2022年09月08日(木)
福岡最終日
あっという間だったね帰りたくないね
と言いながらホテルの朝食をがっつり食べる。
一日目よりグレードアップした宿だからご飯もリッチ
朝からお寿司もあったり。焼き鯖も美味しかった
水炊き風のにゅう麵も美味しかった。

博多駅でお土産みて、空港へ
帰る間際に因幡うどん。これまたうまい。やわ麺最高。
帰りのフライトも混んでたなあ平日なのに。

現地ではパンフレットも売ってないから
公演帰りのお持ち帰り品がなにもないのが寂しい。
通販便利だけど、パンフくらい劇場で売ってほしい
演目も曲名も全然わかんないのよ
感想書くにあたって調べてきのうのとかは書いたから。
かなり前から歌い続けられてる曲なんだなー
と思った。ライバル役もいろんな人が演じてる。

ヒロミツの評判も上々のようで嬉しい
長くSHOCKという作品を観ているファンの人が
楽しんでくれるの一番うれしい。よね。

さて。つぎの月曜まで夏休み。なにかするか、なにもしないか。


Endless SHOCK@博多座

2022年09月07日(水)
なぜきのうから長くダラダラ書いてるかというと
2年前のSHOCKの感想書いてないから。
一度は観ておきたいとキンキ好きな友だちに取ってもらって
帝劇行ったのが2020年2月
本当に文字通りの衝撃で、
こんなことを光一くんは20代からやってきたのか
と驚くばかりで圧倒された体験だった。
舞台って感動が大きいほど言葉にするのが難しくて
時が経てばたつほど書けなくて、書いてないものが結構ある。

今回は書くと決めたので、だらだら書いてく。
2日目の博多も天気がよくて、大宰府へ観光もした。
修学旅行なのか制服姿の子どもたちも多くてTHE観光地
観光地では必ずと言っていいほど写真撮影頼まれる
今日も二組をハイチーズした。二善

天神でランチにもつ鍋と、
きのう食べられなかったごま鯖と鳥皮焼き鳥。
眠くなっちゃうからビール小さいやつ1杯だけ…
と思ったら店員さんが、
いまハッピーアワーなんで生中の方が安いですよ!
と誘ってきて結局生中、、昼間のビールともつ鍋、悪魔的うまさ。

福岡市美術館へ移動して鳥獣戯画展も見た
たまたま会期中で見られてラッキーだった
東京のときはかなり混んでたみたいだったし。
あんな昔の墨で描いたものが今も残ってるのが不思議
カエルの絵もかわいかった

一旦ホテルへ入り、再びの博多座
今日は友だちが一般発売で取ってくれたチケット
どうせ2泊で行くならもう一公演取れたらいいよね
なんて一般挑戦したけど本当に取れるとは。
一階の最後方ぐらいだったんだけど
やはり奥行きがそんなにないからか、近く感じる

18時定刻きのうと同じくオーケストラの演奏から幕開け
バーンと照明が煌めいてキャストがおりてくると
うわあやっぱり近い!こんなに後ろなのに!
思わず友だちと、近い!真正面!とびびる
後ろでも正面ブロックだったから眺め素晴らしかった。

博多座での5年ぶりの公演、SHOCK本編の上演を
最後までお楽しみくださいという光一くんのあいさつ
華やかで煌びやかなステージのセンターが
こんなにも似合う人が他にいるでしょうか。

NEW HORIZONで手拍子できるのも楽しい
リカの黄色ドレス、、可憐
車のフライングも、イリュージョン挟んでくる感じが
ジャニーズエンタメ!て感じで好き。

千秋楽シーンは解放感もみえて楽しい
ヒロミツとマツザキやショウたちがワイワイしてるのもかわいい
次のショーのプランはシェイクスピア、とコウイチの案に
オレは反対、ってハッキリいうヒロミツだけど
ここはまだ笑顔もあって、
ヒロミツはふつふつとしたものは心に収めてるんだなあ。

屋上から去っていくパートは今日もローラーで
「オレなんか縮んでない?」
と膝を抱えて丸くなって過ぎ去るヒロミツ。ウケてた
ライブの花道でよくやってるやつ。
屋上でも、マツザキとじゃれてて
ヒロミツも一匹狼じゃないんだ、と感じられる。
ずっとみんなと一緒にやってきた仲間。

