ) の疑いで逮捕されるという 「 俄かに信じられない事態 」 にまで発展している。


親に虐待され、世を恨んで暴力団に入ったわけでなく、ちゃんと食事を与えられ、教育を施され、この息子は助教授にまで成長したのである。

それでも、このような 「 どうしようもないバカ 」 が発生するのだから、子育てというのは実に難しいのだろうということがわかる。

親が立派過ぎることで、周囲の期待が重圧になったとか、周囲にチヤホヤされて生き方を誤ったのかもしれないが、それは何の言い訳にもならない。

息子は塀の中で反省し、父親も自分の名前にある 「 正義 」 を貫く姿勢を教えられなかったことについて、大いに反省してもらうほかないだろう。

子供を育てるということを、ただ大きくするだけではなく、社会に役立つよい国民を一人創造することだと考えると、なかなか難しい作業なのである。


つい最近、ちょっと書くのも気がひけるほど年の離れた女性と知り合って、周囲から 「 遺産目当てでは 」 と心配されつつ、何度かデートしている。

こちらとしては 「 もう子供はいらない 」 というのが本音だが、お若いせいか 「 頑張ってね♪ 」 なんてことを言われ、ちょいと狼狽している。

まだ、そこまで真剣なお付き合いでもないのだが、万が一、孫みたいな子供が出来た場合のことも、少しは考えておいたほうがよいのかもしれない。

勲章をもらうほど立派な人間ではないから、親を重圧に感じることはないだろうけれど、下々の親には下々ならではの心配もある。

絶対的に安全な教育方法はわからないけれど、たぶん、信頼される仕事を続けて、家族のコミュニケーションを密にとれば、大抵は大丈夫だろう。






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2007年02月19日(月) 情けは人のためならず



「 一つの良い行為は、もう一つの行為に値する 」

                                   英語のことわざ

One good turn deserves another.

