かなしいうわさ
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2006年01月30日(月) 509

酩酊しています。
今日も今日とて忙しかった。



そんな疲れた日の帰り道はわびしくさびしい。心の芯が疲れでドロドロと固まった状態。濁って、淀んで、にこごりのようにつめたく固まってしまっている感じ。そんな日の帰り道、ホテホテと歩きながら聴く、とっておきの音楽を俺はいくつか持っている。景気のいい音楽ではないけれど、落ち切った心がじわじわとあたたまり、疲れのにこごりが溶けていくような音楽。





Ry Cooder /Boomer's Story
cover
溶ける溶ける。ゆったりとぬくい一曲目からじんわりとにこごりが溶けていく。つかれた体と心にちょうどいいテンポでするするとすべっていくスライドギターのインストの2曲目。ゆるいレゲエのようなテンポでずいずいと進みながら「おではチキンパイが好きだあよぅ」とつぶやく3曲目。この3曲目くらいで既に足取りも軽くなっている。以下ずらずらと並ぶ絶妙なぬくさの曲たちを聴きながら家のドアを開ける頃には、にこごりはすっかりと溶けているという按配。




John Sebastian /Tarzana Kid
cover
ラヴィン・スプーンフル解散後、74年の作品。冒頭のジミー・クリフのカバー「Sitting in Limbo」からしてゆるりゆるゆる。やらかくあたたかいギターと唄の波に揺られて、にこごりがじわじわとやらかくなる。つるりとした可愛い2曲目に続いて、リトル・フィートの「Dixie Chicken」をゆるーんとカバーした3曲目で、焼きたての食パンにのせたバターみたいに、にこごりがだらぁっと溶けきっていく。
あ、これもライクーダー絡みだな。ブエナビスタ関連もにこごり溶けるよな。ライやるなぁ。





Jolly Brothers /Concious Man
cover
リー・ペリー仕事のなかでもいちばん愛している作品。リーせんせいの適度なもやもやダブ処理、素直できれいなメロディ、やわらかなコーラス。同系列でHeptonesの「Party Time」というド名盤があるが、あれより断然良い! もう聴く度にとろけてしまうのだけど、そのトロケ具合は甘茶ソウルのようなエロエロでトロトロ、というのではなく、一日のにこごりを溶かすのに丁度良い生まじめさのあるピシっとしたぬくさなのが良いんだな。
問題は一寸入手しにくいこと...少し前にCDで出てたんだけど今は廃盤のよう。





憂歌団 /LIVE AT KUBOKODO 1981
cover
リラックスするということはただ力を抜くことでも、馴れてしまってドキドキが無くなることでも無いということを、良質なブルースは教えてくれる。このアルバムは上に挙げた4枚のアルバムよりも幾分ホットだ。本当にでろっでろに疲れている時はホットな音楽は心が負けてしまって聴けやしないものだけど、これならいける。1曲目からがなりまくる「嫌んなった」で既にええ按配に。リラックスしまくった観客の声もあいまって、にこごりもじゅんじゅんと溶けてゆき、Disc2の「君といつまでも」に到った頃には「しやわせだなはあ〜、しぬまできみをはなさないぞっ」なんて一緒に呟いてしまう。憂歌団のライブ盤は「生聞59分」等々どれも甲乙付けがたいけど、コレが一番溶ける。






まだまだあるけどまた今度。というかこれに似たことを以前書いたことがある気がしてきた。まぁいいよな。



えーと、これ以外で同じようににこごりを溶かすよなアルバムを知っている人は教えてくれると嬉しい。BBSに書いたり自分のサイトに書いたりしてもらえれば。沢山集まったら、特にとろける曲を厳選してコンピを作るよ。どこかの親切な人にyousenditあたりにまとめてアップしてもらおう。iPodなんか無い人も、さわやかジャパンあたりで買ってきたMDプレイヤにつっこんで聴いてもらって、いろんな人が俺と同じように一日のにこごりを少しでも溶かすことができたりできたらとても楽しいねえヽ(´ー`)ノ そしてそのなかで特に気に入ったアーティストをみつけて、CDなんか買ってくれたりしたら、もっと楽しいだろうヽ(´ー`)ノ 妄想。ああもう本格的に酩酊してきたので寝るわ。では 








2006年01月28日(土) 508

風呂で聴っくのはパイレーツ・チョイス
仕事前のシャワーで聴くと、勇ましいビートに勇気付けられる。寝る前のひとっ風呂で聴くと、ゆるやかなムードにリラックスさせられる。同じ放送を聴いても聴く側の心構えひとつでそこまで変わる。レゲエすげえ。








