毒茄子
レガお君



 月末所感

4月最終日。

教員生活も何とかひと月乗り切って
最近はちょっとダレ気味。
最初の緊張感からして
まず5月病はないだろうと
勝手に思ってたけど順調にダレてきてる。
何だかすっきりしない。

まだ特に責任のある仕事は任されてない。
1人でできる事もそんなにないから
日々黙って机に座って本を読むかネット。
たまに他の先生が作ったテキストの
誤字脱字チェックをしたり
コピーを手伝ったりで頭は使わない。

患者でもスタッフでも
常に誰かと喋りながら働いてるのと全然違う。
1人でまともにできるのは朝のお掃除ぐらい。
定時過ぎればする事もなくて帰宅。
ちょっと寝るのが遅ければ
一日テキメンに眠くて朝の電車から居眠り。
午前中は必死で眠気と闘っても
昼ご飯を食べた後はどうしようもない。

学生の顔と名前は完全には一致しないけど
教員室に来た学生が何年生かは判るようになった。
さすがに自分が面接した学生は覚えてる。
でも、まだ全然喋った事の無い学生の方が多い。
学生達もまだ私をつかみかねてて
声をかけられたと思ったら大抵の用事は
「〇〇先生、どこにいますか?」という案内係。
ま、そんなもんだわね。

とりあえず慣れるのが第1目標の時期は終了。
いよいよ実習も始まるし
講義の準備も始めなきゃでやる事は増える。

タケがクレジットカードの入った
財布を落としたとメールをしてきた。
カード会社の連絡先知らん?
という内容だったんだけど
返事する気にならずにほっておく。
連絡先も知らないし。
調べたら判るけどそんな気にならないし。

相手がピンチの時に放置って最悪だし
タケもカード会社の連絡先を知るよりは
何かしら構ってほしくて
メールしてきてるんだと思う。
それをわかってて放置。

で、今日は早く用事が終わったから
さっさとお風呂に入って本を読んで
いつもより早く寝た。読みたい本は色々ある。
ちゃんと寝て昼間はきちんと頭を動かしたい。
タケ相手には完全にマイペースというか
無視してるんだろうなぁとも思う。
のらりくらりと2ヶ月会ってない。

魚は魚で相変わらず仕事がヒマらしい。
で、黙ってヒマにしてればいいのに
忙しくててんてこ舞い、少々殺伐とした
雰囲気の古巣へ顔を出して
「うちはヒマですわ」とか余計な事を言ってる。
「余裕が無くなったら人間荒むな」
とか「ヒマやと言ったら白い目で見られた」とか
当たり前すぎて天然にもほどがある
というような事を言う。

魚のこれまでの言動を考えると何の悪気も無く
あっさり言ってるんだろうなと思う。
やっぱり、どこか1本回路がおかしい。
それを不満に思いながらもどっかで許して
ズルズル関わりを続けてる私もきっとおかしい。

つける薬なし。

2003年04月30日(水)



 冬が遠すぎる

また休み。

育児休暇中の友達に会いに行く。
4ヶ月の息子は見る度に男前になってて
布団の上でバタバタ暴れてる。結構笑う。
2人でウダウダ言いながら
お昼ごはん食べてまったり過ごす。
独身時代、男遊びが激しかった彼女も
今じゃすっかりママ。

夕方からボード友達のお買い物に付き合う。
彼女もお目当てはブーツ。
と、可愛い顔した店員の男の子。
彼女が目をつけたのはやはりディーラックスで
インソールつきで5万を超える。
さすがな値段なんだけど在庫は残り2組。
その店は週末から予約会を始めて
今日で4日目の最終日。
4日間で売れたブーツは50組弱で
そのうち40足がディーラックスらしい。
1日10足売れて、営業時間が11時〜22時。
1時間に1足以上のペースで売れる高いブーツ。
みなさんお金持ち。

この時期に展示会で買い物するといえば
それなりにボードが好きな人達。
その人達がこの時期に
こぞってディーラックスを買って
果たして雪山商戦が本格的になるころに
ハイエンドモデルが残ってるかと言えば
かなり怪しくなってきてる。

店としても売れるのは嬉しいんだけど
何せ成型が必要なディーラックス。
売りっぱなしというわけにはいかない。
9月に納品してからの
「成型ラッシュ」が怖いという。
せいぜい他人のブーツで練習してもらって
11月ぐらいにノコノコ焼きに行こう。

週末に一緒にブーツを見に行った同期にメール。
「〇〇ちゃんもディーラックスになりそう。」
返事が「なに?ますます他メーカーのに
したくなってきた。」意地っ張り。
彼女は人と同じがイヤらしく
ディーラックスもいいなぁと言いながら
私が買うと「DCにしようかな」とか言う。
モデルはおろか、
メーカーが被るのもイヤと言う徹底振り。

今日一緒の子はBOAシステムに
かなり興味があって「お揃いにしようかな」
とか言ってたりもする。
他人と一緒が嫌な同期のダンナは
私が買ったSNAKEを去年から狙ってたらしく
私に先を越されて悔しいらしい。
で、BURTONのブーツをお買い上げ。
似たもの夫婦め。

皆さん、準備は万端。

2003年04月29日(火)



 はとポッポ

飛び石連休の出勤日はやる気なし。

朝の電車もちょっとは空いてるかなと
期待してたら全然普通に混んでる。
で、いつもと違う車両に乗ったら
電車通学の小学生が騒いでる。
きゃあきゃあと騒いでる彼らを
オッサン共は見事に無視。
私は退屈なので何気にやりとりを聞いてた。
全然話が繋がってなくて
全く意味不明で下手な芸人より面白い。
で、声を揃えて歌いだす。

「ぽっぽっぽ〜ボーブサップ〜」
不覚にも笑ってしまう。
しかもクスって笑うつもりが止まらなくて
必死に笑いをかみ殺してる。
何のひねりも無い替え歌で、
「カラスの勝手でしょ〜」の2番煎じどころか
出がらしのような発想なんだけど
とてつもなくクリーンヒット。
歌はたった一撃だったのに
思い出し笑いできるほど効果は絶大。

気を紛らわそうと友達にメールしたけど
あんまり効果なくって顔はニヤけたまま。
自分がどうというより、周りに
「あの子、小学生の歌でハメられてるわ」
と思われるのがカッコ悪い。
日常の笑いのレベルがいかに低いかを思い知る。

C・へストンがライフル協会の会長を辞任。
ちょっと前からアルツハイマーの
徴候もあったらしい。
会長を辞めただけで
銃を持つのは辞めたわけじゃない。
アルツハイマーでまわりを認識する力が
次第に下がっていってる人が
普通に銃を持ってるって怖すぎる。
あんな人だから病気が原因とはいえ
人を傷つける可能性があっても
銃を手放しそうにはないし。

今日、退職希望を職場に伝えるといってた後輩。
メールがないからどんな感じかなと思って
他の用事でメールしたら返事が来た。
「円満に退職できそうです。
あと2日、勤め上げます」
・・・・やりよった。
新しい職場をたったひと月で退職。
つらくて悩んだのは解るけど
なんぼなんでも早すぎ。

地方の郡部にある老人病院で
スタッフも進学コース卒が多く
助け合って仕事はしてるけど
問題意識を強く持って仕事を突き詰めていく
ストイックな雰囲気では無いらしい。
キャリアアップや自己実現を求めると
結構しんどい職場かも。
彼女にしたら長居は無用かもしれないけど
実際そういう病院が日本の老人を支えてる。

「大卒かガン看護か知らんけど
都会の病院から帰ってきて
理想ばっかり追いかけて自滅したヤツ」と
職場から言われてもしょうがない展開。
彼女の人生だけど私にとっても悔しすぎる。

ちょっと、ブルー。

2003年04月28日(月)



 仕事忘れて動物園

今日は久し振りに予定のない日曜日。

こないだ、遠足と称して
いい年した学生を動物園へ連れて行った。
始めは乗り気じゃなかった。
何でどーぶつ園なん?ってブツブツ言ってた。
まぁ、一日学校にいるよりは気分も変わる。
集合時間の関係で朝も少しゆっくりできる。

ちょっと早めに着いてしまったから
近所の喫茶店で1人お茶する。
ぼーっとコーヒーを飲んでると
オバさんが3人入ってきて目が合う。
その3人、学生だった。
「ああ先生〜おはようございます〜」
まわりのオッサンの注目を浴びる。
先生と呼ばれた私は、ジーンズにスニーカー。
真っ赤なニットを着てレースのストール。
どーみてもただのねーちゃんで
しかも平日の朝っぱらからコーヒー飲んでる。
常識では説明不能の状況。

せっかくの動物園だから
ヒョウ柄の靴下を履いて
サイドにヘビ柄が入ったスニーカーで
ワニの形の時計。「若いなぁ」
と呆れ半分のファッションチェックを頂く。

園内は班行動で私は教員班。
お姉さんに囲まれて園内を回る。
主任が何処行く?何処行く?って聞くから
見に行きたいものを正直に言って
私が好きなものを見に行く。まず猛獣舎、
ヒョウの美しさにウットリして
間近で見るトラの迫力に圧倒されて
一気に楽しくなってしまう。

つぎに爬虫類舎でヘビとワニ。
その次は鳥舎で猛禽類の前に釘付け。
フクロウはカッコいいし鷲・鷹の大きい事。
我と仕事を忘れて写メールを取りまくる。
その次は熊を見に行って
大きくて臭いヒグマの前で北海道を想う。

次はと聞かれて「狼とヤマネコ」
と答えたところで質問あり。
「何でパンダやコアラには足が向かないのか」
「可愛らしいのってあんまりなんです。
コウモリ見に行きません?」爆笑。
ちょっとずつ私のキャラがバレてきている。
写メールのフォルダにはワニとヘビとトラ。

あとで、せっかくだから
パンダとコアラも見ておく。
パンダはじっとしてるものかと思いきや
お尻をブリブリ振って歩き回ってて
とってもマヌケで面白かった。

学生達はタイムレースの園内一周クイズ。
賞品がかかってるのでみんなマジ。
で、ジャージを着てきたと思ったら
園内を走って周ってる。
その気配で驚いたシマウマが暴れたという事で
動物園のスタッフからクレームがくるという
予想外の展開もあって笑う。
が、上の先生は謝りに行く。
それが本来のお仕事だったりするし。

見事にお仕事は忘れてしまった一日。
帰りの電車の中で早速写メールを送りまくる。
メール一回で写真は一つしか送れないから
大迷惑をかえりみずの3連発。
大はしゃぎの雰囲気はしっかり伝わったらしく
周りも「動物園、行ってみようか」とか言い出す。

動物園さいこー。

2003年04月27日(日)



 退職予告

愛弟子からメール。

今日、今月中にでも辞める事を決意しました。
心配症の母が私があの病院で働いてる事、
連日13時間労働をしてる事に
持病の高血圧を悪化させてるからです。
それに、やっぱ犯罪まがいの業務はできません。
全身拒否反応を起こしています。
早い展開ですが、そーゆー感じです。

・・・早すぎやわ。
確かにその病院の勤務シフトは
労働基準法クソ喰らえな内容で
「忙しさのあまり」という理由で
患者さんの扱いも荒いらしく
倫理面での内容も十分とはいい難い。
スタッフも毎日の業務をこなすことが
至上命題だから問題意識もなく
業務改善も進んでない。
自分の頭で考えて看護を創り出す
というアートな看護の楽しみはどこへやら。
内容もさることながら、それを
「犯罪まがい」と表現する愛弟子。
・・・テンション上がりすぎ。