                                  English idiom



直訳すると上の通りだが、これでは意味が伝わり難い。

実際は、日本の 『 情けは人のためならず 』 と同じ使われ方をしている。


前述の 『 情けは人のためならず 』 について、「 人に情けをかけても、その人のためにならない 」 という解釈をする人もいるが、これは大間違いだ。

正しくは、「 人のためによいと思ってしたことは、その人ばかりでなく、いつかは自分にも巡ってくる 」 という意味で、善行を奨励する言葉である。

こういった 「 思いやり 」 の精神を持たず、すべてが自分中心の損得ばかりで動く人間を、昔は 「 恥ずべき対象 」 として侮蔑していた。

ところが最近は、自分のことしか考えない人間が増え、精神科医は彼らに 「 自己愛型人格障害 」 などという “ もっともらしい病名 ” を名付ける。

単なる性格的な 「 わがまま 」 にすぎないダメ人間までもが、病人としての庇護と権利を要求し、大手を振って闊歩しているのである。


産業カウンセラー協会が、資格を持って活動している全国の産業カウンセラーに対し、「 職場でのいじめ 」 についてアンケート調査を行った。

カウンセラーには、精神科医のような 「 治癒的カウンセラー 」 と、社員の心のケアや就業相談に対応する 「 産業カウンセラー 」 の二種類がある。

以前、政府主導のニート対策事業に関わる必要があったこと、本業の企業コンサルタントの仕事に有効なことから、私は後者の資格を持っている。

だから、カウンセラーといっても治療は施さないし、専門医の治療が必要と思われる対象者には、「 医者へ行け 」 と促すだけである。

ただ対象者の大半は、専門医を必要とするかしないか 「 紙一重 」 のところにあるのが実態で、病人か怠け者かという判断が難しいケースも多い。


本人を責める、責めないという次元の話になると、病人か否かが問われる場面もあるが、病気か否かに関わらず 「 戦力価値 」 は変わらない。

厳しいことを言うようだが、企業の立場からみれば 「 病気で働けない人 」 も、「 やる気がないので働かない人 」 も、貢献度の低さに変わりはない。

時々、「 好き好んで病気になったわけじゃない 」 と怒る人もいるが、自分の体調を整え、病気を未然に防ぐ 「 自己管理能力 」 も仕事の一部である。

つまり、よほどの事情 ( たとえばアスベストを吸って病気になったなど ) がないかぎり、病気になること自体 「 職務能力が低い 」 とみなされる。

同じ職場で同じ仕事をする全員が発病したり、異常に発病率が高い場合を除けば、ストレス・マネジメントのできない本人の問題も考えるべきだろう。


先ほどの 「 いじめアンケート 」 の話に戻るが、職場でどのようないじめに遭ったのかという問いには、以下のような内容が多かった。

セクシャル・パワーハラスメント、 人間関係の対立、 能力が低いといじめる、 ノルマ未達成でのいじめ … など

この中で と に関しては、たしかに職場の問題、少なくとも本人以外の問題があると思うし、許されざる卑怯な 「 いじめ 」 の存在が考えられる。

ただし、 や に関しては、事情を詳しく聴いてみないと判断できないが、本人に問題が無いケースは稀で、実状も 「 いじめ 」 とは決め付け難い。

能力の低い人や、ノルマさえ達成できない人に対して、企業は笑顔で温かく厚遇すべきかというと、いささか疑問に思って当然だろう。


最近、問題になった子供のいじめと、職場でのいじめの根本的に異なる点は、「 学校は公平であるべき 」 点と、「 企業は公正であるべき 」 点だ。

学校の生徒は、本人の 「 出来の良し悪し 」 によって教師や級友の利害が変化するわけでもないし、たとえあっても差別を受ける理由にはならない。

そもそも学校側は、公平と平等を前提として生徒を受け容れているはずで、それが守られていないとなると、明らかに前提条件に違反しているのだ。

それに対し企業は、社員の 「 出来の良し悪し 」 によって同僚や経営者の利害に変化が生じるわけで、個別の業績評価、待遇が違って当然だろう。

企業側も男女差別などを無くし、活躍する機会はできるだけ均等に与えるべきだが、結果は 「 公平 」 じゃなく 「 公正 」 に判断することが正しい。


経験上、この 「 公平 」 と 「 公正 」 の違いがわからない人、職場と学校を同じ尺度で眺めている人が、相談者の中に多いことを知った。

それは若年齢層だけでなく、「 なにをいまさら 」 と言いたくなるような年配者にまで拡がっていて、彼らのほうが意識改革を促すのには苦労する。

勤務先の企業サイドが方針転換を図り、かつての 「 護送船団方式 」 から 「 能力主義 」 へ変化した際に、ついていけない人などが代表格だ。

多くの従業員、企業経営者の相談に乗る立場として、「 それは差別だ 」 と言われるかもしれないが、大方の職場に 「 不適格 」 な人は居る。

いわれのない迫害に苦しむ人は、企業側に掛け合ってまで救済したくなるが、不適格な人の場合は、潔く転職されることが望ましいように思う。


たとえ給料が下がっても、普通に働いて日本で餓死する危険は少ないのだから、それで首を吊るぐらいなら、さっさと転職すればよいのである。

それを 「 格差社会 」 と呼ぶ人もいるが、格差といっても北朝鮮と違って、食べていけるか行けないかといった程の違いではない。

お正月をドバイで過ごすか、箱根で過ごすかの違い程度で、世を憂いたり、政府を批判している人もいて、それで首を吊ると騒ぐ人もいる。

会社に残ってハッピーになる人もいれば、辞めてハッピーになる人もいるわけだが、不適格者を多く抱えて全員がアンハッピーになることは愚策だ。

たしかに職場環境は、本人にとって重要かもしれないが、それはあくまでも手段であって、もっと大切なご自分の命を、大事にしてもらいたいと思う。


今夜は長くなったが、最後に 「 自分の役割は果たせていないが、それでも辞めるわけにはいかない 」 と苦しんでいる人へのアドバイスを一つ。

大方、そういう方々は 「 自分のことで精一杯 」 と仰り、格差社会、実力主義を背景に 「 周囲との人間関係が希薄になった 」 という人が多い。

そこで、たとえ自分の仕事が遅れようとも、上司から嫌味や小言を言われようとも、何かで困っている同僚に声をかけ、仕事を助けてあげるといい。

そうすることで、『 情けは人のためならず 』 の言葉通り、人に感謝され自分の存在意義に自信がつくし、積極的に経験を求める姿勢が仕事を変える。

この方法で、自信を取り戻した人、かつての情熱を持って再起した人、今度は “ 相談に乗る側 ” に廻った人の例は多く、意外と効果的なのである。






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2007年02月18日(日) お茶の間退学



「 国際会議でもっとも難しいのは、いかにして日本人に喋らせるかと、

  またインド人をいかにして黙らせるかである 」

                                   英語のジョーク

The toughest job in international conferences is how to make the Japanese speak up and how to make the Indians shut up.