吉井和哉の新曲がとても気に入ったので買ってみた。マキシCDを買うのなんて本当に久しぶり。
cover
うん、とてもよい曲。だけど、歌詞に違和感があるなぁ。言いたいこと自体には同感なんだけど、言葉を紡ぐセンスが陳腐過ぎる。人生頑張れソングみたい。収録されている3曲ともがそうなんだよ。うーん。










石黒正数 /それでも町は廻っている
cover
「よつばと」が一寸あざとく感じられてしまう俺には、この位ドタバタしているほうがしっくりくる。センス良い絵柄のセンス良いギャグマンガなのでうははと笑える。でも、「商店街を舞台にしてコミュニケーションの教科書になるような漫画を描こうと心に決めました」なんてあとがきを読んでからもう一度読み直すと、ははぁ、その通り。やるなぁ。「団地ともお」がお好きな方は是非に。


参考












2006年01月24日(火) 507

夜ジョギング中、shitを踏んだ。ズリっといった。




ライブドアの件についてメディアが過剰な反応をしているのを見ていると本気で怖くなる。周りの人は意外と冷静でほっとする。





トキワブルーに憧れて


じわじわと更新されるwebマンガ。そろそろ佳境かな。はじめから読み直すと更にじわじわと沁みて来る。当たり前のことができないんだ普通は。当たり前のことをやれるからこそ凄いんだ。








オリジナルラブ /キングスロード
cover
王道曲のカバー集。ははー、最近流行りのヤツね。 ではなく。 傑作だった前2作と同じく、てっぺんのところで漲りまくり、張り裂けまくっている。ウチの母でも知っているようなド定番曲も、田島のオリジナル曲とまったく同じ輝きを放っている。特に、前半5曲は腰抜けて座り小便しそうな出来だ。殆どの曲は田島が日本語に訳して唄っている。その歌詞がどれもいい。沁みる。ストーンズの「ルビー・チューズディ」なんてオリジナルはべたべたしてて全然好きじゃなかったんだけど、惚れ直した。この歌詞は泣ける。
唄が巧いダンディな男性が張り裂けんばかりにうたっている... そうか、Sam Cookeのハーレム・スクエアのライブと同じだ!









2006年01月22日(日) 506

おれわた、ぜんぜん更新できなかった
体調崩して一日寝てた
すいませ( ´Д`)ん



弱った体にはスプリーム・ディックがよく馴染む
cover
へこたれた体や心にするすると入ってくる
浸透圧が低いのね
やる気に満ち溢れているときに聴くとやる気がグイグイ萎えますが


力をふりしぼって立ち上がり洗濯をした
洗剤を入れるのを忘れてた


仰木監督の特集を見て泣いてしまったのは心が弱っているからではないだろう





http://www.focal.co.jp/product/detail.html?id_Product=1236


くそう
買わないぞ
可愛くなんてないぞ








2006年01月21日(土) 505

更新後無沙汰ですみません。
ちょっと疲弊してました。
エクセルの入力限界は65536行ということを身をもって知った。

今は回復基調です。明日にはおれわたを完成させるよ。
ジョギングも5日ぶりに再開。乳酸で足がモロモロ。
疲れを踏み台にして、ゴングの音楽でランナーズ・ハイに飛び込めば1時間のジョギングなんてあっという間。


Gong /I am your egg

前作はアシッド・マザー・テンプルと組んでグリグリなアシッドロックをやっていた。あれはとても格好良かったけど、アレン節の効いたこの新作も面白い。 テキトーなパンクをバカテクでやってる曲、レゲエっぽいブレイクビーツの小品、ガンジャ喰ったマッシヴアタックのトラックをバックにシタールかかえてアシッド・フォークをがなっているような曲、KLFの「chill out」みたいな効果音を鳴らしっぱなしにしてインドっぽい女性ヴォーカル(上手い!)が唄いあげる曲....  2、3回聴いただけでは全く全貌をつかめない。というか、単に構成なんて何も考えずにテキトーに作っただけだろう。真面目な人が聴いたら怒ると思う。
ひたすら楽天主義。でも、妙に不穏だったりもする。その不穏な感じ、不安な雰囲気に、頭をぐねぐねさせられるのが、気持ちいい。俺の文章力が無いせいでとても難しい音楽と思われるかもしれないけどそんなことなくて、ようするにバカみたいな音楽ってこと。何も考えずにニヤニヤ笑って聴けば良いんだ。あー、滅茶苦茶解されるわ。 
まあ、おすすめはしない。気が短い人は買うな!






