魔法はとけないよ。


とてもとても長い年月を経て、あの人、に、逢いました。
ん、ちょっと違うかな?やっと逢えました。

あの日、最後に見た小さな背中が
まるで別人だったかのように思えるくらいに、
あの人はとても大きく、そしてまるで大人みたいになっていました。

最初に彼をみたときはまだ17歳になったばかりだったのに、
当たり前だね、もう6年、もう3年、経っているんだから。

ずっとききたかった優しい声と柔らかい言葉。
それから彼の少しはにかんだ笑顔をみて、わたし心から思ったの。


あいしてる、


っていう言葉は、この人にしか使えないんだ、って。ね。


リアルとかリアルじゃないとかそんなのどうだって良くて。
あった、とか。なかった、とか。もう考える必要なんかなかった。
その瞬間に感じた気持ちがすべてだったんだ。

今更どうにかしたいとか、なにか言いたいとか、
そんなこと考えもしないけど、でもそれでいいや。

わたしは今まで、
あれ程に満たされた幸福な時間を過ごしたことはなかったから。

だからそれでいいや。
もう、それでいいんだよ。

2008年04月01日(火)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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