かなしいうわさ
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2008年02月25日(月)  笑みと涙の夜 

昨日の日曜日。
忌野清志郎 完全復活祭を観に
大阪はフェスティバルホールに行ってきた。





夢は必ず叶う。わけもなく。
祈りは必ず届く。わけもなく。
それでもなお思ったり願ったり頑張ったりする事は美しく、
皆それをやめることはできない。
だからこそそれは美しい。
そんなふうに知ったかぶって、俺は日々を過ごしている。


俺は清志郎がふたたびバリバリ歌えるようになるとは思っていなかった。
いろいろ調べて、口頭がんは喉頭全摘となる例が多い事を知り
ああ、もう歌えなくても生きていてくれればそれで全然いいよ!などと思いながら
良くなる事を祈って暮らしていた。


既に行われていた武道館ライブでの好調ぶりを
方々のサイトで読んでも尚、
そりゃファンの贔屓目じゃないのかな...
ほんとは声出てないんじゃないかな....と疑っていた。



だけど、清志郎はちっとも衰えることなくビンビンに歌った。
実際に目にしたから嘘じゃない。
嬉しかった。 喜びながら、悔やんだ。
俺は、自分がしんどい時に何度も助けてくれた大恩人の無事を
とことん心から信じられない糞馬鹿野郎だった。
でも、そんな糞馬鹿のしょうもない悔いすら軽くふっとばすその歌に、
改めていろんな事を学んだ。
諦念なんてクソくらえと。
どうしようもなく駄目でも、それでもやはりとことんまで信じろと。

ありがとう。センキュー、センキュー。




手前の席に居たおっさんが
「前よりええで〜」と野次っていた。
全くその通りだよ。
だって、最近の曲が贔屓目なしにRC時代の名曲にひけを取っていなかった。
いやいや、RCナンバーよりもなお輝きを放ってすらいた。
うんうん、そうこなくちゃな!

OH!
何度でも
夢を見せてやる!
RCサクセションが聴こえる!
RCサクセションが流れてる!





ソウルナンバー「Baby何もかも」(これまたド名曲...)での、恒例のマントショー。
ふとんを跳ね上げて何度も何度も起き上がる姿が、「闘病→復活」を表しているようで
どうにも泣けた。


途中、トイレに行ったとき
「ドカドカうるさいR&Rバンド」が始まってしまったので、
廊下で知らん子供と一緒に歌い踊った。
そんな馬鹿が楽しかったのは
トリス瓶をストレートであおって泥酔していたせいだけでは無い筈だ。



終演後、
最終の新幹線に乗るために駅まで早歩きで歩きながら、
K君と話して歩く時すら笑みが止まらない。
そんなうれしい夜。












俺は写真を撮る人を撮るのが好きだ(´ー`)









豆乳を飲んで、おやすみなさい。








2008年02月21日(木) 忙しい忙しいと言う暇があるから暇なんだろう!


いやはや。
忙しくて諸々にたいして時間が取れません。
しかし忙しい方が楽しいね。
あっと言う間に時が過ぎる。楽しさもしんどさもギュッと濃縮。
こうして分母がどんどんでかくなっていって
ますます時が経つのが早くなっていって
ふと気がついたら年老いて寿命で死んでたりするのかな。
あぁそれもいいだろう。






ずっと続いていくことを
ずっと続けていけるかな

すぐに終わっていくことを
すぐに忘れていけるかな

とっくに消えてなくなったものを
ときどき感じていけるかな

ずっと続いていくことを
ずっと続けていけるかな

こんな幸せといられることを
ずっと幸せといえるかな


...マガズロはジワジワと沁みてくる。












3/22(土)にふたたびイベントやりますよ。
メンバーは前と同じくトキメキトリオの3人。
場所も同じ。
選曲CDR3枚オミヤゲも同じ。
季節だけが違います。
ぜひに
ぜひに













終電でビールやチューハイを呑む人は多い。
おれも。
言葉など交わさないけど、なんとなしのヘロヘロな連帯感。
そんなゆるっゆるな繫がりを乗せてゴトゴトと走る終電によく馴染む音楽
ということで、このところよく聴いているのがこれ



Nic Jones /Penguin Eggs
英国のフォーク・シンガー。トラッドだね。
浦和唯一のレコード屋さんで聴かせてもらって、一発で気に入り、買いました。
凛と響く歌とギター。
やわらかく覆うアイリッシュ・フィドル。
疲れが暖めたにこごりのようにトロトロと溶けていく。
ポーグスのバラッドとも通じるところがあるね。
友部正人さんとも通じるところがあるね。
いい音楽はジャンル超えてどんどん通じてしまうね。



このアルバムのひとつ前「Noah's Ark Trap」は、曲間がビートルズのアビーロードみたいだという。
ひとりサイケ、か。気になるな。
未聴。CD出てないんだよな。
誰かヽ(´ー`)ノgimmie gimmie








シークワーサーサワーを飲んで、おやすみなさい。







2008年02月09日(土) ああ今夜も

雪は降る。
友人の出る楽しげなDJイベントに行こうか行くまいか悩み中。

雪が降る→客少なし→すいてるフロアで踊るのが大好き→行くべ!