                                   English joke



欧米から眺めたアジア人の印象は、実際、こんな感じである。

日本人の寡黙さ、インド人の饒舌さは、イメージとして定着している。


従事なさる職業にもよるだろうが、これを読む皆様は学生時代に勉強した 「 サイン、コサイン、タンジェント 」 を、生活に役立てておられるだろうか。

子供心にも、「 これは将来、おそらくあまり役に立たないだろう 」 という種類の学問は見抜けるもので、それらは学んだところで、すぐ忘れる人が多い。

多くの日本人 ( 特に私と同世代の ) にとって、英会話もその一つであり、事実、日本にいるかぎりは、英語が苦手でも不便を感じることは少ない。

この国はいまだに精神的な 「 鎖国意識 」 を抱えた人が多いようで、欧米に極端なコンプレックスや、恐れを抱きながら暮らしているようだ。

それは、「 遠い国で米軍が始めた戦争に、なぜ日本が協力するのか 」 がわからなかったり、BSE問題で米国に難癖をつける習慣に繋がっている。


私も高校生ぐらいまでは英語に関心が薄くて ( 学生時代はスポーツに忙しく、他の勉強もほとんどしなかったが )、どちらかといえば苦手だった。

その後の人生で、渡米して生活したり学位を取ったりする機会があったから、たまたま少しばかり覚えただけで、日本で身に付けた部分は少ない。

最近は、企業、経済、文化のグローバル化が進み、海外に渡る人、外資で働きたい人などを中心に、本格的な英語をマスターしたい人が増えている。

そういう人がよく利用される場所として 「 英会話学校 」 があり、外国人の講師を置いたり、独特のカリキュラムを組んだりして運営されている。

なかには、「 お茶の間留学 」 と名付けられたテレビ電話型教育システムを配備して、自宅学習が可能な仕組みを開発したところもある。


その 「 お茶の間留学 」 で有名な英会話学校 「 NOVA 」 だが、国民生活センターによると、この10年で7750件の苦情や問い合わせがあるという。

関係者によると、受講者が途中解約を求めた場合に、返還額を低く抑えたり、解約時の手続きを正しく知らせていない疑いがあるようだ。

経済産業省と東京都によって立ち入り検査が行われ、甘利経産相からは 「 消費者からの苦情が突出して多い 」 というコメントも発せられている。

この問題が明るみに出て、NOVA としては 「 企業倫理に問題がある 」 ということと同時に、「 途中解約者が多い 」 ことが露呈してしまった。

特定商取引法違反の疑いで、「 業務停止命令 」 や 「 業務改善命令 」 が出るかもしれないが、解約者が多い事実は、さらに評判を落としただろう。


彼らの肩を持つわけではないが、実際のところ、成熟した日本人に英語を教えるという作業は、なかなか大変であることは理解できる。

私も、英語を教えてくれと依頼されることが多いけれど、欧米人に日本語を教えることは比較的簡単にできるが、日本人に英語を教えるのは難しい。

英語より日本語の方が 「 複雑怪奇、難解 」 であるにも関わらず、大方の欧米人は日本語を、ある程度の段階までは早く簡単に覚えてくれる。

それに対し日本人は、初歩の簡単な英語がなかなか理解できず、あるいは頭で理解していても、口にすることが出来ない人も多い。

これらは、日本の 「 学校教育 ( 特に初等の ) 」 と、「 民族性 」 に問題があって、外国語を学ぶうえでの弊害になっていると考えられる。


まず、これは私の所感だが、英語を学習する前に、珍妙なる 「 ローマ字 」 なんてものを覚えさせることが、そもそも間違っているように思う。

日本の教育界では、英語学習の準備として効果的との意見もあるけれど、そんなものを教える暇があるのなら、最初から英語を教えればよい。

アメリカやイギリスの子供が最初に 「 ローマ字 」 から英語を学ぶことなどないわけで、まったくもって不要な作業だといえる。

かえって、「 ローマ字 」 の規則性を覚え、それを先入観として携えてしまうことが、後々の英語学習ではマイナスになる面も多いように思う。

簡単な挨拶からでいいから、小学校入学と同時に英語を話す訓練を行い、「 英語のある風景 」 に慣れさせ、違和感を持たせないことが重要である。


民族的な背景として、やはり単一民族に近い島国という環境が、外国人、外国語というものを、どこか非日常的に捉えやすい傾向をもたらしている。

これは、外国語を習熟するための弊害だけでなく、世界平和や、国際貢献などの理解にも遅れをとる原因になっていて、俄かには解決しにくい。

他国の戦争には無頓着で、自国の憲法だけを偏愛して 「 平和主義者 」 だと盲信したり、どうも勘違いしている人が多いのは地理的な要因が強い。

アメリカに住み、多民族、多国籍の集団と生活を共にすると、言葉そのものより、お互いのコミュニケーションを図る重要性が、さらに思い知らされる。

お上品な英語を学ぼうとしてイギリスに行く人もいるが、ロケーションとしては日本と似たような環境にあるため、「 島国根性 」 からは脱却し難い。


英語を 「 読み書き 」 として学ぶなら、わざわざ学校に通わなくてもテキストと時間と根気さえあれば、誰でも自宅で十分にマスターできる。

それが 「 会話 」 となると、やはり留学などで長期滞在をしないと、短期間で習熟することは難しく、飛躍的にレベルアップした人の例は少ない。

英会話学校で外国人講師から学ぶと少しは覚えられるが、自衛隊が軍隊としては頼りないのと同じで、「 実戦経験が無い 」 ので使えるかは不安だ。

本気で 「 使える英語 」 を武装したいのならば、英会話学校に費やす時間とコストを海外旅行に割り振ったほうが、はるかに実効的だと思う。

実際、知り合いで英会話学校に通った人の大半が 「 途中解約 」 しているし、感想として 「 行かなきゃよかった 」 と愚痴っているのが実状である。






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2007年02月13日(火) 不本意だが、やむを得ない六カ国会議の結果



「 成功とは失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である 」

                  ウィンストン・チャーチル ( イギリスの首相 )

Success is the ability to go from failure to failure without losing your enthusiasm.

                               Winston Churchill



羨望の強い人は、「 成功した人 」 に対し、楽をしているように感じやすい。

誰にでも、ほぼ平等に好機や不運が訪れるものとは、信じていないようだ。


北朝鮮を巡る六カ国会議は、結果だけをみると日本の国益にプラスだとは言い難く、はっきり言って北朝鮮の 「 ゴネ得 」 に終わる形となった。

少し前までには存在すらしなかった核の脅威を抑えるため、やむなく支援を受諾することになったのは、不快の極みとしか言いようがない。

日本政府が誇りをかけて 「 拉致問題解決まで支援に参加しない 」 と断言したことは進歩であり、評価に値するが、その効果はいかがなものか。

他の4国によるエネルギー支援を得た北朝鮮が、さらに日本に対して高圧的な態度をとり、ますます拉致問題の解決が遅れる危惧さえある。

アメリカにとっても、イラクの平定が完了していないこの時期に、武力を投入できない歯がゆさがあり、不本意だが受け容れざるを得ない結末となった。


イラク戦争に対しては 「 憲法違反だ 」、「 戦争に加担するな 」 と批判的なくせに、北朝鮮には 「 ぶっ潰せ 」 と攻撃性を露にする人もいる。

大方、こういう御仁は発言に一貫性がなく、ヒステリックに反米感情を剥き出しにしているだけのタイプで、日本の将来になど何の興味もない。

大事なことは、「 与えられた状況の中で、ベストを尽くす 」 ことであり、今回のように日本側に勝機のない展開でも、交渉の席を降りないことだ。

我慢強く、何度も、何度も失敗しながら、耐えて好機を辛抱強く待ち続けることによってのみ、成果は得られるものと確信する必要がある。

それでも、拉致被害者の家族の方々が耐え抜いてきた歳月に比べれば、比較にならないほど短く楽な試練であることを、我々は認識すべきだろう。


今回、気になったのは議長国である中国側の対応で、ひょっとすると彼らは北朝鮮が終焉に向かうシナリオを、既に描いているような印象もある。

生かさず、殺さず、隣国の主導権を握ることで、外交を有利に展開したり、経済、軍事面においても、有益な位置関係を築こうとする気配を感じる。

テストケースとしてアメリカの反応を探る目的も含め、今会議の成り行きは、北朝鮮というちっぽけな詐欺集団だけで成し得たものとは考え難い。

いづれにせよ日本政府は、周辺諸国にどのような権謀術数があろうとも、自身のスタンスを明確にしたうえで、耐えて行方を見守るしかない。

国内外の雑音に惑わされず、窮しても品位を失わない毅然とした姿勢で、いままで通り、辛抱強く対峙していくことが望ましいだろう。






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2007年02月12日(月) おまわりさん死んじゃったよ



「 人間の真の度量は、自分のために全然なってくれない人を

  どう扱うかで決まる 」

                  アン・ランダーズ ( アメリカのジャーナリスト )

The true measure of a man is how he treats someone
who can do him absolutely no good.

                                   Ann Landers



ややこしい話だが、「 アン・ランダーズ 」 なる人物は二人いる。 

上文は、二代目アン・ランダーズ ( 本名:Esther P.Lederer ) によるもの。


初代のアン・ランダーズは看護婦さんで、「 シカゴ・サン・タイムズ 」 紙など全米20数箇所の地方紙に、人生相談欄担当のコラムを掲載していた。

彼女の急死により、2代目を募集したところ30名ほどの応募があったのだが、かつて米・民主党のスピーチライターをしていた女性が後任に就いた。

ストレートでウイットに富んだアドバイスは数多くのファンに親しまれ、初代を超え、1日で世界1200紙以上の新聞にコラムが掲載されることとなった。

私生活では、夫に裏切られたり、娘が4回も離婚したりして、けして平穏でもなかったのだが、長年に亘って悩みを抱える人々に数多く助言を与えた。

彼女を巡る逸話や、発せられた名言は他にも多いが、なかでも冒頭の短文は秀逸と思われ、いつか取り上げたいと機会を窺っていたのである。


東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、自殺を図った女性を助けようとした勇気ある巡査長が、治療を受けていた同区内の病院で亡くなった。