テニスコーツ /LIVE WANDERUS
cover
ケンゴーさんがおれわたでオススメしていて気になった一枚。これはスゲー。所謂ギター・ポップの瑞々しさと、サイケデリックのぐちゃっ...とした感じが見事に調和している。その方向性は「渚にて」と似ているけど、渚にては柴山さんの観せ方、聴かせ方が上手すぎるので、どこかあざとさが見えてしまう。このライブアルバムを聴く限りでは、テニスコーツにはそれが無い。うーん、すばらしい。ライブを観たくて仕方がない。






このほかにも音源はモリモリ買っているので、気に入ったものは追々紹介します。







2006年01月17日(火) 504

cover
おれ的わたし的ベスト2005
いただいている原稿はすべてUPしました。一応。
ジャケットの写真が未完。今週中には....







定本 リー“スクラッチ”ペリー ―THE ULTIMATE GUIDE FOR ALL SCRATCH FREAKS
cover
やっと買えた。これはよい本だ。山名さん以下、いつもの人たちがレビューを執筆。この人たちの文章は本当に面白い。結局良いのか悪いのかさっぱりわからんようなレビューも多いのに、どうしようもなく聴きたくなってしまう。こういうチンピラ臭くて、ワクワクする文章って他にあまりない。
ほぼ全ページが綺麗なカラーで、ペリーのたのしいジャケットが存分に堪能できるのも嬉しい。細部のさりげないこだわりも気持ちいい。レゲエ関連の人ってなんでこんなにオシャレなのかよ。
ちなみに俺は32枚持っていた。皆もこの本を参考にしてズブズブ浸ろうぜ!シャザーン!ヽ(´ー`)


石井的 Eight for "no" Hate
1. Congos /Congoman (heart of congos)
2. Upsetters /Dub Revolution (Revolution dub)
3. Lee Perry & The Full Experience /Disco Devil (12inch)
4. Junior Byles /Curly Rocks (7inch)
5. Max Romeo /War Ina Babylon (War Ina Babylon)
6. Upsetters /Dyon-Anaswa (Return of super ape)
7. Upsetters /Croaking Lizards (super ape)
8. Jolly Brothers /Concious Man (Concious man)










おおっと、スッパカスッパカと軽快なレゲエ・ファンクを演っていた初期も忘れてはいけないね。ド変態過ぎるMetersというかんじ。
初期ではこれが一番好きかな。
cover
「popcorn」が凄過ぎる。







2006年01月12日(木)

(;゚Д゚)
http://www.bounce.com/news/daily.php/6970/






2006年01月04日(水) 502

coverアップロードが終わってないんだけど、ちょっと目が痛いので今日は終了。すいません。
サーバの容量が一杯で苦労しています。
いまのところ33人のおれやわたしのベストをUP完了
それぞれセレクトから人柄みたいなものまで見えるのが凄い。





リー・ペリーの本が買えない。

( ´Д`) 最近出たリー・ペリーというひとの本を探しているのですが。

( '-') リー? ああ、スクラッチとかいう。

( ´Д`) スクラッチ... そうです、その人。どこにありますか?

( '-') ないです。明後日くらい。

というタワーレコード梅田店のBOOKカウンターの女子の対応が楽しかった。






仕方がないのでお風呂で聴けるmp3プレイヤーてのを買ってきた。中学生のころはラジカセと一対一で対決しながら音楽聴いていたものだけど、いつからか仕事しながら、パソコンしながら、読書しながら...というながら聴きばかりになってしまった。(みなさんはどうなんだろう?) 風呂は音楽と向き合ってじっくり聴きこむ環境としてはなかなか良い。風呂のときはこんな音楽が合うかなーと曲を選ぶ行為も楽しい。ジョギングのときに聴く音楽とはまた一寸違うんだよなーとか言って。
トレーヌングパンシさんレコメンの「りんごの唄」を聴きながら風呂に入る贅沢。イノトモの「ジュリア」が極上。
cover




あ、風呂入りながら聴くのも「ながら聴き」だな。








2006年01月03日(火) 501


おれ的わたし的2005ベスト
更新中。
一応12/31で締切ったけど、これからの参加もお気兼ねなく。
表紙に投稿項目があります。
「今年は音楽あたらしいの聴いてなくて...」という理由で送るのを躊躇されているのをメールやサイトで目にしますが、いいんですよそんなの気にしないで。新譜のないベストでも全くもってOKです。あたらしい音楽もふるい音楽も等しく価値があるのですから。

というか音楽のセレクトすら無くてもいいですよ。
Yさんはグラビアアイドルのベストセレクトだけでいいのでとっとと送りなさいってば。










本日、実家より帰宅、帰りがけに、みなさんの投稿をみて興味を持ったものをちょこちょこと買ってみた。
テニスコーツのライブ盤、大友良英+さがゆき、Tone Collector、UR、Benjamin Diamond、los super seven、KRONOS QUARTETとか。
まだぜんぜん聴けてない。最初に聴いた大友+さがゆきが素晴らしすぎて他のCDの封を開ける気になれないのです。