私が2年前に観たライバルはタツヤで
今年配信でショウリも見た
どれも同じ物語なのに印象が全然違う。
ライバル役はコウイチに憧れて背中を見てきた弟分
という印象があったけど、ヒロミツは違った。
隣にいた、自分が前に立てるんじゃないかと思えた
でもいつも追い越せなかった
スター性かカリスマ性かリーダーシップか
なにかが足りない
カンパニーで作るショーもコウイチも大好きなのに
どこか鬱屈した思いが消せない葛藤が見える、
ヒロミツのライバル像。

リカが、コウイチのおかげね
という台詞で、「黙ってろ!」と怒鳴るのも
溜め込んでいる思いから、つい一瞬噴き出してしまう本音
ていう感触がする。

solitaryでのヒロミツについて、友だちが
結構シャツも着られてる、タツヤはもっとボロボロだった
と評してて笑ってしまった。
あのシーンのシャツの乱れにも性格が出てるんだな。
ああsolitaryライバル出演バージョン観てみたい
歴代ライバル役ファンの願いでしょう。

楽屋シーンで
なにも言わないのがいいことなのか
何か起きてからじゃ遅いからオレが喝入れてやってるんだ
というヒロミツの台詞も説得力がある。
俺の前から消えてくれ
と歌う詞も、葛藤ゆえの苦しみからくるものと伝わる。

Japanesqueは本当にかっこいい
殺陣も激しいし、衣装もすごく似合っていて
北山くんにはとてもハマる演目だな、て思うんだけど
ラストシーンがアレだから見ててずっと落ち着けない。
コウイチの台詞で「Japanesqueはハッピーエンドだから」
ていうけど本来どうなってたらハッピーエンドになるの?
ここからどうなったら幸せに終われるのか?
永遠のなぞ。

大変なことになって、一幕は終わるのに
幕間で出ると劇場内すごく賑わってて変な気持ちになる
博多座っていつもこんなに売店が出ているのかな
デパ地下みたいなんだよお菓子とか物産いっぱい売ってる
友だちと話して気分を落ち着かせる
昨夜、今日は昼夜公演で地獄だぞ、と光一くん言ってたのに
疲れが見えるどころかきのうより声出てない?
みたいになって、ただただ畏れが増した。

二幕
シェイクスピアの演目で
コウイチとヒロミツがシンクロして台詞を言う場面
ここの声の重なりもゾクゾクするし
コウイチが去って、リカに責められるときのヒロミツの怯え
音楽の迫力もすごくて見ているこちらの心臓まで掴まれる
夢の中で再びコウイチを斬りつけてしまうのが苦しい。

コウイチが楽屋に現れる
コミカルな芝居なんだけど、怖くもあるシーン
オーナーとコシオカ、ハラと歌う
ビバリさんじゃないオーナーも初めて観るけれど
島田さんのオーナーはお芝居も歌も少しソフトで
みんなを見守ってきたあたたかさが感じられる。
4人が踊っている後方に、ヒロミツたちが現れて
背を向けたまま同じように踊っている
ヒロミツは白いタキシードに白いハット
最後にハットを投げ捨て、首を振って立ち去ってしまう
自分のステージを続けながらも満足できていないことを
表している演出なのかな

今日も今日とてHigherでは
マツザキ!味方してくれるんじゃなかったのマツザキ!
てなるのが止められない。そのぐらいの感情移入はしてる。
見えないのかヒロミツの切ない表情、ねえみんな。

楽屋のシーン
コウイチが亡くなったと知ったときのヒロミツが
やっぱり苦しい。
一幕では冷静に見えていたヒロミツが
コウイチの死は到底受け入れられないとうろたえる。
リカが一番最初に受け入れていて
亡霊となったコウイチ自身に死を気付かせるのが強いんだよなあ。
リカは強いよ。
いつだってコウイチについてきたから!て言ってたのに。

赤布のフライング、何度見ても魔法使い。
この直後のダンスもすごく激しいし、太鼓もあるし
終わったかと思えばまた梯子フライングだし
どうなっているのか、、
今日は一階後方だったから梯子のときはほぼ見切れだったので
舞台上でヒロミツたちが太鼓を叩く姿を見てた。
コウイチが飛ぶ姿をまっすぐ見つめたまま演奏してたヒロミツ。

夜の海は、泣けてたまらなかった
ずっとヒロミツ側に肩入れしながら観てるくせに
この儚いラストシーンはどうしてもコウイチが切なくて
二幕ずっと怒涛のコウイチハードモードだし
命を削って削って燃やして輝くコウイチの姿が切ない。
あんなにもいろんな夢を見ていたのに
すべてを託して消えゆかなくてはいけない、って。ああ。
ピンスポットが消えて光が散る演出が美しくて泣ける。

