三崎綾+☆ 綾 姫 ☆の不定期日記

☆ 綾 姫 ☆

短編小説 ずっと貴方を愛してる part7
2011年01月27日(木)
出会って、14年と言う年月、貴方を愛し続けた。
逢ってはいけない人、でも心から愛してる人。

貴方の人生のじゃまだけはしたくない。
貴方をもう苦しめたくない。
心の中の箱に鍵をかけ、私は彼への愛を封印した。

が、また出会ってしまった。
まだ愛し合ってる事が解ってしまった。
現在進行形で書き進める、ずっと貴方を愛してるの続編。



光さがして。の続編の1部として、
あの時には書けなかった事、どう言葉にしたら良いのか解らなかった事、
何より「生きる事が精一杯」で彼のことを冷静に考えられなかった事、
いろんな事が重なって、本に書くことが出来なかった真実です。

ただ、すべてが真実か?と聞かれたら、私はNOと答えるでしょう。
私から見た彼を文字にしただけで、彼から見た私は・・・私には解らないから。


本を読んで無いと、話がつながらない所が多数出てきますが、どうかご了承下さいませ。
また、本を読んで居る人には、新しい真実が理解して貰えると思います。


書籍化されている所は、他の場所に書く事が出来ません。
中略している所が多々有ります。予めご了承下さい。


著作権は「三崎綾」にあります。出版権は「アルファポリス」にあります。
無断転載・コピーなどは法的に罰せられます。






あれから、どれだけの月日が流れたのだろう。
もう2度と逢えないと思って居た貴方に、あたしはまた逢えた。


医者から、糖尿病網膜症が始まってますね。と言われた。
ついにあたしも終わりだな。
そう思ったら、涙が止めどなく溢れた。
同時に、もしも願いが叶うなら、目が見える内に仲間に逢いたい!


病院の帰り、ご飯を食べに行ったあたしと旦那。
あたしな、目見えなくなるかもしれないわ。
糖尿病網膜症始まってるんやって。
旦那は黙ってあたしの話しを聞いてた。
人の目なんか気にしてる余裕が無かった。
涙がこぼれおちた。


目が見える内に、3人に逢いたい。あたしが敬愛して止まない3人の仲間。


旦那はその内の1人に電話をした。
綾ちゃんが逢いたいって言ってる。
病気が悪化して、失明するかもしれへんねん。
目が見える内に逢いたいって言ってる。
2人に連絡を取って欲しいと。


それから3日後、3人の仲間に逢えた。
その中に、あたしが10数年という年月、愛し続けた人が居る。
今度あったら聞きたいと思ってた事がいっぱいあった。
まさか聞ける日が来るなんて思ってもみなかった。
泣かずに聞こう。後悔だけはしたくない。
生きてる間に逢えるのは、これが最後かもしれない。
あたしは、逢える時間まで、胸躍らせてその時を待った。


最初に、hiroちゃんが我が家に到着。
しばらくして、M君が我が家に到着。
しばらくして、旦那が帰宅。
お腹空いたね〜G君とN君は食事を済ませてくるとのことで、
私と、hiroちゃん、M君、旦那4人で、近くのファミレスで食事をしてた。
そこで、G君とN君と合流。

どんな暗い話しになっても、今日は笑って終わらせたかった。

ファミレスから、カラオケまでの移動の際、あたしは彼の車に乗った。
手を伸ばせば、そこに彼が居る。
こんなに探し求め、逢いたいと願い続けた彼がすぐ横に居る。

そっと出した手。黙って手を乗せてくれた。
指をからませ、握りあった手は、10数年前となにも変わらなかった。
こんなに、フィットする手をあたしは何故離してしまったの?
この言葉を言った瞬間、涙が流れた。
何故、あたし達は別れなければならなかったの?
こんなに愛してるのに、何故離れてしまったの?