大友良英+さがゆき /See you in a dream
cover

ポイさんのおすすめ。中村八大の曲をジャズ・シンガーのさがゆきさんがカバーしたアルバム。4,500円もするので躊躇していたんだけど、買って良かった。これは去年聴いてたら確実にベスト10に入れてた。優雅かつキュートな中村メロディが、心のこもった唄と演奏につつまれて、たっぷり2枚組22曲楽しめる。 さがさんが渋谷毅さんのピアノをバックに唄う曲がたまらなく良い。うっとりと聴き惚れてしまう。その他の曲のアレンジもとても良い。なかには少しフリージャズっぽいアレンジの曲も少しあるけど、それもまた素晴らしい。アルバムの流れに何の違和感もなくバッチリはまっている。


中村八大の曲は「遠くへ行きたい」とか「こんにちは赤ちゃん」くらいしか知らなかったんだけど、どれも良いなあ。懐かしいんだけど、「ノスタルジー」ではない。この時代でも全く古びていない。普遍性があるのは永六輔の歌詞の素晴らしさも大きい。




夢で逢いましょう
夢で逢いましょう

夜はあなたを抱きしめ
夜はあなたにささやく

嬉しげに
悲しげに
楽しげに
寂しげに

夢で
夢で

君も
僕も

夢で逢いましょう





「夢で逢いましょう」。大名曲。シヴヤさんのピアノだけで歌うバージョンも感涙モノなんだけど、山本精一と一緒に歌うラストのバージョンの素晴らしいこと.....

唯一の不満点は、歌詞カードがついてないこと。一緒に歌いたいのにな。まあソラで唄える位聴き込めば良いんだね。
ちょっと聴き書きしてみよう。





生きているということは
誰かに借りをつくること

生きていくということは
その借りを返してゆくこと

誰かに借りた
誰かに返そう

誰かにそうしてもらったように
誰かにそうしてあげよう

生きているということは
誰かと手をつないでいること

繋いだ手のぬくもりを
忘れないでいること

めぐり合い
愛し合い

やがて
別れる日

そのときに悔やまないように
今日を 明日を 生きよう

人はひとりでは生きてゆけない
誰もひとりでは歩いてゆけない





こうして文章だけみるといささかクサイね。だがしかし人生の真実ですよこれは。ハードコアな真実。





街のあかりが
ゆらめくなかを
きみと肩よせ
歩いてるなんて

思えば不思議だ
この星で
きみとめぐり合い
愛し合った

何億
何千億と
宇宙に星は
きらめくけれど

ぼくはきみを愛するために
この星に生まれた

もしもはるかな
アンドロメダの
星のひとつに
生まれていたら

いまある愛など
しらないで
胸も高鳴らずに
生きていただろう


何億
何億光年
宇宙の果てはしらないけれど

ぼくはきみを愛するために
この星に生まれた






うーわーやっぱりクサイね! だけどこうした真実がクサくならずにするするっと頭に入ってくるのが音楽の魔法って訳よ(´ー`)

とにかくも、熱烈にオススメ。今年の紹介一発目にふさわしい名盤。アン・サリーのむかし歌カバーなどがお好きな方には絶対に聞いて欲しい。アンさんの「daydream」「moondance」のときと同じように、静か目な曲だけ編集して実家の母にCDRを送ろうと思う。









2006年01月01日(日) 500

明けました。
今年も宜しくお願いいたします。

皆様、概ね不幸せな事なく暮らせるとイイね。


今年の抱負
「人の話を聞きまくる」
「どうしようもないことは何もやらない」
「どうしようもあることはできる限りやる」
「死なない」






2日は毎年恒例、銭湯の朝湯に行ってきた。朝寝、朝酒、朝湯でも正月は身上潰さないで済むので良いね。
実家の近くにある、以前行きつけだった銭湯へ。3年振り。でんき風呂の電圧が微妙に上がっているような気が((((´ー`))))ビビビ 俺の体が微弱な電気に負ける程弱まってきたのか。いや、まだ負けない。俺は勝つ。と思って我慢して入っていると、バイブラ湯に入湯中のおっさんが村田英雄の「王将」を気持ちよさそうに歌う。あーすーはーとうきょーにでていくからにゃー。俺は何故かこの曲が大好きなので「イーネー」とか話しかけたら、話が盛り上がりなぜか若い頃のやんちゃチンコ振りを熱弁される。このおっさん、また猥談が上手いんだ。糞ソウルフル。おかげでのぼせて休憩所でしばしダウン。おっさんと電気風呂へのリベンジを誓い、お年賀の石鹸を貰って帰宅。








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