もともと家族が心配で、
側にいたくて地元に帰った彼女だから
母親の持病悪化はかなりのショック。
でも、後輩自身が大変でもやり甲斐を見出して
納得して働いてれば家族の目にも
もう少し心配は少なく映るだろうし
彼女自身が母親に
「私は大丈夫だからお母さん、心配しないで」
と言葉をかけて安心させる事も
できるように思う。

が、今の状況では本人が厭々働いてて
悲壮感タップリの娘をみて母親は心を痛め
挙句身体の調子を壊して
その母親をみて娘はますます辛くなるという
悪循環のまっただなか。
彼女自身、仕事帰りは辛くて涙が出たり
仕事中に悪寒が来たりしてるらしい。

まだ働き始めて1ヶ月。
誰でも慣れるのにやっとという時期で
それをあっさり乗り切れる方がおかしい。
色んな所で頭を打ちながらやっていく時期に
あっさり辞めちゃうのって
ただ逃げてるだけになってほしくない。
いつまで頑張れば?という基準は難しいけど
石の上にも3年→3ヶ月は頑張って欲しい。

ましてや古巣で一度も病棟異動しなままに
今の職場に移った後輩、
最初の職場に適応していただけに
現状への不満は大きくて当たり前。
他所には他所のお行儀があるし
理不尽と思う事に実は理由や背景があったり
自分なりに落としどころを見つけて
適応していく事も必要だし
自分が周りを変えてやろうという
発想の転換もまだできず。

「このままここにいて、ここに染まったら
自分がダメになるような気がするんです。」
と言う彼女。
4年のキャリアで古巣から吸収したものは
脳みそにちゃんと刻まれてるから
本当はそれを忘れる事はない。
ダメになる時は刻まれた事を
自分が呼び起こそうとしなくなった時であり
それは周りの影響じゃなくて自分の問題。
何とか考え直して欲しい。

で、私は彼女に何を伝えたらいいのか。
私にしたら彼女はまだ甘いと思う。
でも、独り立ちして自分で考えて
自分で道を作ってこそ一人前。
古巣でそれをやれつつあった後輩を
いつまでも自分の子飼い扱いもしたくないし
それは彼女に対して失礼で
私は彼女にしつこく伝えた
「自立して自律して考える事」
を私が否定する事になってしまいそうにも思う。

この1ヶ月、彼女が色々悩んだ事も知ってて
その過程は尊重して敬意をはらいたい。
だからこそあんまり私がとやかく言って
彼女を混乱させる事は本意ではないけど
ちょこっと先を歩いてる先輩として
伝えておきたい事もある。
メールしようと思ったけどまとまらないから
電話で話すことにする。

彼女の決意は固かった。
だから私もクドクドと説得はしなかった。
ただ、彼女が考えて出した結果だから
「支持します」という事は伝えた。
今の職場の状況で彼女が辞めたいといって
すんなり辞められるとは限らないけど
近いうちに彼女は退職するだろう。
それがその先の彼女にどういう影響を及ぼすか
その場にならないと解らないけど
良いようになれば一緒に喜んで
悪く転んでもへこたれずに励ますしかない。
病める時も健やかなる時も見守りながら
一緒に歩いていく関係。夫婦か?

たかが1人の後輩の退職が、何故かとても辛い。

2003年04月26日(土)



 DEELUXお買い上げ

先日新モデル予約会のお知らせがあり。

4月中旬にしての予約会だけど
同時に2軒のショップからお知らせ。
去年の夏、板を買った時は7月10日前後で
すでに完売品アリという
非常に悔しい思いをした私は早速出かける。
お目当てはブーツ。
化石のようなサロモンとはおさらばだ。
未だに足首は痛い日があるし。

去年ビンディングを新調してるから
合うブーツと言えば、まずは同メーカー?
ずっと気になってたディーラックス。
元々人気のあるブランドだし
どうせ小さいサイズは数が少なくて
すぐに無くなるに決まってる。
やる気満々で靴下持って出かける。

で、一軒目は去年板を買った店。
置いてあったのはSNAKE TT。
ヘビ柄でかっこいい。
しかも思ってるより安くて3万円台。
それが予約会プライスで2割引き。
カタログをもらおうと思ったら
まだ配れるモノは来てなくて
しかも全編英語バージョンのみ。
店員は「また今度」と言ったら
あっさり解放してくれる。

2軒目は去年、何度も通ったお店。
ワックスとか小物を買ったのと
友達がそこの店員のファンで
何かと用事を作っては通うので
一緒についていってた。
で、その友達のお気に入り店員が
何とブーツ担当だった。

で、ブーツを探しに来たと言ったら
嬉しそうにカタログを出してくれて
足のサイズも測ってくれる。
ディーラックスは23センチからで
私の普段靴は22.5センチ。
サイズが合うか心配してたら問題なかった。
ディーラックス用の採寸板があって
それで測ったら私の足に合うのは23センチ。
足の横幅を考慮したら
24センチの方が多分いいとの事。
びっくり。

ブーツ大好き店員はウンチクを並べる。
硬さを確保する仕組みやら
開発の歴史やら他のメーカーの事まで。
でも、本当にボードが好きなんだなぁ
というのがよくわかるから
聞いてて楽しい。

コブラワークスのブーツも
インナーの柄とシェルの迷彩が可愛くて
性能も良さそうだから気にはなったけど
手持ちのディーラックスの
ビンディングとの相性は不明。
ビンディングといえば
今年のFLUXはまたまた可愛い。

1軒目で気に入ってたSNAKEを実際に履く。
サイズが27センチのしかないんだけど
まぁ、履いてみてと店員が言うから
靴下を登場させて履いてみる。
BOAシステムの楽な事。
いっつもブーツ締めるだけで大汗だったのに
ダイヤルをカチカチ回すだけ。
で、店員が言うとおりに踏み込んでみる。

成型はまだしてないのに、
すでに踵はしっかりホールドされてる。
27センチという男の子用サイズで
つま先はブカブカなのに、
踏み込んでも踵が全然浮かない。
      感動。
モノはいいし、ビンディングとの相性も
心配しなくていいとしたらもう決まり?
かなり気持ちが傾く。

問題は値段。1軒目は展示会特価で2割引き。
ここは定価で割引なし。2割は大きい。
そんな私の頭の中が見えた・・・
ハズはないんだけど店員が駄目押しの一言。
「成型は他所の店より1ランク上って
自信持ってますよ」→これでK.O。
安くてもサーモインナーの焼きがまずいと
ディーラックスの意味がない。
悩んだ挙句にお買い上げ。

今日目についた商品。
FORUMのブーツ、グリーン系の迷彩がステキ。
FLUXはストラップが市松模様でかわいい。
SCOOTERの板は水玉できれい。
GRAYも細身でいい感じのがあって
ヨネックスにきれいな赤でラメという
しげしげと眺めたくなるような
いい色の板があった。
バートンでソールに可愛いブタが
書いてあるのがあったけど
女の子用ではなくてプロモデルだった。

今年のFANATICのWANDERERは、
去年の某メーカーのパクリか?
といいたくなるようなグラフィックで
ビンディング(ディーラックス製)は
ヒールカップの色が変わっただけで
ハイバックとかは去年と同じみたい。
もしかして進化してない?→いまいち。

結局店員のウンチクは小一時間に渡り
こちらもフムフムと聞いてた。
まるまる一夏、ブーツ探しで楽しもうと
友達と長期計画を立ててたのに
あっさりとGW前に決まってしまった。
納品は9月だし。今年の冬は
去年からのグリーン系ヒョウ柄ゴーグルに
グレーのヘビ柄ブーツを追加。ギャルだ。

ボードバカ健在。

2003年04月25日(金)



 踊る大病棟?

お天気イマイチな毎日。

ちょうど選挙前週間。
毎朝駅近くの踏み切りは運動員と候補者が
ずらっと並んで立っていて
「おはようございます」だの
「いってらっしゃい」だの声をかける。
今まで車通勤だったから
そんな光景とは無縁だったけど
毎朝毎朝、子供の頃の「あいさつ運動」
みたいな雰囲気で異様。

踏み切りの手前に並んで
前を通り過ぎる人達に挨拶する。
で、踏み切りが閉まるとそこに人がたまる。
1人、また1人と人がやってくるたびに
「おはようございます」って言うんだけど
その人が踏み切り待ちで立ち止まってると
あとはずっと黙ってる。何だか居心地悪い沈黙。
運動員の中に近所の人がいたりするから尚更。
で、名前は覚えるんだけど
その候補者の主義主張はさっぱり不明。

仕事は実習が近づいてきて
少しづつ私にも色々役割が回ってくる。
で、それが全てPC作業なので最近は疲れ目。
このままさらに視力が下がってはたまらない。
何とかしなくっちゃ。

古巣の先輩からメールがきて
病棟で困ってる事をつらつらと書いてあった。
文面から煮詰まってるのが伝わってくる。
集団生活に馴染めない患者がいて
同室者から苦情が出て本人は自覚無し。
迷惑だと言っても聞き入れる様子も無く
患者同士の直接のやりとりもあったらしい。
迷惑を被ってる患者の気持ちもわかるし
でも、迷惑をかけてる患者も若くして
短い予後を意識して辛い治療に
必死で対応してるという一面もある。

患者同士のトラブルに関連して
スタッフが患者の不満のはけ口になる。
ある意味それはしょうがないんだけど
いつまでもいつまでもそれが続くと
スタッフの疲労は大きくなる。
先輩としても実際、何が悲しいのか突き詰めたら
「こちらとしても誠心誠意説明して
対応を考えてるのにその気持ちって
そんなに伝わらないもんかって
すっごい悲しくなるねん」と。

私は臨床を離れて「まだ」か
「もう」か、とりあえず3週間。
同じ様な事は昔もあって、
私もそれなりに対応してきたけど
今回のケースを聞いて、「こうすれば」
というのがとっさに出ない。
自分と臨床との距離を実感した。
最後の言葉がずっしりくる。
「事件は現場で起こってる。」そう、実践命。
私は今の立場を実践に
どう繋げていけるんだろう。

マンセルが襲われてケガしたらしい。

2003年04月24日(木)



 恋する大人。

古巣の送別会。

2年間一緒に仕事した医者の送別会。
お知らせをくれたので私も参加する。
またまた定時で逃げて会場へ。
今週2度目の焼肉でちょっとしんどい。
こじんまりとした内輪の会なんだけど
そのぶん和やかにリラックス。

宴会好きのジャイアン(医者)は
何と出張で欠席。
おかげで宴会の雰囲気は穏やか極まりない。
私としてはちょっと刺激に欠けるんだけど
その分先輩茄子と色々語り合う。

今の職場に比べたらやっぱり古巣は気楽。
普通に話すときの私の語彙
「っていうか」とか「微妙に」とか
そういう類の言葉が
何だかしっくりこない今の職場。
何か話すたびに自分で窮屈に思う。
話すだけで窮屈なんだからどうしようもない。

焼肉食べて冷麺食べて満腹で
デザートまで食べて2軒目へ。
ひたすら飲んで喋ってたら何と12時半。
・・・電車がない。先輩が車で送ってくれる。
しかも先輩が住んでるのは私とは逆方向。
恐縮しながらも甘えて送って頂く。