そして、ずっと言えなかった言葉を言った。
愛してくれてありがとう。
愛させてくれてありがとう。
産まれ変わたら、絶対私を見つけてね。そしてもう離さないでね。

彼の手からは、無言の愛がいっぱい送られて来た。
あたしの痛みを黙って吸い取ってくれた。
10数年間、愛し合っててもどうする事も出来なかった。
悔しかった。情けなかった。悲しかった。
あたしがこの手を離さなければ、医療ミスになんか合わずに済んだかもしれない。
そしたら、こんな病気にならずに済んだ。
そう思ったら、悔しくて涙が出てきた。
でも、彼には知られたくなかった。今日は最後まで笑顔で居たかった。


あたしと出会った事を後悔してない?
彼は黙ってうなずいた。
あたしの事、愛してくれてた?
彼は黙ってうなずいた。
あたしを愛した事を後悔してない?
彼は黙ってうなずいた。
だったら、どうして離れてしまったの!
もうそれ以上言えなくなってしまった。
彼の顔が悲しそうだったから。
同じ事で、あたしも彼も苦しんで居た事を知った。


仲間と友達と6人で、オールカラオケをして、久しぶりに笑った。
彼の横で、彼の横顔を見て、彼に甘えて・・・


帰りも彼の車に乗った。
黙ってにぎってくれたその手。
あたしが、ずっとずっと探し求めてた手。
愛してるのに、こんなにも愛してるのに。
運命ってどうしてこんなに残酷なんだろう。

家の前まで送って貰って、しばらく車の中で話しをしてた。
kissして。。。優しいkissを私に残してくれた。
愛してる。。。そう言い車から降りた。
貴方は、うなずいて車を動かした。

行かないで!もっと側に居て!こんなにも愛してるのに!
言いたい言葉がいっぱいあった。
けど、言わなくても貴方には解ってたはず。
優しいkissがそれを物語るように。

でも、10数年間、聞けなかった事を聞けた。言えなかった事も言えた。
そして、絶対に手に入らないと思っていた、
彼の携帯番号と、メールアドレスも解った。
住んでいる場所も解った。

病気は日々悪化するけど、あたしの心は幸せで満ちあふれた。

1度しか無い人生、あたしは、あたしの思うように生きようと決めた。
時間が無いなら、無いなりの幸せを見つけようと。そして決心した。
自分で働いて、自分でお金を稼いで、そして彼に逢いに行こう。
1年に1回で良い。彼に逢いに行こう。その為に働こうと。
自分で稼いで、自分のお金で、自分の足で、あたしは彼に会いに行こうと決めた。

愛してるから、彼の人生のじゃまをしたくなかった。
愛してるから、遠くから彼を見守り続けた。
愛してるから、出来ない事がいっぱいあった。

でも、もう我慢するのは嫌だ!

残り少ない時間なら、あたしは彼との思い出の中で生きて行きたい。
残り少ない時間なら、あたしは堂々と愛してると言い続けたい。

運命共同体・・・あたしたち、きっと運命共同体なんだよ。
あたしが思えば、彼も思うだろう。
彼の思いは、きっと私に届いて居るだろう。

あたしは、10数年間我慢し続けた事を、すべてやろうと決心した。
あたしが思ってる事は、きっと彼も思ってる。
何度、あきらめようと思ったか。
何度、死のうと思ったか。
何度、思い出して泣いて来たか。
もうすべてが嫌になった。もう我慢するのは嫌だ!

あたしは幸せ者だね。これだけ、人を真剣に愛せる事が出来るんだから。
こんな身体になって、限られた時間の中でも、
こんなに幸せを感じる事が出来るんだから。

生きる目標が出来て、大量の薬も苦にならなくなった。
1日でも長く、今のままで良いから生きたいと願った。
だって、こんなに離れてても、心がつながってる人が居るんだから。
こんなに離れてても、愛せる人が居るんだから。
彼の為に1日でも長く、1日でも今の体調を維持して。




身体が、心が、彼を追い求めてる。
逢いたいと思う気持ちを、ずっと押し殺して生きて来た。
愛してるからこそ、
生きてる間にはもう逢ってはいけない人だと、自分に言い聞かせて来た。
もうこれ以上、彼の人生のじゃまはだけはしたくない。
心の中の箱に、彼への愛を押し込めて、鍵をかけて生きてきた。
でも、もう我慢も限界。
逢いたい・1分でも長く側に居たいと心底願った。
あたしには、もう時間が無い!