この巡査長のためどころか、世間にとって何の役にも立たぬ 「 自分の命を粗末にする愚か者 」 のために、彼は自らの命を賭して救出しようとした。

地元の小学校では、児童が彼のために千羽鶴を折り、毎日、彼の回復を祈っていたというが、その願いが天に届くことはなかった。

騒ぎを起こしたキチガイ女や、過去に自殺を図って偉そうな御託を並べる連中は図々しく生き長らえ、懸命に生きようとする善人が早死にする。

実に人生とは不公平なものであって、努力もせず 「 格差社会 」 だなんだと騒ぐ数万倍のレベルで、理不尽な仕組みになっているものだと感じる。


一方では、消息を失っていた宮崎県日向漁港所属のマグロはえ縄漁船の乗組員ら三名が、沈没から三日後に無事救助されるという朗報もあった。

ここでも、昼夜を分かたず救助に情熱を燃やした人々の努力があり、三人の生存は、その成果であったと考えて間違いないだろう。

救助された三人によると、沈没した原因は大型船による 「 当て逃げ 」 とのことで、現在、海上保安本部による捜査が進められているという。

この二件のニュースは、初期報道で 「 沈没事故、踏切事故 」 と報じられたが、どうみても不可抗力による 「 事故 」 とは考えられない。

明らかに凶悪な犯人が存在する 「 事件 」 であって、マスコミの報じ方も、司法の取り扱いも事件として、徹底的に責任を追求すべきであろう。


北京での六カ国協議は、予想通り北朝鮮側の横暴な要求に終始したが、拉致問題への誠意ある対応がないかぎり、日本側の譲歩はないだろう。

日本はこれまで 「 日本のために全然なってくれない国 」 に対しても、ODAなどの援助を積極的に進めてきたが、北朝鮮の場合は問題が異なる。

過去の賠償はともかく、現時点での拉致による生存者を明白にし、速やかに返還に応じることは、北朝鮮にとって 「 当然の義務 」 である。

あるいは 「 金正日の首を持って来たら、石油でも食糧でもやるよ 」 程度の事を言っても許される立場にあり、両国は友好的な関係になどない。

刑罰を科せられる側にありながら、核放棄するための条件など突きつけてくる 「 思い上がった勘違い 」 を、周辺各国は思い知らせねばならない。


踏切に入った自殺企図者も、追突した大型船も、北朝鮮の代表者も、共通しているのは 「 自分のことしか考えていない 」 ところだ。

そのように愚かな連中に対して、世間には 「 自分の命を賭して、何ひとつ見返りも期待せずに他人を救済しようとする善意 」 がある。

悲しいことに、その善意を称えようとしても勇者は還らず、身近な関係者を除けば、多忙な日々の中で忘れ去られてゆく運命にあるだろう。

ならば逆に、自殺を企図した連中を吊るし上げ、千羽鶴を折った小学生の前で懺悔させ、自殺がいかにクダラナイ結果を招くのか教えるべきである。

子供たちに 「 どうして、おまわりさんは死んじゃったのか 」 を伝えずして、正義や、勇気や、善意や、倫理観を、どうやって教えるというのだ。






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2007年02月11日(日) 差別意識とはなにか



「 私にはいっさい偏見などない。

  すべての人間を平等に嫌っているから 」

                   W・C・フィールズ ( アメリカのコメディアン )

I am free of all prejudices. I have everyone equally.

