カタルシス
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2003年11月30日(日)  屍の王 

朝から嫌なニュースを聞いた
イラク中部のティクルート地区で2人の邦人外交官が殺害されたという
詳しい情報のないままに感じた一番の不安は

…狙われた? という憶測だった

だってタイミング的には日本に対する威嚇 もっと過激な解釈をすれば宣戦布告にも取れる事件だ 聞けば犠牲になった2人は情勢好転のため特に精力的に活動をしていた現地邦人の要とも言える若手の人材だったというじゃないか 彼ら自身がターゲットであった可能性はあまり感じないが “日本人”がと言われたら 必要ないくらいしっくりくるから後味が悪い

ニュースではまだ強盗によるものかテロによるものか犯人像は特定できていないとの報道がされているが 物盗りだろうがテロリストだろうが 利己的に人を殺す者に何の違いがあるのだろう 白昼堂々の殺人がまかり通ってしまうこと自体の異常さには 敢えて目を向けぬつもりなのか
夕方になって大臣達のコメントを耳にしたが どれもこれも耳障りなだけで辟易するばかりだった

「今テロに屈する訳にはいきません」
いつなら良いんだ? どんな訳ならいくんだ?


「より慎重に安全を確保して」
いくら慎重にしてみたところで“安全”の“確保”なんて できる訳がないと思うのだが…
このセリフがまやかしであるならば これほど人を馬鹿にしたことはないし 本気で言っているとしたら正真正銘の無能だ

もう何も喋るな

犠牲者の身内の中にも「名誉と思えと言いました」という男性がいたが 何とも日本的な言いぐさだなぁと呆れ半分に憐れんでしまう
本気にしろ立て前にしろ そのために大切な人を失った誰かを思えば 名誉なんてクソ食らえだ
そんなもので腹が膨れる連中だけで言っててくれ

テロ対策がどうだとか 対外政策の展望だとかをしのごの言う前に 某国暴君の暴挙を諭そうという君子はどこにも在りはしないのか 誰か「統治」の正しい意味を教えてやれ

このままじゃ泥沼の底は ますます澱み濁ってく
誰かが猫の首に鈴をつけなくちゃ

そんなままでも“安全”を“確保”できたってんなら
アンタら自身がその足並みを揃えて いの一番に沼地を渡って見せてくれよ



骨くらいは拾ってもらえるかも知れないぞ



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そしてこんな日に『バイオ・ハザード』を見ている あたし
ある意味屍が主役の話よね
こんなウィルスがあったら怖いなぁ
イラクに蔓延させたら今ごろ大騒ぎ…

ああ不謹慎(黙)

『屍の王』1998年/牧野修


2003年11月29日(土)  秋雨 

朝から雨 ざーざーとまぁ景気よく降っている こんな状態のうちは外へ出たくないなぁ

それでも昨日の情報でTSUTAYAが旧作レンタル\100の日だったから 夕方からは妹と出かけることになっていたので 早いとこ止んでくれないものかと 日中はTVを見たりHP作成を進めたりして過ごしていた

実は今日は町田でBahaha Orchestra とボブバンド(時々言ってるラテン系?お笑い系?バンド)新宿でグルタミンのライブがあって かぶっているのが解った時点で「出番は何時ですか?!」と両方に尋いていたのだけれど 片方は20:45 片方は20:30と時間までもかぶりやがりまして!(悩)
迷った結果グルタミンを選ぶことにした ごめんBahaha今年最後のライブと解っていたけど 新曲があるって聞いていたけど 町田は遠いのだ!(涙)

そんな訳で新宿TSUTAYAに行くんだったらついでにライブも行ってみませんか?と妹を誘ってみたら 存外あっさり承諾してくれたので 夕方家を出てTSUTAYA→食事→ライブってなコースを辿ることに決定☆

この土日限定でレンタル100円というのは確か去年にもやっていたサービスで 11月の最終土日を使ってのイベント?なんだと思う 事前に借りたいものリストを作ってサクサクと棚から目的のブツを篭に放っていったらあっという間に10本集まった レンタルの期限は1週間だからこの辺が限界だろうな(^^;)

ビデオ9本とDVD1枚の大荷物を2つに分けて持ち 新宿の地下道を駆使してなるたけ外を歩かないで良いように移動をする 夕飯に何を食べるかで考えたのが朝のTVで紹介されていた讃岐うどんの店だった 『王様のブランチ』で麺やトッピング等を自分の好みでセレクトできる店を紹介していて それが新宿の割合行きやすい場所にあるというので少々興味が湧いたのだった でもね TVで紹介されたばっかりだから いくら雨だとはいえそれなりの混雑はしているだろうな との覚悟もあった

実際店の前に来てみたら予想通りの混雑で うーんどうする?ってな微妙な具合 晴れていたらもっとスゴイ状態に違いなかったが かといってチンタラ並ぶのも億劫な気がした 取りあえず店の場所は解ったのでまた今度でも良いや という判断により並ぶのをやめてライブハウスに向かいながら店を探すことにする

そのまま大久保駅の方まで歩いてみたが これといって魅かれる店がなく2人でガックリ肩を落とす 大久保界隈ならば韓国料理の店があるかもと期待していたアテが外れてしまった 韓国屋だったら大久保よりも新大久保の方が良かったのかなぁ…(溜息) 変に時間を使ってしまったのでこれ以上の探索は危険と思い 来た道を少し戻り目星の候補にしていた蕎麦屋で折り合いをつけることにした


今日の会場はCLUB Doctorというライブハウス 今年の1月にやっぱりグルタミンのライブで初めて訪れたハコだったが その時はHPからプリントアウトした地図がひどいウソっぱち地図で会場探しに難儀した覚えがあり(真冬なのに汗かくほど歩き回った) 今回初めて会場に行くというネット環境のない友人2人に地図を頼まれたとき「あの地図じゃ絶対辿り着けん!」と思い もし案内図があのままだったら私が描いた方がまだマシだろうと 心配しながら再度ライブハウスのHPを確認したら 一新された略地図がUPされていたので「あ これだったら解りそう…」と一安心し 念のため自分が思いだせる目印を書き加えて友人にFAXしておいた
会場に着いたら2人とも無事に着いていたので気掛かりが消える

グルタミン本日のSEがゴット・ファーザーの『愛のテーマ』で少々ウケ(笑)
映画好きのボーカル豪さんが何かしらの映画音楽をSEにしていると知っているので 毎回「今日は何だろう?」と楽しみにしているのだが最近ネタに尽きてきたらしいことをボヤき始めていた 毎回変えたりしないで固定のSEにすれば良いのにと ちょっとだけ思ったが敢えて言わないでいる(苦笑)
今日の新曲は『秋雨』だって 今日の天気にピッタリなタイトルだけど詞の内容はもっと日常的な雰囲気だった 「夕べから何も食べてないな」「冷蔵庫を開けたら卵しかない」「オムレツは面倒だけど目玉焼きには飽きた」とか「映画俳優の名前が思い出せない」とか言ってたかな?
何か豪さんの“リアル”を感じた

CLUB Doctorは少々音質が悪いのであまり好きなハコではないんだけど 知り合いバンド「ザ・レストラン・ギャング」が主催のイベントライブだったので文句を言うわけにもいかない 丁度グルタミンの後がトリのレスギャンだったのでついでのつもりで演奏を聴いてきたのだけれど 音のバランスが悪いのかヴォーカルが弱くてちょっと残念な感じだった ボーカルといえばレスギャンのボーカルさんはグルタミンのライブによくお客さんとして来ているのをよく見かけていた人で 柔和な雰囲気の大人しい印象を受けるお兄さんだったのだが ステージに立って歌っている姿は普段の様子から想像もつかないようなテンションの高さで ギャップに戸惑う自分を自覚した(苦笑) まさに別人だー

土曜日だったので打ち上げに参加しても良かったけれど イマイチそんな気分になれなかったし妹連れだったこともあって 終演後はサクサクと退散して来た 帰り際ボーカルの豪さんとベースの工藤さんとは多少の話ができたがドラムの高橋さんが見つからず挨拶を断念する あーもーカッコ良かったこと伝えたかったのになぁッ(悔)

帰りの車中眠気に襲われ 自宅に着いたら寒気に包まれた
あら?もしかしてヤバい?

ビデオを見たがっていた妹に謝って 液状葛根湯を飲んでから珍しくその日のうちに布団に入る 日頃の不摂生が祟ったかな(^^;) 明日には回復していると良いな…

『秋雨』グルタミン


2003年11月28日(金)  FRIDAY NIGHT GIG 

珍しく大忙しの一日

チラシの原稿を作りながら某ホームセンターの顧客用会報を印刷して同時進行で来月の誕生日客の抽出と差し込み印刷をして…
周りにあるプリンター4台と印刷機1台をフル活用して一日が過ぎた

何かヒマでボーっとしているより目まぐるしいくらいの方が 気分も体も調子が良いな
って誰でもそうかな(苦笑)

帰りの途中 新宿で小用を済ませて帰宅しかかったところで妹からメールが来て「明日明後日でTSUAYAレンタル100円だって!」との知らせ おおそれは素敵な♪
丁度彼女も新宿を歩いているというので合流して 明日のレンタルに備え(?)下見のつもりでTSUTAYAに寄る
借りたいものの場所と在庫を把握して 明日まだ残っていますように!と祈りつつ家路に就いた


●ロシア映画の『動くな、死ね、甦れ!』ってのが気になっていて探してみたら何と6本も用意されていて うち4本は貸出中だったので更に驚いた もしかして有名な作品なの?(汗) 残った2本が明日もありますように…
●もう一つ興味のあった『ラスト・ホリデイ』というロシア映画も通常の棚ではなく ピックアップの棚に陳列されていて意外な感じ その棚のセレクションが何というか排他的な作品(ドラッグとか猟奇とか)揃いだったので こっちは今回じゃなくても良いかな(^^;) と怖じ気づいてみたりして
●英国映画の『シャンプー台の向こうに』と『司祭』は出ている面子が有名どころだったので難なく発見 明日は即行で取りに来ないと!

いぇー!