運命共同体は、片一方か欠けるともう片一方も無くなってしまう。
どちらかが苦しめば、もう1方も苦しむ。
離れていても愛は届く。同じ空の下で愛は届く。
あたしは幸せ者。世界で1番幸せ。
彼と出会って、彼を愛し続け、彼を思って逝く。
これがあたしの今の目標。
あたし頑張るよ。だれの為でも無い。あたしの残された幸せな時間の為に・・・




あたしの願い。
それは、もう1度彼に抱かれる事。もう1度、彼の匂いに包まれて眠る事。
今のまま逝ってしまったら、あたしは後悔してもしきれない。
10数年我慢してたんだからもう良いよね。
10数年、身体も心も忘れられない人。
生きたくても、どうする事もできないのなら、
あたしは、彼の腕の中で死にたい。彼の匂いに包まれたまま死にたい。
その日まで、神様、どうか今のままで生かして下さい。




ずっと貴方を愛してる。。。もっと貴方を愛していける
まだ愛されてると感じる事が出来たから・・・




マイミクに入れてと言ったら、良いよって言ってくれた貴方。
指輪のサイズをメールして来いと言った貴方。

でもオフ以来連絡が無い。
携帯にメールしても返事が来ない。
お盆明けで忙しいだけならそれで良い。

もしかして、逢ってしまったから、また苦しんでる?
あたしと同じように悩んでる?
あたしが近寄りすぎた?
逢わない方が良かった?
このまま持って逝けば良かった?
愛してる。。。この気持ちを。


解り合えてしまうのも辛いね。貴方が苦悩してるのが見える。
2人とも、我慢してた心、隠してた心が破裂してる。
逢う時、腹は括って逢ったはずなのに、
こうなる事は、お互い解ってたはずなのに。


一緒になれない運命なら、出会わなければ良かった。
こんなに愛してるのに、お互い苦しむなら、逢わなければ良かった。
しばらく地獄だね。
これから貴方は何処へ行くの?貴方の心は何処へ・・・


あたしの決心は変わらない。
例えそれが地獄への道だとしても、
行くも地獄・止まるのも地獄・下がる事も地獄なら、
あたしは貴方を愛し続け逝く。


14年我慢した。もう良いでしょ?
14年・・・どれだけの涙をお互い流して来たのだろう。
苦しいね・・・しゃき〜んちゃん♪
あたしも、心が張り裂けそうだよ・・・苦しいよ。
でも、自分が決めた事だから、あたしは前に進むよ。

貴方の心が決まるまで、あたしは待つ。
あたしと、同じ答えが出ると解って居ても。
14年待った。待つ事には慣れた。

愛してるから。。。信じてるから。。。





数日前、hiroちゃんと話してる時ふと思った。
あたしは、しゃき〜んちゃん♪を追いかけて何がしたいのだろうか?と。
離婚して、しゃき〜んちゃん♪と結婚したいのか、
たまに貰える栄養剤のように逢えるだけで良いのか、
京都に、しゃき〜んちゃん♪が帰って来た時、連絡を待つ日陰の女が良いのか。
わたしにも解りません。

ただ、これ以上過去に戻って、しゃき〜んちゃん♪を苦しめたくない。
これだけは言える事です。
愛してるからこそ、しゃき〜んちゃん♪の幸せを心から祈ってる。

しゃき〜んちゃん♪が、どう出てくるのか今は連絡待ちです。
連絡は電話とかじゃない。

今、しゃき〜んちゃん♪は苦悩してる。
しゃき〜んちゃん♪の心が決まったら、私の心も決まる。
そう思って、しゃき〜んちゃん♪の心の変化に、耳を澄ませています。

愛してるから解る。きっと解ると信じて。




昨日の夜、胸騒ぎがしてどうしてもパソコンの電源を落とせなかった。
しゃき〜んちゃん♪が答えを出した。そう直感した。

わたし、どうしたいんだろう。
これから、何処へ行けば良いんだろう。
頭を抱え、しゃき〜んちゃん♪の写真を見ながら考えた。
考えて考えて、泣きながら1晩考えて出した結論。