道中、先輩が話し出す。
「私、〇〇(医者)のこと、
気に入ってるって言いよったやん。
結構マジやねん。
一回、一緒にお出かけもしてん。」びっくり。
「でも、〇〇ってあんなキャラやん
どないしていいか解らんねん。」
対象の医者は確かにいいヤツなんだけど
30歳とっくに過ぎて独身、ゲイ疑惑あり。
前任地でも言い寄る茄子は複数いたらしいけど
それを見事に全員跳ね返してたらしい。
「どうしたらええやろう〜」と
自分の思いをポツポツと吐く先輩。

打ち明け話をしてる先輩は
30歳、子供が1人。
それでも、私が昔から友達としてたような
恋愛相談と同じペースで話が進んでいく。
普段メチャクチャ男前なのに
話してる横顔は何とも言えずオンナの顔。

自分が30歳手前になってきて
昔みたいに盛り上がる恋愛には
縁が遠くなってると思ってた。
それが歳をとることだと思ってた。
でも、目の前にこうやって
しっかり盛り上がって恋愛してる大人がいる。
何事も自分で諦めたらいけないんだと気づく。

高津がセーブ新記録、おめでとう。

2003年04月23日(水)



 家庭訪問

3連休のあとの出勤。

今日はさっさと仕事を終わらせて
田舎の魚に会いに行く予定。
今日は定時5分前には片付けて
靴も履き替えて定時ジャストで脱出、
気持ち良く山陽道をかっ飛ばして
美味しい焼肉食べるんだ。
楽しみで楽しみで
お昼過ぎから落ち着かない。
4時過ぎになったらもう
お尻がムズムズしてくる。

お待ち兼ねの5時半。
見事にジャストで脱出、外はまだ明るい。
お気に入りのCDを選んで出発して
予想に反して道も全然混んでない。
山陽道で秋にスピード違反で捕まってるから
周りは気になるものの他に車はいない。

嬉しすぎて全開、1人なのに顔が半笑い。
久々にターボ2個回して
1×0キロイーブンで踏みっぱなし。
途中で出会った車は全部追い越す。
田舎高速の掟どおり、フロントガラスで
虫が大量に弾け死んでいく。
高速降りる頃に魚がメールをくれて
18時に仕事が終わったとか言う。
結局1時間もかからずに着いてしまった。

今まで魚と会うとなると
22時からがスタートだったのに
まだ車幅灯だけで走れるぐらい明るい。
会った瞬間、あんまり嬉しそうにしてるのも
何だか悔しいなぁと思いつつ
かなりドキドキしてる。
大人っぽくパンツスーツにしたし。

魚は職場の駐車場の出口に
車を止めて待ってた。
後ろに付いてまずは魚宅へ。
びっくりするような狭い路地を入ったら
そこは本当に舗装してない道で
道だか空き地だかわからない地面を通って
古い2階建ての長屋が現われる。
俗に言う、昔の文化住宅でそこが社宅。
家賃8千円は納得。

魚が車を置いて私のレガおで出かける。
車から降りてきた魚を見て
「あんまり変わらんなぁ」と思ったけど
よく考えたら最後に会ってまだ2週間で
変わってるはずもなく、目指すは焼肉屋。
元々安くておいしい焼肉屋が
いくつかある地域で有名。
魚も楽しみにしてた今日が初焼肉で
同僚に美味しい焼肉屋の場所を
あらかじめ聞いてくれてた。

「ようこそ」と言ってくれた魚。
田舎へ引っ込んで以来、
初めて来た友達が私だという。
で、もう他には誰もこないだろうとも言う。
あっさり「友達」とか言われてるし。
店内は家族連れとオヤジ組ばかり。
本当に若いカップルを見ない。

田舎に隔離された魚に
最近仕入れたゴシップばかりリークする。
三宮を恋しがる魚、見たい映画があるという。
「シネリーブルでやっとるやつやねん」
ってもしかしてと思って聞いたら
案の定私が昨日見た映画だった。
「es」といい、きちんと趣味はカブってる。
ぼちぼち仕事の話しもして
「やっぱり、県は辞めたらもったいない」とか
真っ当な事を言う魚に驚く。
魚は毎日ヒマで苦痛なほどだとか。

安くて美味しい焼肉をおなかいっぱい。
魚の案内で田舎道をドライブして
展望台みたいなところへ行ってみる。
が、遊歩道のみのアプローチで諦める。
その後は田舎唯一?のショットバーへ。
ちゃんとソファーもあっていい感じ。

店内のスクリーンにPVが流れてて
エミネムの話をして「8マイル」封切ったら
見に行こうという話になって
今年も北海道に滑りに行きたいとか
WIREに行こうとか遊ぶ話ばかり。
楽しみだけど埼玉のWIREに行ったとして
翌日また神戸で椎名林檎のライブ
ってかなり強行軍。

しばらく飲んで魚宅を家庭訪問。
文化住宅の中は予想通りの合板張り。
畳はキレイになってるから
いい匂いがしてる。
魚がメインで使ってる部屋は1階で4畳?
もう、布団と物が散らかってて
見事に「戦後高度成長期の独身男の部屋」
という感じだった。TVちっこいし。
オーディオはないけどリアップは置いてる。
ゴルフの記念品と思しきナゾのレリーフが
壁に飾ってあって元々あったらしい。
社宅の備品にしてはシブすぎる。

こないだ買ったPCを見せびらかして
暫くきゃあきゃあ騒いで過ごす。
2階は上がるのがめんどくさいと
物置にもしてなくて広い部屋が空っぽ。
住むか?といいながら家賃は1万取るらしい。
2階で物音がしたりしたら
かーなーり怖いとの事。

11時半になったので帰ることにする。
また一冊魚に本を借りて
椎名林檎のアルバムを置いて帰る。
帰り道は真っ暗な田んぼ道で
すれ違う車も追いつく車もなく
ダラダラ走って最後にバイパス乗ったら
何と30分で帰り着いてしまった。
明石から帰るのと変わらなかったりする。

魚は私が「恐らく田舎まで会いに来る」と
わかってたみたい。
多分「こいつは離れないだろう」みたいな
感触があるんだろうと思う。
意地を張れば「そんなん、なめられてるわ」
って思うところだけど
ある意味安心感を与えられてるであろう私を
「それでもいいんじゃない?」と
私自身が受け入れないと仕方ないかも。
で、大方の予想通りまた田舎へ通うのだ。

おバカも自分で納得してりゃいいじゃない。

2003年04月22日(火)



 有給バンザイ

初の有給も起床は6時。

今日は久々に平日に遊べるとあって
三宮に出る予定。
一番のお目当ては映画。その次にPC用品。
明日、仕事の後に魚に会いに行くのに
一番便利なのはレガお通勤。
でも、朝の高速がどんな感じで
どれぐらい時間がかかるのか
さっぱりわからないから
今日のうちに予行演習しておく。
休みの日の寝坊をぶっ潰して
準備は周到な私。

で、7時半すぎに家を出たら
8時すぎに職場に着いてしまって
それはそれでいいんだけど
今日はお休みなので職場に用事はない。
三宮に出ても店なんて開いてない。
しょうがないから六甲山麓をウロウロ。

お目当ての映画は
「ボウリング・フォー・コロンバイン」
1週間のはじまり、月曜の朝っぱらから
マンソンのご尊顔を拝する。
動くマンソンは久し振りに見る。
普通に真面目に喋るマンソン。
マンソン以外の内容はというと
予想以上に笑えた。
客層は中年以上が多かったけど
この中の何人がマンソンを知ってる?

監督の問題意識というか目のつけどころと
行動力が映画の屋台骨で
「こんなアメリカに誰がした?」という
問いに答える以前に
あんまりアメリカの事知らないなぁと
つくづく思った。
銃と人種差別、恐怖と消費。
無知が首を締める事は多い。
元々はマンソンに釣られて見に行った映画。
純粋に観てて学ぶものはある。

今まで印象に残ってる映画を
挙げろと言われると
「es」だの「KT」だの「青い春」だの
「カラー・オブ・ライフ」だの
ファンタジーからは程遠いラインナップ。
そしてその路線はこの先も続く。

映画を観たあと、何となく大丸へ。
何とはなしに服が欲しい。
どんな服かも決まってないのに
ウロウロするという危険な状態。
必死で自制しつつ結局は三宮まで歩いて
スカートを一枚お買い上げ。
白地に紺系の小花模様。
その後はPCのキーボードカバーとか
キャリアケースとかマウスとか
あんまり色気のないお買い物。

今朝は出勤時刻に出かけて
結局帰ってきたら普段の帰宅時間。
感想としてはドライブして映画見て
買い物して買い物して最後に車まで洗って
という非常に充実した一日。
日曜と違って移動に時間がかからないし
やっぱ、働いてるのとでは
時間の流れ方が全然違うや。
たまには平日有給とらなくっちゃ。

お楽しみは明日も続く。

2003年04月21日(月)



 言いたい放題

育児休暇中の友達とランチ。

迎えに行ったらまだお支度中。
部屋の隅っこで着替えてるんだけど
授乳中の巨乳に視線釘付け。
本当に、本当に、すごすぎる。
人間も動物なんだとシミジミ思う。
私が何を思ってつっ立ってるかは
友達は知る由も無く。

電車通勤になってからというもの
ほったらかしだった愛車をディーラーへ
点検&オイル交換でご機嫌を伺う。
ディーラーにはちょうど春採用の
新人営業マンが研修中。

さすがはスバル、でお金が無いのか
「研修中」と書いた厚紙を
ヒモで首からぶら下げてるだけ。
雨の中ずぶぬれでオドオドしてて
捨てイヌ並みに貧相極まりない。
同情買って車を売ろうと言う魂胆か?
眼科でスタッフが間違えないように
患者さんの首から「右」「左」と書いた
札を下げるのを思い出して笑った。

大真面目な新人営業マンは
駐車場に入るなり雨の中を走ってきて
車から降りるなりご丁寧に挨拶頂いて
「ご案内します」とか声をかけてくれる。
「点検をお願いしてるので」と
さっさとサービスフロントへ向かう私を
案内するどころか後ろから付いてくるだけ。
で、去年の今頃同じ様に駐車場に立ってた
某営業マンは今年はもう店内で
日曜の昼間からデスクワークをしてる。
偉くなったな・・・。

この週末、タケが私と会おうと必死で
何度も電話をしてきてたけど
私は全然気分が乗らなくて
車の点検にも行きたいし
友達とランチもしたいしで
仕事だと言って取り合わなかった。
昔は彼女を迎えに行くのがイヤで
タクシーで帰らせたとか豪語してたタケは
仕事の行き帰りの送迎をしようかとか
あの手この手を提案するんだけど
私ものらりくらりと逃げている。

タケと会ったところで話したいことも
したい事も無く「一緒にいるだけでいい」
というような気持ちにもならない。
そんな私は明日有給を取って
出かけようとあれこれ考える振りをして
答えは決まってる。魚に会いに行きたい。
で、魚に連絡したら「月曜は予定があるけど
火曜ならひまだぞ」というお返事。

火曜となると私は仕事は休めず。
定時で終わっても魚宅に着くのは19時。
ご飯食べて帰り道を考えると
あんまりゆっくりもしてられない。
でも、わざわざ「火曜はヒマ」と
魚から言い出すあたり
向こうも待ってるのかなと思うから
逃す手はない。

こうやって、会いたい人には
何としても会いに行く。
次にタケに会う時はそれが最後。
さっさと会ってケリをつければいいのに
何だか気が重いという自分勝手な私。

夜はサンマリノGP。
予選は見ず。ついにミハエルがポール。
が、母親が亡くなったとかで心情的には複雑。
彼の事だからレースに出れば
きちんと集中して自分の仕事はやりとげる。
でも、今期初優勝とイモラと・・・
というプレッシャーを考えたら
それなりに楽そうだった展開のレースを
最後まで息を殺して見守るしかなかった。