『FRIDAY NIGHT GIG』INFIX


2003年11月26日(水)  お 世 話 に なりました 

朝 いつもと同じ道を職場に向かって歩いていると 目の端に見慣れた色彩が横切った
思わず足を止め 数歩戻ってそれ確認すると 独りほくそ笑む

私の勤め先があるビルの裏には少々年季の入った公社の社宅があり 玄関がホールのようになっている ホールと言ってもよくあるマンションのエントランスといった風情ではなくて 道路に面した壁にいきなりドアがあり そのまま直で各戸のドアがあるのもナンだし…とでも言いたそうな バスの待合室然とした空間だ

その唐突にある玄関ドアの横には 大きめのポストが据えられてあるのだが その脇にビニールの紐で吊るされた大サイズのクリップが 赤茶けたサビをこぼすのが常となっていて 初めてそれを見たときは何のためにブラ提げてあるのか謎めいたものを感じたものだったが
何の事はない
ポストが大きくて深いため 小型の郵送物が取り出しにくいらしく 新聞・雑誌の類以外はこのクリップに挟んで行ってくれ という意味合いのモノだったようだ

謎が解けてからは 別段そのクリップを気にすることもなく毎日前を素通りしていたのだが 今朝はその前を過ぎた瞬間に私の体が無意識のうちに反応を示した

「…ん?」

ポストの横に垂らされたクリップが たった1枚だけハガキをくわえて 風にユラユラ揺らめいている
近づいて見てから ちょっと自分に驚いた
何故ならそれが

D'URBANのブランドDM だったからだ

つまり私の目は 小さなノーマンの写真を目ざとく見つけて瞬時に足を止め 数歩戻ってまで確認をさせたと そういうことになる しかも朝職場へ向かう途中に
付け加えるならば 毎朝分刻みで動いているので特別時間に余裕がある訳ではない というかむしろギリギリなので我に返った途端 慌てて走り出す羽目になった

何とか遅れずにオフィスに着きホッとしたところで 先ほどの出会いを思い出しニヤリと口の端を上げる
朝から良いモン見つけたわ(笑)




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ちょっと別の話になりますが うちの会社の業種は「経営コンサル」となっておりまして
今 某大手百貨店のコンサル相談を頂いている最中なのですが 販促ツールの提案をするのに DM(ダイレクトメール)見本とか何だとかを 作っていくのがワタクシの仕事でございます

制作にあたり参考までにと今までお店で発送していたDMを数点お預かりしたのですが この百貨店さん どの店舗にもD'URBANが入ってございます(笑) 全国展開の有名百貨店です(解る人にはもう解るヒント/苦笑)

預かった見本の中にはやっぱりD'URBANのDMもあったのですが ブランド指定のDMではなく店舗単位で作っている手作りDMなのですよ どう見ても「キミ社員でしょ?」ってな男性がスーツを着て椅子に腰掛ける写真が載っているのですが これがまた微妙な写真でして

撮影した時の露光具合が良くなかったのか はたまた社内のプリンターで出力している所為なのか スーツが真っ黒につぶれて何だか解らない状態に写っています モデル?さんの顔がやたらとハッキリくっきりしているのが また哀愁を誘うというか…(苦笑)

モデルがブランドキャラクターのノーマンじゃない時点で 顔に比重をおくのは間違っているんですが それでもスーツが栄えているならば100歩譲ろうと思えるものの 肝心要のスーツがツブれてるのでは 更にそれ以前の問題な訳でして
思わず「せっかくダーバンなのに…」と呟いたら 近くにいた社員さんまでが「それ笑えるよね!」と眉を下げる始末 確かにこれはコンサルの必要があるやも知れません…

ちょっとフォローを入れておくなら ブランドから提供される指定のDMには限りがあると思われるので その枚数以上にDM発送がしたければ自社で作成するのも仕方のない事実です
つまり自社制作しているということは より多くのお客様に宛ててお知らせを出そうという姿勢の現われでもある訳で 決して悪いことではないのですが ブランドのイメージってものをもうちょっとね 考えて欲しかったかなと 不肖ながらに思ったものでございます(苦笑)

今朝見たのはちゃんとしたブランドDMでした
ちなみに発送はI丹からで住所は万年筆の手書き(個人名やメッセージ欄までは見てません/一応) 多分上位客数名に限定された発送かと思われます

何にしたって 手作りとノーマンとじゃ見栄えが違いますよねぇ (^^;)


■更にオマケ■
預かっている資料の中に 去年の秋に都内某所の本店で行われたフェアのDMがあり 催事の部分に『ヘレナvアラーキー写真展』という記載を発見しました 間違いなくあのヘレナですね
そしてまたどこの店だか解ってしまう どデカいヒントとなっているのでした(爆)

『お世話になりました』ザ・スパイダース


2003年11月25日(火)  氷川清話 

あると思っていたモノが見つからない

それは何か?
それは「肖像画」

探しているのは徳川家茂の肖像画だった
彼の肖像画は見たことがあるだけでも5種類はあって そのうち3点は自宅に保管している書籍か書類のいずれかで所有しているものとばかり思っていたのだが
1点はフルカラーで 1点はモノクロで見つけたのに 最後のもう1点がないのだ

勝海舟が家茂の死後面影を偲んで画家に描かせたという油彩の肖像画が見つかんないよー(汗)
どこにいった? どこへやった?!

何年か前に江戸博でやってた『勝海舟展』の図録にフルカラーで収録されていたと思ったけれど その図録がない …ってか私ちゃんと買ったんだっけ?
そんな根本的な記憶までおかしくなってくる始末

別になくて困るものではないんだけど あると思っていたものが見つからないという心地悪さに ザワザワとした気持ちが収まらない

ちっくしょー 久々に図書館行くか…

だってHPに上げられるだけ上げたいんだもん
家茂の情報(涙)

『氷川清話』勝海舟


2003年11月24日(月)  気高く咲いて 美しく散る 

何となくつけたTVでフィギュアスケートのダイジェストをやっていた

嫌いではないのでそのまま見続けて
本田武史は体つきがしっかりしてきて4回転の成功率は上がったのだろうかとか 顔はどんどんヤバくなっている気がするなとか
田村岳斗はどこ行っちゃったんだろうとか
村主章枝の体型は日本人にしてはフィギュア向きの見栄えがするなとか
カナダのジェフリー・バトルはカッコイイとか
フランスのブライアン・ユベールは可愛いとか
ロシアのプルシェンコはスゴイの解るけどイマイチ面白くないとか

自分勝手な感想を思い散らしていたら
ロシアのアレクセイ・ヤグディンが登場した

今やすっかり大人となりフィギュア界に君臨する貴公子ヤグディンを 初めて見たのは確か長野五輪の年 彼はまだ18〜9かそこらの若者で“次世代を担う期待の星”なんて言われ方をしていた その時のロシアと言ったらイリヤ・クーリックの独壇場で 貴公子の称号はまだヤグディンの身に纏われてはいない

当時は先達の気迫に圧されでもしていたのか「寝起きのような顔(私的感想)」という印象を受けていたヤグディンも その次に見たときには見違えるような凛々しい青年になっていて 演技も存在感も堂々とした見事な“貴公子”ぶりに ド肝を抜かされたという記憶が新しかったのだが リンクに現われた彼はおもむろに

アマチュア引退の挨拶&演技を始めた

え!ヤグディン引退すんの?! と小さなショックを受ける私

年齢を考えれば驚くようなことでもないのだが スポーツ選手の寿命の短さにはその都度イヤな衝撃を受けるものだ

フィギュアスケートはどうも20歳くらいで開花すれば良い方で 引退は往々にして25〜6が常らしい 厳しい修練を重ねて来た日々を考えればスポットを浴びられる期間は呆気ないほどに短い

長野五輪の後ほどなくしてアマチュアを引退したフランスのフィリップ・キャンデロロも確か当時26歳で「頑張った方」という言われ方をしていたし 女子ではロシアのマリア・ブッテルスカヤが28歳まで大会に出ていたのを驚愕と感嘆のコメントで評価していた解説者のセリフが甦る

今画面の向こうで渾身の演技を披露しているヤグディンだってまだ25歳という若さだが この世界では早い引退とも言われない
25〜8なんて人生まだ先の方が長いだろうに 選手生命とは何と儚いものなのか

イリヤ・クーリックも長野以来見なくなったし 世代はどんどん交代していく ヤグディンが退いた今“ロシアの貴公子”の称号はエフゲニー・プルシェンコ辺りが継いだ形になっているのだろう(個人的には認めたくないが…/笑)

また一つの時代が終ったような気がして しんみりしてしまう
たまたまでも 彼の最後の演技が見られてラッキーだったなぁ


そして別れがもう一つ
最近唯一の楽しみ番組だった『CSI:科学捜査班』が最終回 ガーン(泣)
12/8からは『UC:アンダーカバー特殊捜査班』っつーのが始まるらしい 何だかハデな感じの番組で CSIの地味さ加減が気に入っていた我が家としては 非常に残念な番組改編なのであった



嗚呼 季節は紅葉の真っ只中だ…

『薔薇は美しく散る』鈴木宏子


2003年11月23日(日)  シザーハンズ 

午前中 集合住宅の排水管清掃が回ってくることになっていたのでどこへも行かず自宅待機
訪問予定時刻の10時を気にしながら洗濯機を回す

ラジオを聞きながら停滞していたHP作りに没頭していたら清掃員がやって来た 作業は10分足らずだったが解っていたこととはいえ他人を家の中に入れるのは緊張する 相手が男性なら尚更に 豪気な部屋の状態を見られるのに後ろめたさが残る
まぁ 他人だから気にすることもないのだろうが 作業が終るまでの僅かな時間が居辛かったのは確かだ

妹がイラストレーター(Adobe社のソフト)の使い方を教えて欲しいというので少しばかり教授する それを生業にしているのだからある程度使えて当たり前なのだが妹がエラく感嘆するのでちょっといい気になってしまった(笑) おだてられて伸びるタイプのあたし(叱られると潰れるタイプとも言う)

その礼にと 昼は妹がサクっとパスタを茹でてくれた 私といえば何も手伝わずに自分の作業を再開し「できたよー」の声で食卓につく なーんか贅沢なひとときv バジルソースが美味でした御馳走様

友人と映画を観る約束をしていた妹が出かけた後 しばらくHP制作作業を続けていたが 突然思い立って髪の毛を切りに出かけた
ここ8年くらいずっとショートにしていたのを最近少しだけ伸ばしている と言っても前髪のみで後ろは相変わらず「可能な限り短く!」という注文を出し続けているのだが…(^^;)

前側の髪を伸ばし始めて1年くらい? やっと側面の髪が耳にかけられるようになってきた が 前髪も同じ長さなので少々ウザい 横の髪は耳に止められても前髪はあと一歩というところで長さが足りないから 目の前にバサバサと落ちてくる ブローやワックス類で抑えた程度では長い時間持ち堪えないので 家にいるときはバンドで止めたりしているが いい加減鬱陶しく思っていたのが限界にきたという訳だ 思い立ったが吉日とばかり近所の美容院へ自転車を走らせる

妹が帰って来た頃には 元通り机の上でパソコン作業をしていたので
「ずっと家にいたの?」と尋ねられた
「髪切りに行った」と応える私の頭には 昼間と同じヘアバンド

「見せてよー」とバンドを外されたので わしゃわしゃと髪をかき混ぜてついたクセを直して見せると
「ああ本当だ短くなってる!」の声 前髪を切ってきたのだ

「なんかさーオバさん臭くない?」と聞いてみたら
「いや むしろ若返った」と言われた

「それはガキっぽくなったと いうことかね」
-間-
「お茶でも入れますか!」


…そうなんだな? 妹よ



今さら悔やんだところで切ってしまったものは仕方がない
紅茶でも飲んで忘れてしまおう

「ホントに可愛いってば」
「はいはい どうもありがとさん(苦笑)」

『シザーハンズ』1990年/アメリカ


2003年11月22日(土)  アシンメトリー 

20%OFFのDVDを立替購入したり e+でチケットを代理で申し込んだりしていた友人と会う約束をしていたので もう一人友人を誘って来年の初め辺りに計画している「香港旅行のプランを練る会」にしてしまうことにした
よって11:00am 新宿TSUTAYAの前に3人で待ちあわせ

辛いもの好きな2人に合わせて辛いもの屋を探しながら移動し とあるタイ料理屋に落ち着く お昼を注文しつつ旅行パンフレットに目を通していった
まだ若干時期が早かったようで もらってきた案内の半数は2004年1月までのものだった 我々の予定としては2月を狙いたいので 次の案内が出回る時期を見計らって再度集まることになりそうだが それでも日程の目星と予算の概算くらいはつけられる 段々計画が現実味を帯びてくるのが楽しい

店が混できたので近くの喫茶店に場所を変えて 紅茶とお菓子をデザート代わりにしながら 香港話や身の上話やハマりもの話に むやみな華を咲かせて盛り上がった

友人の一人が「今夜の夜行で京都に行く」というので京都の話題にも会話は展開を見せ 午後4時になる頃を見計らって解散 京都行きの友人とはそこで別れ 残った友人とTSUTAYAへ向かう
話題の中でお互いおすすめの映画や 見つからないノーマン作品・ショーン作品のことに触れたので 丁度良いから覗いていこうという思惑の結果だった

私は『ニューイ・ヤーズ・デイ』と『パパってなに?』『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を薦め 友人は『シャンプー台の向こうに』と『プリシラ』を薦めてきた お互い挙げられた作品に興味津々だ
それからレンタルのフロアを行ったり来たりしながら 地元の店にはない作品に感嘆の声を上げる友人に添って周ったり 下階の中古DVDのコーナーで『リスキー・ブライド〜』が2本もあることに驚いたりと ダラダラしていたら6時になってしまう
全くビデオ・CD屋と本屋は 入ると時間を忘れるからイカン…

最後に洋楽好きの友人が「R.E.M」のPV集をチェックして帰りたいと言い出したので 地階の洋楽セルコーナーへ寄ったら どこを探してもなかったお目当てのPV集を発見し即買い(早ッ!)
ノーマンがPVに参加している曲が収録されたDVDだ

彼女は以前このアーティストにハマっていた時期があるので PVにノーマンが出ていると知った時から「絶対に買う!!」と心に決めていたようで
先日も「Radiohead」のPV集を買ってしまったという強者だ
いやはや そんなにハマってくれて嬉しい限りヨ むふv

JRの改札まで彼女を送り 自分は私鉄の駅までそぞろ歩く


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家に帰ると妹がTVを見ていて それが映画裏話?の特集みたいだったので 一緒になって見入ってしまう スピルバーグって『ジョーズ』撮った時26歳だったのか… ふ〜ん…(汗)

その番組のことを先程まで一緒だった映画好きの友人にメールで知らせたら すぐに返信が来て「教えてくれてありがとう」の後に「R.E.Mノーマン出てましたレディへより全然ちゃんと写ってます」と添えられていた

ほほ〜う!