しゃき〜んちゃん♪・・・さようなら。

また心の中の箱に、しゃき〜んちゃん♪への愛を閉じこめ、鍵をかけました。
多分、しゃき〜んちゃん♪も同じ事をしたと思う。
優しいkissは、さよならのkissだったんだね。

離してしまった手。
何故、別れてしまったんだろう。
いっぱい思う事があるけど、後悔もいっぱいあるけど、
今は、心の整理をして前を向く事で精一杯。

お互いの為に、これが1番良かったんだよね。

14年と言う年月、ずっと愛し続けた。
辛い時、苦しい時、寂しい時、
箱の鍵をそっとあけて、抱きしめて、また箱に入れた愛。
あたしには、しゃき〜んちゃん♪が居る!
そう励まし、頑張って生きてきた。

あたしは、今日から、何を支えに生きて行くんだろう。
あたしは、何処へ流れて行くんだろう。
この心、何処へ・・・


14年間ありがとう。長い間本当にありがとう。
あたしの涙を踏み台にして、どうか幸せになって。
それが貴方が出した答えなら、あたしはそれに従うから。


言いたい事は言えた。聞きたい事も聞けた。もう良い。
遠くから、貴方の幸せを願って居るわたしを忘れないで。
そして、約束忘れないでね。
産まれ変わったら、私を探してね。
そして今度は、どんな事があっても、絶対離さないでね。

ミクシーのお気に入りから、しゃき〜んちゃん♪を削除した。
このURLをメールして最後にしよう。
もう追いかけないと決めた。


沢山の愛に感謝を込めて。。。さようなら。









この物語は、完全「ノンフィクション」です。
短編小説 ずっと貴方を愛してる part6
2011年01月25日(火)
修正加筆してて、
どうしても彼の足跡を見つけたくて、ネットサーフィンに出た。

彼の足跡は見つける事が出来なかったけど、
昔の仲間の足跡がいっぱい見つかった。
あの当時のハンドルネームをみんな使い続けてる。
と言う私も ☆ 綾 姫 ☆ このハンドルネームは使い続けてる。
やっぱ変えられないよね。。。私も変えられないもん。

彼は彼独自の世界を持ってる。ハンドルもネームも少し変わってる。
検索かけたら出ないかなぁと思ったけど無理だった。

こうなったらICQ入れるしか無いのかな。
ICQでなら、絶対に彼の足跡を見つけられるはず。
が、ICQのインストールの仕方を忘れた。
しかも英語が解らない私には超難しい。あの頃はどうやって入れたんだろう?

今の私より、頭は遙かに馬鹿だったはず。
これでも当時に比べたら、ちょっとはPCに関して詳しくなったはずだし。
でも挫折した。。。どうやって入れたんやろう。

足跡見つけたら余計に辛くなるだけだって解ってるのに、どうして追いかけてしまうんだろう。




私が彼を探し始めると夢に出て来る。
夢の中で抱かれてる感覚が残る。起きた時、居ない現実に振り戻されて涙する。







アスピリン喘息のテストの直前、彼とオンラインで話した。
それから度々同じ夢を見た。


何処か知らないマンションの一室を訪ねて行く私。
ドアが開きそこには彼が居た。
整然とした部屋の中。マシンが数台並んでた。
まだ結婚してなくて、彼らしい部屋にしてた。
部屋を見渡してると、後ろから黙って抱きしめてくれる。
そして、夢の中で彼に抱かれてた。
で目が覚めると、身体のあちこちに余韻が残って泣いてた。