ゴールしてからも
さすがに喜んでる雰囲気でもない。
母親の死という出来事もそうだけど
この1勝だけで大喜びしてる場合じゃない。
ここからが本当の始まりで
長いシーズンを乗り越えて
最後に笑わないといけないんだから。

ポディウムに登場してたから
インタビューはどうかなと思ってたら
映像が変わって・・・
ライコネンとバリチェロに挟まれた監督。
小さくちょこんと座ってて笑うしかなかった。
本当はすごい人なのにこれまた貧相に見えて
1人でクスクス笑って過ごした。
それにしてもライコネンはすごい。

なにはともあれ、まず一勝。

2003年04月20日(日)



 キャリアと偶然の力

見事に昼まで寝る。

昼に起きて、何からしようか迷った挙句
ベッドから出ずにブラジルGP観戦となる。
大荒れという言葉では片付けられない
本当に荒れ荒れな内容で
タイヤもサスペンションも外れて
モノコックだけになって
ずるずるコースを滑っていく車を
久々にしかも次々と見る羽目になり
折りしも5月手前の次はイモラという
時期も時期なのでイヤな気分。

ミハエルも全然流れに乗れてなくて
車がひと時速くても最後に残ってなけりゃ
何の意味もないのがこの世界。
本当に何年かぶりで
コース脇にいるミハエルを見たけど
アゴのラインが丸くなって「歳くったなぁ」
というのが正直な感想。

夕方、懐かしい後輩から電話。
彼女は古巣を辞めて実家のある千葉へ帰り
ある病院へ就職したものの
やっぱりガン看護がしたいということで
某国立ガン専門病院へ就職した。
で、そこで働き出して2週間経過、
システムの古さや業務の無駄の多さに
幻滅してしてしまったらしい。

未だ古式ゆかしく申し送りは存続してて
ケモのハイドレーションはすべて
輸液ポンプで落としてる。
ろくろく患者と話もせず
カンファレンスの内容も業務調整のみ。
後輩がガン専門病院で何を学ぶか
私もかなり期待してたのに
聞けば聞くほどげんなりしてくる。
医療の水準と看護のシステムは別?

で、そこの看護スタッフは
プライドだけはしっかりしてるらしく
「どうしてここのやり方はこうなのか」
と尋ねてみても
「それでずっとやってきてるから」
というどうしようもない返事がくるらしい。

2人でブツブツ言い合って
この先の自分の身の振り方について
色々考えてみる。
奇しくも広島に帰った愛弟子も
今の病院に幻滅してると
ブツブツ言ってる最中。
こないだも電話してきて
夜空の月をを見上げて話しながら
「広島と明石と、同じ月見てるねんなぁ」
と遠距離恋愛のようなやり取りをしてた。

不満ばかり言っててもしょうがないけど
自分にプラスにならないとわかったなら
そこに長居するのは時間のムダ。
やりたい事が決まってるなら
自分からそれを求めて動いていくしかない。
最初はちょっと腐り気味だった後輩も
最後には「今出来る事を頑張ってみます。」
という頼もしいお言葉。

私たちの古巣は公立だから
給料は決して高くないけど
本当に卒後教育が充実してる。
実習生も受け入れてるから
結果的に各学校の教員とも繋がりができて
私のステップアップに大きな影響があった。

一緒に働いてるメンバーは
専門学校卒も短大卒も大学卒も
専門・認定看護婦もいるという状態で
それぞれ仕事を通じてつながっていて
そういう人脈はこれまで私を助け、
これからも活きていく。
私がこの先大学院を受ける気になったら
それこそ古巣の先輩や後輩の繋がりで
どんどん世界は広がっていく。
他の病院で同じ様な経験や
出会いあるとは限らない。
やっぱり就職先は大事。特に最初の職場は。

そこがどんな病院かも知らず
公立だからという理由だけで選んだ職場。
偶然肺癌ケモ病棟の配属になった私は
偶然そこにいた先輩の影響を受け
偶然ケモとターミナルにハマり
偶然学生指導が回ってきて
偶然色んな先生と出会い
偶然色んな後輩が入ってきて
偶然出会った婦長のお薦めで
偶然空いてたキャリアアップ研修に出て
偶然教員枠に空きがあって今に至る。
偶然もここまで繋がれば必然。

繋がるべくして繋がった道、堂々と歩こう。

2003年04月19日(土)



 まさやん状態。

昨日、林檎班からメールが来てた。

ふふふ。実演ツアーのチケット獲得。
ツアーは秋でえらく先の話だけど
ファンクラブ先行を逃す手はない。
私と魚の念願のナマ林檎。
これでまた一つ冥土の土産を得たり。

魚は新しい職場になって
毎日の夕方はかなりヒマらしい。
と言う事で電話でご報告。
で、たった1コールで電話にお出になる。
以前なら22時まで連絡は取れなかった魚。
ホンマにヒマ?。
ヒマなわりには魚発の連絡はない。
それは気づかないほうが幸せな事実。

かくかくしかじかと報告すると
「おお、でかした」といつもながらに偉そう。
「だいぶ先やなー。」と言いながら
去年の11月に行ったレッチリも
GWにはチケットが発売になってたはず。
会場はチキンじゃなくて国際会館というのが
魚的にはがっかりだったらしいけど
嫌なら行かなくてよろしい。

というか、私がとった2枚のチケットのうち
片方が自分に回ってくると
信じて疑ってないオメデタイ人。
鼻血ライブの時にがっかりしたのは
きれいさっぱり忘れたらしい。

魚はちょうど古巣に向かってドライブ中。
技師と飲みに行くとの事。
本当に寂しいのか週2回は
古巣へ顔を出してるらしい。
私に「偉なったなー、レガお先生」と言う。
そうとも、私はレガお先生。
意味不明。

ちょろっと喋って電話を切る。
久し振りに声を聞いたけど
メールみたいに後に残らないから
それはそれで寂しかったりする。
なんだかんだ言って魚と離れられない。
行きの電車も昼休みも
帰りの電車も寝る前も魚を思い出す。

思い出の詰まった古巣に残って
魚に「置いていかれる気分」に
なるのがイヤだったから
職場を変われてよかったと思ったけど
結局は一緒みたい。意地張っても
「何時でも探しているよどっかに君の姿を」
というトホホな状況。
毎日電話とメールをよこすという
強烈な自己主張をするタケはほったらかし。

今日は今日で仕事の後に大丸へ。
パンツのお直しを持っていったついでに
ウロウロ服を見て回る。
しばらく仕事着以外は買ってない。
でも、5月に魚と見に行く
シティボーイズのライブ用に
何か新調したい気分。

目が行くのはやたらかわいいスカートで
何だか気合バリバリっぽくて
自分の趣味に自分で退く。
でも、久し振りの女の子気分。
ウロウロしてたらあっという間に8時で
帰りにおやつとお酒を買い込む。

まだ見てないブラジルGPを見なくっちゃ。
サンマリノGPもあるし。
ミハエルが落としたレースだけど
何だか優勝者がかわったりしてて
波乱含みだったようだから
きちんと押さえておかなきゃ。

今週はあっという間の一週間だった。
いつのまにか4月も半分終わって
毎週、週末までバタバタしてて
今週末こそ丸一日は自分のために使いたい。

めざせ、引きこもり。

2003年04月18日(金)



 凱旋

昨夜はパックして寝た。

なぜなら今日は臨地実習指導者会。
5月から始まる実習について
臨床の指導者と打ち合わせをする会。
と言う事で、古巣へ遠征。
今まで臨床側で参加してた会に
今度は教員として凱旋する。

ぴしっとカッコよく見せたいから
暗めの色のスーツを着てお化粧も念入り。
会が終わった後はそのまま
直帰可らしいと言う事で
朝から車で出かけて古巣に車を置いておく。
久々に通勤渋滞にもまれるのも
全然苦にならずのんびりCD聞いて過ごす。
たとえ、いつもよりも一足早く
家を出る事になろうとも
愛すべきは車通勤。

病棟にも顔を出そうかなと思うと
食い意地全開のスタッフ相手に
まず手ぶらは許されない。
朝一番で開いてるパティシエなんて
あるわけないからミスドへ。
量で勝負とばかり
ドーナツ類をどっさり買い込む。

午前中は学校で仕事して
お昼過ぎに古巣へ向けて出発。
院内に足を踏み入れると
懐かしい病院のにおい。
しばらく控え室で待ってから
どうぞと声がかかって会議室へ。

臨床側はもうみんな座って待ってる。
そーっと見回すと同期、同期、後輩、先輩
後輩、後輩って知ってるメンバーばかり。
指導者も代変わりの時期なのか
昔ながらのメンバーは減って
私たちの世代が多くなってきてる。
堂々と顔も見られないんだけど
じっとしてるのも落ち着かないから
資料配布とかでゴソゴソ動く。

ゴソゴソしながらちらっと人の顔を見ると
見事に目が合う。で、ニヤニヤ笑う。
会が始まって自己紹介をすることになる。
もうひとり同じ病院から
今の職場に来た先輩、
「恥ずかしい」と言って笑いが起こる。
私も何を言うか迷った挙句
当り障りなくまとめる事にする。
結果:笑いなし。
仕事の場なんだからそれでよろし。

知ってるメンバーとの打ち合わせは
ある意味やりにくいと思った。
なぁなぁで済ませるのは反則。
こちらから臨床に改善を求める事は
きちんと言わないといけない。
臨床にいる間はどっちかというと
「患者さんサイドの立場」で
モノを見て、考えて、言った。
そうなると学生に求められるハードルは
かなり高くなる。

今の私は立場が違って教員。
学生サイドからのアプローチになる。
いかにスムーズに実習ができる環境を
臨床側に作って貰うかを考えて
学生を守る立場にもなる。

臨床側が「疾患の理解が悪い」
「初期アセスメントは
せめて2日で出して欲しい」という。
そう言いながらその病棟は患者選定が遅い。
実習当日になってから患者探しと言うのも
少なくない頻度である病棟。

と言う事で、お言葉を返しておく。
「それならできるだけ事前学習をできるよう
患者の選定は早めにお願いします。
当日になってから受け持ちを決めて
午後から半日関わっただけで
次の日にアセスメントを出せというのは
学生には無理な話です」
自分が指導者だったら
かなり言われたく無いような事を
あっさり言ってしまった。
とりあえずは教員モードに
切り替わった私をご披露しておく。

さて、どうなるやら。


2003年04月17日(木)



 恩師と恩弟

くしゃみが止まらない。

今日は初夏の陽気とか予報で言うから
暖かいのかと思って出勤したら全然。
寒くてブルブルしてたら
くしゃみが続いて出始めた。
つづいて大量の鼻水。
季節の変わり目によくある温度差の鼻炎?
とりあえず思考回路は死んでる。
鼻水を拭くから鼻だけ化粧取れてる。

周りの教員はみんな心配してくれて
「早く帰ったら?」とか声をかけて下さる。
しんどすぎるのでお言葉に甘えて
定時で脱出する事を心に誓う。

朝一番で学生から電話。
予約してた外来診があるから
1限目の授業に遅刻するという。
???予約診で遅刻???
学校に登校するのは週3日で
曜日も決まってる。
で、その登校日に受診予約って
なんて計画的な遅刻。
意欲の問題ですな。