返したメールで借出希望の旨を伝えたら快くOKを頂いた♪ いや〜ん楽しみ〜vv

そのまま『アド街ック天国』まで見てたら 清澄白川BEST30の中に市民スポーツセンター?だか何かが入って そこでテコンドーを教えている様子が映された

?!!

師範の姿を見て思わず大声を上げる私
「スイルーッ?!」

以前ハマっていたお気に入りの蹴拳道選手「黄秀一(ファン・スイル)」 その人だったのだ!

ぎゃー 久々に見た!
選手じゃなくなって本部道場で師範してるとばかり思っていたから こんなところで姿を目にするなんて思いもよらなかったサー ビックリしたサー
結果的に選手として最後の試合になるハズだった大会をわざわざ見に行ったにも関わらず 彼は足の故障を理由に棄権していて その勇姿は見られず終いで… そんなホロ苦い思いでをもらった相手が 元気に跳び蹴りかまして何重にも重ねた板を簡単に割っているのを見たら 乾いた笑いが漏れてしまった

元気にやってるのねスイル


…想い出をありがとう(涙)・。+*

『アシンメトリー』スガシカオ


2003年11月21日(金)  エネルギィ 

VESSEのライブに行って来た
9月の下旬に行ったきりだったんで2ヶ月ぶり? 彼らはその間も精力的に活動を続けていたんだけど 私の都合が合わなくて行けない日が続いちゃっていて 久々にデスクにチケットをお願いしたら
「久しぶりですね」ってスタッフの女の子(元一般ファン)に言われてしまった(^^;)

下北沢 CLUB Que でVESSEプレゼンツのイベントライブだったんだけど 仕事が立て込んでいてトリの彼らに間に合うのが精一杯 慌てて場内に入ったものの 顔見知りが2人しかいなくてちょっと焦った
お客さんの人数はそれなりなのにVESSEファンが少なくない?(汗)
その所為なのか それとも会場の空調の所為なのか 今一つ温度が上がらぬままステージの口火が切られた

G.ナヲッキーさん 髪が黒くなった
Vo.じゅんさん 髪型が変わってた
Dr.タケひさん 超スリムになった
B.セキドさんは あんまり変化なし
ちょっと行ってなかった間に知らない曲が増えてて おおお?と思う

ドラムのタケひさんが とってもスリムになっててびっくりした いつも目深にかぶっている帽子も今日はなく 顔がハッキリ見えて新鮮… というか益々いのっち(v6 井ノ原快彦)に似てきた!
前のようにじゅんさんのMCに合いの手の奇声を発することもなくて 何だか大人しくなっちゃったようで もの足りない感が残った ベース・セキド&ドラム・タケひのコンビが好きな私としては ほんのりと寂しい感じ
スリムになったのは良いんだけれど 元気なく見えるのは気の所為ですか? じゅんさんの声もPAのバランスが悪かったのか 聞こえなくなる瞬間がしょっちゅうあって気になったし
あうん…

久々に行ったのに不完全燃〜焼〜 な夜になってしまったわ

本当のVESSEはこんなもんじゃない!断じてない 間違いない!!(by 長井秀和)

『ロックが大好き』VESSE


2003年11月20日(木)  この声が聞こえますか 

昨日新星堂で予約した千綿ヒデノリのニューミニアルバムを引き取りに行った
ついでに買いそびれていたコブクロ.のシングル2枚とニューアルバムも一緒にレジに運んだら7000円
CDでこんなに一気に出費すんのって久し振りだなぁ…

千綿氏のミニアルバムは新星堂特典で「スペシャルライブに抽選でご招待」ってのと 「先着でオリジナルうちわプレゼント」というのがあって 発売日前日に引き取りに行った私には 両方の特典がちゃんとついて来た訳で
CDを4枚入れた紙袋から「うちわ」の柄がにゅ!っと飛び出た状態で店員に荷物を手渡されて 帰りの道すがら

なんでこの時期に「うちわ」なんだ千綿さん…(黙)

と独りごちていたのは ここだけの話

自宅に戻って早速聴いてみたものの 前回のアルバム『キセキ』で受けた衝撃には遠く及ばない感覚に あれれ?と首を捻る
丁寧に作られているのは解るし 音だって悪くないし 楽曲も嫌いじゃないのに 物足りなく感じるのはどうしてだろう?

前回が良過ぎたために期待が過ぎたのかしら?
それとも自分の耳か 彼の音楽が変ったのかしら??

いやいや 後者だったらこないだのライブにも違和感を感じるハズだから 多分そうじゃないんだ
じゃあ期待のし過ぎだったのかなぁ… なんかちょっとガッカリ

でもスペシャルライブには当たりたいので健気に応募ハガキの記入欄を埋めて 明日の朝イチで集荷されるようにと 雨の中近所のポストまで向かうのだった

♪Singing in the rain



耳に聞こえてはいても
心にまで届くような声なんて
そうそう出会えるものではなくて

稀に届いてしまったときなどは
衝撃に慣れていない分の痛みを伴って
身体に刺さる感覚で訪れる

どんな感覚よりも痛烈に
呼吸をも止めてしまうほどの

鋭さをもって


『この声が聞こえますか』千綿ヒデノリ


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劇団☆新感線のチケットがやっと取れた S席が2席

S席と言っても1階の後ろの方なので サンシャイン劇場の構造を考えれば2階の後方よりも見晴らしが悪そうな上 A席の2階よりも価格が上なのだから失笑も否めないというもの…
ああ でも取れただけでも幸運と思わなければバチが当たるのか?

例えそれが 2/14・19:00〜の回 だとしても




土日の席が連席で空いてるなんて理由は 大抵そんなもんだよな…


2003年11月19日(水)  小さな泥棒 

『パパってなに?』というロシア映画を観ました
2000年の秋に日本でも公開された映画です

原題は『Bop』 英題だと『The Thief』 その意味は

「泥棒」

直訳すると全然『パパってなに?』って感じじゃなくなるんですけどね(^^;) 内容を見れば視点を変えてつけた邦題なんだと思えなくもない

『泥棒』というタイトルにはちょっと直接的過ぎてどうなんだろ?と思う部分が大きいのですが 物語の全体を考えると これで良いのかな これが良かったのかも知れないな とも思えてきて
逆に邦題がこぢんまりとした狭世界の名に見えてきました 監督だって大切な作品にむやみやたらな命名はしないでしょうから これはこの原題に込められた意味を知るべきなんだろうと思います

主人公は6歳の少年サーニャ 父親が戦争で死んだ後に生まれたので父という存在を知りません 若く美しい母親に連れられて 戦後の荒れた土地から土地へと旅を続けていく中で 一人の男と出会います…

その「男」が何者なのか
何かに成りえるのか

物語は成長したサーニャが自分の体験回顧を語る形で進んでいきますが
語りは声のみで 映像はずっと6歳のサーニャを追っています

これ以上書くとネタバレになりそうなので 続きは語らないでおきましょう
機会があったらで良いので 観てみて欲しいと思う映画でした
『ニュー・イヤーズ・デイ』と並ぶおススメ度!

おすすめ点は1から10まで サーニャ です
サーニャが可愛い とにかく可愛い! そして何気に演技派です!!!
6歳のサーニャ独壇場 といった映像展開でした

いや 母親役も 男役も 見事な俳優さんなんですけどね… 男の子がとにかく良くて 気が付けば口から出るのは「かわいい〜…」の一言 子供ってだけである種卑怯とも思える映画界のセオリーですが ちょっとこれは一見の価値ありな子役でした ぜひぜひ機会があったらお試し下さい

サーニャは最後 12歳の姿で物語を締めくくるのですが この12歳の子も綺麗な子でビックリしました 6歳のあの子が育ったらあの顔になるか?と言われたら 少々表情に陰りのある寂し気な少年になっていましたが その間の彼の身の上を考えれば ああ育つのもありかな と思えたし 顔立ち自体はお互いにそれほどの違和感はない子達だったので “少し大人になったサーニャ”として すんなり受け入れることができました

敢えて言うならちょっと端正過ぎかも知れなかったけれど(苦笑) 本当綺麗な “超”をつけてもOKなくらいの美形だったから…
そんでこの美少年(12歳サーニャ)がまた雰囲気のある子で よく喋り・よく動き・よく笑い・よく泣いた6歳サーニャと相反して 台詞が極端に少なく 目で語ってくるような表情を湛え続けている子でした 最後の方の少ししか出てこないのに強烈な印象が残りました
プラチナブロンドに薄灰の瞳 雪のような白い肌に真っ赤な唇 マジな話ロシアの美形って男女を問わず迫力あるよねー…

しかし
せっかくDVDなのにキャスト説明が 母・男・6歳サーニャの3人のみってどうなのよ?
ロシア語だからエンドロールで名前を確認しても読めないし(泣)

気になるぞ〜 2人目のサーニャ!

『小さな泥棒』1988年/フランス


2003年11月18日(火)  会えない夜を越えて 

今日は渋谷AXで千綿ヒデノリ氏のワンマンライブ
彼の生歌を聴くのは7月のワンマン以来だから 大分久し振りのことになる

チケットを手配したのが夏の真っ只中だったから 現物が届いてから「そういやもうすぐライブじゃん」なんて暢気に封を切った しかし番号を見て気分が上昇↑
2◎番!
これは最前列狙えるぞ〜♪

前回FCの説明不測で会場先行で頼んでしまったために悪い番号が来てしまったので 今回はよくよく確認した上で会場先行をやり過ごし 少し遅れて受付が始まるFC先行でちゃんと手配したのが報われたようだ
ありがたや〜ありがたや〜

せっかくのこの番号を無駄にするまいと 当日は定時きっかりに職場を飛び出さねば!と意気込んでいたら 友人に「今回座席指定だよ」と言われ 慌ててチケットを見直すと
A列2◎番
と印字されていた

A列?

…もしかして最前列ですか?

………。

嬉!!