こんなにも彼を求めてるんだって。。。



あの最悪な日を過ぎて、精神的に落ち着いた頃、彼は夢の中に出て来なくなった。
京都に戻って来てからは、この夢は見なくなった。


時間が出来ると、彼と行った思い出の場所に1人で佇む私がいる。
祇園のショットバーは、私と彼が別れた頃に閉店してた。
まるで、過去とさよならさせるかのように。
思い出の地に1人で居ると、あれは思い出だったのか、夢だったのか解らなくなる。
どうして貴方は此処に居ないの?
と、右手をみる。何時も此処に貴方の手があったのに。






彼の事を書いていると、辛かったあの時代を思い出す。
反面、幸せだったあの時代を思い出す。

彼は、何処かで今も私のサイトを見守ってくれている。そんな気がしてならない。
「ずっと貴方を愛してる」を書いた事も多分知ってるはず。
彼の目には、私はどう映って居たのだろう?ふとそんな気持ちになる。


結婚はしたの?
今は何処に居るの?
幸せなの?
私と過ごした数年間を貴方は後悔してないの?
貴方は私を愛して居たの?


聞きたい事が次から次へとあふれだす。


でも、きっと目の前に彼が出て来たら言葉にならない。
黙って見つめ涙することしか出来ない。
それですべてが解る。そんな気がするのは私だけ?
きっと彼もそうだと思う。



話したい事がいっぱいあるの。
貴方にしか話せない事が沢山あるの。
だから絶対何処かで出会えるよね。
命が永遠に産まれ変わるのなら来世でも出会えるよね。


貴方と離れて、今まで頑張って生きて来たよ。
辛い事も悲しいこともいっぱいあったけど、私は頑張って生きて来たよ。



貴方の事を書こうと決心して、貴方の写真と、貴方が残して行ったメモを出して来たの。
貴方の字が此処にあって、貴方の思いが此処にあった。
こんなに人間泣けるのかと思うくらい、大粒の涙を流して泣いたよ。
書きながら泣いてる私がどんな気持ちか、貴方にはきっと解るよね?



ねぇ覚えてる?このメモの事。どんな気持ちで書いて行ったの?
あれから数年の時が経ったけど、このメモはずっと持ってるの。
私の命が終わった時、私はこのメモと貴方の写真と貴方の心を持って、
天国へ旅立つから。。。天国から貴方を見守って行くから。



此処、絶対に読んでるよね?
間違ってる?それともあってる?
私達の仲間なら、きっと貴方と私の事だって解ってしまうよね。
書いたら駄目だった?貴方に迷惑だった?





貴方と出会った事は、私の人生で最大の奇跡。
今はただ、何で別れてしまったのだろうと後悔だけが残る。
あんなに守って貰ったのに、氷をとかして貰ったのに、生きる勇気を貰ったのに。。。


今の私に出来るのは、
貴方から貰った沢山の思い出や愛情を大切にして行く事。自分自身を大切にして行く事。
そして貴方の愛を無駄にしない事。
私は命の火が消える最後の日まで精一杯生きる。
それが貴方へのせめてものお返しだと思うから。


命の火が消えるその時まで、絶対にこの愛だけは消さないだろうし、
貴方への感謝も忘れないだろう。
この気持ちを失ってしまうのなら、私は生きていたくない。


これから先もずっと思い続けて行く。
これから先もずっと愛し続けて行く。
貴方以上に愛せる人はこの世に存在しない。










5年間ありがとう
多くの学んだ事は、これからの人生への自信となります。
また落ち着いたら連絡下さい



貴方が最後に私に残してくれた愛。
このメモの返事をするね。



5年間ありがとう
多くの学んだ事は、これからの人生への勇気となります。
生まれ変わってもまた私を愛して下さい
今度は絶対に離れない。絶対に離さないでね。













貴方が恋しい。貴方のすべてが恋しい。。。
短編小説 ずっと貴方を愛してる part5
2011年01月24日(月)
別れを決心したけれど、私の心は揺れ動いて居た。
彼が大学を卒業するまでは、一緒に居られるんじゃ無いのか?
彼が結婚しても、私は日陰の女でも良いから、一緒に居られるんじゃ無いのか?
別に別れてしまわなくても・・・こんなにも愛してるのに・・・

