夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2008年05月28日(水) 隠れファン

 今夜、星ヶ丘「スローブルース」の生音くらぶに夏撃波ソロで参加。自作詩『嵐を呼ぶ男〜山本秀雄のばあい〜』の朗読、『朝日楼』(浅川マキ)の演奏、そして最後に寺山修司の詩『力石徹よ』の朗読。
 今夜の生音くらぶ出演者は、10組弱。終了後、最近の常連さん(30代の男性)2人組としばし歓談。「僕たち、夏撃波さんの隠れファンなんです」との言葉に一瞬喜ぶが、チョット待てよ。それって、「大ファンの言い間違い」? それとも正真正銘の「隠れファン」? だとしたら、何で隠れなあかんの!!、と心の中でツッコミを入れる。何となく真意を確かめるのがこわかったので、言葉にして突っ込むことはなかったけどね。



2008年05月27日(火) パラダイス・カフェ21

 今池のライブハウス「パラダイス・カフェ21」のフリーライブに<沙羅双樹ふたたび>でエントリーし、『TOMORROW』(ヒートウェイヴ)、『Paint It Black』(ローリング・ストーンズ)の2曲を演奏してきた。参加者は20代の若い層が多く、演奏中も皆じっと聴いているので(「イェーイ」とかいう掛け声は一切なく)緊張感が増した。でも、いつもと違った雰囲気の場所での演奏は、いい練習にはなったと思う。



2008年05月24日(土) ハッピーバースディ

 今夜、仕事が終わってから、栄の沖縄居酒屋「結」へ直行。三線サークルで知り合ったチカちゃん&トモちゃん(5月11日のわれわれのライブにも観客として来てくれていた)のユニット<ヤパイ・ヤパイ>の初ライブを観に行った。チカちゃん(三線)、トモちゃん(ギター)の二人とも楽器を初めて3ヶ月にしての初ライブである。もちろん凄い技術があるわけではないけど、3ヶ月にしては出来過ぎと言っていいのではないかと思ったよ。「私自身、3ヶ月目でどれだけのことができていたか」と振り返ってみれば、彼女たちの凄さがわかるんだな。何より心から楽しんでやっているのが見てとれて、初々しいのがいい。その楽しさって、周りにも伝染するんだよね。周囲の人間を幸せな気持ちにさせる、そんな雰囲気を持った二人は、とてもキュートだった。
 彼女たちのステージが終わってから、私もトモちゃんのギターで演奏した(特に用意したものはなかったので、浅川マキの『朝日楼』を演奏。途中から、えみちゃんがピアニカで絡んで、素晴らしい演奏をしてくれた)。で、演奏後、いきなりバースデイ・ケーキが出てきた(沙羅が秘かに用意してくれていた)。今日は、私の誕生日である。こんなふうに祝ってもらうのも久しぶりだったけど、うれしかったな。一つ年をとることが喜べなくなって久しいが、でも、みんなから祝福されるというのは嬉しいものだね。あと<四面楚歌>で5月11日以降再び演奏できたのもうれしかったよ。
 いい仲間に囲まれることの幸せをあらためて感じた夜だった。



2008年05月20日(火) 当たりくじ

 わたくし、宝くじはしょっちゅう買うんですよ。1等賞金が1億円以上のジャンボしか買わないんですけどね。そりゃ、1千万でも100万円でも当たればうれしいんでしょうけど、100万円当たっても、仕事は辞められないですからね。えっ、仕事、そんなに辞めたいかって。う〜ん、辞めたいですね。でも、辞めたら食っていけない。多くの人は同じじゃないかな。楽な仕事って、そうはないですからね。例えば好きな音楽で食っていけるってのは他人からすれば羨ましく思えるけど、ミュージシャンにだってミュージシャンなりの苦労はあるでしょうし。まっ、わたくしなんかも福祉の仕事をしてますけど、第三者からみれば「やりがいのある仕事をされて、ご立派ですね」なんてことになるんでしょうな。できることなら仕事は辞めたいという思いに変わりはないのですが、でも自分が不幸せかというとそんなことはない。何だかんだ言っても好きなように生きてるって思うし、どちらかっていうと幸せな人生だと思いますよ。
 でもね、「1億円あったら」なんて思うことはしょっちゅうです。で、宝くじは買うんですが、これがなかなか当たらない。最下位の当選(300円)なんて、当たりのうちには入りませんからね。これまでの当選金額も3000円がいいところだったんです。でね、今日、宝くじ売場に行って「当選調べ」をしてもらったんです。あっ、わたくしはいつだって自分では調べずに、機械で調べてもらうんですがね。今日はね、1万円と3千円と数百円、当たってたんですよ。1万円なんて初めてですからね。ちょっとうれしかったな。1億円なんか当たっちゃったらどうなるんですかね。人生、変わるんですかね。でもね、人間は弱いから悪い方に変わっちゃうことだってありますよね。わたくし自身も十分に弱さを持った人間ですから、お金に惑わされるくらいだったら、今のほうがいいくらいかもしれませんね。つうか、今だって十分にお金に惑わされてますね。まあ、人間なんてロクなもんじゃねえってことかな。生きてると、いろいろと勉強になりますね。
 もう間もなく、わたくしも誕生日が来て42歳。厄年ってやつですよ。できれば病気せずに、元気で過ごせたらって思ってますけど。
 まあ、何事につけ、人間の思い通りになることなんて、そう多くはない。でも、モノは考えようで、人生とは何ぞや、幸せとは、なんて考えてみて、わたくしが思うに、喜びの多い人生こそが最高ではないかと。喜びの中味はいろいろあるんでしょうがね。まあ、今のところ、わたくしが考えておりますのは、そんなところでございます。