                                    W.C.Fields



誰にでも先入観や偏見があって、差別意識の無い人間など普通はいない。

もし、いるとすれば、冒頭に挙げたような人物ではないだろうか。


柳沢厚労相は 「 女性は産む機械 」 に続き、子供を二人以上持つ家庭を 「 健全 」 と評価したことから、その発言が差別的だと問題視されている。

たしかに、大臣の立場で発せられる言葉とは思えぬほど無神経で、配慮を欠いたものだし、実際、彼の深層には女性蔑視の心理が見え隠れする。

野党の女性議員からは、ドサクサに紛れて 「 少子化を議論すること自体が差別的だ 」 などと叫ぶ声もあったが、それは違うと思う。

国家にとって、将来の人口や年齢構成を危ぶむのは当然の話で、なるべく女性を傷つけないように配慮しながらも、少子化対策は講じる必要がある。

大事なことは、その目的であって、些末な言葉遣いではないのだが、言葉の選び方、伝え方を大きく間違うと、今回のように騒然とした混乱に陥る。


たとえ柳沢氏に差別意識があっても、それを誰にも悟られず、誰を傷つけることもなければ、特に問題となるわけではない。

大臣という立場から公然と発したことで、見過ごせない深刻な事態を招き、安倍政権、ならびに自民党にとっても、不測の危機に至ったのである。

これに対する野党側の反撃だが、とても一般的とは思えぬ変人の女性に 「 全女性を代表して申し上げますが・・・ 」 と答弁させる茶番に始まった。

民主党サイドは、これでは多くの女性に共感を得られないと気づいたのか、ヒステリックさを抑え、理詰めで追求する小宮山議員を答弁に立たせた。

焦った柳沢氏から、続々と新たなる失言が飛び出したまでは良かったが、今度は執拗に追及しすぎて、世論に 「 しつこい 」 と逆批判を浴びている。


今回も民主党は、与党の失態による オウンゴール で得点を挙げる好機であったにも関わらず、相変わらずの対応は 「 お粗末 」 の一語に尽きる。

特に、男性からの支持は18%あるのに対して、女性からの支持が8%代と極端に少ない民主党にとっては、これは大きなチャンスだったのである。

党内では、「 与党に対して、女性の声を正しく代弁してくれなかった 」 ということで、ますます女性票が離れる心配まで囁かれ始めている。

安倍政権が支持率を落としても、民主党支持が高まっているわけではなく、小沢氏の事務所費問題、角田氏の政治資金問題など、問題は山積みだ。

彼らの失態を眺めながら、「 やっぱり民主党はダメだなぁ 」 と改めて思う私の心中にも、彼らへの先入観、偏見、差別意識があるのだろうか。


ちなみに、昨年の沖縄県知事選挙で与党候補が当選した際は、ブログ上で 「 沖縄県民は全員バカ 」 と大文字で書き殴っていた御仁がいた。

今年、与野党の趨勢を占うといわれた愛知県知事選挙でも与党側候補が当選したのだが、それで 「 愛知県民はバカ 」 という書き込みは無かった。

昔から沖縄県民は、差別と偏見に翻弄されてきた歴史があるけれど、いまでもなんだかんだ言って、本州と切り離して 「 見下す 」 人がいるようだ。

そういう人たちは決まって、「 俺は差別主義者じゃなく、可哀想なお前たちをアメ公から守ってやろうとしてるんだ 」 という主張を展開する。

当然、「 可哀想 」 も 「 アメ公 」 も偏見、差別以外の何者でもなく、沖縄県民の自主性を尊重するとか、そういう意識はまったく彼らの胸中にない。


差別の対象とは、言い換えれば 「 嫌いなもの、忌まわしく思うもの 」 などに近く、当然、感情を持つ人間なら誰にでも存在するものである。

問題は、対象者に罪や非がないのに意味もなく嫌ったり、疎ましいと思って嫌がらせをすることであり、マトモな 「 理由 」 がある場合とは大きく異なる。

だから、「 女性は差別する 」 とか 「 沖縄県民は差別する 」 なんて主張は大多数に批難され、「 性犯罪者を差別する 」 のは一定の理解を得られる。

性犯罪者にも基本的人権はあるけれど、出所後も再犯を繰り返し、人々に危害を与える可能性が高いとなれば、一般人と同様には処し難い。

前回、「 自殺企図者 」 を差別すると書いたが、彼らもまた性犯罪者と同じく、繰り返し同じ行為に及ぶ率が高く、社会に害悪を及ぼしやすい。


この世から差別意識そのものを無くすことは不可能に近いし、また、完全に差別を撤廃することが良いことだとも思わない。

先に挙げた自殺企図者を 「 それは病気だから 」 と擁護する人もいるが、性犯罪も、虐待も、連続殺人も、「 常習者 」 のすべては病気である。

また、これも前回に書いたが、「 自殺者は他の犯罪者と違って他人に迷惑をかけない 」 というのは大間違いで、自殺を図る側の身勝手な暴論だ。

事実、自殺を図って、それを止めようとした警察官が重体に瀕しているし、他人を不幸のどん底に巻き込んでしまう例は枚挙に尽きない。

性犯罪者と比較しても、レイプされた女性のショックに比べ、誰かが線路に身を投げ、肉片の飛び散る様を目にするショックが小さいとは言えない。


これからの社会において、「 根拠のない差別 」 は無くすべきだが、人に忌み嫌われたり、危害を及ぼす種類の事柄には、偏見を持ってよいだろう。

むしろ、そういうことを 「 恥 」 として認識させ、やめさせるためには、社会の中にそれを嫌悪する風潮が残っているほうがよい。

マスコミの 「 使ってはいけない差別用語 」 をみると、一例で、「 キチガイ 」 は使えないが、「 ハゲ 」 は使えることになっている。

幼少期に重い病気をして頭髪の無い小学生を 「 ハゲ 」 と呼んでも問題はなく、一家を惨殺し死体をレイプする凶悪犯を 「 キチガイ 」 と呼べない。

差別をなくそうではなく、「 差別はあって当たり前 」 という前提の中で、罪のない人間を庇い、恥ずべき行為を一掃する仕組みが必要だと思う。






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2007年02月09日(金) 自殺ほど迷惑な死に方はない



「 人生はギャンブルだ。 それもひどく確率の低いね。

  これが賭けなら、まず誰もやらないよ 」

                     トム・ストッパード ( イギリスの劇作家 )

Life is a gamble, at terrible odds.
If it was a bet you wouldn't take it.

                                 Tom Stoppard



唐突な質問だが、「 切断された遺体 」 をご覧になったことがあるだろうか。

おかげさまで幸いなことに、私にはその経験がない。


私がそのような “ 気色の悪いモノ ” を見ずに生きてこられたのは、皆さんの誰一人として、私の目の前で電車に飛び込まなかったおかげでもある。

自殺を美化したり、「 自分の命なんだから、自殺して何が悪い 」 などと主張する御仁もいるが、自殺が他人に迷惑を掛けないというのは大間違いだ。

たとえば線路に身を投げた場合、バラバラになった肉片を放置していくわけにもいかないので、駅の職員や、作業員の方がそれを片付ける。

当然、彼らの主たる業務は 「 自殺者が出た場合に肉片を拾って集める 」 ことではなく、自殺者さえ現れなければ、普段は普通の仕事をしている。

皆さんと同じく、ごく普通の仕事をしている人たちが、突如として何の前ぶれもなく、血まみれで骨が剥き出しになった肉片を、拾い集める羽目になる。


とてもディープなお仕事だが、嫌がって誰もやらなかったとすれば、後続の電車を走らせられないので、通勤や帰宅のできない人が困ってしまう。

それが踏み切りの近くだったりすれば、たまたま通りかかった心臓の悪いお年寄りや、無邪気な幼稚園児や、あるいは貴方の目にそれが晒される。

ごく一部の特殊な性癖を持つ人は、「 滅多に見れないので ラッキー♪ 」 と喜ぶかもしれないが、圧倒的大多数の反応は、けしてそうではない。

しばらく食事が喉を通らなかったり、うなされて眠れなかったりする程度ならマシなほうで、それを目撃したショックが、大きな心の傷になる人もいる。

ちなみに、目撃 ( 視覚 ) するよりも、断末魔の叫びを聞いた ( 聴覚 ) 人のほうが、いつまでもショックが消えないというケースもあるらしい。


これが線路への飛び込みでなく、首吊りでも、崖からの身投げでも、風呂場で手首を切った場合でも、誰かに発見されるかぎり似たようなものである。

もしも、「 誰にも迷惑をかけない自殺 」 なんてものがあるとしたら、それは 「 誰にも遺体を発見されない死に方 」 であることが、絶対条件だろう。

仮に遺体が見つからなくても、「 知人の○○さんが自殺した 」 と聞かされるのは不愉快だし、ましてや親兄弟、夫婦などの関係者はショックが大きい。

だから、企業に勤めている人は早々に辞職し、家族や友達とは縁を切り、急にいなくなっても 「 心配する知人はいない 」 ようにしておく必要がある。

こうやって、「 自殺したことを誰にも気づかれず、遺体も発見されない 」 ようにした場合は、他人に迷惑を及ぼす危険が少ないともいえるだろう。


東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、自殺しようとした39歳の女性を助けようとした53歳の巡査部長が、電車に轢かれて重体になっている。