今日はこないだのツ反の判定日。
結構陽性率が高くて
しかも2重発赤もけっこういて
水疱形成してる学生までいた。
ツ反が皮下注になった事と
強い反応に関係があるのかは不明。
でも、水疱形成するような反応って
もうすぐ実習に出るのにヤバくない?
本人も危機感があって
これって、大丈夫なんですか???
と何度も聞いてくるけど
あんまり大丈夫じゃないかも。

高校時代の担任に電話して
転勤の旨を伝える。
私たちの学年は看護学校進学希望者が
10人近く集まった最初の学年で
その10人のために理科系の授業を
看護学校受験用にアレンジしてもらったり
基礎数学の補習をしてもらったりしてた。
私達も自分達で看護系予備校がやってる
看護学校受験用の模試に申し込んだりして
教師と生徒とそれぞれ主体的に頑張った。

もう卒業して10年。
先生は先生で学校を変わって
いまや学年主任をやってるらしい。
自分で「この若さで学年主任です」って
言うあたり頑張った自覚があるのかな。

まだまだ新設校で学力が低く
センター試験を受ける生徒も
学年に1人か2人だった私の高校で
看護系短大に進学したのは私が初めてで
今の時点で教員という
新しい道を開いたのは私だけ。
それもその先生との二人三脚。
先生はその年の実績を買われてか
暫く看護・医療系の進路指導をやってた。
今は不景気で医療系を志望する学生も
それなりに多くて、先生もその頃からの
積み重ねで仕事が出来てる。
偉そうに言えば、私達が頑張ったおかげ。

学歴だけでは仕事の質は測れないけど
一番よく勉強してたのは私で
私がみんなを引っ張っていくんだという
自負みたいなものはあった。
報告を聞いた先生はとっても喜んでくれて
私も嬉しかった。

今回の異動については
きちんと「異動お知らせ葉書」を作って
今まで縁のあった人達に出した。
それでちらほらとお返事も来てる。
機会がないと連絡も疎らになってた人達。
みんなが知らない所で私も頑張ってたんだと
報告できる事の誇らしさ。

何だか今日はteam自画自賛。

2003年04月16日(水)



 トイレで足浴

昨日、ツ反で泣いてた学生。

彼女についての情報諸々が
レギュラーコースの教員から伝わってくる。
実はもう2年生。
始業式の日、友達がかまわないでいると
お腹が痛いと言って倒れてたらしい。
しかも外の地べたに。
今までも他人の気を引く為に
地べたに倒れる事数回。

1年生の基礎実習では
患者さんをトイレに連れて行って
そこで足浴をしたらしい。
注射されると泣くけど
自分が注射するのは全然大丈夫で、
でも技術一般はヘタクソ。
さらにそれに気がついてない。

清拭の試験に落ちて補習のために
教員が患者役で練習したところ
その教員は真冬の1月に2時間近く
半裸で過ごすハメになったらしい。
マンガ並みにキャラの濃い子。
それでも2年生に進級してるからすごい。
ここまで来ると個性を逸脱して
本当に人の世話を職業にできるのか
真面目に考えないといけない。

午前中、実習先の病院に出す
去年の評価表を作る作業を任された。
実習記録から患者さんの年齢や性別
疾患をひろってまとめる。
データを拾うのはすぐだった。
問題はそれをどう表にするか。

wordしか使った事ないので
wordで表を書き始めるんだけど
これがまた至難の業。
表を挿入すると文章がバラバラになる。
エクセルを使うしかないのかなと
ちらっと思いながらも
触った事もないエクセルを
今から勉強する気にならないし
1時間近くかけた作業途中の表を
消してしまうのも何だかくやしい。
意地張ってwordで作業続行。

全然進まなくてイライラしてくる。
時間は刻々と過ぎて気がついたらお昼。
嫌になって先にお昼を食べて
午後から再チャレンジ。やっぱり全然ダメ。
表自体はできあがってて内容は伝わるのに
レイアウトが全然思うようにいかない。
こんなに無駄な時間はない。

教員として、本来の仕事に
しっかり時間を確保しようと思ったら
こういう事務作業にばかり
ダラダラと時間は割いてられなくて
案外重要なパソコンのスキル。
臨床時代はレポートなどで
テキスト単味の書類作成が多かった。
おかげで文章書くのは早いけど
この先は表、表、表。

隣の先生が「エクセルじゃないと無理よ」
と、意地張ってるだけの私にご忠告。
時計を見たら4時は回ってる。
・・・3時間近くムダにしてる。
しょうがなく手探りでエクセル触りだす。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。

今まで何しとったんやろう。
3時間以上かかった作業が30分で終了。
関数計算のイメージが強くて
食わず嫌いだったエクセルは
結局救いの神だった。
何で早くエクセルを触らなかったのか
意地張っててもしょうがないなぁ。
途中まで泣きそうだったのに
最後は晴れ晴れした顔で帰宅。

またひとつ賢くなりました。

2003年04月15日(火)



 実はみんな失敗です。

今日は学生の健康診断。

学生も教員も気にしてるのがツ反。
今年からツ反が必須になったんだけど
皮内注をするのは教員。
全員かつては茄子だったわけだけど
現場は長らく離れてるし
だいたい今時皮内注をする事も少ない。
抗生剤のテストは
医者が勝手にやってたし。

他の教員は自分たちのブランクを思って
3月のうちに練習してたらしい。
私は臨床7年間、皮内注の経験はゼロ。
しかも事前の練習もしてない。
と言う事は、私がいちばんヘタクソ。
ツ反は午後からで私は人知れずドキドキと
頭の中で皮内注のイメージトレーニングを
グルグル繰り返しながら過ごす。

レギュラーコースの教員がバタバタしてる。
洩れてくる話では、採血後の学生が
自分の血を見て気分が悪くなったのか
倒れて意識がなくて血圧も下がって
アゴを切ってるらしい。
・・・情けなさすぎる。
結局救急車が呼ばれて病院送り。

私が学生の時も肝炎か何かの採血で
気分が悪くなった子はいたけど
ぶっ倒れる所まではいってなかった。
気管切開を見た時は5人で行って
2人が最後まで残った。
が、これで驚いてはいけなかった。

昼からのツ反、
注射が怖いといって泣いてる学生がいる。
一同、唖然。
いくらレギュラーコースで若いといっても
高校は出てる18歳以上。
それが何で注射が怖いと泣けるのか。
友達は慰めてたけど
周りからは非常に冷ややかな視線。

「自分が注射が怖いという事は
患者さんの怖さもよくわかる
感受性の強い子だわ」
なんていうつもりはサラサラない。
そんなヤツに恐々注射される患者が気の毒。

へタレ学生を横目で見ながら
自分のクラスのツ反を準備。
1バイアルで100人分。1人分は0.1ml。
少ない量の薬をエアを抜きながら吸って
針の向きをそろえておく。
私の手技の見事な事、と自画自賛。
さすがはケモ病棟育ちで
毎日コンマ2桁まで計算した抗癌剤を
チマチマ吸ってた小技が活きてる。

が、皮内注射はさっぱりうまくいかない。
注射にやってきた学生は
「先生の方が臨床のブランク少ないから
きっと上手やわ」という至極真っ当な理由で
私が注射する列にずらりと並んでる。
が、信じるものは騙されるのだ。

バイアルから吸う時にゴム栓を穿刺するから
針先は切れなくなっている。
で、患者さんに注射するときは
その都度針を新しいのに変えるんだけど
学生相手なのでそこまで準備はナシ。
コストの事もあるのかもしれないけど
道具は切れない針で
慣れないどころかした事がない皮内注。
上手くいく方がおかしい。

かなりの人数が皮下注になる。
皮下注の方が痛みは少ないらしく
学生はニコニコしてるので心が痛む。
判定は2回やるらしいから
今回は力試しやなぁと
口には出せないひどい事を考えながら
皮下注になった子には涼しい顔で
「ふくらみが少ないから印つけとくね」
と堂々とペンでマーキング。
この辺の変な度胸だけはすわってる。
度胸と言うよりは人間として正直じゃない
ひどいヤツなのかもしれんけど。
果たしてちゃんと結果が出るんだろうか。

今度の判定日がおそろしい。

2003年04月14日(月)



 お篭り希望

桜花賞。

競馬って、本当に季節感のある
キレイな名前がつくから大好き。
今年の阪神はちゃんと花が残ってて
完全に葉桜賞だった去年とは
ぜんぜん違う雰囲気でステキ。
芝生は青いし。

今日はまたお出かけ。
教員になってから2回目の週末だけど
まる一日家にいた休日がない。
これまで休日と言えばたいがい
家に引きこもってビデオ見たりしてたのに
出歩かないとしょうがない用事が多い。

まずは新しい職員証用の写真撮影。
めちゃくちゃ手抜きな証明写真で
店先にいきなりスクリーンを貼って
「レジのバイト」丸出しの女の子が
デジカメで取ってくれるんだけど
照明も店先の蛍光灯だけ。
何だかなぁと思ってプレビューを見たら
案の定イマイチな写り。

現像を待つ間、引換券をもらって
店内をウロウロしながらふと気がつく。
そういえば、まだお金払ってないし
引換券には名前だけ書いてあって
電話番号は聞かれなかった・・・
マヌケな店員だこと。
と言うことで、写真は取りに行かず
他の店で取り直す事にする。

お次はユニクロへ。
こないだ頼んだパンツのお直し、
受け取りに行ってまたシャツを買ってしまう。
セミフレアのパンツでヒールの靴とよく合う。
7分袖の開襟ストライプのシャツが
結構色がキレイで一緒に着てみたら
よくよくハマってしまってお買い上げ。
もう、今月何枚服買ってんだか
支払いが怖いんだけど
ユニクロが只今のところとっても強い味方。
いちいちセオリーとかで買ってたら破産だわ。

一緒にいた同期(臨床家)は
「うわーキャリアウーマンって感じで
かっこいい〜」とか言ってるけど
毎日朝からそれなりにちゃんとした格好で
電車で出かけるのがどんなに面倒か。

で、最後にノートPCをお迎えに行く。
真っ白なdynabook。美しい。
結局あの手この手で2万円ぐらいの割引。
箱は案外コンパクトで
何だかぶどう狩りのお土産箱みたい。
友達の家で初作動。
電源は入ったけど、入っただけで
ちゃんと使えるためにはマニュアルの山。
さて、どうなるか。

友達がデジカメから
今までの写真を出してくれる。
先月半ばの後輩と魚と私の送別会の写真。
プリプリの刺身とかバカ写真に混じって
短時間の動画も入ってる。
みんな大騒ぎしてて面白いんだけど
何より、声が入ってるのが嬉しい。
思いがけずしんみりしてしまう。

暫くはdynabookとラブラブだ。
あれこれ触って仲良くなろう。
毎日触ってると楽しいだろうけど
今でも慢性寝不足だから
今以上に夜更かしもできない。

次の休みこそ引きこもりたい。


2003年04月13日(日)



 会うのに半年以上

起きたら昼はとっくに過ぎてた。

久し振りの昼寝坊。
しっかり寝たのに起きたらまだ頭痛い。
って、多分寝すぎ。
ぼんやりしながらお昼食べて
ダラダラと新聞を読む。

今日は久し振りに初対面の人と会う。
夏から細々とメールしてた
ちょっと年上の人。
春にメールをし始めて
ちょっとブランク空いたら
別の出会い系サイトに手を出した私に
またメールをしてきて
それでまたちょっと間が空いたら
また別の出会い系サイトから
私を探してくると言う
お互い懲りないモノ同士。

そうやってブランクにもめげず
何度も連絡してくる割りには
普段のメールはあっさりで
他の人のように毎日「おはよう」だの
「昼ご飯がまずい」だの
「TVがおもしろいだの」「おやすみ」だの
しつこく一方通行のメールを
たくさん送ってくる事もない。
ある意味本当に気が長い人なのかしらんと
ちょっと興味があったのが
ついに会う事になった。

で、感想としては・・・普通。
本当に普通っぽい、人の良さそうな人。
緊張してるのかやたら喋る。
でも、喋ってる内容も普通。
特別な内容もないけど
ちゃんと新聞読んでたりして
普通の世間話がころころ転がっていく。
楽と言えば楽な人。

お茶しながら2時間ばかり喋って
「またねー」と普通に帰ってきた。
「俺の事どう思う?」とかいう内容を
初対面で聞かれなくてよかった。

結局、帰ってきたら22時で
なんとなくぼーっとしてて
先週から見ないままになってる
ブラジルGPがほったらかし。
うー、こんなハズじゃなかったのに。
毎日あれもしたいこれもしたいと
心残りをしながら眠るのって経験がない。

そしたらヘンな夢を見た。
友達とボードに行くのに
私が違う板を持って来てしまったことに
道中で気がついて引き返す。
で、家の中を探し回るんだけど
全然関係ないスキーとか
アルペンボードとかショートスキーとか
ボロい板とかばかりが出てきて
肝心のFANATICが出てこない。
で、夜が明けてしまうと言う
散々な夢だった。
ストレスたまってきてるんだろうか?