ありがたや〜ありがたや〜 FC先行ありがたや〜(喜泣)


という訳で余裕の会場入りを果たした私は 一緒に席を取った子が到着するまで外のベンチに腰掛けて 入場のための長蛇の列を他人事のように眺めていた

程なくして友人も到着 列の最後尾が見え始めたところでようやく列に加わって入場を始める 千綿さんにしては珍しく開場が押していて30分はオーバーしていたから 開演の時間が過ぎてもなかなか客席は落ち着かない そもそもAXにイスが設置されてるのを初めて見て新鮮な違和感?を感じる
このハコ イスあったんだ…(おいおい)

席は可動式簡易固定席の前にパイプイスの席が1列作られていて その最前列が「SA列」だったらしい(スペシャルA列?/笑) 我々の持っている「A列」はその後ろの実質2列目の席になっていたが それでも充分ステージは近いし 2◎番というのがまたど真中の位置で イスに座って顔を上げたら千綿さん用のマイクが目の前にニュっと生えている
AXは舞台に高さがあるし 千綿さんは長身だしで まさに見上げる感じ(苦笑) 最前列の人たちもさほど背の高い方ではなかったので 中央に立つ千綿さんに関しては 障害物が全くない状態で見られそうだった

ドリンクを変える間もなく客電が落とされた 開場が押していた分入場後の余裕が削られたようだが 開演を心待ちにしている場内に不満の声は聞こえない その代わりに悲鳴のような歓声があちこちから上がり始めた

千綿ヒデノリ アコギを片手に一人で登場 まずはそのまま一人で1曲を歌い切った
続いてサポート G.伊藤可久氏 Key.松ヶ下宏之氏 Violin.岡村美央嬢 が加わりMCを交えて数曲演奏

今回はバンドスタイルだと聞いていたけど アコ編成のままなのか?と思い見えづらい後ろを伺ってみたら ギリギリ後ろに暗幕が来ているのが見えたので「ああ後ろにリズム隊隠れてるのか」と勝手に納得 そのまま大人しくアコ編成を楽しむ

しばらくして可久氏がギターをエレキに持ち替え EG・AG・Violin・Keyという微妙な編成で『正体』を演奏し始めたのを聴いていて

こーれーは何か嫌だなぁ リズム隊なしでバランス悪ー(苦笑)
これだったら全部アコの方が全然良いじゃ…

と思ったら後ろからドーン!と音が鳴って 天井から暗幕が落とされて 背後からのライトにビッカビカに照らされたドラムとベースの姿 そして音
ああ迫力あったねーこれは いきなりのことで驚いたというより 予想できてたのに「してやられた」感が強かった それでもやっとバランスが取れてホッとしたのが一番かな

その後はバンド編成のまま 最後まで突っ切り通し サポートドラムはカレイドスコープの児島英雄氏 ベースは髪が伸びて登場時のシルエットが鑑獅子の様だった常連サポのバラ氏

あとで聞いたらこっぢー(児島氏)は同じ頃O-WESTででライブをしていたブルームの悠二氏のところへもサポートに行くんだったそうで どうやら向こうはこっぢー待ちで終演が押してしまったらしい 同じ渋谷だからってそのハシゴはちょっと無理があったでしょうに…(苦笑)

そんなことなどつゆも知らない我々は ECに3曲応えてくれた上 オーラスで更に一人で1曲歌ってくれた千綿さんに大盛り上がりの2時間半だった
始まりが押していても ライブは長ーい でも嬉しいから許す

毎回この人のライブは「スゴイ」と思うことの連続で 人によってはその入魂の姿勢を「暑苦しい」とか「偽善的」とかいう人もいるんだけど まぁ それもまんざら解らないでもない意見だと私は思う でもそこを押しても「スゴイ」と思うことの方が多い人なんだ だからこれはあくまでも私自身の好みの話であって万人が共通に感じる気持ちではないのだけれど

あの音感の良さとか 異常なくらいの熱の込めようとか 解りやすいMCも整った容姿面容にも 俗っぽさを感じない不思議な雰囲気にも 吸引力は確実に供わっていると思う ただ一方向に強すぎるからツボらなかった人には逆の方向に力が加わっちゃうんだろうってのも 何となく解るよ(苦笑)

とにかく私は引かれた側だから あの人好きだし尊敬もしてる 何しろ綺麗だし 光っててカッコイイ

MCの時に色々告知を挟むのは毎度のことだけれど 今回驚いたのが
「AXをクリアしたので次は渋谷●●堂でも…と考えていますがその前に 以前お世話になっている思い出のハコがその真ん前にあるんですよね」
聞いた私は耳を疑った 思い浮かぶライブハウスなんて一つしかない…
あの小さいハコで何をする気さ??!

12月に『クリスマススペシャルライブ』 それが彼の答えだった
渋谷公園通り『eggman』キャパはおそらく200入るか入らないか?ってトコ
FC会員番号1つにつきチケット1枚の権利で携帯アクセス抽選だって 狭き門だが入れたらスゴイ 多分150でもパンパンだろうって場所に一体何人入れるつもりでいるんだか… 想像するとちょっとコワイな

スゴイといえば 今日のライブ終演後にはものすごい特典がついていた
普段はFC会員対象に握手会があるんだけど今回はハコがデカくて無理だってんで『抽選でFC会員5名を終演後の打ち上げにご招待』なんて とんでもない特典考えちゃったようで
こういうことすっところが「スゴイ」の一部なんだけども いちいち極端な気がするのは私だけなのかね?(^^;)
私は行っても自分がキツいだけだと思ったからエントリーすらしなかったけれど 終演後は張り出された当選者の番号に大騒ぎになっていて その後参加した5人がどうなったとかいう話は 次回の会報辺りで報告が来たりするのかな?と考えながら 友人と帰路についたのだった

そんなオマケはさておいても 会えなかった間を見事に埋めてくれたライブだった

千綿ヒデノリ31歳 明々後日の21日(金)にミニアルバムが出ます
『この声が聞こえますか』
店頭で見かけたら …手にとって微笑んであげて下さい(苦笑)


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急いで帰って『幽体離脱』を観る
これ明日が期限なんで 食事もしないでトンボ帰りして来た訳ですよ
そんで観終わったら1:30

初めは見るだけ見たら返しちゃおうと思っていたんだけど
ショーンさん出てるわ出てるわ 可愛いわ可愛いわで ちょっとアレすることにしました(笑)
30過ぎて高校生の役ができる彼には脱帽です
劇中ヒッピー風の格好をしているのを先生に咎められるシーンがあるんですが
「ビート族のような格好をして不良の典型じゃないか!」と言ってて ちょいニヤリ
ビートジェネレーションはお不良様〜(笑)

結局再度1時間40分かけて所作を終え ビデオを引き抜いたところで撃沈…
気付いたら

朝?

TVの前に突っ伏している自分に失笑。。。
えーと 取りあえずフロ入ろ…




まさに夜を越す! ←阿呆

『会えない夜を越えて』千綿ヒデノリ


2003年11月17日(月)  君ハ羅刹 

自衛隊を派遣するなら東京の中心地を標的にする
なんてアルカイダの声明を朝のニュースで知った

マジかよビンラディン

元々自衛隊派遣には大いなる疑問を感じていたけれど
「派遣するのは安全な地域なので問題はない」
「年内には一部派遣の方向で」
「イラク支援で自衛隊派遣が可能な地域はある」

マジかよ小泉大先生

だったらアンタが行って来い!


そもそも必要な戦闘なのかと 開戦の前日まで疑問が消えなかった イラク攻撃
「終戦後の被害者数が終戦以前の人数を上回りました」
「米軍だけでなく他国軍も地域民衆も無差別に標的とされています」

マジかよブッシュ ジョージJr.

ホントにアンタ何様なんじゃ
親父よりも性質が悪い




てめーら人の子じゃねーだろ


2003年11月16日(日)  PROMISED LAND 

すこぶる快晴!朝から洗濯機を回す
長らくしまい込んでいたお気に入りの綿入れ(or半纏 orどてら)を昨日丸洗いしていたので大喜びで外に干した これで今夜から愛しの綿入れちゃんに くるまることができるぞ♪

昼近くになって家族で地元の産業祭へ行った
焼鳥だの 唐揚だの 焼きそばだの 煮込みだの 菓子だの なんだのでお腹を満たす
なんてジャンクな食事だろう(苦笑)

一家踊り好きなので地元の団体が披露する ひょっとこ踊りや 阿波踊りをしばらく眺めて 14時くらいにサクっと帰宅 その後私は単独で15時頃の電車に乗り原宿へ向かった

本日は『Blue Jay Way』というライブダイニングで松ヶ下宏之氏のピアノコンサートがあるのだ…
ぶっちゃけ5月以来なので超久し振り 曲とかちゃんと解るんだろうかと 自分に不安を募らせながら会場を目指した

最近内回りの山手線に乗るときは後ろから2両目の2つ目のドア際に立つのが決まりになっている 何故かって原宿の駅でD'URBANの看板の真ん前に止まるから(笑)
今日は降りる駅が原宿だったので 電車の中から眺める時間がなかったけれど やっぱりいつものクセでそのドアに寄りかかって ニヤニヤ外を眺めてしまうのだった

『Blue Jay Way』は竹下通りを抜けて明治通りを新宿方面に少し進んだところにある 割と新し目のライブスペースだ 開場から開演までの時間を多目に取り その間食事ができるようになっている ドリンクチャージの代わりにフードチャージを取ってビュッフェ式の食事を提供してくれるのだが これがどうもどうにも具合が悪く せっかくある時間のほとんどが「列に並ぶ」で消費されてしまう

チケットの番号が遅かった私は入場にも時間がかかり 席に落ち着いて食事を取りに行けたのが16:45 プレートを手に席に戻れたのが17:10
フライヤーやチケットに「食事は開演の15分前まで」という注釈がに明記されていたのでタイムリミットを意識する気持ちはあったのだが

開場は16:00で開演が17:30 つまりリミットは17:15

5分で皿が空けられるハズもなく こうなったらスタッフが下げに来るまで時間は無視してやる!と開き直って食べることにした

結局は開場も時間が押していたので少し食事の時間を延ばしてくれたようだったが どっちにしても取りに行ってから戻って来るまでに時間がかかり過ぎるので システムの見直しをした方が良いように思った 料理は結構美味だったけどドリンクが別料金っつーのもケチくさいな と 1杯目くらいはサービスでもええんちゃう?(ビンボーくさい意見かのぅ?)

