十夜一夜...Marizo

 

 

安心という名の敵 - 2010年03月26日(金)

日頃から「究極の人生楽観論者」なものですから
過去も現在も未来も私は私の人生に味方ばっかりと
信じてやまないわけですが、ここ最近なぜか
「安心」という名の敵と戦っています。


おそらく、皆様の中にも多かれ少なかれあると思うのですが
例えて言うならダイエットの為の器具を買っただけで
なんだか痩せた気分になって結局一度も使わないとか。
例えて言うならダイエットのトレーニングDVDを見ただけで
なんだか身体を動かした気分になって終わってしまうとか。
例えて言うならダイエットサプリメントを飲んでいるので
全然大丈夫と安心して大食い選手権に出場するとか。


「安心」という名の敵は非常にずる賢くて抜け目がないので
こちらがふっと気を抜いた瞬間に忍び寄ってくるわけです。



先日も会社の歓送迎会で大量に(三時間飲み放題)飲酒したため
帰宅途中で「ヘパリーゼ」を購入しました。




私はウコンが体質に合わないようで
この「ヘパリーゼ」が頼みの綱なのです。
だいたい瓶に張られているシールがピンクの肝臓です。
いかにも効きそうです。間違いなく効きそうです。



そうして帰宅した部屋でなぜかヘパリーゼではなく
キリンの氷結果汁の500ml缶を飲み干して寝てしまうって
いったいどういう了見だろうと翌朝トイレの前で
正座して考えるわけです。
「安心のやつめ・・・」と。



安心という名の敵と戦う日々。
なかなか勝てそうにない。
っつーか、けっこう連敗中。
Marizo




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頭の中身が漏れ出る日々 - 2010年03月18日(木)

飲み仲間であり応援している北大路公子先生の
新刊本が出ました!!
サンデー毎日で連載していたエッセイを
一冊にまとめたものです。







   ↑クリックするとamazonへ飛びます




えーっと、ちなみに私はP130の「Mちゃん」として
姉はP150の「知り合いの看護師さん」として登場しています。グフ♪



立ち読みしないで本屋で買ってね(笑)




純文学でもミステリーでもファンタジーでもないけれど
これだけ他人の心をなごませることが出来るのは
北大路公子先生のエッセイだけだと思う。



特に「ああ、まだ私の方がまともかも」っていう方向で。
Marizo


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窮鼠、猫を噛む - 2010年03月17日(水)

三月のこの時期ですから
ごたぶんに漏れず、わが会社も人事異動の噂が
チラホラと舞っている。

どうやら、うちの支店のナンバー2が飛ばされるらしい。

理由はいまどきの「パワーハラスメント」



ナンバー2と同じ時期に転勤してきた
営業マンが人事部に直訴したとのこと。


直接、営業マン本人から聞いたわけではないが
「さもありなん」と納得。


仕事ができる、できないにかかわらず
正社員で雇ったからにはよっぽどの事がないかぎり
解雇を言い渡すことは出来ないのは世の常識。

「営業」という職種で働かさせている以上
かの営業マンの数字が出来なければ
誰かがそれを補うべきだし
そのために(というわけではないが)
管理職がいるわけだから。



些細なミスやお客様からのクレームをたてに
ナンバー2はかの営業マンの前で彼の自宅へ電話。
何も知らない奥さんへ

「お宅のご主人、どうしようもありません
 早退させますから今後の相談をしてください」

と言ったのだ。


会社の電話は今、すべて全録音。


ま、録音を人事部が聞いたかどうかは知らないけれど
歴然たる証拠はその場にいた社員が見聞きしているわけで。


もちろん、かの営業マンにまったく非がないとは
私も言わないけれど、奥さんと子供を養う人間の
仕事を奪う権利はもちろんナンバー2にはない。
当たり前だがその資質もない。


かの営業マンは多少問題ありの社員というレッテルから
ワンランクもツーランクもレベルアップするので
今後の会社内での評価は地べたを這うものだろうとしても
本人が昇進も評価も望んでいなければそれは問題ではないだろう。