自問自答を繰り返して居た。

精神的には限界を超えて、「逢いたい・抱かれたい」そんな事ばかり考えて居た。
その反面、何時までもこのままでは駄目なんだ。何時か終わりが来るんだから、
ちゃんと大人で居よう。それが彼から貰った愛情のお礼なんだから。

いっぱいいっぱい言い聞かせた。いっぱいいっぱい泣いた。
彼の前では絶対に泣かないで置こう。私からさようならを言おう。

お菓子が入ったような箱。精神科の薬箱だった。
何時の間にか飲まずに済んで居た。彼が私の薬になってくれてた。
思い切って箱ごと、マンションの裏の畑へ持って行って、
ゴミを焼いて居たおばちゃんに頼んで、薬箱を焼いて貰った。

もう要らない。私は薬にも彼にも依存しない。
自分の足で生きて行こう。それがどんなに辛くても苦しくても、
昔の世界に戻るよりはずっとまし。




深夜、彼がバイクで来た。バイクの音で彼だと解る。
玄関のドアを開けた。微笑む彼の顔。

もうこれが最後だからね・・・無言の意思表示をした彼。
私は彼の腕の中に泣きながら入って言った。

何度も何度も押し寄せて来る波・・・失神
それでも彼の愛撫は止まらなかった。
「た・たすけて・・・壊れる・・・」
反り返って意識が無くなる。それでも彼の愛撫で反応する身体。
軽々と私を持ち上げて体位を変える。
その度に私の一番感じる所に・・・突き上げられる快感。
完全に飛んでいった。もう駄目・・・

抱かれながら頭の片隅が冷静だった。もう1人の私が、
「最後なんだから、彼を身体の隅々まで感じた方が良い」と言って居た。
「解ってるから」

何時間、攻められて居たのだろう・・・身体中が痙攣して居た。
初めて抱かれた時より、格段に上手くなった彼。
何処で遊んで居たの?誰を抱いて来たの?
風俗の世界に居た女を、全身痙攣起こさせるほど彼は・・・


優しいキスを残して、彼は帰って行った。
私はそのまま深い眠りについた・・・



気怠く目が覚めると、全身に夕べの愛撫の余韻が残って居た。
ゆっくりお風呂に入って、タバコを吸おうとテーブルの所に行くと1枚のメモが。



5年間ありがとう
多くの学んだ事は、これからの人生への自信となります。
また落ち着いたら連絡下さい



あたしから言おうと思って居たのに・・・
不思議と涙は無かった。すがすがしい気持ちだった。
ありがとうの言葉も言えなかったけど、彼を愛して良かった。
ありがとう・・・







その後、彼とあったのは2度だけだった。
1度目は親友のお葬式。
もう1度はPCの設定に来てくれた。他の仲間と共に。


私の中には、「まだ愛してる」と言う感情が残ったままになっている。
だけど昔にはもう戻れない。

彼は私の思ったように、エリートコースを歩き続けて居る。
私は家庭を持ち、子供が出来て平凡だけど幸せな生活を送っている。

彼が残していったメモは、今も大切にしまってあって、
彼と撮った写真は、仲間と撮った大量の写真の中にある。
それと私の手帳の中に1枚だけ挟んである。
あたしが生死をかけた「アスピリン喘息のテスト」に行く時に持って行った。
彼が勇気をあたえてくれる。そう信じて・・・



今でも仲間は私の支えで、彼は私の命で、
離ればなれになってしまって、何処に居るのか解らない仲間も多いけど、
それでも、あの「青春時代」の楽しさだけは、
彼らの笑顔は私の宝物となって居る。
彼らと出会えたから私はこうして生きていられる。