さて本題の松ヶ下くんコンサートはというと これが結構良ろしかった 歌が上達してて驚いた 今回歌曲ばかりでピアノ曲が少なかったのが残念だったけれど よく伸びる声に感心したので良しとする
あとはガットギターがもうちょっと滑らかに弾けたら素敵かな(笑)

ECに伊藤可久氏がゲストしてくれて『銀杏』 さらにベーシスト山口寛雄氏が加わって『虹』で〆

長年ブルームのサポートベーシストをしてくれていた“やま”こと山口氏がボーカリストと組んでデビューなさったそうで その名も『The Uncoloured』だって 中村一義氏の『百式』メンバーにも加わっていたし 深キョンやアユ V6やタッキー&翼なんかに楽曲提供しているコンポーザーでもある彼が とうとう表舞台に立つときが来たのかと ブルームのサポートに初めて参加したときの姿を知っている私としては感無量?といったところか

そして何よりも同年なんだよね このスゴイ彼と …私(苦笑)


気分は複雑(黙)


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帰宅後 妹を巻き込んで『ワイルド・ガンズ』を観る
ショーンさん演じる記者の名を「ザック」と覚えていたのに違う名前で出てきたから
「あれ?」と首を捻ったら
「ザックは名前で今のは苗字なんじゃないの?」と妹に突っ込まれた
そうか この名前って姓にも使えるんだった…

彼の名は マーフィー

…何か別の人物を連想するから やっぱりこの記者の名前は「ザック」にしとこう
エンドロールを確認したらちゃんと「Zack Murphy」と書いてあった
実在の人物だからかな(笑)

内容は実在した強盗の話 民衆の支持を受け英雄視されているところなんかは
紳士強盗の『プランケット&マクレーン』を彷彿とさせた
正義ってなんなんだろうねー 正しい行いってどんな行いなんだろう
彼らの正当性は見出せないにしても 相手方の探偵にも正義はないよな
敢えて持っていたのは 私怨
ああ感じ悪…

実はかなりの映画音痴であるアタクシ この作品でロブ・ロウの顔を初めて知りました
名前は知ってたんだけどねー あははー(笑)

『PROMISED LAND』The Uncoloured


2003年11月15日(土)  デンジャー デンジャー 

妹に付き合って『ELECTRIC SIX』という洋楽アーティストのライブを聴きに行った

今年の半ばくらいからラジオなんかで時々聞いていた人達だったし 妹がCDを持っていて事前知識が少しあったから そんなに抵抗なく同行を承諾したのだけれど 何しろ洋楽ライブなんて初めてだし 彼らのファン層がちょっと読めなくて 色んなことに不安を感じていたのは事実だ

場所は新宿リキッドルーム キャパシティ700〜1000ランクの古参会場だが 我々が持っているチケットは つい1週間前に手配したe+の券で634・635番 一週間前なんてギリギリなタイミングで買ったのに この番号で良いのか???(汗)
客の入り具合も全くの未知数だよ…

そんな訳だったので 開演に合わせたのでは混雑したときに厳しくなると思い 律儀に開場時間に間に合うように現地を目指した



実際に行ってみたら全然並んでおりませんで(苦笑) それでも我々の番号は後から数えた方が早かったから 番号順の入場では結構な時間を閉鎖的な階段で待たなくてはならなかった

ドリンク代を払って入場 場内はまだ半分も埋まっておらず少々不安になる こんな入り具合ではアーティストががっかりしちゃうんじゃないかと… いらぬ心配に胸を痛めるお気楽姉妹 ガラガラの空き空き状態だったから場所も選び放題で 会場右側面に所々ついている3段ほどの階段の一箇所に腰を据えて 「正面からは見えないけれど高台からステージが一望できる」を選択した

開場から約一時間 開演の時間が間近に迫ろうとする頃 半分ほどしか埋まっていなかった場内がにわかに混み出し始めた 「ああ良かった!これだけの人がいればまぁ大丈夫だね」安緒の声を上げあう我々 全くもって余計なお世話に他ならない

Tシャツ姿でタオルを首に巻き 中には準備体操までしている客がいて 一体どんなライブが始まるのかと 初生ELECTRIC SIXに期待が高まった(笑)

予定の時刻を10分ほど押して場内のライトが落とされる 沸き立つ歓声 嫌が応にも盛り上がる いよいよメンバーの登場だ

ドラム、キーボード、ベース、ギターが2人、そして異彩の花形ボーカルという6人編成のこのバンドは今年のフジロックにも出演していた ちょっとオカシい系の曲をウリにしている ボーカルのディック・バレンタイン曰く

「僕らの馬鹿馬鹿しい歌で日頃の鬱憤が少しでも晴れると思ってもらえるならそれで良いんだ 思想とかメッセージとかそんなのもは他のアーティストにまかせる」

なんだって そんな言葉を受けて 無意味さに意味を見出しているのかと考える…ことすらもナンセンスなのかな(笑) お馬鹿な歌を気に入っていた妹はそのインタビューを聞いてますます彼らが気に入ったようだった

ライブは超大盛り上がりで! 妹は始終ジャンピングしていたし 私もメンバーに合わせてフリをつけたりで 半分くらいで汗だくになってしまった Tシャツにタオルは必須だったと知っても今更遅い 後半は半ばヤケになって踊り狂っていた(アホ)



どんな音楽を演っているのか気になる人は『ELECTRIC SIX』の曲を聴いてみて そして歌詞を聞いてみよう PVが笑えた人は多分大丈夫!(笑)
【試聴 PV】


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帰宅後『モンスーン・ウェディング』を観る
インドの結婚祝いの様式・儀式が垣間見える作品
合間に「花嫁の不倫」「従姉妹の秘密」「父親の悩み」「ウェディングプランナーの恋」なんかがチョロチョロっと絡んで彩を添えている感じで 自分的には悪い映画ではなかった
だいたい朝帰りで7時に寝て 昼前に起きて夕方ライブ行って その後に眠くなることもなく観られたんだから いい映画だったんじゃないかな

どうだろ?

『Danger! High Voltage!』ELECTRIC SIX


2003年11月14日(金)  最終列車に乗り遅れろ 

渋谷La.mamaでグルタミンとPOWDERが対バンの日! 私にとってはいっぺんに二度楽しめる美味しい夜だ

まずはグルタミンが二番手でスタート
『エンプティ』
『ジェットスパイス』
『発光オレンジ』
『タマシイ限界音』
『研ぎ澄まされていく』
『36.8度』
『バイブレーション』
『終わりなき世界』
『ネムレ9DEATH』
の9曲を立て続けに演奏して持ち前の疾走感が炸裂させていた ひー!カッコイイっ

POWDERは次なる三番手に登場で 演奏したのは以下の9曲
『深呼吸』
『MISS 31』
『さよならサリー』
『エリア』
『風に聴け』
『ホテルチェルシー』
『トゲのはえた舌(ベロ)』
『灰みたいな花』
『?(The29Joke最後の新曲)』
今日は『エリア』が一番のお気に入り 後半はやっぱりノドが掠れてきてて思わず「頑張れ〜!」と祈ってしまった(苦笑)

どちらも普段よりちょっと長めの40分ライブだったんだけど 楽しい時間はあっという間に過ぎるもんなんだと 改めて実感する

その後 アンケートを書くのとドリンクを注文するために少しだけ場内に残っていたら 次に出てきたバンドが“西東京”って人達で 偉く品のない歌詞の楽曲を歌っていたので聞きかじりながら苦笑いでボーカルの顔を見たら

桜金造 だった

あれええ?!と思っていたら客席から全身ピンクの林家ぺーがステージに上げられて ステージから客に向かってシャッターを切る 切る KILL…

フライヤーの案内を見たら「某有名タレントの覆面バンド」と記されていた …バンドって言って良いのかどうかな無意味で卑猥な歌芸披露してたけど(苦笑)

アンケートとドリンクを片したらさっさと外に出た 珍しいモノを見たとは思ったけど よりにもよってグルタミンとPOWDERが対バンの日に 何故彼らがトリなのか(黙)

表でしばらく話をした後 2バンド合同の打ち上げ(ボーカル同士が知り合い)に紛れて 翌朝まで渋谷に居続ける




『発光オレンジ』グルタミン


2003年11月13日(木)  耳に残るは君の歌声 

いつも通りの微音ラジオに 聞きなれた懐かしい音を拾った
反射的にボリュームを上げて確認する

間違いない『大地賛頌』だ

だいぶアレンジされた風変わりな曲風だったのでJ-WEVEのサイトでチェックしてみたら“「大地賛頌」PE'Z”と記されていた PE'Z?音楽家か何かだろうか…

『大地賛頌』は中学生の時分に合唱用に習った曲で 毎年合唱コンクールで最上級生が歌う課題曲として 私の在学中も妹の在学中も常に君臨してきた曲だった

三年間の中学校生活中 3年生のクラス分の発表を聞いていただけでなく その練習中の歌声も幾度となく耳にし 更には最上級生となった年に自ら何度も何度も歌い続けた曲である

私が中学に通っていた頃の音楽教師が やたらと合唱の好きな人だったためか 催事の度に何かしらの歌を歌わされていた こんな言い方をすると強制的に嫌々していたように思われそうだが 私個人は歌うのが好きだったし 我々の学年は男子も女子も真面目にちゃんと歌う生徒が揃っていたので いざ合唱となれば中学生と侮れぬほど見事なハーモニーを奏でるのが 学年の小さな誇りでもあった

毎年秋に行われる合唱コンクールでは 学年毎に課題曲が1曲とクラス毎に違う自由曲1曲の 2曲を全てのクラスが披露する 学年によって当たり外れが微妙に出てはいたものの 面倒くさがって声を出さない不真面目な生徒は驚くほど少なく “やるとなったら一番になってやる”とでも言いた気な若年の集団によくある負けん気根性を剥き出しにして 思い返せば信じられないほど健全に 笑ってしまうほど真剣に 早朝や放課後の練習に取り組んでいた当時の自分を思い出す

そしてそのコンクールでも 催事の余興でも 指揮や伴奏は生徒の役割となっていて 当時 少しばかりピアノが弾けた私は 音大を目指して日々何時間も練習しているような この上なくピアノの上手な生徒に混じって 催事の際の数曲を担当する“伴奏者”をしていた

「今度の○○集会ではこの曲とこの曲を歌います」などと先生からのお達しを受けては 「うわ 私の担当曲だ(汗)」と慌てて自宅で練習をしておく なんてちょっぴりスリリングな日々を3年間送っていたのだ

中でも『大地賛頌』は難易度的にはそれほどではないのに荘厳で聴き栄えのする伴奏だったし 毎年最上級生が 合唱を続けていた三年間の締めくくりに歌う 一種憧れの曲でもあった
晴れて最上級生となった年 私は自由曲の伴奏者に指名されたので課題曲であるこの曲を人前で弾くことはなかったが 合唱のために譜面が配られた日から こっそり自宅で練習を重ね そのうちそらでも弾けるまでになっていた 今でももしかしたら手が覚えているかも知れないが もう長いことピアノに触れていないので思うように指が動かない可能性の方が高そうだ(苦笑)

伴奏のための曲だが 合唱の声が乗らなくても充分完成された「曲」だった
そのくらいの思い入れがある1曲なのだ

同じ中学を出た者であればおそらく 今でも自分のパートを諳んじているのではないかと思うが 他所でその曲の名を旋律を 耳にすることはなかった 全くと言っていいほどになかった だから今こうしてラジオから流れているメロディを俄かに信じることができずに暫時呆けてしまった自分の マヌケな反応を思うと少々口が歪む

もう一度あんな風に合唱がしてみたい
カラオケやライブとは別種の 音楽の楽しみ方
人の声が見事な調和を果たした時の満足感や充足感は 今時そうそう感じ取れるものではない
ましてそれが 自分が発した声によるものであったなら 指が爪弾く旋律であったなら その感慨はいかほどのものだろうかと
それを知っていたハズの体躯に問うてはみたが


何しろ古い話で思い出せそうがない



映画の話じゃなくてすんません(苦笑)

『耳に残るは君の歌声』2000年/イギリス・フランス


2003年11月12日(水)  新宿サンセット 

Virgin MEGA STOREが閉店セールを始めた
来年1月に完全撤退するらしく在庫処分のためのセールだ

CDとDVDが全商品
1枚で30%OFF
4枚で40%OFF
5枚で50%OFF


だというので こりゃ行かなくちゃ!と乗り込んだものの フタを開けてみれば
“ステッカーが貼られている”全商品
ということだったらしくとんだ勇み足となってしまった
何故ならばDVDの階にある映画作品のほとんどにステッカーは貼られていないのだ 私にしてみたら全くもって意味がない

なーんだよー… と思いながら それでも店内を練り歩いて棚を眺めていたら『リスキー・ブライド〜』のDVDを見つける 店頭にあるの見たのは初めてだ
でも定価で買うほどのモンじゃない \4700で高いしビデオを持ってる訳で(黙)