2008年05月16日(金) めおと楽団ジキジキ

 <めおと楽団ジキジキ>を、あの大須演芸場に観に行ってきました。「あの」と言ってもご存知ない方には何のことやらさっぱりわからないでしょうが、つまり「お客が入らない」ことで有名なのです。沙羅さんと二人して正午からの回を観に行ったのですが、観客はわれわれを含めて6名。これでも多いほうだとか。
 面白い芸人さんもそうでない芸人さんもいましたが、ジキジキさんが一番面白かったですね。彼らのライブを体験した後では、20分の持ち時間というのは短く感じられましたけど。でも、ガラガラの会場で舞台に立つというのは、超満員の会場でやるよりも遙かに高い緊張感を強いられるのではないでしょうか。まして「お笑い」となると・・・、考えてみただけで怖くなってきます。そこで鍛えられる人とそうでない人というのはいずれ差が出てくるんでしょうね。ジキジキさんの凄さの秘密が少しだけわかった気がしました。
 1ステージ終了後、ジキジキさんの楽屋にお邪魔して、しばし歓談。テレビ出演のお話も伺いました。特に変更がなければ、6月22日にあの「笑点」(夕方5時半から、日本テレビ系列)に出演されるそうな。これは必見!
 名古屋にも時々来られるというので、またぜひお会いしたいし、ステージは何度でも観たいです。ジキジキさんの面白さ、知らない人にぜひ教えてあげたいと思いますね。



2008年05月11日(日) <沙羅双樹ふたたび>ライブ in スローブルース

 ついに、ライブ当日を迎えた。と言っても、17時15分までは仕事(福祉関係の仕事、やってます)。語り出せばいろいろあった一日ではあったが、何とか定時を少し過ぎたあたりで切り上げることができた。途中、沙羅に車で拾ってもらい、ひとまず自宅へ。衣装に着替え、気持ちを切り替えて、星ヶ丘「スローブルース」へ。19時すぎに会場入りし、先に入っていた<めおと楽団ジキジキ>のお二人と、マスター、ママにごあいさつ。程なくして<まっちゃん&えみちゃん(withまなみちゃん)>も会場入り。軽くリハーサルも済ませ、緊張感もしだいに高まるが、それも含めて楽しもうと切り替え。