命の大切さを忘れ、他人に迷惑を及ぼすことなど気にもかけない自分勝手な人間を、この警察官は命がけで救おうとしたのである。

並大抵の勇気では成し遂げられない善行だが、女性は死にたかったのだから、「 助けてくれてありがとう 」 とすら、まったく感謝などしないだろう。

彼の回復を祈りたいが、人間のクズともいえる自分勝手なキチガイのために、立派な警察官を失うことになったとしたら、これは社会の損失である。

もはや、誰かに迷惑がかかるどころの話ではなく、このキチガイは自殺者というよりも、「 人殺し 」 と判断したほうが妥当だろう。


昨年のニュースで、自殺願望のある男が通りすがりの女性から車を奪い、女性を同乗させたまま事故を起こし、死亡させたという事件もあった。

日本の自殺者が年間3万人以上いて、格差社会に問題があるとか、政府、行政の責任であるかのように批評する御仁もいるが、そうではないだろう。

どんなに景気がよくても、不景気でも、世の中が平和で安定していても、そうでなかったとしても、自分の命を粗末にするキチガイには同じことである。

逆に、どんな世の中であっても、苦境に立たされたとしても、勇気を携えて、力強く生きようとする人は、安易に自殺などするわけがない。

自殺を図ったり、ほのめかしたり、実際に自殺した愚か者は、「 自分が楽をすることしか考えない、根性なしの卑怯者です 」 と宣言してるのと同じだ。


自殺者の数を減らしたいなら、中途半端な同情などせずに、いかに自殺が社会の迷惑であり、卑怯で、かっこ悪いことなのかを知らしめるべきだ。

以前から疑問視しているのだが、『 あしなが育英会 』 という団体があって、親を亡くした子供のために奨学金などを与える活動をしている。

その主旨自体は立派なのだが、以前は対象が 「 交通遺児 」 を中心としていたのに、最近では 「 自殺遺児 」 が肩を並べているのである。

もちろん、たとえキチガイの子供であっても、子供に罪はないのだけれど、自殺遺児に対する支援活動をアピールするのは、あまりよくないだろう。

自殺しようかと悩んでいるキチガイ親が、そんな制度があることを知ってしまうと、子供を残して自殺しても大丈夫という、勝手な解釈をしやすい。


柳沢大臣ほどでなくても、誰にでも差別意識や、他人に対する先入観というものはあるわけで、私の場合、矛先は 「 自殺企図者 」 に向いている。

多くの人が、ちょっと 「 死んだら楽になれるかな 」 ぐらいのことは考えたりもするだろうが、ロープを首にかけたり、手首を切ってみる人間は異常だ。

まず 「 精神科 」 に行くこと、生死や、社会のあれこれについて深く考えないようにすることが肝要で、なにより、異常であることを自覚すべきである。

蛇足ながら付け加えると、そういう人たちを私は 「 差別 」 するが 「 敵視 」 しているわけでなく、無駄に命を落とさないで欲しいと願っている。

経験上、彼らに 「 優しい言葉は逆効果 」 であり、自殺の不毛や罪悪を説くほうが、よほど彼らを救うと知っているので、これからも主張していく。






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2007年02月05日(月) 華麗なる一族



「 あなたが育った家庭は、これからあなたが持つ家庭ほど大切ではない 」

           リング・ラードナー ( アメリカのジャーナリスト、小説家 )

The family you come from isn't as important as the family you're going to have.