その他はあまりパッとしなかった 比較的他店で見かける『デュース・ワイルド』も『バロウズの妻』も『パウダー』すらなかった そして何より『処刑人』がなかったことにちょっと驚いた 大袈裟じゃなくこれがなかった店は最近ないんだ 店によっちゃ何本も置いてあるっちゅーのに

この規模で閉店ってのも道理な気がした(苦笑)

その昔 まだこのVirginが丸井の地下にあった頃 仕事で店頭看板やポスターを作っていたことがあったので 完全撤退と聞けばちょっぴり寂しくなる部分もあるが 利用者の立場で見てみたらやっぱり仕方ない淘汰だと 思わざるを得ない

〜気を取り直して店を移動〜

TSUTAYAでまた『ビデオ&DVDレンタル半額』の期間が始まったので何か借りてこようかとウロついてみる この店にあるノーマン出演の作品は見尽くしてしまったので(つーか少ねーんだよ/涙)ショーンの作品にターゲットを絞ることにした

いつも持ち歩いている作品リストを見ながら未観の作品を探っていく
「えーと『幽体離脱』?」
原題は『Eden』だが この邦題で良いもんだろうか(苦笑) あんまり借りたくないタイトルなんだけど…

「…あった!」
でも何故か恐ろしいほど呆気なく発見 少々複雑な心境で棚から引き出す

次に見つけたのは『ワイルド・ガンズ』
『ワイルド・ガン』っつーのもあって危うく間違えるところだったよ ショーンの名前が記載されてて助かった c-(^^;)

結局最終的に見つけられたのはこの2本だけで 見てみたかった『スピリット・オブ・ファイヤー/邪教都市』は棚どころか店の作品カタログにも載っていなかった

何でよ (--;)

とりあえず見つけた2本を借りて帰る

『新宿サンセット』佐々木望


2003年11月11日(火)  黄昏 

先週末オークションで落としたD'URBANのカタログが手元に届いた
元々無料でもらえるものが××××円… 我ながらよく出したよな(苦笑)

でも品物を見たら仕方ないか〜(^^;) なんて思ってしまうこの阿呆さ加減 どうやら効く薬もない末期らしい

ところで 今回送られてきた内容物を見て初めて気がついたんだけど カタログって大きいサイズのが1冊とミニサイズが2冊あるの? マジ? じゃあこれからミニサイズがもう一種出回るのかしら!と思って自分で集めてきた今年のカタログを見てみたら もう『WINTER』のミニカタログが混じっていた

あ?

日曜につまんできた分はどうやら“冬”版だったらしく “秋”版は以前にもらってきた1冊のみと判明する

Σ( ̄□ ̄;)し しまったー!

まんまともらってくるタイミングを逃したってことじゃんか!
バカバカ!あたしのバカー!(泣)

『黄昏』1951年/アメリカ


2003年11月10日(月)  天使の贈り物 

D'URBANのサイトでカタログプレゼント企画が昨日からスタートしていた ノーマンにハマってまだ日が浅いので こんな企画を毎年してくれているなんてことを ついぞ知らずにいたのだが どんな内容なのかと公式サイトを訪れてみたら

【賞品】
1. D'URBAN TVCM、メイキング等ムービー編集CD-R→10名様
2. 2003年秋冬ポスター→3名様
3. 2003年秋冬イメージカタログ→100名様

※その他詳しくは公式サイト

「TVCM、メイキング等ムービー編集CD-R」?!

ウソ!マジ?! それ欲しいよー!!超欲しいーッ!(一人でパニック)

当然のことながら即行で応募してはみたものの ハッキリ言ってこういう時のクジ運が全く皆無なアタクシは 締切も当落結果もまだ先だというのに 言い知れぬ無情感を既に感じ始めているのだった


諦めるのはまだ早い?
否 身の程を知っているだけさ…

『天使の贈り物』1996年/アメリカ


2003年11月09日(日)  妹の恋人 

妹と両国の「江戸東京博物館」へ行く
館では今『東京流行生活展』が開催中だ

新旧の“流行”にスポットを当てた展示物はなかなか面白く見応えのある企画展だった 見学客の年齢層がやたらと高いのは 企画展の設定が若向けでない所為なのか 江戸博の性質上仕方ないことなのか いずれにしても若い人の拝観が少ないのが少々寂しい

私は歴史や古風俗なんかが好きなので ここへは割とよく足を運ぶ方だと思う 時間が許すなら常設展も毎回見たいと思うし 上階にある図書室などは興味深い史料の宝庫だ おまけに無料で利用できるので機会があったら一日中でも篭っていたい

実は毎回この館のチケットをくださる老齢の知り合いがいて いつもありがたく使わせてもらっているので 毎回とは行かないまでもお礼の土産を持って行ったりする 今回は頃合も良かったので帰り途中で『小布施』の「栗鹿の子」を買って来た。秋は栗の季節だもんね(笑)
お茶好きの我が家用にもオマケのつもりで1セット購入 今夜は本家へ行って母や弟をお茶に巻き込もう

江戸博の後はお昼を取るために新宿で途中下車 妹おすすめのタイ料理店で泣きそーに辛いタイ料理をご馳走になった 辛かったけど美味かった!ひー

その後 小布施に寄るために三越を訪れると 7階催事場で『第4回 スウィーツ パティシエ展』が開催中だったので 丁度去年第3回を見ていた我々は冷やかしがてら覗いてみることにした 催事場は去年と大分様変わりした配置になっていて 中央に広くイートインのコーナー(既にマダム&マドモアゼルで満員)が設けてあり その周囲を取り囲むように十数店の菓子工房が仮設の軒を連ねている それらの店のケーキが中央のコーナーで食べられるというので随分と盛況な様子だった

去年は試食で無駄にごった返していたが それを逆手に取りイートインをメインにしたんだな と賑わった場内に「企画成功」の空気を感じて発案者の才覚を称えた

秋といえば栗 栗といえばモンブラン

ということで 美味しそうなモンブランがあったら買って帰ろうとモンブラン好きの妹が各店のモンブランだけをチェックし始めた この人去年にも同じことをしていて その時は三越ではなく伊勢丹だったのだが ギフトフーズの階でモンブランばかり何種類も買って帰り 本家に持ち込んで少しずつ皆で味見をしたことがあった その時一番美味しかったモンブランがまた食べたいと 今年の秋の訪れと共に探し回っているのだそうだが 何分一気にたくさん買ってきたものだがら 店名も店の場所も覚えていないのだという そして現段階ではまだ 愛しのモンブラン閣下に出会えていないのだ

各店を回った結果 妹のお目がねにかなうモンブランはなかったようで がっくりと肩を落として「もう行こう」と私を促した
そんな経緯もあったので 小布施で自分達分を買った訳なんだけれど(笑)

そして折角7階まで上ったので 5階の紳士服売り場へ立ち寄りD'URBANのカタログを失敬する(またか!) 今回はミニ版(ノーマン写真は少ないけど)も置いてあったので適当につまんで来た 新宿三越は手が出しやすくて素敵だv

外に出たら霧雨が降り始めていたので地下での移動に切り替える それからは真っ直ぐ自宅に戻り少しゆっくりしてから 6時頃本家を訪ねた

その本家でなぜかサザエさんの35周年SPを見てしまい その後は栗鹿の子と凍頂烏龍茶を御供に バレーボールの日本vsドミニカ戦に家族中で白熱 時折画面を切り替えて伝える選挙の開票結果が ひどく鬱陶しかった

ニッポン万歳

『妹の恋人』1993年/アメリカ

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ぐぁー!

またもや劇団☆新感線のチケットが取れない!
今日から一般発売だったのに取れないったら取れないよ!(泣)

やっと今年FC入会したのにFC先行の抽選はハズれるし
e+のプレオーダー抽選もハズれるし
一般はつながったと思ったら「予定枚数終了」と言われるし

また今回もキャンセル待ちですかい? とほぅ・。

一度でいいから「良い席」で観てみたいよ〜…


2003年11月08日(土)  言葉の灰 

朝のラジオでコメンテーターが使った言葉

「この話は数年前から塩漬けになっていたので〜」

初めて聞いた言い回しだったが 聞いた瞬間に「なるほど」と思いニヤリとした

要は「放置されていた」という意味の言葉だが 「凍結していて」とか「眠っていて」という言い回しより 生々しくシニカルな響きを持つ 時間と共に腐臭を放ち 放っておいたことが情況を悪化させている というニュアンスを感じさせた 塩辛く色もニオイも変わってしまったような話題には 誰だって触れたくはない

「塩漬け」と聞いて私が想像したのは「首」だった 古来 旅先や戦場で死んだ者は その首を落とし桶に塩漬けにして故郷や家族の元に届けられる 名のある武将の場合は首見聞のために敵陣幹部の前に運ばれた きっと醗酵し変質し見るに耐えぬ状態だったろうが 冷凍技術がまだない時代にはそれが一番の保存法だったのだ

私の好きな十四代将軍徳川家茂も病死した遠征先の大阪から塩漬けになって江戸に戻されている 死後だいたい一ヶ月 棺桶は二重にも三重にもされて城内に運ばれたそうだが どれほど厳重にしてみても ひと月分の臭いは抑えきれなかったろうと想像して ものの憐れに切なくなった

「塩漬け」のイメージはそんな感じ
生々しさと
皮肉さと
そこはかとない憐愍と

『言葉の灰』スプリングベル/鈴木ユウキ


2003年11月07日(金)  しあわせレシピ 

民放のTV放映で『マーキューリー・ライジング』を見た
ブルース・ウィルス主演の …アクション?かな。
もしくは“命を狙われる自閉症の天才少年とそれを守ろうとするFBI捜査官が逃亡劇の中で次第に心通わせていくヒューマン・ドラマ”かも
何にしても中途半端な印象が残ったのは TV放送用カットの所為なかなー? 途中で捜査官に協力する女性はその後彼とどうなったのだろう…

こんな時 他所様の板で見かけた「TV放映ノーカットにすべき」「今時2時間半くらいの枠を取れ」っていう意見に激しく同感の意を示したくなる
ちょっと前に『ノッティングヒルの恋人』が民放で放映されたのを見たんだけれど レンタルで見たことのある作品だったのでカットの部分が解り その無謀さに妹と二人びっくらこいたのが記憶に新しい この話を描くにあたって削いじゃマズいだろ?!って部分を何箇所もカットしていたからだ
我々は最後まで見たあと あまりの気持ち悪さに近所のレンタル屋へ向かい今観たばかりのその映画を借りてきた そしてその晩のうちに同じ作品を再度見直したのだ

我ながら阿呆なことしてるな〜… と思ったけれど 気持ち悪かったんだよ!翌日が月曜だとか関係ないくらいに!(泣笑)
とまぁ TV放送用カットについての不平不満はこんな感じ

えっと それから
ブルース・ウィルスの声は野沢那智が毎回吹替えてんだけど 果たして彼の声で良いのかどうか甚だ疑問 ナッチの声嫌いじゃないけどさ ブルース・ウィルスには合ってないような気がすんだよね 一般的な感想はどうなんだろう? かといって誰が良いって思い浮かぶ声もないんだけどさ(苦笑)


その後レンタルDVDで『レインマン』を見た
自閉症ネタがかぶったけど狙った訳じゃない

最新作『ラストサムライ』の宣伝で最近頻繁に見かけるトム・クルーズの若かりし日の映画 ダスティン・ホフマンがトムさんの兄さんで自閉症の役 自閉症にも色々タイプがあるようだけど この兄さんと『マーキュリー〜』の男の子は同じタイプの障害みたいだ