自分ではあんまり自覚ないんだけど。

2003年04月12日(土)



 おせっかい

ひさびさにタケからの電話に出る。

1週間毎日二回はかかる電話をシカトして
メールも2日に1回ぐらいの返事。
そういう状況で怒り出すかと思いきや
平静を装ってるタケ。今日の昼間も
「薬品庫に閉じ込められてる(顔文字)」
と言うメールをよこしたけど
だから何?と言うことで無視。

タケと話すと出る話題。
毎日何時に帰ってるのかとか
こんど会えるのはいつかとか
そういうのを聞かれるのが嫌。
しんどいと思うけど頑張れとか
身体壊してないか心配とか
やれる時にやりたい事しとけよとか
大きなお世話を言われるのが嫌。
さらに「やりたい事やれるのって
幸せなんやで」とか言われたりもする。

で、嫌で逃げてた話題が
久々にフルコースでずらりと並ぶ。
確かに今は毎日緊張してて楽じゃないけど
志願した道なんだから、辛いと思った事はない。
身体のことにしてもダメだと思えば
開き直って休めるぐらいの
自己管理能力はあると思ってる。

タケは以前、金属を扱う仕事をしてて
金属アレルギーになってしまった。
ゴーグルとかで防御をすれば
仕事は続けられるけど
自己満足の範囲で仕事の精密さは劣るらしく
それに自分で納得行かなくて
前の仕事をやめたと言ってた。
タケとしては道半ばにしてという
残念な気持ちが強いらしい。
で、それを引き合いに出して私に色々言う。

確かに好きな仕事をやらせてもらって
それは感謝すべき事なんだけど
まるっきり幸運なことなんじゃなくて
自分なりに努力した結果であり
空から降って来たものじゃない。
どうしても前の仕事がやりたかったんなら
仕事の精密さが落ちても
商品になる質のモノが作れるなら
そのまま続ければ良かったんだし
ゴーグルしながらでも
質を保ってやろうという努力も
もっとしてみればよかったのにと思う。

自分で満足行かないから
といって仕事を変わる前に
自分の中で何が大事なのか
きちんと折り合いをつけることをしてれば
今のように「やりたかったのに」とか
後でブツブツ言う事はなかったのに。

何でも思いどおりにはいかないし
私も去年の病棟異動は最初、
本当に不本意だった。でも、進んで行くと
それがあったから今の私があるんであって
いい勉強もたくさんできた。
タケの体調不良も不測のアクシデント。
でも、それで上司から
仕事をやめろと言われたわけでもなく
「出来る範囲で続けて欲しい」
とまで言われてたらしいのに
やめるという道を選んだのはタケ自身。
その自覚が薄いから話してるとイライラする。

後向きで歩くと、いつか転んで後ろ頭打つのだ。

2003年04月11日(金)



 初心

最近、電車がよく止まる。

授業開始の5分前、学生から電話。
「今、〇〇にいるんですけど
電車が止まってるんで遅刻します。」
堂々と電車のせいにするけど
彼が現在いるのは
電車で1時間はかかる場所。
電車が遅れなくても結局遅刻やん。

さらに上手なもう1人の学生。
「今、高槻です」「は?」
東京へ遊びに行ってて
夜行で早朝に帰ってきて
そのまま講義に出ようとして
計画が狂ったらしい。夜行は夜行でも
JRは止まりがちなんだから
電車じゃなくってバスにするとか
ちっとは考えたらいいのに。

世間一般の学校も新学期で
朝は通勤途中にある高校の
登校時間と重なるから
学生で道はいっぱい。
ただでさえ朝っぱらから
きゃあきゃあと喧しい学生が
だらだらと道を占拠する。
黄色い声が大嫌いな私は
朝からイライラするだけ。

で、その学生を締めたいのか何なのか
学校の教師が通学路の端に立ってて
学生を呼び止めては
カバンの飾りを外したり
服装の事を色々言ったりしてる。
それが足止めになるから
教師共々やはりうっとおしい。

今日は他学科の学生に看護学の講義。
上の先生が講義をした後
一緒にバイタルサインの取りかたなど
演習のお手伝いをする。
実習室で演習となると
看護教員の正装は白衣にキャップ。

久々に着る白衣。
キャップに至っては3年ぶりぐらい?
きちんと髪を上げて白衣を着て
キャップをつけると
何となく背筋が伸びる。
嬉しくて姿身の前でしげしげと
自分の姿を眺める。

白衣姿で実習室にあがると
学生が「おお〜」ってどよめいて
パチパチと拍手が起こる。
医療系他学科と言えども
やっぱり白衣への憧れはあるんだろうか?
私も久し振りの白衣で嬉しかったけど
最初に着た時の気持ちなんて
おおかた忘れてしまった。

今は毎日が新しい経験で、先週初めて
学生の前で話したりもしたけど
あの時の緊張とか感動とかを
いつまで色あせずに覚えていられるだろう。
今はまだ、学生に「先生」と呼ばれても
「はい」と即返できない自分がいる。

もう1人の先生曰く
学生を実習に連れて行くのに
自分の白衣姿を見て学生が
「先生、看護婦さんみたい」
と驚く事が多いと。
自分では看護婦がベースだと思ってても
周りはそうでない事もあるらしい。

学生は教員を自分たちの先輩とは
なかなか見にくいみたい。
目の前の教員は結局看護婦なのに
病棟の看護婦とは違って見えるらしい。
警察学校も警官が教官になるけど
制服着たら「教官、警官みたい」
という感想が出るんだろうか???

初心は遠くなりやすい。

2003年04月10日(木)



 カズヲ

今日はまたいい天気。

が、寒い。朝は息が白い。
ろくろくスーツを持ってないので
毎日半袖ニットに7分袖カーデ。
校内も結構冷えてて
授業聞きながらブルブル震える。

今日は1年生のガイダンスに参加。
教務主任が担当なんだけど
本当に面白い。
学生の反応もさることながら
主任の話す語彙や話の繋げ方
視線の配りかたから、
笑いあり、芝居あり
ドキッとするぐらいシビアな話ありで
ただただ「いつかはあんな風になりたい」
と憧れのまなざしで見つめる。

板書しながら喋らずに
先に板書してから喋る。
たいがい板書すると学生は
それを写すのに必死になって
話なんて聞いてない。
先に書いて学生も書いて後で喋ればまだ、
学生はちゃんと聞けてる感じ。
本当は板書ばっかり写しても
しょうがないんだけどできない学生相手に
みんなそれなりに工夫はしてる。

身体はちっこい、うちの主任。
着るものは派手で声も大きい。
存在感タップリで
溢れるバイタリティーが
顔に出てるという私の大好きなタイプ。
いつもころころよく笑って
モノはハッキリ言うし
よく食べてよく飲んでよく喋ってよく笑う。
私と関わりがある人の中に
彼女のようなタイプの人は何人かいる。
私もそうなりたいし
なれない事もないと思う。

今日は久し振りに早く帰ってゆっくりする。
22時にはお布団に入って
読みかけの本のしおりを、
1週間ぶりに抜いて読み進める。
睡眠の絶対量が減ってるのに
坐り仕事で自分の講義もないから
一日人の話を聴いてるか本を読んでるか。
人の話を聴くのは楽しいんだけど
本を読んでると睡魔が襲ってくる。

こないだ買った机の上の苔玉。
「初雪カズラ」という小さな草が植わってる。
草の横に「初雪カズラ」
という名札が刺さってるんだけど
植木屋にそれを買いに行ったとき
「カズラ」の「ラ」を
「ヲ」に見間違えた私。「初雪カズヲ」って
何で人の名前がついてんだかと
真面目に店員に聞いて大笑いされる。
そんなこんなで苔玉の名前はカズヲ。

買ったばかりのカズヲは
何枚か葉を広げながら
いちばんてっぺんに葉っぱが一枚。
午前中に日に当てておいて
昼前に見たら一枚だった葉っぱが
ほどけるように双葉になってた。感激。
じっと植わってるカズヲにも
3日でちょっとずつ変化が出てる。

私もがんばらなくっちゃ。


2003年04月09日(水)



 豪雨と花見

入学式後、古巣で花見の予定。

天気予報は最悪で
昼間大雨の夕方から曇り。
昼間のうちに地面が水浸しになって
そのまま夜に花見って底冷えしそう。
だから防寒具もしっかり必要で
フリースのブランケットを
大雨の中持って出かける。
濡らさないようにするのが大変。
完全に一日雨の予報ならまず中止。
開き直って何も持っていかないのに
しょうがないから大荷物で出かける。

入学式は新調のスーツ。
きれいなシャンパン色の
ちょっと光沢がある素材で
中には若草色のシャツと
同色の淡水パールのピアス&チョーカー。
春色で若さも満載。問題はお天気。
サラのパンツに泥はねしたら最悪だから
小銭は惜しまずタクシーのお世話に。

会場に入ったところで
新人には大した役はないし
だから余計に何していいかわからず
所在なさげに突っ立ってる。
初めての会場なので場所の案内すら
あんまり満足にできない。
学生は学生で父兄と見紛うほどの
年齢層の方々。

お式が終わって新入生を控え室へ集める。
他の学科と離れて自分の学科だけ見てみると
在校生同様落ち着きがない。
みんないい年してるのに
おしゃべりが止まらない。
これからの研修の予定を説明すると
「その日は都合が悪い」とか
びっくりするような事を言う。

全体での生活ガイダンスなんて
休んだら何にもわからないし
だからと言ってその人だけのために
別枠なんて設けるわけもないし
その必要もない。

入学金集めたら金額が合わなくて
大慌てしてたら未納が2人いたとか
なんともお粗末な雰囲気。
それでも3年勉強しようと思って
試験を突破してきた人達。
だいたい、何で教員が入学金を集めて
お金の勘定をしないといけないのか。

入学式終了時は雨もピークで
強風で飛ばされた傘が道を転がってる。
昼過ぎから晴れてきたと思ったら
古巣の先輩からメール。
「今日の花見、決行じゃ。おいで」
職場を定時で脱出。