フィナーレもカーテンコールも泣けて
今日で博多座公演観られるの最後だから。
2年前の帝劇で観たあと、またSHOCK観たいなって思ってた
あのあと公演は中止になってしまって
SHOCK自体も作品内容を変えながら続けてこられた
また本編を演じられて、それを観劇できる喜び
その輪の中に北山くんがヒロミツとして立っていること
夢にも描かなかった夢のようなできごと。
この目に耳に焼き付けてひとつも溢したくなかった。
ずっと続く
と歌われる最後の曲、救いのようで眩しくて
これからもずっとずっとこの光の中にみんなが居られますように
一公演でも多く、一人でも多くの観客へ届きますように
そう願いながらいつまでも拍手していたかった。

今日のご挨拶では北山くんは発言なかったから
きのうはレアだったのかな。
まだまだホッとできるような心境ではないんだろう
ストイックだから、もっとこうしたい!がきっとある。
後半公演も観たいなー(すぐ欲が出る)
ここまでこられて、2公演観ることができて、大満足しあわせ。

屋台を見に行こうかなんて言っていたけど
いざ行ってみたらコミュ障にはハードル高いな、
とひよって近くのご飯屋さんへ逃げ込んでみたけれど
飛び込みなのにすごく美味しくて
だし巻き卵とか鯛の土鍋ご飯とか。大満足
博多ともなると美味しいご飯しかないんだな、きっと。

演者のみんなは博多の街も満喫できないのに申し訳ない気持ち
また来年も同じメンバーでやってくれたらいいのにな
地方公演もして、今できないことも楽しんでほしい。


Endless SHOCK@博多座

2022年09月06日(火)
秋の博多座、ライバル役は北山くんと発表されたのが2月
まさかという驚きと同時に
これを観るまで死ねないと心に誓った。

さまざまな公演が中止になる情勢は変わっておらず
しかし昨夜、無事に幕が開いたということには胸をなでおろした。
一方でネタバレをガマンし、一方で天気予報を見続けた。
台風11号が6日朝に九州に最接近
早朝の便はすでに欠航が決まっていた。

11時前に飛び立つころには、九州の雨は止んでいたけれど
風は強そう。無事に降り立てるよう祈るばかり。
JAL機内は快適で、玉森くんのドラマ関連動画見たりして
機長アナウンスも不安のない様子だったからくつろいでた。
結果、風の影響か定刻よりも早く着いて、揺れもほとんどなく
文句なしのNiceflightで福岡へ到着。

博多のいいとこは、空港から街が近いところ。
到着すぐ地下鉄乗って、数駅でホテル最寄りまで。快適。
通りには街路樹の枝が散らばっていて、台風一過の景色
だけど着いちゃえばもうこっちのもんだから。

おしゃれカフェでご飯たべてホテルで一息ついてから博多座。
大きなデジタルサイネージと、階段の装飾がSHOCK仕様
写真撮りまくれる。
2階席についてみると、帝劇より近く感じる
既にオケピでの音出しが始まっていて
うわあこの感じこの感じ!とゾワゾワがせり上がってくる。

※めちゃくちゃ長い上に本編のネタバレ全部あります

定刻に演奏から始まるとビジョンに
出演者の名前が次々に流れ大きな拍手が鳴る
タイトルロゴが輝き、より一層拍手が鳴ったと同時に開幕
まず冒頭から煌びやか全開フルメンバーで歌って降りてくる
壮大なエンタメから幕開けてくれるのが最高!!!

あのSHOCKカンパニーの中に、北山くんが存在している…!
コウイチ、コシオカ、マツザキお馴染みの並びにヒロミツ!
青いキラキラしたジャケット着て
ちょっと重心低めな特徴的な北山くんの動き
しなかや安定している越松とは少し違う重心なんだけど
いつもと違うクラシックなダンスをするヒロミツを見ただけで
胸が熱くなる。
コウイチのフライング、本当に飛んでいるかのような軽やかさ
2階から見ると弧を描いて舞う姿が本当に天使のよう。
友だちともいつも言う、コウイチは魔法が使える。

オフブロードウェイの千秋楽のシーン
大勢でわいわいしてて大好きな場面
ヒロミツのソロパート
第一声から、いつもの歌声との違いがよく出ていて驚いた
今までにもミュージカルでの歌唱は観てきたけれどそれとも違う。
声の伸びと、歌詞の聴き取りやすさ、周囲との調和。
リカへの告白が空振りするシーンはコミカル全開
なんだろう、このヒロミツは、
今までもずっとリカに振られてきている感じがする、、