                                   Ring Lardner



先日、映画 『 武士の一分 』 を観たが、内容は期待したほどでもなかった。

ただ “ キムタク ” だけが光っていて、彼なくしては成立しない作品だろう。


TBS の 『 華麗なる一族 』 は、キムタク以外にも豪華な出演者が揃っているし、原作も素晴らしいので、高視聴率になるのは当然の結果だ。

このドラマに登場する一族を “ 華麗 ” と形容する背景には、政財界を巻き込む陰謀や、家族間における骨肉の争いに対する皮肉が込められている。

一時は、「 お金で買えないものはない 」 などと言い放つ若者がもてはやされたりしたけれど、お金の有無だけが幸福度を左右するとはかぎらない。

ドラマの主人公は、家柄に恵まれ、お金があって、超男前で、性格もよくて、頭脳明晰で、仕事熱心で、奥さんが美人なのに、いつも苦悩の連続だ。

彼でさえ、そんなに苦悩があるなら、年間3万人程の日本の自殺者数は、むしろ驚異的に少ない数字ではないかと思えるほどである。


家柄が良かったり、有力者に 「 コネ 」 があると得をするのは事実で、私も社会人になったとき、某大手商社に入れたのは、そのおかげらしい。

一応、入社試験も受けたし、面接で印象の悪い感じは与えなかったと思うが、父親の友人である某著名人の紹介というだけで、ほぼ決まりだった。

そんな縁故で入社したせいか、「 もう一度、勉強しておいで 」 と企業派遣によってアメリカの大学へ行くことになり、学生に戻ることとなった。

結果的には、お金をもらったうえにタダで良質の教育を受け、見聞を広げて多数の友人ができたのだから、ここでも幸運に恵まれたのである。

そこまでしてくれたのに、今度は外国企業に興味が移って転職し、ほとんどご恩返しができなかったことは、いまでも申し訳なく思っている。


家柄と、学歴 ( 学校歴 ) は、最初の就職をするとき、初対面の印象を良くしたいときには、有利であるとみて間違いないだろう。

ただし、マトモに仕事をする組織なら、すぐに本人の実力が問われるようになるので、いくら家柄や学歴が良くても、仕事ができなきゃ相手にされない。

学力 ( IQ ) なんて、いくら差があるといっても2倍も違わないが、やる気や情熱 ( EQ ) は、人によって100倍もの差があるのだ。

雑多な人々が集まるアメリカの大学に通ってみると、日本中の名門大学がいかに画一的で、本当に重要なことを学べないかがよくわかる。

いい家の出身とか、いい大学を出ているぐらいで、人を評価したり、珍妙なプライドを持ってしまう日本人の多くが、精神病に陥る姿もよく目にした。


家柄も、学校の評判も、そこを出身とする人物がどのように振る舞い、どのような功績を挙げるかによって、決まっていく背景がある。

最近では、代々お医者さんの名家で家族が殺し合いをして、ご近所を騒然とさせる事件も発生しているが、それなどは典型的な例だろう。

同族経営を続けてきた老舗企業が不祥事を起こし、世間に顔向けができなくなり、慌てて他人を経営者に据える例も、けして珍しいものではない。

よい家柄を引き継いでも、それ以外に、世間様から一目置かれる実力や、人間力といったものを養わなければ、名家を継承することは難しい。

逆に、そんな “ しがらみ ” など無いほうが、自分の真価を公正に評価されるわけだから、思い通りに仕事ができて楽なのも事実である。


テレビ版の 『 華麗なる一族 』 では、キムタクが演じる技術者兼経営者と、北大路欣也の演じる銀行家が、父子の関係を超えて仕事でも対立する。

日本の銀行については、この日記でも散々コケにしてきたけれど、彼らの汚さ、狡猾さはドラマでも描かれ、産業界、経済界にとっては癌である。

本来なら、私欲を棄てて企業の技術革新や、経済全体の発展に寄与する使命があるのに、我が身の保身に必死で、そのためには何でもやる。

現実問題、増税で政府に文句を言う前に、未曾有の高利益を挙げながら、所得税も支払わない彼らを、もっと国民は糾弾するべきであろう。

それに、キムタクが演じている影響もあるけれど、「 モノ づくり 」 に情熱をかける産業人のほうが、銭勘定に明け暮れる銀行員より数段も格好良い。






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2007年02月04日(日) 嘘と真実



「 子供のときは、嘘つき呼ばわりされた。

  でも大人になったいまは、作家と呼ばれている 」

                  アイザック・B・シンガー ( アメリカの作家 )

When I was a little boy, they called me a liar,
but now that I am grown up, they call me a writer.

                                Isaac B.Singer



子供のつく嘘と違って、大人の嘘はときに 「 不正 」 と呼ばれる。

それは、その嘘の背景に、お金や利権、欲望が絡んでいるからである。


不二家が不衛生な食品管理を行い、期限切れ食材を使っていた事件も、消費者を欺いたという点において、「 嘘をついていた 」 のと同じだ。

関西テレビが制作した情報番組で、ありもしない実験結果を 「 あるある 」 と捏造して電波に乗せた事件も、大人の嘘であることは間違いない。

産経新聞が自社や法務省主催のシンポジウムなど4件で、日当を支払って 「 サクラ 」 を使い、参加者が多いと見せかけた背景にも 「 嘘 」 がある。

自治体が入札制で業者を選定しているポーズだけ見せ、その実態としては裏金の飛び交う談合で決められていた経緯も、県民への嘘といえるだろう。

こうした 「 嘘 」、「 裏切り 」、「 やらせ 」、「 捏造 」、「 隠蔽 」 などといった虚偽が明るみに出るたび、何を信じてよいのかわからなくなってくる。


最近、テレビで実況されるような主要マラソン大会では、レースの序盤戦に 「 ペースメーカー 」 と呼ばれる人たちの姿が見られるようになってきた。

これは、国際ルールで認められているものだから 「 やらせ 」 の部類には入らないけれど、競技の健全性という意味で疑問視する声も多い。

一昔前、ペースメーカーの出走は関係者だけの 「 公然の秘密 」 で、トップ集団から急に脱落していく彼らの姿に、中継アナウンサーも戸惑っていた。

なぜ、最近になってペースメーカーという存在が必要となり、すっかり常識化していったかというと、そこには主催者側の思惑がある。

実は、大学卒業まで陸上競技を続け、いまもOBとして某連盟理事に名を連ねている関係で、ペースメーカーについては導入から事情を知っている。


長距離レースでは選手間の 「 駆け引き 」 が重要となるが、各選手たちはペースメーカーについて走れば、序盤から 「 駆け引き 」 をしないで済む。

そのおかげで、序盤に余計な神経や体力を使わずに済むから、結果として好記録が出やすくなり、試合によっては記録更新も期待できる。

大会はスポンサーやマスコミの財政支援を必要としているため、記録更新で注目度が増すことは、テレビ視聴率の向上にもつながるのである。

つまり、ペースメーカーを導入する主旨は 「 好記録が出やすくし、観戦者の注目度を上げる 」 ことが狙いで、商業的な意味合いが濃いものといえる。

もちろん、世界選手権、オリンピックなどの場合は出場枠に制限があるし、それらの大会で求められるのは 「 記録より順位 」 なので必要がない。


これは 「 やらせ 」 ではないが、昔のレースに比べると、駆け引きの巧拙による面白みが薄れたり、展開が画一化される意味で影響を受けている。

実際、次のレースはペースメーカーが出走すると聞けば、30km付近までは観る必要がないので、その後から観ても事足りてしまうのだ。

ペースメーカーが途中で失速するのは、アクシデントがあったわけではなく、主催者側と30km付近までという 「 契約 」 をしているからである。

けして 「 走れなくなった 」 わけではなく、「 走るのを止めた 」 だけのことで、彼らもまた、そこそこの実力を備えたランナーたちなのだ。

いま、我々の仲間内では、この制度に納得がいかない人、理解を示す人に意見が二分しており、たまに集まると、この問題が議論される機会も多い。


好記録を生むためとはいえ、テレビ用語でいうところの 「 お約束 」 みたいなことが、神聖なスポーツの世界でまかり通ることへの抵抗はある。

ただ、特別に誰かが得をする仕組みではなく、公正で、その恩恵は誰もが公平に受けることになるのだから、それは 「 不正 」 ではない。

しかし、それを 「 裏舞台での演出 」 と捉えられたり、それでガッカリしたり失望する人が現れた場合に、万人の納得する説明を施すことは難しい。

こういったシステムを、嘘でも真実でもない、曖昧な 「 グレーゾーン 」 として受け容れることが、あるいは 「 大人の判断 」 なのだろうか。

たとえ嘘の無い本音でも、柳澤厚労相のように暴論を吐いてよいわけではないし、意外と 「 嘘の無い正直な世界 」 というのは、実現が難しい。






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2007年02月03日(土) 柳澤厚労相に反省してほしいこと



「 女性は男性よりもイライラすることが多い。

  それは男性が女性よりもイライラさせるからであろう 」

                                   英語のジョーク

Woman are more irritable than men, probably because men are more irritating.

