夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2010年04月29日(木) 八事の森にて

 今日、八事・興正寺で「八事の森まつり」が開催されるとの情報を得、ぶらぶらと出掛けていった。ステージ・イベントではエレクトリック・ヴァイオリンやフラメンコ・ギターの演奏等があったが、それなりに楽しく聴くことができた。
 そこからさらに歩くこと10分弱、八事ハウジング展示場では寺井尚子(ヴァイオリン奏者)ライヴが行われていた。最近はアマチュアのヴァイオリン演奏を聴く機会も少なくなかったが、やはりプロの演奏家の演奏力はレヴェルが違うってあらためて感じたね。だからと言って、アマチュアの演奏が悪いというわけではないよね。プロには真似のできないことだって少なからずあるだろうと思う(というか、思いたい)。プロに近づこうと思わなくたっていい。でも、一方で、アマチュアの立場から言えば(俺自身、アマチュアですから)、プロの演奏から盗めるものは沢山あるはず。吸収して、自分のものにしていけばいいのだと思うよね。まぁ、その、吸収して自分の身につけること自体が大変難しいことではあるんだけどね。
 「やっぱ、夏撃波さんて凄いよね」「カッコよすぎるよ」なんてことを常に言われたいよなぁ。いや、他人がどうこうじゃなくて、自分自身が格好いいって思える演奏ができるってことがいいだよね。まぁ、そういうこと。



2010年04月27日(火) 今夜は上々

 今夜は、本郷「アルマジロ」のアコースティックナイトに<沙羅双樹ふたたび>で参加。『胸が痛いよ』(リクオ)と『竹田こいこい節』『竹田の子守唄』の3曲を演奏。今日の演奏に関してはかなり上出来と思えたので、気分も上々。満足のゆく演奏ができるって、うれしいもんだね。あらためて、そう思ったよ。



2010年04月24日(土) 武蔵野ミニー、ブギウギ・エース、赤土姉妹

 今夜は、星ヶ丘「スローブルース」へ武蔵野ミニーさんのライヴを観に行ってきた。ミニーさんの戦前風ブルースも悪くはなかったが、対バンの<ブギウギ・エース&リズム・キングス>(ジャグバンド風)、<レッド・ダート・ブギ・シスターズ>(カントリー・ロック風)もよかった。なかで、<レッド・ダート・ブギ・シスターズ>(略称:赤土姉妹)は確かな演奏力でものすごく格好良かった。あれはまた観てみたいと感じたよ。



2010年04月21日(水) 「竹田の子守唄」尽くし

 今夜、星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に<沙羅双樹ふたたび>として参加。『竹田の子守唄(元歌)』『竹田こいこい節』『竹田の子守唄』の3曲を演奏した。出来はいまひとつだったな。演奏のスタンバイをしている際に、ミンミンのストラップがはずれ、ミンミンの音がだいぶ狂ってしまうアクシデントが発生。その場での調整は困難なため、応急処置を施して、演奏に突入。だが、それですっかり動揺してしまい、集中力を欠いた演奏になってしまったので、とても悔やまれた。
 さて、今夜演奏の『竹田の子守唄』だが、京都の竹田地方のいわゆる被差別部落に伝わる民謡を1970年代に<赤い鳥>というフォークグループが取り上げたことで有名になった曲である。一般によく知られた『竹田の子守唄』は現代風にアレンジされているが、哀調を帯びたその旋律はとても美しく、心に沁み入ってくる。「同和問題」に抵触するとして、一時期「放送禁止歌」(放送局が放送を自粛した曲)とされたが、名曲として多くのアーティストに取り上げられた曲でもある。
 この『竹田の子守唄』、子供をあやす歌というよりは、守り子が自らの境涯を嘆いている歌であり、恨み節であり、ワークソングでもある。ある意味でブルースと言ってもいい。貧しい家の幼な子が口減らしのため奉公に出され、奉公先の赤子を子守するわけだが、子供にとっては辛い日々の生活を強いられ、逃げ場がない。そのギリギリのところから口をついて出てきた言葉が歌となり、口伝えで民謡として広まってきたのだろう。
 俺たちが好きな日本のロックバンドのひとつ<ソウル・フラワー・ユニオン>が現代風の『竹田の子守唄』の他、元唄とされる『竹田の子守唄(元歌)』と、そこから派生したとされる『竹田こいこい節』も取り上げているのだが、今回その3曲をやってみようと意気込んだ。今回の出来はあまりよくなかったが、今後も歌い続けていきたい3曲である。
 



2010年04月14日(水) クラリネット専門店

 ネットサーフィンしていたら、名古屋市瑞穂区内にあるクラリネット専門店「ハーモニー」のホームページに行き着いた。好奇心旺盛でもある私は、ホームページでの情報を頼りにお店を探し歩いて、だいぶ迷ったあげくに探し当てた。店内から聞こえてくる美しい音色にうっとりしながら、店に入る。店主のワンポイント解説を聞きながら、楽器はどれも奧が深いと思ったね。



2010年04月13日(火) <姥捨>再演

 ハポン劇場プロジェクト公演『姥捨』(作・演出・主演:原智彦)を観に、鶴舞「K.D.Japon」に出掛けてきた。今夜は初日の舞台で、知久寿焼(元「たま」)による弾き語り付きだ。5年前のハポン劇場プロジェクト結成時に初演の『姥捨』が、今回再演された。知久さんの生演奏も含め、原さんの独得の世界観が展開され、単純に観て楽しい作品だ。能の『姨捨』や深沢七郎の『楢山節考』などともオーバーラップしてくる。この夏はインドネシアでも公演するそうな。
 それと、言い忘れてはならないのは、知久さんの生み出す音楽の力の大きさだ。やわらかなギターにのせて知久さんの歌声は空間をやさしく包み込んでいく。この人の創り出す空気は他に替えがたい。
 ハポン劇場プロジェクトは、年末には、名古屋能楽堂でパンク歌舞伎『マクベス』の公演も予定されているとのこと。この時の音楽担当は豊田のロックバンド<タートル・アイランド>ということで、それもまた楽しみだ。
 


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