 20時すぎ、まずは<まっちゃん&えみちゃん(withまなみちゃん)>のステージが始まった。まっちゃんが歌う『てぃんさぐぬ花』(沖縄民謡)、まなみちゃんが歌う『ひとりじゃない』(下地勇)は、それぞれに雰囲気があって、とてもいい感じ。えみちゃんのピアニカもハジケた感じで、会場全体がオーバーヒート、じゃなくてヒートアップしていたよ。
 そんな盛り上がった空気のなかで、われわれ<沙羅双樹ふたたび>のステージもスタート。まず1曲目は、夏撃波ソロで、自作詩(?)『嵐を呼ぶ男〜山本秀雄のばあい〜』をミンミンにのせて朗読。これが思いのほかウケて、私自身、調子に乗った。その後<沙羅双樹ふたたび>で、『326』(たま)、『TOMORROW』(ヒートウェイヴ)、『Paint It Black』(ローリング・ストーンズ)、『誕生』(中島みゆき)の4曲演奏。タイプの違う曲で、沙羅は4曲とも違う楽器(ピアニカ、アコーディオン、ミンミン、ピアノ)を使って演奏。それから、<まっちゃん&えみちゃん(withまなみちゃん)>にも加わっていただいて、新ユニット<四面楚歌>として、『そら』『満月の夕』(いずれも、ソウルフラワーユニオン)の2曲を演奏。大いに盛り上がり、満足のゆくステージとなった。
 われわれのステージの後は、本日の大トリ・<めおと楽団ジキジキ>の登場。ギター&ヴォーカル・きよしと、アコーディオン&ピアニカ&ヴォーカル・かおるこのユニットだが、このユニットがまた凄かった。いきなり最初から客席を巻き込んで観客全員の心をがっちりとつかんでしまったところに、プロのエンターティナーの凄みを感じた。「世田谷系面白音楽」を名乗る彼らだが、ところどころに挿入される「面白でない曲」(彼らのオリジナル『千年ロマンス』『小舟』、西岡恭蔵『プカプカ』)もじっくりと聴かせるだけの高い演奏力を持ったユニットだと強く思った。いわゆる「面白音楽」では本領発揮、向かうところ敵なしの状態。『ウラワ〜』『カニとスシ』『踊らにゃシャンソン』『100円ショップ』『コレステロックンロール』『聖者の行進』、どれも文句の付けようがない。ネタとして面白いというだけでなく、音楽としての面白さ(「こんな音楽の楽しみもあるんだな〜」と目からウロコが落ちる感じ)もふんだんに盛り込まれたステージだった。ビートルズの名曲『Let It Be』と日本の叙情派フォークの名曲『なごり雪』の融合にも、大いに驚かされた。個人的には、『ホテル北津軽』(イーグルスの『Hotel Calfornia』のパロディー)が好きだったな。それと、やはりピアニカのデコ弾き(ピアニカをおでこで奏でる)はこのユニットの「お家芸」とでもいうべきか。とにかく最初から最後まで圧倒されっぱなしのステージだった。何とも不思議な感動があったね。
 すべてのステージが終わったのがおそらく23時頃。3ユニット合わせて3時間弱のステージだったが、来て下さったお客さんには<まっちゃん&えみちゃん(withまなみちゃん)><沙羅双樹ふたたび><めおと楽団ジキジキ>のすべてのステージを十分に楽しんでいただけたものと確信している。お客さんのお一人は「頭の先から尻尾までアンコがぎっしり詰まっていた感じで、凄くよかった」と言ってくださった。多少のリップサービスはあるにしても、お客さんの多くに楽しんでいただけたことに間違いはなさそうだ。
 われわれ<沙羅双樹ふたたび>にしても、(もちろん反省点は多いが)今のわれわれの力を出し切れたというか、燃焼しつくしたという満足感が残るライブであったと思う。
 今日のステージの共演者<めおと楽団ジキジキ><まっちゃん&えみちゃ(withまなみちゃん)>の皆さん、今回の機会をつくってくださった<スローブルース>のマスター&ママ、そして何より来てくださった観客の皆様方には、感謝の気持ちでいっぱい。この場をお借りして、ありがとうございました。



2008年05月09日(金) 二度目のアランプーサン

 今夜は、緑区滝ノ水「アランプーサン」で行われた「アコースティック・デ・ナイト」に<沙羅双樹ふたたび>で参加してきた。「アランプーサン」は去年に1回行ったきりだったが、2日後の「スローブルース」でのライブに備え、舞台度胸を養う意味でもエントリー。『Paint It Black』(ローリング・ストーンズ)、『誕生』の2曲を演奏してきた。
 終了後、マスターから早速「ライブ出演のオファー」があった。で、6月9日(月)に夏撃波ソロとして出演が決定、2曲くらいは<沙羅双樹ふたたび>で演奏することとなった。(詳細は、後日あらためて発表します)
 続く時は続くものだね。明後日のライブ、約1ヶ月後のライブ、ともに気合いを入れていこうと思う。



2008年05月07日(水) りにゅーある スローブルース

 5月3日、星ヶ丘「スローブルース」が移転し、新装オープン。移転と言っても、同じビルの2階から5階に移っただけなのだが、少し広くなった感じ。カウンターの位置とか、いろんなものが微妙に違って何か慣れない。でも、いい雰囲気。
 今夜は、移転後初めての「生音くらぶ」の日。<沙羅双樹ふたたび>でエントリーし、『326』(たま)、『Paint It Black』(ローリング・ストーンズ)、
『誕生』(中島みゆき)の3曲を演奏してきた。
 4日後に控えたライブも楽しみになってきたよ。



