| 2002年01月02日(水) |
反乱のボヤージュ〜聖夜〜 |
「僕たちとの三ヶ月でみつかったんですか。生きるっていう意味が」
「身勝手な男です。目の前の若者たちにとって意味にある男になりたいと思うようになってきた。・・・・ 人間はおそらく、生きる意味なんて一人では確かめられない厄介で、無力な生き物なんでしょう」
「僕たちは、あなたから何を託されるのでしょう」
「結局はあなたたちを傷つけるだけかもしれない。 しかし、何も傷つかない生き方より、それははるかに意義があるのではないかと、身勝手な言い方かもしれませんが、私はそうおもうんです。」
「傷つくことを恐れていたら、僕たちは一生後悔するとおもいます。最初に負け癖がついたら、どんなときでも負けていくような気がします。」
それでも・・・
「僕たちは、きっと、負けますね」
「ええ、それを覚悟しておくべきです。覚悟しておけば、いざ負けるときに、たくさんのものが見えてくる。」
「何を見ればいいんですか」
「圧倒的な暴力にあなたは痛めつけられるかもしれない。その時、怒りや憎しみに 支配されてはいけない。
地面をふみしめて立ち上がることができたら、
一度目を閉じて、
すべてを無にしてから大きく目を見開いて、
周りの世界を見つめてください。
360度、ぐるりと見渡すことです。
虚心になった目にいろいろなものが見えてくるはずだ。」
立ち上がる。
目を閉じる。
目を開ける。
ぐるりと見渡す・・・・・・。
忘れずにおこうとおもった・・・・。
年をとってなくすものってなんだとおもう?
ひとは 年をとると 恥を覚え 臆病になる
見なかったフリ 聞こえなかったフリを覚える
それを大人というのだろうけど そう気がついたとき 成長は止まってしまうものだ
年をとって まずなくすものは『勇気』です
君たちはものを知らない 経験不足ゆえ、怖さを知らない
自分の足元が見えず不安や虚無感にかられるものもいるだろう 一分一秒が貴重すぎて 焦るあまり自分を見失うものもいるでしょう
けれど 未熟だからといって そんな自分を疎ましくはおもわないでほしい
恥をかくことをおそれなくていい
自分の思ったとおりにやってごらん
間違えたと気がついてからでもすぐやり直せる 大丈夫
君たちの頭は十分それに耐えうるほど柔軟で若く そして賢明だ
愛すべきは その未熟さです
未熟さこそが 自分の最大の武器なのだと 胸をはりなさい
そして まずは 大人になりなさい−−−
|