屋上のシーンも好き。
コウイチたちは、夢見る20代の若者、と伝わる青春のひと幕
あの星に手を伸ばし、という歌詞の瞬間、
客席の天井まで点々と照明が瞬いて、星空のようになる。素敵!!
星空に、ほーっと見とれていると、屋上から降りてきたマツザキたち
「ねえオレの靴になんかついてない?」
とローラーで滑り去るヒロミツ
ピンと背中が伸びた姿勢で、ツーーって。笑うわこんなの。

休日の街のシーン
リカへ告白をやり直すためにライバルが変な一張羅を着てくる場面
ヒロミツの衣装は白地に赤いハートがたくさん描いてあるスーツ
ネクタイも赤。メンバーカラーに合わせてるのかな
花束、指輪を渡すのに失敗する姿もコミカル
何度もフラれているような安定感というか
仲間内のいつものやりとりのような可笑しさがあった。
マツザキとシハハの動きしたり、じゃれててかわいかったな。

ブロードウェイの大劇場の誘いの話が上がる
コウイチの意見に反発したヒロミツが
リカにむかって「おまえは黙ってろ!」と怒鳴る。
ここで空気がビシッと変わる、、急な緊張感。
さっきまで和やかだったのに

チームUSAのみなさんのダンスから、場面は大劇場のシーンへ
ここもエンターテインメントショー満開でかっこいい
ライバルのソロ曲、なんていうタイトルなんだろう
バキバキの激しい曲でヒロミツに合う!ああ最高。
そしてsolitary
この曲もセクシーでかっこいい
しかし例のアクシデントが起こる曲
ライバルに感情移入していると、
この曲の完ぺきなかっこよさも逆に切なくすら感じてしまう。

楽屋シーンからはヒロミツの感情が噴き出す
コウイチの目指す高みもわかるし
当日でも変更をするからミスが生まれるんだろと
つっかかるヒロミツの言い分もわかる。
冷静でいたいと思いながらも
つい感情的になってしまう、ヒロミツの表す葛藤が伝わる

一幕クライマックスのJapanesque
合戦の立ち回り、激しくてかっこいい
大階段が現れるといよいよ、「その時」に身構えてしまう
階段の頂上でコウイチと迫るヒロミツの手から刀がすり抜ける
大袈裟に挑発するような表情ではなくて
どうする?とコウイチの出方を静かにうかがう目線
冷ややかにも熱くも取れる眼差しにゾクゾクする
ハラから受け取った刀を手に、それと気付くコウイチ
それでもShow Must Go Onを捨てず、続けろと叫ぶコウイチの狂気
そして階段落ち、一幕終わりへと、、
もうね、鬼気迫るって言ったらカンタンに感じてしまうけど
やめてくれと動揺するヒロミツ、コウイチの迫真
コウイチが階段を落ちてから刀を拾い上げ驚愕するハラ
怯えるリカ、全てが最悪の事態すぎて、ここで幕降りる???
初見のとき絶望して開いた口が塞がらなかった。
なぜこんなことになってしまったの?!??

二幕、雨の音から始まる
入院中のコウイチへの懺悔のようなヒロミツのモノローグ
Dead or Aliveからシェイクスピアのシーン
亡霊のようなコウイチに怯え苦しむヒロミツ
ここのコウイチの叫びは、光一くんの声と思えない太さと迫力
人を手にかけた後悔にさいなまれる北山くんは
ここ数年なにか見慣れていたようにさえ考えていたけど
ヒロミツの顔は、そんなつもりじゃなかった、という
より大きな後悔と、コウイチを失うことに怯えていたように見えた。
コウイチと過ごした幼少期からの記憶も行き交い
違うんだよ、やめて、と子どものように怯える姿
コウイチが眠る一年の間、ずっと後悔していたんだろうか。

コウイチが再びカンパニーのみんなの前に現れ
ヒロミツのショーに乱入するHigher
まあこの明るさとかっこよさも、対比で切ないんだ
続々とコウイチたちに仲間が加わり
その中にひとりだけ入れず、壁にもたれ項垂れるヒロミツ
マツザキまでニコニコしちゃってさあ、
マツザキはヒロミツ側にいてくれるんじゃなかったの??ねえ!
と憤る私の気持ちは無視してめちゃくちゃかっこいいHigher

