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■ バレンタインSS
「師匠」 「なんだ?」 「何混ぜてるんですか」 「見てわかるだろ」 「茶色っぽいですね。新手の劇薬ですか」 「違う」 「じゃあ、ジェニーさんに頼まれてた木の栄養剤」 「違う」 「あ、わかった。また世間に公表できないような怪しいものを作ってんでしょ」 「違うわっ!普通この日に作る物といったらアレしかないだろ」 「この日?アレ?」 「菓子だ」 「チョコですか?」 「そうだ」 「……だって、魔女が鍋かき回してる姿見たら、不吉な物作ってるとしか思えませんよ」 「偏見だな」 「や、一般的なイメージでしょ」 「ほれ」 「ほんとにこれ、チョコなんですよね」 「チョコ以外の何に見える」 「チョコに似せた変な薬じゃないですよね」 「お前、師匠を信じてないのか」 「前にそう言って変な飴食べたら身長が二倍になったことはまだ忘れてませんよ」 「もう時効だ」 「一昨日です」 「つべこべ言わずに食べろ。食べないなら」 「え?ボクの他にも誰か犠牲者の候補が?」 「捨てる」 「……食べますよ」
2003年02月14日(金)
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