2008年05月06日(火) 山口洋&リクオ

 今日は今池「TOKUZO」で山口洋&リクオ・ライブがあるというので、私は朝からハイテンション。しかも、その前には、11日のライブに向けて<沙羅双樹ふたたび>の練習、それと<まっちゃん&えみちゃん(with まなみちゃん)>との合同練習があった(劇団pHー7の稽古場を借りる)。
 そうそう、<沙羅双樹ふたたび>と<まっちゃん&えみちゃん>のカルテット名が決まったので、ここで報告。その名は、<四面楚歌>。ステージ狭しと駆け回る疾走(失踪?)系ピアニカ担当・えみちゃん、家庭的な暖かみを感じさせるホームメイド系アコーディオン&パーカッション担当・沙羅、地球に優しいエコロジー系ギター&三線担当・まっちゃん、衝動だけで音楽をやっている衝動系ボーカル担当・夏撃波の4人編成。で、今回はサポート・メンバーとして、まなみちゃんがボーカル・コーラスで絡む予定。ということで、11日のライブ、ぜひ星ヶ丘「スローブルース」へおこしやす。
 
 さて、ここからが本題の「山口洋&リクオ・ライブ」。
 合同練習の後、まなみちゃんとは新栄の駅で別れ、まっちゃん、えみちゃん、沙羅、私の4人で、今池に向かった。
 去年くらいから山口洋の音楽にもう完全にハマってしまっている私だが、今宵は名ピアニスト・リクオとのジョイント。バンドともソロとも違った味わいだが、これが凄くいい。それぞれがクォリティーの高い演奏をしているのだが、その「化学反応」が面白い。この二人でCD出してくれないかな。まぁ、ライブこそが最高ではあるのだが。両名ともに少しずつソロでも演奏したが、リクオの演奏にもシビレた。えみちゃんも完全に舞い上がって、演奏が終わるたびに立ち上がって「リクオ!」などと絶叫。「あんた、リクオの演奏を聴くの、今日が初めてやろ」とツッコミを入れといた。
 山口さんにリクエストした「OLD MAN」もやってくれたし、「満月の夕」もあらためて名曲だと思った。山口さんのよさは一回ごとに違った味わいがあるっていう点、つまりマンネリズムに陥っていないということ。引き出しが多いってことでもあるんだね。この人の音楽に対する真摯な姿勢が感じられ、その点でも山口洋はカッコよすぎるよ。リクオもカッコよかったな。このユニット、もう一度観てみたいとも思った。



2008年05月02日(金) いのちの食べかた

 現在の私の職種ではローテーション勤務という形をとらざるを得ず、世間一般の「ゴールデンウィーク」とか「カレンダー通りの休み」とか「大型連休」というものとは無縁の生活を送っている。日数的には休みも確保されるのだが、この期間で3連休が一度あるくらい。その3連休が昨日から明日までなのだが、3日間とも<沙羅双樹ふたたび>の練習日として設定。今月11日の「スローブルース」でのライブに照準を合わせて、連日スタジオで練習。

 練習以外ではどこにも出掛けないかというと、そんなことはない。と言っても、アウトドアとか行楽はなく、映画鑑賞。
 今日、練習後、今池「シネマテーク」にて、『いのちの食べかた』というドキュメンタリー映画を観た。これがとても考えさせられる映画で、内容的には非常によかったのだが、一日でかなり疲れた。
 映画では、食糧が作りだされる過程を追うなかで、そこに内包された諸問題を見せていくという形をとっていた。告発型の映画というよりは、食の現場で日々行われている現実を静かに映像で伝えていくというスタイルだ。
 人間は他の生き物のいのちを食べずには生きていかれない。にもかかわらず、食糧が作りだされるそのプロセスのことを知らずに過ごしている。大量消費社会にあって、犠牲にされる多くの生き物たち。結果的に殺さざるを得ないということよりも、ベルトコンベア式に(機械的に、とも言えるが)処理されていくこと、その現実に戦慄を覚えた。そして、人間だって実はベルトコンベアに乗せられてあらかじめ決められたレールの上を辿っていくだけの人生を強いられているという現実にぶち当たる。それからまた、人間の業の深さも感じさせられた。いろんなことを考えさせられた映画だった。


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