笑う角に光りあれ...オレステス・デストラーデ

 

 

日韓戦 - 2021年03月25日(木)

コロナが奪ったものは何かと考えると、私のような人間にとっては、何より人との薄い関係性だと思う。
もはや、自分から声をかける友人と呼べるような存在は皆無なのではないだろうか。
もちろん、私のスマートフォンに幾多の「友人」の連絡先が収蔵されていることには違いないが、彼ら彼女らに自分から連絡をする機会なぞ、たとえコロナが収束したとしても、今後訪れることはないのではないかと思う。

そうなってしまった原因はすべて私にあり、これは生まれ持った、他人への興味の無さから来ているような気がする。

20代の頃の私にとって、新たな他人と出会うこと、そして彼ら彼女から新しい何かを得ることは、何にも代えがたい喜びだったと思う。
それから時が過ぎた今、自分が今どこにいるかと言うと、それは自分ひとりしかいない小さなバブルの中であり、そこで静かにロスタイムの終わりを告げる笛を待っているような状況である。







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A Different Age - 2021年03月24日(水)

二度目の緊急事態宣言が終わり、桜の満開がもうすぐそこに迫った早春。

年末から年始にかけて、ここ数年では最も慌ただしい日々を過ごしていたが、それが去った今、すっかり気が抜けてしまい、仕事に対するモチベーションが著しく下がっていることを感じる。
緊急事態宣言下で、2週間に1度しか出社しない生活が続いていたことも、それに輪をかけていたと思う。
本棚に並んだ背表紙を眺めて、ただぼんやりとしてしまう。

私の仕事もコロナの影響を受け、業績には少なからずダメージがあるものの、この春のボーナスも昨年とほぼ同水準の支給となり、大した仕事もしていない中、何と恵まれた境遇にいるのだろうと思う。
明らかに、自分の実力とはかけ離れた世界に生きており、いつの日か粛清が下る日が訪れるのではないかと慄いている。

何が適正なのだろうか。
泥水を啜るような、芋虫スタイルでの前進しか成し遂げたことがない無残な自分を照らす光とは何であろうか。


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