                                   English joke



数多くの男性、女性と接してきたが、一概にそうとは言えない。

ただし、優秀な女性は、優秀と思い込んだ男性ほど、イライラさせない。


柳澤厚労相の迂闊な一言が波紋を呼んでいるが、前回も書いた通り、特に金融畑を歩んできた御仁は、どこかバランスの悪いところがある。

東大の法学部を出て大蔵省に入り、その後、政界入りしたオジサンだが、自民党内では 「 増税による財政再建論者 」 として有名な人物だ。

前政権では金融担当大臣に任命されたが、「 日本の銀行はいたって健全で、公的資金の投入は必要ない 」 などと、当時も珍妙な発言をしていた。

日本経済の癌ともいえる銀行に対し、かようなアホ発言をしたこともあって、「 このオジサン、頭がおかしいのでは 」 と、即刻、閣僚から更迭された。

今回、野党からも辞任要求が出ているけれど、このオジサンにはそういった 「 前科 」 があり、これが初めてのことではないのである。


女性蔑視だとか、大臣の器でないとか、様々な批判を浴びる一方、ドライに少子化対策を語った結果だとか、言葉尻を捉えるなといった擁護論もある。

なかでも、世の女性に対して、「 女性は子供を産む機械 」 と時代錯誤的な “ モノ扱い ” したことに腹を立てている人が、もっとも多いようだ。

たしかに、大臣が公然と男女差別発言を行った問題は大きいが、それより罪深いのは、この発言が 「 多くの女性を傷つけた 」 ところにある。

男性が子供を産めないのは当然だが、すべての女性が子供を産めるわけではないことを、東大出の国会議員が知らなかったとは思えない。

この発言は裏を返すと 「 子供を産めないなら女性ではない 」 と言っているようなもので、それがどれだけ多くの女性を傷つけたか、知るべきだろう。


高年齢や病気などを理由として、子供を産みたくても産めない女性たちは、私の周囲にもたくさんおり、皆、それぞれに心を痛めている。

以前、結婚を前提として交際していた女性は、病気で子供を産めなくなったことが原因で、私の前から去ってしまった。

こちらは子供ができなくても平気だし、どうしても欲しいなら養子をもらってもいいと伝えたが、女性にとって出産の可否は、そんな次元の話ではない。

相手に対する申し訳なさとか、誇りとか、未来への希望だとか、絶望とか、いろんな感情が入り混じって、出産の可否を受け止める女性も多いのだ。

だから、今回の発言については、単純に 「 女性有権者の反発を買った 」 というだけでなく、誰かを傷つけた重さを、十分に反省してほしいと思う。






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2007年02月01日(木) 美しくない日本の金融屋



「 銀行というのは、お金を借りる必要がないことを証明できる人間にだけ、

  お金を貸すところである 」

                     ボブ・ホープ ( アメリカのコメディアン )

A bank is a place that will lend you money
if you can prove that you don't need it.

                                    Bob Hope



古今東西、銀行や、金融関係者をネタにしたジョークは多い。

どこの国でも、職業的に忌み嫌う人が多いことを証明している。


昔から 「 職業に貴賎なし 」 というし、その人の職業を差別的に判断するということは好ましくないので、なるべく職業蔑視はしないようにしている。

バブル期には、若い人が就きたくない仕事を指して 「 3K ( きつい、汚い、危険 ) 」 という言葉が流行り、肉体労働系の仕事が敬遠されたりもした。

しかし、それは社会にとって必要な仕事だし、その仕事に従事する人がいるおかげで、誰もが恩恵を受けているのである。

もし、そういう仕事を皆が嫌がって避けると、社会はたちまち混乱をきたすわけで、「 自分はやりたくない 」 と思う人でも、従事者を蔑視はしない。

それに、ここが一番重要な点だが、どのような仕事でも普通は、儲けが出たら税金を納めるし、不正なく仕事をし、適正な報酬を得ているものである。


このところ、「 日興コーディアル証券 」、「 三菱UFJ証券 」 が、それぞれ別の不正だが、ルール違反を犯して追求を受けている。

また、「 三菱UFJ銀行 」 は、大阪市の 「 飛鳥会 」 にまつわる不正に関与したとして、近く金融庁から一部業務の停止命令を受ける見込みだ。

昨年、大手銀行により実質的に経営されている消費者金融各社が、相次ぐ不正な取引を摘発されて、業務停止命令を受けたことも記憶に新しい。

それらを監督する金融庁自体にも、監査の曖昧さ、甘さなどに対する批判が多く、将来の天下りを前提とした癒着まがいの仕事ぶりに批難も多い。

そして、日本の金融界を取り仕切る日銀の総裁は、市場に多大なる影響を与え得る立場でありながら、村上ファンドで私服を肥やしていた。


これだけの不正を犯したうえに、己の判断ミスによって不良債権が増えると公的資金の投入を受け、預金保護の名目で銀行は国策に守られている。

しかも、立ち直って未曾有の利益を挙げながら、国民の三大義務の一つである 「 納税 」 をせず、利用者へのサービス向上や利益還元も行わない。

ニートやホームレスも税収に貢献しないが、大手行計 「 1兆7000億円 」 もの利益を挙げながら所得税を払わない銀行のほうが性質は悪い。

時事系のブログも多々あり、何かあるとすぐに 「 憲法違反だ 」 と騒ぐ御仁も多いが、なぜ、憲法に違反して納税義務を怠る銀行は責めないのか。

不二家や、関西テレビの 「 小悪 」 は糾弾して、根っこから腐っている金融業界の 「 巨悪 」 を責める人が少ないのは、どうにも合点がいかない。


職業蔑視の話に戻るが、これだけ構造的に腐った金融業界に甘んじて身を置いている人に対しては、どうしても蔑みの目で眺めてしまう。

おかげさまで、私は起業以来ずっと 「 無借金 」 で商売しているし、今後も金融の厄介になる予定はないから、彼らの世話にはならないだろう。

ところが、そういう人間にかぎって、どこで調べてくるのか知らないけれど、あちらこちらの銀行や証券会社から、ひっきりなしに人が訪ねてくる。

知人の弁によると、「 お金を借りる必要がなくても、いろんな企業を紹介する橋渡しをしてくれるので、銀行とは付き合ったほうがいい 」 らしい。

実際、クライアントを紹介したり、仕事を回してくれそうなのだが、とにかく 「 銀行員 」 というだけで信用できない気がして、いまのところ断っている。


最近は、ITビジネスやファンドで大儲けする人も多いが、やはり仕事というのは、額に汗して働くものだし、お金を儲けることがすべてではない。

もともと金融という商売は、「 他人のフンドシで相撲をとる 」 イメージが強いうえに、こうも不正や、倫理を欠いた話が続くと、その本質が疑問となる。

特に日本の銀行は、組織そのものにも問題はあるが、そこから出向いてくる銀行員の面々も、はっきり言って 「 バランスの悪い人 」 が多い。

小切手やLCの絡みで仕方なく利用はしているが、資産の大部分は海外の銀行や証券会社に預託したり、別の方法をとっているのが現状だ。

日本という国が嫌いではないが、日教組を解体し、現在の金融業界に携わる人たちを総入れ替えしないと、「 美しい国 」 にはならない気がする。






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