数字や計算に強く驚異的な記憶力を持っているが 対人能力に著しく欠けていて体に触れられるのを著しく嫌っている 毎日決まった行動を正確になぞり そのリズムを乱されるのを嫌がる 時々癇癪を起こす
その一連の症状を見ていて 昔近所にいたヘンテコなお兄さんのことを思い出した

一見知恵遅れのような感じなんだけど勉強はできたし 喋ってることは支離滅裂なんだけど文章は立派だったらしく 何かの論文で表彰されたことがある 難しい漢字も簡単に読んじゃうし時間には妙に正確だった
あの人自閉症だったのかな? なんて思い出してみたりして 私の家族が引っ越してしまったので彼のその後は解らないけれど しあわせに暮らしてくれてると良いな〜と思った

サイモンと レイモンドに 「しあわせ」を考えさせられた日





この二人名前まで似てんな… もしかしてワザとか?
サイモン『マーキュリー・ライジング』
レイモンド『レインマン』


『マーサの幸せレシピ』2001年/ドイツ


2003年11月06日(木)  Go My Way 

グルタミンライブを聴きに下北沢BASEMENT BARへ
ボーカルの豪さんが明日お誕生日だったので会場に行く前にちょっと寄り道をして映画のチケットを2枚買う 以前話の中で「気になる作品」と言っていたのを覚えていたので それで良いかなと 映画好きの豪さん夫妻が使ってくれたら嬉しいなと もう封切りしている作品なので まだ観に行ってないことを祈りつつ でも多分まだだろうとタカをくくりつつ 別口で買った封筒にプレゼントっぽいシールを貼って 手渡してきたのだった
チャン チャン☆


そうそう 昨日のラジオの続きはトニーとフェイがチョロッと喋っているのが聞けた それから今回の映画が『花様年華』の続編だということを初めて知った え?近未来ストーリーなのにどうやってつなげんのさ?? と思っていたらウォン監督曰く「花様年華のトニー扮する記者が書いた小説の中の物語なんだ」だそうで
それ 初めからそんな設定でしたかウォン・カーワイ?
また何か行き当たりばったりなことしてねーですかいウォン・カーワイ?!

彼の作品結構人気あるし評価もされてるみたいだけど ぶっちゃけ微妙だと思うのは私だけなんだろうか(苦笑) 使ってる役者が美味しいっていうはな… ゴホゴホ
撮っても公開しなかったり(ex:トニー主演の『北京の夏』) アバウトなやっちゃなー と思っている私が少数派?
そのことを香港好きの友達に話したら

「全くもって自由な仕事ぶりだな〜…」

笑!
「自由」っちゅーと聞こえがいいな!

『Go My Way』Analog Machine


2003年11月05日(水)  一天一點愛戀 

私は普段仕事をしながらラジオを微音でかけている
大抵はパーソナリティが何を言っているのかも放ったらかしの聞き流し状態なんだけれど 気になる単語や気になる音楽がかかると 聞きやすい大きさにボリュームを上げるってことをする 最近はネットですぐにかかっている曲が調べられるから 聴いてて欲しくなった音源とかを捜すのが楽になった

基本的に私はTVよりラジオが好きな人間なんで 毎朝ラジオを時計代わりにしてるし 休日も特にすることがない日はラジオをかけながら何かをしてることが多い 本を読んだり文章を練ったりとかは流石に出来ないけれど 大抵のことならラジオと共に過ごせるもんだ
家事とかPC作業とか絵描いてたりとか

そんな訳で平日はFM J-WAVEを朝からショボショボかけてるんだけど この局では夕方16:00近くになると中国・上海特集を流してくれる 発展真っ盛りの上海に注目し『衣・食・住・遊』を案内するというささやかなコーナー でもチャイニーズの曲が2〜3曲かかるんで中華好きな私としては嬉しいコーナーなんだな しかも特集されているのは上海なのに流される曲は 中国のみならず香港も台湾も混ぜこぜで なかなかに聞き甲斐がある
そして今日 私の耳に引っかかった単語はズバリ

“トニー・レオン”

この単語に反応してボリュームを上げると 丁度これから彼の曲がかかるところだった PC向かって作業を続けながらイントロを聞いていたら なんだか聞き覚えのある旋律… 歌が入って
「あ『無間道』だ」と気付く
『インファナル・アフェア』のEDね

…えー ちなみにこの映画現在公開中でございます まだご覧になってない方は是非大画面でお試し下さい

10/11の封切り直後に観て その1週間後に2回目を観ているのでEDのメロディを覚えていた模様 事前に「EDはトニーとアンディのデュエットらしい」と聞いていたから聞き逃したりする訳もないし(笑) 2人の声の聞き分けまでキッチリして帰って来たというね
ちょっとバカな子ぶりを露呈してるだけかな(^^;)ゞ

そのまま聴いていくとアンディのパートもトニーが歌っているのが解って
「しかもソロバージョンだ〜♪」とニヤニヤ 思わぬところで初聴きができてラッキー☆みたいな

個人的にはデュエット版が欲しいんだけど映画のサントラにはこのEDが収録されておりませんで 調べたらアンディもトニーもソロバージョンを自分のCDに入れて発売しているらしいんだな

…結構あこぎな売り方するじゃんか

それでもDVDにはデュエットのプロモが収録されていると知り ネットオークションに出ていた1000円のDVDに手を出しそうになったけれど いや待て落ち着け これだけの話題作なら絶対国内版が出るだろうから それまで待つんだあたし! と自己制御して国内版の発売を待つことにした 

曲が終ると今度は映画の話
99年に撮影が開始されていた『2046』のプレス発表が11/3に香港で行われたという内容だった

ああ そういやあったな『2046』!(笑)

キムタク起用で一時期持て囃されていたウォン・カーワイの近未来ストーリーだったはずだけど 後から撮った『花様年華』の方が先に公開されてしまった 観た人なら解ると思うけど『花様年華』のラストでトニーが篭っている部屋のナンバーが「2046」 劇場で見たときは思わず笑ったさ(笑)

私の記憶ではキムタクとトニーとタイの若手人気俳優が3人で何たらかんたら という配役だったと思ったんだけど ラジオが語るにはフェイ・ウォンやマギー・チャン チャン・ツイィーまでが面子に加わっているらしい

あれ? 最初からそんな豪華メンバーだったっけか?

今日のメインはキムタクのインタビューで「撮影開始から2年が経って自分も少し変った」とか何とか話していた 別に彼にはサッパリ興味が湧かないので適当に聞き流していたら
「明日はトニーとフェイのインタビューをお届けします」とパーソナリティの声 瞬時に耳がダンボ

そうか 明日はトニーが喋るのね♪

普段は放送時間など気にしないで聞くラジオだけど
明日はちょっと気にしていようと思った

私はトニーファン

『一天一點愛戀』梁朝偉


2003年11月04日(火)  阿Q正伝 

昼休みのこと
連休の間何をしていたのかを聞かれた 過ごしたままを答えて相手にも聞き返したら カレンダーよりも多く休みを取って前半は萩・津和野へ行き 後半は日光へ行ってきたのだという しかも日光へは一番天気の良かった2日の昼に車で向かったと言うので 思わず「…混みませんでしたか?」と訪ねたら 渋柿でも食べたような顔で「ひどかったの」との返事

詳しく聞けば 通常30分かかるか かからぬかの「いろは坂」の通過に4時間を要したらしい あの坂では嫌気が差しても抜け出し様がないし すこぶる快晴だったのも身動きが取れないのでは かえって仇となる ホテルに着いた頃には すっかり疲れきってしまったと
想像するのも容易い話だった

それならば話題の中心を萩・津和野に持っていこうと思ったら これがまた移動が不便で難儀したとかしないとか 特に津和野は「何が良いのかイマイチ解らなくて…」と宣われた 50代後半の主婦にこうもすげ無く言われては城下町の風情も立つ瀬がない フォローのつもりもなかったが「私は行ってみたいですよー 特に萩!」と笑ったら 「歴史の好きなあなたなら楽しいかも知れないわね」と笑い返された

確かご自分もいつだか歴史が好きだと言われていたような… 私は何でTV放送を自力で録画した川本喜八郎の『平家物語』をこの人に貸しているのだろう(苦笑) 別にどうでもいいことだけど

そんな話を続けながら 先日古本屋のサイトで注文した『吉田松陰の唖弟』という本が届いていることを思い出した 一応長州つながりといういうことで(笑)
何かの拍子に古本屋のサイトへたどり着いたのでひやかし半分に“杉敏三郎”で検索をかけたら 思い寄らぬこの書籍が引っかかってきたのだ 絶版になっているので入手は諦めていたものだったから 心底驚いた そして即行で注文→入金と相成った訳

本が届いたのがノーマン映画を見に友達が泊まりに来ていた10/31だったために 思いっきりノーマンモードな私は中身の確認だけして書棚にしまってしまったのだった 今更ながら「せっかく手に入れたんだから読まなくちゃな…」と反省をする

実は元来私という人間は本を読まない 本当に読まない 読書が嫌いな訳ではないし 読み始めればそれなりのペースで読み進めるのだが まず最初のページに手をかけることがないのだ

読むものも大抵が歴史小説だの 史料めいた古文書の類に偏ってしまうので 一般にいう「読書人」とは別種の者であるといえる 更には長い話に手を出さないという習性があり 棚を埋め尽くすような長編小説は例えその内容に興味を抱いたとしても 強制されない限り読もうとは思わないだろう 今まで完読した中で一番長かった作品は吉川英治の『三国志』 ここまでが多分私の限界なのだ
(シリーズものなら読めるんですけどね 1巻でひと区切りだから 話が全部つながってる長編はどうも苦手です …つまり集中力がないとか 飽きっぽいってタイプ)

そんな訳で ふとした旅先の話を機に思い出した1冊の本を

いつ読み出すのか
いつ読み終えるのか
自分にも予想できないことが


忌々しくも滑稽な昼下がり

『阿Q正伝』1981年/中国


2003年11月03日(月)  ラスト・ホリデイ 

午前中 母と妹と市の施設まで不在者投票に行った 投票を済ませたら丁度昼時になったので3人でどこか食べに行こうという話になり 連休のこの3日間祭で賑わっているという母情報により「国立」を目指すことになった

国立駅前の「大学通り」には出店や櫓や山車などが盛大に並び 地元の店や施設 テキ屋の屋台も入り乱れて賑わっていた 我々は通りの片側の歩道を端から歩き出して駅まで 帰りは逆サイドの歩道を端まで歩き祭を楽しんだ 祭のチープなグルメで腹を満たしても良かったのだが 母おすすめの店があるというので誘われるまま足を進め メインの通りを折れて入った脇道にある仏料理店でランチコースをご馳走になる リーズナブルなお値段で味も量も雰囲気も充分満足できる店だった 母曰く「いつもマダム連中で埋まってて予約なしで入るには結構並ぶのよ」だそうだ 今回は祭に注意が反れていた分良かったのかも知れないが それでも30分は待った…と言ってもその辺をフラフラしていたので苦になる時間ではなかったから良しとする

祭を一周し終えて地元に戻った 夜は久々に母から夕飯に誘われたので父が帰ってくる21時を目指してお邪魔することにする それまでは自宅でのんびり昨日買ったDVDを見て過ごした


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『ブレイド2』
特典映像の未公開シーンにノーマンさんちょっと出 あとはメイキングでスカッドの衣装についてのコメントが入ってました
未公開シーンでノーマンと一緒にド兄さん(ドニー・イェン)が出ているトコがあるんですが そこの彼が非常に可愛くて一瞬ドニファン熱が目覚めました(笑)
メイキングでアクションについて語っている彼も美人で素敵です☆

『パウダー』
改めて見てもやっぱり綺麗です ブレイド見た後だと姿がリーパーズにかぶらんこともないのですが パウダーの美しさが勝ちました 誰がなんと言おうと綺麗です! 前回見たときはショーンを認識する前だったので2度目の今回は印象が違って見えました ところどころ「あ やっぱりショーンだ」なんて当たり前のこと思ってみたりして
半開きの唇とか ちょっと斜に構えた立ち姿とか 服脱いだ時の身体とか(笑)  初めて見たときも思いましたが 長いこと地下室にこもって本ばっか読んでいた子があんな締まった良い身体している訳がないんだけどね… まぁ綺麗だから良いか  首筋のホクロまで白く塗り潰してあるのがちょっと笑えました
古い作品のDVD化だし安価設定だから多くを望もうとは思いませんが せめてトレーラーくらいの特典映像が欲しかったです(^^;)
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■この場を借りて■
週末にこの日記を見てくださった方からメールを頂きました
とても嬉しかったのですがリターンアドレスがなく返信不可だったので
こんなところで恐縮なんですが お礼を言わせて下さい
「ninnyさんへ:メッセージありがとうございました ノーマン・リーダス話は今後もパカパカ書いていくと思うので 良かったらまた覗きに来てやってください」

という訳で フォームを使って頂けば個人のメルアド等知られること無くコンタクトが取れますので 気が向かれた方はお気軽にご意見・感想等お送り下さい 待ってはいませんがもらえたら大喜びします(笑)

では!