昼間の雨は凄まじかったけど
咲いて日の浅い桜は強いのか
しっかり満開のまま残ってた。
やっぱり日本の春は桜。
久し振りのメンバーと
飲んで喋って騒いでご満悦。
気を使わずに人と喋るのが
こんなに気持ちがいいなんて。

帰りに古巣のスタッフが書いてくれた
寄せ書きの絵本をもらう。
嬉しくて早速開封、暗い中一生懸命読む。
読むんじゃなかった。
理由:嬉し泣きで困るので。

たった一年いた病棟だけど
みんな色々書いてくれてて
言いたい放題だった私を
「人間臭い熱いナース」と
寛容に受け止めてくれてる。
期待の言葉も数々あって、
弱音吐いてる場合じゃない。

宝物がひとつ増えました。


2003年04月08日(火)



 学生気分満載

ついに新学期。

学生が学校にやってきた。
始業式の会場に入ったら
みんな興味津々でこっち見てる。
が、始業式と聞いたら「式」だから
みんなそれなりにきちんとした
格好かと思いきや学生は
普段着のジーンズで驚く。

あっさりと始業式が終わった後
各学年の教室へ挨拶回りをする。
どの教室でも私は
若さを強調した紹介をされて
はやく貫禄ある紹介を
してもらいたいなぁと切に思う。

午後から自分の担任するクラスのHR。
進学コースで、学生の年齢層は高いし
みんな准看の免許を持ってる社会人だから
ちっとは落ち着いてるのかと思いきや
完全に学生気分で驚く。
2児の母で30代の学生ですら
HRを始めると言ってるのに
なかなかお喋りが止まらない。

歳相応の成長加減と
学生という役割・状況の力と
どっちが勝つのかは興味あったんだけど
見事に状況の力が勝ってて、とほほ。
自己紹介という事で数分のスピーチをする。
大緊張。いよいよ本格的に教員。

教室の雰囲気は高校と全く同じで
木の机に前後の黒板、黒板消しクリーナー。
黒板消しクリーナーなんて
お目にかかるのは高校以来の10年ぶり。
懐かしくてしげしげと眺める。
クリーナーだけでは
あんまりキレイにならないから
高校の時に校舎の壁で黒板消しをはたいて
よく怒られた事を思い出す。

今日はアトムの誕生日。
新聞で大々的にやってるけど
リアルタイムでない世代の私にしたら
何がそんなにすごいのかよくわかんない。
そのうちドラえもんの誕生日も
新聞の一面で祝うんだろうか?
明日は入学式と古巣の花見。

よりによって大雨予報。

2003年04月07日(月)



 濃い休み

朝8時に目が覚める。

昨夜寝たのは3〜4時。
それでもきっちり朝に目が覚めて
1週間の規則正しい生活の賜物?
このまま二度寝したら昼まで潰れるから
頑張って起き出して朝ごはん食べて
ゆっくり新聞を読む。優雅。

古い棚から放り出していたCDを
新しく買ったCDラックに並べ直す。
前は棚の奥深く眠ってたCDが出てくる。
何でこんなもの買ったんだ?
と不思議になるCDも数々あり。
何だかルーツってすごいなぁと
棚を眺めてしみじみ思う。
もう聴かないかなと思うような
CDもそれなりにはあるけど捨てる気ナシ。

で、棚に並べ終わって気づく。
今の時点で棚はほぼいっぱい。
でもこれからもCDは買いつづけるわけで
近日、またCD置き場不足問題に
直面するのは必至。

結構ごそごそしたのに
まだお昼にもなってない。
スタートが早いと一日が長いのだ。
後回しになってたノートPC探しに出かける。
ちょうどレガおにも乗れるし
何より天気良すぎて最高。

ノートPCのお目当てはだいたい絞れてる。
東芝のdynabookかキムタクのFMV。
外見だけだったらもう完璧にdynabook。
白くてシンプルで液晶もキレイ。
あちこちの電器屋を回っては
品番とスペックと値段をメモ。
最近お金も限界だし一円でも安く買うのだ。

途中でお店がネタ切れになったので
古巣の同期に電話して
一緒に彼女が普段使ってるエリアの電器屋へ。
深夜明けのくせに
ばっちり化粧して出てきた彼女は
デジカメやパソコンといった
機械モノが大好きで大はしゃぎしてる。
彼女も私もたいがいオヤジ性格なんだけど
機械好きという機能は私には備わっておらず。

結局一日フル活動。
臨床時代の連休なんて毎日昼まで寝て
いつでも休みがある分ダラダラして
「この休みで〇〇ができた」
なんていう事は殆どなかったけど
今日は大きな用事がふたつも済んだ。
今までなかった休みの使い方で新鮮。
平日は仕事でいっぱいいっぱいな分、
休日は自分のための時間で
それもまたいっぱいいっぱいで・・・
まったり落ち着いた休日には程遠いけど
魚もこんな感じだったんだろうか?

明日は始業式でついに学生とご対面。
HRもあるし、スピーチもするように言われてる。
どんな感じになるのか
自分でも想像つかないけど
色々な経験をして考えて試行錯誤していく中で
するりと自分から抜け出したもう1人の私が
私を客観的に観察していられるようにしたい。

半分死んでたりして。

2003年04月06日(日)



 再会

待ちに待ったお休み。

今日は遠方から愛弟子がやってくる。
彼女は午前中の勤務の後
高速を2時間半運転して明石まで。
まだ1週間だけどお互い長かった1週間。
1週間と言えば魚とも1週間会ってない。
古巣で1ヶ月会わなかった事もあるけど
今週ほど長くは感じなかった。
ホントに、1週間の長さは毎週違う。

魚に週の途中にメールで
愛弟子がやってくると言っても
返事がなくて、もうハミゴにしてやろうと
ほっておいたら飲み会参加の旨
当日午後にお返事を下さる。
ちょうどお支度終わって
出かけようとしたところでの参加表明で
駐車場から引き返して服を着替えに帰る。
理由:前に魚に会った時と
見事に同じ服だったから。

昼過ぎに家を出てお買い物。
ターゲットは色鉛筆と鉛筆立てと
机の上に置くグリーン。
今、机の上には前任の先生が
お花を活けてくれてるんだけど
1週間経ってだいぶくたびれてるから
何か変わりになるものとして
苔玉なんて可愛いかも。
お皿に水張ってれば実習中に
しばらくほってても大丈夫そうだし。

夕方に茄子組だけ集合。
男性陣は魚となぜか呼吸器の医者。
愛弟子とその同期の巨乳が召集したのは
もともとゲイだという噂がある医者で
32歳前後で独身。
で、なんで小娘に電話番号教えて
呼び出されてホイホイ出てきてるの???

で、魚はその医者に
「先生の歳になるまでには
ヨメさんもらいます」と言い放つ。
性格悪いから、無理かもね。
最近、時々そういう
結婚がらみの話をする魚。寂しいのか?

愛弟子が新しい職場の
勤務表を見せてくれる。
何と欠員3人の、最高は13連勤で
婦長が普通に夜勤をしている。
労働条件が悪いとは聞いてたけど
ここまでとは。
しかも給料が専門学校卒も大卒も一緒。
もちろん専門学校相場に合わせてあって
大卒の後輩のキャリアを
何だと思ってるんだか。

みんなで焼肉食べて大騒ぎ。
その後カラオケへ流れる。
もうないと思ってた魚とのカラオケ。
ひとくぎりだから今までの定番曲目は封印。
魚はレッチリとかニルヴァ−ナとか
洋楽尽くしでご満悦。

カラオケが終わって、
私はまだまだ帰りたくなくて
魚に飲もうと言ったら付き合ってくれる。
今の職場の事とか色々話す。
私が学生の背景の重さについて言ったら
「そういう人らって、
昔はやんちゃしてたんちゃうん?
人生どっかで頑張らなあかんもんやで」
と相変わらずシビアな事を言う。
私にいつかは臨床に戻れだの
マニアックな道には行くなよだの
大きなお世話な事を言う。

魚は新任地が田舎で寂しいらしい。
夕方にはあっさり仕事が終わってしまって
飲みに行くところもあんまりなくて
寂しいから12時ごろには寝るらしい。
古巣では1時ぐらいまで余裕で起きてたのに。
臨床時代ヒマヒマだった私と
今、比較的時間に余裕のある魚。
何だかうまくいかないなぁ。

2時ごろまで飲んで解散。
本当は一緒にいたかったけど
明日バイトだというし、
こないだは一緒にいて寝過ごしたし
私も明日さっさと起きて
やらないといけない事はたくさんあるし。

つぎはいつ会えるんやろう。

2003年04月05日(土)



 大人に囲まれて

また天気が悪い。

昨日は久々にスカッと晴れて
すっごく気持ちよかったのに
今日はまたしっかり雨で
自転車も短大以来の傘さし運転。

ここんとこ毎日1時過ぎ就寝で
起きるのは臨床時代と同じ6時。
臨床時代は23時には寝てたから
今週はかなりの睡眠不足。
昨夜は早めに寝ようと思ったら
後輩から電話がかかってきて
相手してたら結局12時半。

で、朝の動きがどんどん鈍くなる。
毎朝色んな時間帯の電車に乗って
到着時感を見てる時期なんだけど
今朝は意図的にではなく
必然的に昨日より1本遅い電車。
電車は何とか坐れるけど
混んでて外が見えない。
明石海峡大橋も淡路も須磨の桜も見えない。

今日で教員生活1週間。
昼間は毎日毎日オリエンテーションで
坐って人の話を聞きつづける毎日。
「これ読んだら?」と言われた
参考図書もどんどん増える。

あっという間に時間が過ぎて
あれをしなくっちゃ、
これもしなくっちゃと思いながら
しょうがないから1時には寝るといった
今までとは全然密度の違う生活。
それに慣れる間もなく春休み終了で
来週はいよいよ学生がやってくる。

初めての教務会議にも出て
やっぱりまだまだ話の内容がつかめない。
茄子になって初めての詰所会って
こんな感じだったんだろうか?
何をメモしていいいかも良くわかんなくって
議題が議題になったいきさつもわかんない。
会議のメンバーというよりは
見学者みたいな感じ。
何していいかわかんないから
いまいち動き難いんだけど
受身で待っててもしょうがないし。

仕事が終わって、内輪の歓迎会。
お店は三宮で金曜の夜は人がたくさんいる。
みなさんお酒はかなり好きらしく
あれこれ飲んではきゃあきゃあ言ってる。
主任はワインを選べと言われて
迷わず一番良いモノをご指名。
が、主任は只今胃潰瘍で飲めず。

胃潰瘍の話になって
他の先生も「私がやったときは」と
闘病談を話し出す。
やっぱりストレスは大きいのだろうか?
ある先生は自分の離婚の話をし始める。
ある先生は子供の教育問題。
・・・学生もそうだけどみんな色々ある。
でも、それが本当の大人の姿かもしれない。
今の私は毎日自分の事だけ考えて
自分の事だけやってたらいい状態。
まだまだやな。

で、私の次に若い先生ですら8歳年上と判明。
主任に至ってはかつての教え子と働いてる。
レギュラーコースの先生の中に
教え子が2人いて二人共もう、
しっかりベテラン教員。
私は臨床指導で教えた子が就職してきて
ちょっとじーんとしたけど
看護学校の教え子が臨床を経て
自分と同じ道って、教員冥利かも。

帰りの電車、思いがけず座れた上に
寝不足ベースでの飲酒がたたって睡魔に惨敗。
気がついたら一駅乗り越してた。
酔っ払ったサラリーマンの所業だと思ってたら
あっさりわが身にふりかかる。