おれわたし じりじりと更新中です。46名分。
http://best2006.web.fc2.com/orewata2007top.htm
毎年投稿していただいているチカダさん分をUPしました。











アマゾン安売りひとくち情報。

吾妻さんが924円
ライブ定番がわんさ入ってるド名盤。「俺の家は会社」を歌うと会社寝がすこしだけ楽しくなりますよ。

友川かずきの激ライブ盤が920円
俺も冒頭の曲を友達に聴かせてもらったことしかないが、すごい。すごいよ。

サザンのファーストも920円
フルチンでビンビンのまま恋をささやく大佳作。気のいい歌しか入ってない。全曲大好き。
雨が降ってるのに
空は晴れている
まして今夜は雪が降る〜


その他気になったもの
季節外れだってイイものはイイ、びんぐさん380円にレイ780円
可愛いジャズといえばこれだろ、ヴィンスさん580円
るーふぁす君がおれわたで挙げていたライアン・アダムスが380円
スライのリマスターも1080円









フジロックひとくち情報。
割告知が掲載されました
同士の皆さん、まぁとりあえず。










では行ってきますヽ(´ー`)









2008年02月06日(水)  どんな気持ちで喰ったんだろう それを思うと死ぬほど切ない

岡村さんが3度目の逮捕


あぁ。ただ悲しい。

何かにすがらずにはいられなかったのかも
覚醒剤が何もかもをひきかえにしてもいいくらいに気持ち良いのかも
本人の意思が弱いだけかも

いずれにしても悪いことには違いない。
けど俺は彼を責める気になかなかなれない。
資格が無い。




皆、毎日深淵のふちを歩いている。
そちらに落ちないのは、たまたまだ。



ままならないね。














The Five Blind Boys of Alabama /Down in New Orleans




ここ数枚の彼らは、ちょっと薄味だった。
この新作は、ちっとも希釈されてない。
秘伝のタレが原液でドロッドロに発酵してる。そこにニューオリンズの野太さと粋をパラリ。
力強く、やわらかいコーラス。
HOT 8 Brass Bandやアラン・トゥーサンによる景気のいいバックトラック。
これはうまい。うまいわ。
腹の底からじわじわと熱くなる。

75年(!)の歴史は、伊達じゃないね。
また生で観たいなぁ










ままならないからこそ、楽しくヽ(´ー`)
達観なんてできやしないからこそ、楽しくヽ(´ー`)





豆乳を飲んで、おやすみなさい。











2008年02月03日(日) 逃避ではなく

今日も今日とて仕事で午前様。
あれ、余裕が無い。
ということで更新ひかえめですいません。







おれわた
現在43名分更新済みです。
http://best2006.web.fc2.com/orewata2007top.htm
もうちょいあります。
送るつもりで送ってない人、早めにどうぞどうぞ!

















ああ、パスカルズの新譜(ライブ盤)がとんでもなく良い。
アバンギャル度ひかえめ、万人にオススメできる選曲。
せつなくもまばゆい光が差す。うつくしい。
今年暫定ベストアルバム。




実際のライブでは「Farewell Song」のよにフガチャカフガチャカした感じがもうちょい強めかな。
とにかく愉しいのです。

以前のライブ感想











なんだかメンバー全員アクが強くて協調性のなさそうな人たちばかりなのに、いざ始まると、すごく不思議で、でもとても魅力的なハーモニーが聴こえてくる。
バンドっていいなあ。パスカルズっていいバンドだなあ。観ていて羨ましいです。僕も混ざりたい。
佐藤良成(シンガーソングライター (ハンバート ハンバート))


ある日、ライブハウスで「どですかでん」のカバー曲を聴いたとたん、私はパスカルズに恋してしまいました。
彼らのオリジナル曲、カバー曲どちらも素晴らしいのですが、また更にライブが良いのです。
演奏のたびにアレンジが変化して、そしてそのどれもが素晴らしいのですから参ってしまいます。
Enoの名曲「Taking Tiger Mountain」へのア ンサーソング「Taking Dog Fields」なぞは、聴くたびに涙がこぼれそうになってしまいます。
ところで今回のライブ盤、ほのぼのしているのにアヴァンギャルド。

パスカルズ、大好き!
緒川たまき(女優)


“ やわらかい喜怒哀楽 ” の詰まった、このライブCDを聴いている間、
僕は、パスカルズと一緒に旅に出ているような気分になりました。
山下敦弘 (映画監督)



「歩くには・・・・」

パスカルズ
この巡礼のような人たち
誰に会いに行くのか

風を頭にのせて
楽器を赤ん坊のように抱いて
言葉にならない歌を歌い
よだれのような涙を流し
子供たちにしか聞こえないメロディを
大人になってから捜し求める人たち

近づいてもひとつも暑くはない太陽
草原の石と共に寝て朝を待つ月
暴れる黒い牛の二度と覚めない夢
読めば足の隙間からお湯の出る本
そこを巡礼のように歩くことでしか
絵にならない絵がある

ぼくたちはパスカルズの音楽を聞くことによって
そのことを知る
その絵は見ることができない
その絵は感じるしかない
感じるには歩くしかない

だからねえ君
ぼくたちも散歩の準備を始めよう

友部 正人(シンガーソングライター)













キセルの新譜もとびきり良い。たぶん最高傑作。

エレカシの新譜も良い。

こうして部屋で寝転んでいるとまるで死ぬのを待っているみたい
神様どうか僕に強き光を投げてください
天気予報に電話して涙流す
もう僕はこの部屋ごと地の底に沈みそう
心も体も溶けてしまって
君に会いたい



いろいろイイねえ。





緑茶を飲んでおやすみなさい。









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