楽屋のシーンは再び衝突
みんなを前に、一年前に刀を本物にすり替えたのは自分だ
と告白するヒロミツ。
ここハラも切ないんだよな。ハラだって苦しんだ一年。
ショーを止めなかったコウイチを責めるヒロミツ
苦しいそれゆえ、もう終わりにしたいと
オレを刺してくれとリカに懇願するヒロミツ
リカはコウイチを刺し、まったく動じないコウイチ
ここでコウイチが亡霊であると全員に示されるんだけど
一番うろたえるのはヒロミツ
嘘だろ!とカンパニーの面々に詰め寄るも誰も何も言えない
オーナー!嘘だよね?なんとか言ってよ、
とここでも子どものような台詞をつぶやくところが胸に迫る
ずっとライバルだったということは、ずっと傍にいたということ
追い付けなかった悔しさも、恨み言も、傍にいたから言えた
コウイチを失う痛みを、一番感じていたのはヒロミツなんだ。

泣き崩れるヒロミツにリカが逃げないでと励まし
コウイチも自分の死を受け入れた様子で
ヒロミツはショーを続ける強い心を持っている、
もう自分を殻に閉じ込めるのはよせ、とヒロミツに優しく言う。
ここでヒロミツが本当に吹っ切れた感じがして
最後にもう一度、一緒にステージに立ちたいと手を握る。

そして最後のショーへ
ここから怒涛のフライング、歌、ダンス、太鼓、イリュージョン
まず赤布のフライング
コウイチは魔法使い、としか言いようのない舞い方。大拍手
ヒロミツが登場してダンスしてからの和太鼓パフォーマンス
歌舞伎でも太鼓やってたけど、これまた激しい
コウイチとクロスしながらスピードを上げて叩く迫力たるや
成功して、コウイチに笑顔で肩組まれたときの表情
ここだけ先輩後輩の関係性が垣間見えてうれしくなった。

梯子のフライング
客席上空の時間が長いからか、コウイチはマスクをしてる
2階に降り立つ演出はなくなってたけど(初見のとき驚きすぎた)
今年も2階だったからすごく近くて
あんなに呼吸が荒いのにマスクまでしてなんて大変なんだろう
苦しそうなのに、あまりにも美しいコウイチの軌跡

和装でのヒロミツとリカの舞もきれいだった
日舞のお稽古してるってよく書いてたのはこれのためだったのかな
リカは和装もドレスもどれも可憐で本当に素晴らしい。

次のコウイチは傘フライング、そして夜の海
怒涛すぎる。休む間もないハードパフォーマンスばっかり
夜の海は、コウイチが文字通り命を燃やして消えていくように見えて
本当に切なかった。
みんながひとことずつ台詞を言って立ち止まっている中
コウイチだけが踊り、そして散っていく。美しく。

走り続ける背中を見せることがみんなのためだと思っていた
違っていたのかもしれない
みんながいたから俺は走り続けることができたんだ
というコウイチの台詞が爽やか
あまりに切なく悲しい終わりのあとなのに
ここからのフィナーレが明るくなっていく
CONTINUE
ずっと続くと歌いながら、劇中の様々な歌を繋ぐ演出も
エピローグであり、これからの続きを思わせてくれる。
カーテンコールも、本当に華やかで
北山くんに大きな拍手を送れることがうれしかった
博多座公演からの新メンバーとして
オーナーの島田さんと、ライバルの北山くんが紹介された
明日は初めての昼夜2公演だぞ、地獄を見よう、と光一くん
え、地獄ですか?とはにかむ北山くん
スタオベで幕が下りる
笑顔で手を振るメンバーも多い中
北山くんはお手振りなしで、わずかに微笑んでいた。
まだ開幕2日目、気を引き締めているのかもしれない。

ああ本当に北山くん演じるライバルを観ることができた
記憶の中のどの北山くん像とも違っていたヒロミツ
まだまだ知らない顔を見せてくる底知れなさに驚いた
これから一か月、もっと進化していくんだろうと思うともはや怖い。

幕が上がる瞬間まで安心できない、と思ってた
幕が下りてやっとホッとした部分もあって
またキャストが大勢揃った最高のエンタテインメントを浴びて
胸がいっぱいになった。生き返った心地がした。心底。

ふわふわしたまま歩いて、友だちと居酒屋に入って
しっぽりカウンターで、おでん食べて、うどんで〆た。
博多の夜は、少し涼しくて。秋の入り口になっていた。



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Design : maybe / Illustration : ふわふわ。り