またひとつ大人になりました。

2003年04月04日(金)



 つっこまれる人

今日は平和に職場へたどりつく。

今日から各教科の授業内容や
実習形態の説明。
いよいよ教員になるんだという気分。
が、説明に出て来る用語がわからない。
時間と単位数の関係も
どんな意味があるのか、
どれだけ重要なのか全然実感できない。
上の先生は、「まぁやってみないと
判らない事もあるから頑張って」
とあっさり言うけど前途多難感著明。

たいていの先生のお楽しみはランチ。
給湯室に色んなお店のメニューが
ズラッと貼ってある。
で、それぞれ好きなものを
日替わりで注文。もちろん出前。
各店が出前を持ってきて
受け取り用にひとつ棚まである。

みんな何を頼んでるのかなと
棚を見に行ったら壮観。
カレーシチューセットとか
なべやきうどんとか、うな重とか
中華のお惣菜よりどりみどりとか
坐り仕事のクセにかなりの豪華版。
私としては臨床にいた時より
たくさん食べてはいけない。

今日は古巣へご挨拶の日。
なぜか辞令をもらったら
それを古巣の事務に持っていって
コピーを取ってもらわないといけないらしい。
よくわかんないしきたりだけど
うちから転出した先生も
こないだ辞令を持って来られたから
必要な事なんだろう。
それを口実に早退、古巣へ向かう。

あらかじめ看護部長に会える時間を
電話で確認してお菓子も買って出かけたのに
部長はどこかの会議にいったまま
1時間待っても帰ってこず。
しょうがないので退散。

ついでに古巣の医者に挨拶。
うちの学校の非常勤講師になってる医者だから
これから先もご縁がある。
来週から私が受け持つ
学生の事も知ってるから情報収集。
「彼らはな〜なかなか真面目や。
たいがい寝てるやつが目立つんやけど
彼らの学年は起きてたなぁ」との事。

?????ほんとか?????
実はその学生達が去年書いた日誌。
毎日の講師の名前が書いてあるんだけど
その医者の名前を見事に勘違いして呼んでて
音的には濁点外れて別の名前になってる。
抜けてるなぁとクスクス笑ってたんだけど
医者的には「いい奴ら」と言う事なので
気分を害さないようにそっとしておく。

少しずつ回りの状況が見えてきた。
事務に1人新任でボケた子がいる。
その子はうちの主任と話してて
「お弁当の内容、どんな感じか
いっつも気になってたんですぅ〜」
と言ったらしい。
その言葉に対する主任の感想。
「いっつもって言うけど、
あの子まだ来て3日やで」

厳しい。

2003年04月03日(木)



 小娘に出来る事

今日は電車で初出勤。

電車での所要時間がわからないから
早めの電車に乗って坐っていく。
私は座れたけど、次の駅ではほぼ満員。
ちょっとの事で通勤の楽さは
全然違うんだなぁ。とか思ってたら
電車が止まった。
京都で人身事故、上り線はオールストップ。

初めての電車通勤でいきなり遅刻?
こういう場合どうしていいのか
さっぱりわからない。
うろたえて親に電話して指示を仰ぐも
「さあねぇ」というお返事。

電車は田んぼの真中だし
次の駅で降りたところで私鉄の駅なんて
遠すぎて乗り継ぎも大変。
職場へ遅刻予告の電話をしようにも
開門は8時半。出勤は8時45分までという
恐るべきストライクゾーンの狭さ。
それまでは電話しても誰も出ない。

電車はずっと止まったままで
坐ってる私はいいけど
立ってる人はたまらないはず。
少し動いて駅に着いて、
新快速も止まっててそれに乗るはずの人も
全員普通電車に殺到する。
乗換えとか色々考えたけど
じたばたせずこのまま行こうと腹をくくる。

結局40分足らずのところを
2時間かけてたどり着く。
他の先生達は私よりも
さらに遠方住まいの人もいて
加古川から姫路へ出て新幹線で新神戸
そこから下りの在来線で学校まで。
ある人はタクシーで4000円近く自腹で出勤。
みんなすごすぎ。
あっさり遅刻を決め込んだ私は
お咎めは受けなかったけどやはり甘かった。

最近人身事故の多いJR。
多分誰かが線路に飛び込んだんだろう。
奇しくも今朝の朝刊には
香港映画スターの自殺記事。
ちょっと前に日本の俳優も自宅で自殺。
春先って、そんな季節だなぁ。
でも、朝の7時半って
通勤ラッシュの時間だし
何も人の初出勤を邪魔しなくても。
最後に周りに大迷惑をかけて
存在を示したかったんだろうか?

今日からは本格的にオリエンテーション。
担任をする学生の個人情報を見せて貰う。
想像以上にヘビーな背景の学生達。
離婚・母子家庭も多いし
家族の借金で大学を諦めたとか
10数人兄弟の下から2番目とか
44歳大卒後失業とか
面接記録も被虐待経験ありとか
15歳年上と同棲中とか波乱万丈。
実習中は働けないから無収入と言う事で
目標に「貯金」と書いてある事も多い。

仕事と学校の両立が大変で
学校を辞めたいという相談もよく見受ける。
あっさり「学校も大事なんだから
仕事の方をどうにかすればいいのに」
と思ったけど、よくよく考えたら
病院の寮に入ってる彼らは
仕事をセーブしてクビにでもなったら
職と一緒に住まいも失う事になるから
勉強どころじゃない死活問題。

進学コースを長年見てきた先生が
「彼らは生活の面でも
本当に複雑なたくさんの問題を抱えてて
学問だけじゃなくて生活全般にわたって
指導していく必要があるし、
それがかなり重要だったりする」と言われる。

その担任をする私といえば
クラスの平均年齢よりも若く
家族は揃ってて、最低限不自由もなく
奨学金ももらったけど
県外の短大へ行って仕送りしてもらって
学費も出してもらって
卒業したらまた親元で
仕事以外はメシ・フロ・ネルで
悩みといえば恋愛か洋服で
小娘に不釣合いな好きな車を買って
ガソリン代も考えずに乗りまわして
スノボにライブと趣味にもお金つぎ込んで
ホントにぬくぬく育ってきたと思う。
そんな私に何ができるんだろう。

ある意味、死に対峙した患者のように
彼らの痛みや悩みを
完全に理解はできないと思う。
ただ、見放さずに関心を持ちつづけて
側で支える事で、彼らが自分自身で
試練を乗り越えるお手伝いを
小娘ながらできたらなぁと思う。
器が人を育てる事もある、
私も一緒に成長するのだ。

夜は歓迎会。
今まで行った事のない「和食屋」よりも
落ち着いた雰囲気の日本料理店。
学校の全職員が集まって
やはり平均年齢は40歳以上。
とっても落ち着いた宴会で
背伸びした世界に足を突っ込んだという
落ち着かない気分を味わう。

自腹で食べられそうもない料理、最高。

2003年04月02日(水)



 出発

新しい所属へ初出勤。

が、髪が2月に散髪したまま
ほったらかしで根元がプリンで
毛先もバラバラで前髪も長い。
全然爽やかじゃないので散髪へ。
辞令交付は午後だから
午前中に予約を入れて美容院へ。
出勤前の美容院なんて
ホステスさんみたいで優雅。

そのまま出勤だからスーツで散髪へ。
なじみの美容師さんは
私の出で立ちを見て驚いてる。
事情を説明、落ち着いた感じで
カッコよくなりたい。
というオーダーでカット開始。

そこへお初にお目にかかるオーナー登場。
小柄なんだけどよく喋る。
神戸の服はどれもこれも地味だと
ぼやいてたと思ったら私に近づいてくる。
「小柄だから首周りで一度ラインを絞って
ウルフカットのようにしたら
とてもスラッと見えて素敵ですよ。」とか
「前髪を厚くして、その分
高さを出したほうが鼻筋が
キレイに見えますよ」とか色々言う。

面白そうだから前髪は厚めにしてみたら
見事に短めでとっても若返ってしまった。
オーナー曰く「まぁ、かわいらしい。
全然先生っぽくなくて素敵。」
それって、あかんやん。
スタバでお昼を食べて新しい職場へ。
明石は全然だった桜も
須磨の浦公園は咲きはじめてて和む。

学校は老舗だから建物もアンティーク。
震災をのりこえてなお頑張っている。
冷暖房はけっして十分じゃないし
何もかも古めかしい。
でも、不思議と落ち着いたりもする。

私は定時制の進学コースの担当。
進学コースだけあって
皆さん背景も年齢もバラバラ。
学生の平均年齢は28.6歳で私より年上。
さらにすごいのは教員は全部で8人。
平均年齢はどうやら40歳前後で
私は若いというより青いと言われそう。

自分用の机をもらう。
1人に一台、パソコンが貸与されて
椅子は肘置きがついてる先生椅子。
前任の先生がお花を活けて下さってて
机の中にも文房具を揃えて下さってて
おまけに教育系の雑誌を20冊ばかり
私にと置いて下さってた。
発行日を見たら20世紀と古い。
でも、目次を見たら
「いかに学生の声を聞くか」とか
「効果的な学習とは」といった
今も昔も変わらない基礎の基礎。

こんなに色々して下さるなんて
どんな先生なんだろうと思って
雑誌を開けたら先生の名前が書いてある。
・・・どう考えても50歳は超えてそうな
味のある名前。
激若の私が来ると聞いて
心配になったんだろうか??
とにかく、ありがたい限り。

職員を紹介していただく。
レギュラーコースの先生の中には
私が昔臨床指導をしてた時に
一緒に仕事した先生や、
今回の異動にあたって「部長の推薦を」と
具体的なアドバイスを下さった先生がいる。

部署が違うのでどう近づこうと思ってたら
あちらから声をかけて下さる。
「レギュラーだったらよかったのに。
学生の事も良くわかってらっしゃるし
惜しいわぁ。また何でも相談に乗るから」
と言ってくださる。
実は、「人間関係があんまり
爽やかじゃない時もある」という噂が
流れてたうちの学校。
今のところは皆さんフレンドリーだから
とりあえずはヘンに壁を作らないで
普通に頑張ってみようかな。

いちおう初日なので定時帰り。
が、肌色のストッキングとか
卓上カレンダーとか一筆箋とか
色々小物が不足してる。
結局帰ってすぐスーツ脱いで
昨日まで通勤で着てた服を着て
通勤で乗ってた車で通勤道路を通って
買い物に行く。

買い物に行って普段どおりごはん食べて
PC触ってお風呂入って22時。
広島に帰った後輩から電話がかかって
小一時間ばかり話す。
彼女も今日が初出勤で
古巣での看護と新任地の
あまりのギャップにショックを受けて
帰りの車で泣いたと言う。

でも、そんな状況の中でも
「夏にはまた就職活動するか
院を受けるかじっくり考えます」
「忙しい病院で、時間管理とか
色々勉強できるかも」とか
後ろは向いてない彼女。ステキ。

明日の準備等、諸々の用事が終わって
寝たのは1時過ぎ。
この1時まで、ぼーっとする間もなくて
こんなのは初めて。
臨床時代は何だかんだ言って
かなりヒマだったらしい。

もしかしたら、うっかりすると
自分の時間もとれなくなる。
自分の時間といっても
自分の好きな仕事をしてるんだから
それって自分の時間?
長い人生、ちょっとぐらい
ストイックな時間があってもいいかな。

長い道、始まりの一歩。

2003年04月01日(火)
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