長いお別れ
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2005年07月12日(火)

戸惑いは心に残りため息をつくたびに色を変える。
私らしく、と言われても、その「私」がわからない。
傷付く事を恐れて、優しさはすれ違うばかり。
もうこの掌には何もないけどきっと何もない所から夢が始まる。
理由があると信じたいんだ。産まれてきた事に何か理由があると。
誰かを守る時が来たらこの両腕をいっぱいに広げて受け止めたい。
落ち込むだけ落ち込んだら笑おう。泣くんじゃなくて笑って生きよう。
どうしてもどうしても流れる涙は顔を洗ってさっぱりと拭おう。
この気持ちも明日には消えているかもしれない。
でも。先の事が解ってる人なんてどこにもいないんだ。
明日はそんなに酷い日にはならないと信じていなければ生きていけない。
私の決心なんて脆いものだから明日には指先から解けていくものかもしれない。
それでも腰がひけててみっともなくても前を向く事ができればいいと思う。


2005年07月09日(土)

夜中ふっと目が覚めてわけもなく泣く。
もう何年、そんなことを続けてきただろう。
うんと幼い頃から、夜中に起きずに朝を迎えた事がない。
必ず目がさめる。そして深々とため息をつく。
心がざらついている。埃まみれで乾いている。
このままどんどん枯れていって終いには風にさらわれるのもいいかもしれない。
必死でしがみついてきた思い出から離れようと思う。
やり方はわからないしまた傷付くかもしれないけれど、もう終わらせなければ。
何を終わらせるのか自分でもわかっていないけれど、もう疲れた。
それでも何故生きようとするのだろう。
約束したから?いつか会いましょうと約束した。
守れると思ったから約束した。守りたいから約束した。
それだけでも生きていく意味にしてはいけないだろうか。


2005年07月06日(水)

秘密があるから友達の誘いに応じるのも辛い。
そこでは私はどこにでもいる幸せな女性でいなければならない。
最初に打ち明けられなかった自分が悪い。
でも気軽に言える事なんかひとつもなかった。
メールを出さなくなって電話にもでなくなれば、きっとすぐに忘れられる。
そんな関係。それでも友達には違いない。日曜日に会う約束をした。
「見捨てないで」
毎日毎日それだけを思って生きてる。でもそんなこと言えやしない。
誰かのせいにしてはいけない。自分で選びとってこの場所にいるのだから。
生きる意味だとか産まれた意味だとかどっちも納得いく答えは教えてもらえない。
どこで間違ったのか、なんでこんな人生なのか。
明日どんな事が起こるか、それさえも楽しめない。
流れ続ける時間の隅っこで膝を抱えて涙堪えてる。
一人で抱え込めなくなったらどうしたらいいんだろう。
持て余した悲しみをどこに捨てればいいんだろう。


志乃 |MAIL

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