『ラスト・ホリデイ』1996年/ロシア


2003年11月02日(日)  日々是好日 

朝 母の誘いで弟の学校の文化祭に行くことになった 11:20に彼が所属する合気道同好会の演武発表があるらしいので それに間に合うように出発は9時

彼の学校はJRと京王線が通っている「橋本」駅からスクールバスに乗って10分くらいのところにある 我々が自宅から向かうにはちょっぴり難儀な道のりだ
天気はすこぶる快晴で11月だというのに上着不要の汗ばむような陽気だった 11時頃には学校の敷地内に到着できたので 案内パンフレットをもらい発表会の場所を目指して移動開始 私は去年父と来ているので大まかに場所が解っていたから母と妹の案内役をすることになった
11時10分には目的の場所を発見 スタンバっている弟たちを見つけてひと安心する 彼らの前に演武を披露していたのは「相生道(そうせいどう)部」の皆さんで 袴を履いて型の実演をして見せていた 相生道なんて初めて聞いたけれど 見た感じ古武術の類だろうと思える動き 剣や棍やぶんぶんばり(ヌンチャクの鎖部分がやや長くなったような形の武器)等の型もあって私個人としてはとても面白い出し物だった(古武術大会とか見に行ってたクチなんで/苦笑)

でも イマイチ腰の据わっていない子が多くて格好が悪かったのが難点だったかな 学生のすることだから仕方ないのかも知れないけれど 猫背で演武されてもねー ちっともカッコ良く見えないじゃんよ 背筋の伸びたほんの数人以外は却下だな と思った
ああ でも主将の男の子は良かったかな 姿勢はもとより技のキレが良かったし 顔つきも凛々しくて様になってた みんなああだったらカッコ良かったのに(苦笑)

さて 弟所属の合気道同好会の番がやってきた

…ん? 初めて面子を見たけれど何か 男子は彼だけ? 他みんな女の子じゃーん?   …あやつ(^^;)
先程まで見ていた相生道よりも流線型の動き 自分を中心に弧を描くような柔の流れで 素直に「奇麗な動きだな」と思った 我々のすぐ後ろに相生道部の主将と顧問の先生みたいな人がいて しきりに「あの動きは勉強になるから見ておけ」だの「動きが奇麗ですね〜…」だのという会話が聞こえていた 主将くんは勤勉家だな(笑)
合気道同好会の主将らしき女生徒さんは明らかに他の子たちとは違う体さばきで実に美しく その姿にも面持ちも俗っぽさのない凛々しい女の子だった 普段の姿など知ったことではないが 道着を着て袴を履いて畳の上にいる間はきっと こんな風に威風堂々たる女性になるのだろうと 何となく思った
弟の演武はまぁまぁ上手に見えた

演武終了後 弟に声をかけるも にべもない様子に母は少しムッとしていた様だったが 作品展示と部の模擬店をひやかして帰ることになった 私は今日も夜は渋谷でライブだったから 適当な時間には退散のつもりだったし
丁度良いやと思って学校を後にする


母と分かれて妹と二人京王橋本駅から渋谷に移動 しばらく街をフラついてみたものの妹が16:30からの映画を観に恵比寿へ行きたいと言い出したので16:00には別行動になった 私はと言えばライブの開場時刻は18:00だし チケットを持っている友人も17:00頃現地に着くと連絡があったので 1時間ほど間を持て余すことになってしまった これ以上歩き回るのも何だか億劫だったので駅前のTSUTAYAでDVD売り場を徘徊することにした

いつもの様に無意識に『処刑人』を探し難なく発見 見ると「20%OFF」の表示がしてある む!定価で買ったのにここだと20%OFFなのか!と悔しさを噛みしめて隣の1枚に目を移せば『ブレイド2』 …わざと並べてるのかな?と苦笑しながらよく見ればこちらも「20%OFF」

…あれ?

よくよく落ち着いて周囲を見回したところ 20%OFFなのはその2枚だけではなくて「DVD全品20%OFF」という表示があちこちに掲げられていた しかも「11/3まで」ってことは明日まで?!
一瞬思考が止まる
そんな耳に「TSUTAYA渋谷店リニューアルオープンにつき11/3までDVD全品20%0FFキャンペーン中 この機会をお見逃しなく!」という店内放送が追い討ちをかけた

なんですと?!

思わず棚を練り歩き在庫のチェック!
『処刑人』『ブレイド2』の他に『コン・エクスプレス』『バロウズの妻』『パウダー』『D-TOX』『王様の漢方』『ガールズ・ガールズ』を即座に確認した 確認後自分の中で緊急会議

どれ買うよ?!

これからライブなんだから余計な手荷物を増やすべきじゃないと解っているのに 今買っておかなくちゃいけないような強迫観念に駆られて仕方がない さんざん逡巡した結果『ブレイド2』『コン・エクスプレス』『パウダー』の3本に絞ることにした うう 予定外の散財… 何たる魔力だ“二割引”!“明日まで”!!(泣笑)
かくしてライブハウスに向かった私の腕の中には 3枚のDVDが我が子を愛おしむかの如く抱かれることになったのだった


今日のライブは『陰陽座』 2週間前にインストアイベントを見たあのメタルバンドだ 今日明日と渋谷O-WESTで2Daysライブだそうだが 友人が今日のチケットを1枚余らせてしまったと慌てたメールを寄越したので「誰も捕まらなかったら私が行くよ」と返信した話がそのまま成立 本日に至ったという訳 なので私は整理番号2ケタという恵まれた順で入場したにも関わらず2階席に駆け上がった ライブ初参加で男性ファンやヘドバンファンの密集する1階フロアに紛れる勇気がなかったというのが主な理由だ(苦笑)
事前に「メタル」「メタル」だと聞かされていた割には大人し目で もっとスゴイのを想像していた所為か存外すんなり聞くことができた メンバー自ら“キャッチーな曲”というような馴染みやすいものから デスボイスや高音ビブラートが入る“本来の路線”まで実に彩とりどりといった感なのに 間にはさまった毒気のないMCがアンバランスでなかなか面白い 最終的に3度もアンコールに応え2Daysの初日を幕閉じたのだった


帰りに再度TSUTAYAに寄って 友達に頼まれた『処刑人』と『バロウズの妻』のDVDを購入
腕の中の子はすくすくと育つ


2003年11月01日(土)  ワイルド・パーティ 

朝起きてひと息ついたら『Sand』を見て 友達のリクエストにより再度『Dark Harbor』を結末が解った上での伏線確認の為に見ました 私は自室でHPの作成をしながら要所要所で居間に戻りピンポイントで堪能(笑)
その後レンタルしていた『ブレイド2』のスカッドの部分だけサラッと見直して 『王様の漢方』のコメンタリーをノーマン出演の部分だけつまみ見したら夕方になったので 私は外出の身支度に取り掛かります

5時頃家を出て友達を送りがてら自分はライブのある渋谷に向かいました 目当ての人達の出番は7時頃だったので時間に余裕がありましたが 丁度別の友達から「お笑いライブのため6時頃いつものメンバーで渋谷に集まるんですが良かったら少しお茶でもしませんか」なんて誘いのメールが昨夜届いていたので ライブの時間までその中にいようと思ったのでした

お笑いライブにいく友達は3人 うち1名は愛知から来ているので頻繁に会える人ではないから 久々のご機嫌伺いにも丁度良かった その3人と一緒に歓談を交えて軽くお茶をし 7時5分前にお互いのライブ会場に向かう為解散 1時間足らずの逢瀬でした(笑)

さて その後の私の行く先は「渋谷O-WEST」ON AIR WEST の名称が新しくなったものですが 特にこれといって何の変化もなく… 何で名称が変わったのかが謎 オーナーでも変わったのかしら?

本日の演目は「Three Star Show」という仲良し?3バンドのイベントみたいなライブで 私の目当ては「N.U.」さん 普段は横浜を中心に活動をしているのでなかなか聴きに行けないことが多いのですが 今回久しぶりに都内のライブハウスに来てくれたので 行かなきゃね みたいな感覚で 多分私の記憶が正しければ1月に原宿RUIDO来たきりじゃないかなー?(路上イベントやラジオの企画は別にして)

前回の「Three Star Show」(会場は新横浜/苦笑)では3つのバンドとも見てきたのですが どれも結構楽しかったので割と好意的に見ている人達です 特に「マイクロニクル」はTV埼玉の音楽番組で見たことがあって「上手いなー ライブ楽しそうだなー」と思っていた人達だったし 時々別のバンドと対バンになったりしたのを気にして見ていたので 前回が初めてって訳じゃなかったんですけどね

フロントアクトの後 N.U.がトップバッターだと聞いていたので それに間に合うように会場入りをしたら まだアクトが2曲ほど聴けまして 入口でチケット交換している時から「…なんか聞き覚えのある曲が」と訝しく場内に入ったら ステージに立っている人物に思いっきり見覚えが(^^;)
元「PISSKIDS」のボーカル・漣研太郎氏でした 去年の6月14年のバンド活動に終止符を打って無期活動休止宣言をしたエンターテインメントバンドなんですが この人達N.U.さんたちと事務所が一緒で いわゆる“先輩アーティスト”だったんですけどね …そうか 今やフロントアクトですか(ちょっと複雑な気分)

ちょっと久々のN.U.はMCを交えて6曲演奏 イベントなのに少ないなーと思いつつ 少し声が太くなった気がしたかなぁ?と耳を凝らしてました 別に下手になった訳じゃないんですが 透明感のある奇麗なハーモニーが好きだったのでちょっと残念な気分

昨夜の微妙な睡眠の取り方も原因して 今回はN.U.だけ聴いたら帰っちゃおうと思っていたのですが アンケートを書いている間に次のバンドが用意を始めまして それがマイクロさんだったので ついつい聴いてきてしまいました やっぱり彼らのライブは楽しいです 歌上手いしねー でもキャッチーな曲で私の好みっていうのは やや80年代風なものが多いから 今の世代に受けるのか受けないのかは実に微妙なところ… ぜひ成功して欲しいと思ってるんですがね

3つ目のバンドはごめん!って感じで 最後にセッションがあるのも知ってましたが もう疲れたので退散 さすがに今宵はさっさと寝たかったのです(苦笑)

『ワイルド・パーティ』1970年/アメリカ


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