ちなみにナンバー2への同情の声は
これっぱかりも聞こえてきません。
もちろん私の中にもその余地はまったくないし。


今まではよく冗談で「それってパワハラですっ!」とか
軽く言っていたけれどこれからはあまり使わないようにしないとな。
みんなビビりまくって大変だもんね。
Marizo




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無事だったから笑える話 - 2010年03月05日(金)

先週、久々にお誘いいただいて(恐らく二年ぶりぐらい)
以前お世話になっていたバイク屋さん繋がりの方々との飲み会。
みんな、相変わらずガラ悪く不良だった(笑)


安い会費だったのに、とても美味しいお刺身に
飲み放題だったのでみんなニコニコとしていた。
そんな中、今回幹事役をかってでた田山さん(仮名)が
明るい声で「近況報告しまーす」と言い出した。



田山さん(仮名)は180cmを超えるスラっとした痩躯を
ある一部のバイク乗り御用達の「バトルスーツ」という
真っ黒なプロテクター付き革ジャン、革パンツに身を包み
大きくてスピードが出るバイクを乗りこなす人だ。


その田山さん(仮名)の報告は、なんと昨年8月に
夜走りで右直事故(バイクが直進、対向車が右折)を
起こしたと言うものだった。


バイクのライトは小さいので対向車にしてみると
まだまだ遠い、右折しても十分間に合うと思って
交差点に進入してきたらしい。

70〜80キロの速度で走行していた田山さん(仮名)は
急ブレーキをかけるも止まれずに車の横っぱらに激突し
その衝撃で前方十メートル以上も飛ばされ転倒したまま
数メートル、アスファルトの上を滑ったとのこと。


その衝撃はバイクが全損壊状態で、バイクを見た人の
ほとんどが「乗っていた人は駄目だっただろうね」と言うほど
酷いものだったそうだ。




しかし



しかし




さすが、田山さん(仮名)







いや、さすがバトルスーツを着た田山さん(仮名)




なんと、かすり傷一つ負わず!!







事故のショックで車の中で固まってしまっている
運転手さんに窓ガラスをコンコンと叩き
自分の無事を知らせ、律儀にも警察、消防(事故直前に
ガソリンを満タンにしていたため)を
みずからの携帯電話で呼んだのだった。



駆けつけた警察官も消防署員も、グチャグチャのバイクに
乗っていたのがまさか田山さん(仮名)だとは思わずに
現場で事故の状況を説明する彼に「友達は?」
「友達はもう救急車で搬送されたの?」と
友達、友達と連呼していたそうだ。



当事者の田山さん(仮名)は体の異常がないので
警察と消防は呼んだけれど救急車は呼んでいなかった。
事故直後というのは、体内アドレナリンが大量発生しており
多少の怪我や打撲の痛みを感じないことがよくあるという。

警察や、消防の方たちは「ええぇっ!救急車呼んでないの?」と驚き
すぐさま呼ばれ病院へ運ばれたんだって。


確かに事故の状況からすると、大概は両足と恥骨骨折の
パターンであり、もちろん下手をすれば命にかかわるような事故だ。
無事だったのはひとえに田山さん(仮名)の身体能力の
高さだろうと思うが、バトルスーツという「鎧」の存在も
大きかったように思う。
警察官に「バトルスーツ着てて良かったね」と言われるぐらいに。


田山さん(仮名)は事故相手の希望もあり保険を使わず
希望の示談金額を受け取れたので
さっそく今年のニューマシンをどうしようかと
とても楽しそうに悩んでいた。


「ハーレーもいいんだけど・・・」と
なんだかまだまだスピードの出るバイクに
未練たっぷりのようだった。



グチャグチャになってしまった田山さん(仮名)のバイクは
一時期、某オートランドの店頭に飾られ、保険加入の
キャンペーンに一役かったという話。


こうして笑い話になって本当に良かった。


久々にバイクの話で盛り上がって、楽しくって
飲み放題だったし、ルービーガバガバ飲んでたら
あっという間にクルクルパーになったので
二時間ほどでお先に失礼したんだけれど、お店の前から
タクシーに乗り込む私に向かって
みんなで万歳三唱って、なんの嫌がらせかしら。
まったくもー。
Marizo


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