もしも死ぬまでにもう1度彼と逢えたら、1つだけ聞いて見たい事がある。


 
「貴方は私を愛していたの?」



きっと微笑むだけだろうね。
数年の時を彼と過ごしたけど、彼の本心が結局分からないまま。
それでも良い。解らなくても良い。今となってはどうでも良い事。


「光さがして。」が書籍になる前、構成段階に入ってHPから原稿は無くなったけど、
別のURLですべての原稿が読める状態になって居た。
出版社と私の連絡用URLで、追加原稿はそのURLに書いて居た。
私はそのURLを仲間3人だけには知らせた。その3人の中に彼が居る。

これが本になる、確認だけはして欲しい。誰も何も言っては来なかった。
本が出来てしばらくして、サインを書いて仲間3人に送った。
感想は誰も何も言って来なかった。

きっと「ずっと貴方を愛してる」の主役の彼は、
この続編を読んでも何も言って来ないだろう。彼はそういう人だから。


いろんな物を、彼からいっぱい貰った。
彼の青春時代を私は彼から奪って、あんな過去を持つ私を彼は支え続けてくれた。
感謝・・・一言では言えないんだけど、この言葉しか見つからない。


これから先も、きっと私の心の支え。彼は私の心の中で生きている。
死ぬまで逢えなくても、私は彼を愛した事を。。。






生まれ変わっても貴方と出会い結ばれる。今度は絶対に離れないからね。








愛してる。。。ずっと貴方を愛してる。。。
短編小説 ずっと貴方を愛してる part4
2011年01月23日(日)
当分の間は生活の心配は無かった。
そりゃ前の場所に居るよりはずっと貧乏だったけど、
それでも「お金で買えない物」が私の周りには沢山あった。
だから貧乏は全然気にならなかった。
お金よりも欲しいものが、いっぱい手に入ってた。

1人で寝てるより仲間と雑魚寝している方が多かった。
何時も誰かが泊まって居た。寂しくなかった。仲間の友情と彼の愛情があった。幸せだった。


落ち着いた頃、彼が1人で深夜にやって来た。
高校生だった彼は、大学生になって居た。
どちらからともなく求めあたしは彼に抱かれた。


前とは明らかに違う感覚。何度も何度も失神した。
あんな仕事をして居たのに、SEXなんてこんな簡単で冷たい物だと思ってたのに、
感情や愛が入るとこんなにも暖かくて、心が豊かになって、身体が反応して。
あたしは完璧に、彼の抱かれるおもちゃとなって居た。
彼の指先1つでどうにでもなる・・・
何度も息が止まりそうになるほど失神して、それでも攻められ続けた。
荒々しさと同時に、愛情がいっぱい詰まったまなざしがそこにはあった。
気を失ったまま朝になって、気がつくと彼は居なくなって居た。
あんなに激しい夜をともにして、彼は平気で大学に行って居た。
あたしは、1日足腰がガタガタで使い物にならないくらいだったのに。


そんな日々がしばらく続いた。
抱かれる度に上手くなる彼。SEXの相性は完璧だった。
私は彼の愛情と身体の両方に溺れる事になった。
彼無しでは生きて行けない「身体と心」になった。


彼と私の関係は、誰も口にしない公然の秘密となった。
心のない女が、彼の前ではただの「恋する女」になって居たんだから、
仲間はきっと気がついて居ただろう。
だけど、仲間は「我関せず」の態度をとり続けてくれた。
それが私の救いでもあった。
1人を愛した為に仲間の輪が崩れてしまう。それが怖かった。


あの頃、彼が来ない日には、私は何をして居たんだろうと考える。
思い出せない。1人だからご飯も適当だったし、
掃除と言っても狭いマンションだし。
仲間が集まる時には彼も来るのだけど、彼は仲間と一緒に帰ってしまうし。
あたし・・・彼が来ない日は何をしてたんだ?!
家の前で、彼のバイクが止まるのを待ち続けた日だったのかも知れない。





この日の事は一生忘れない。ショックで立ち直れないとさえ思った日。


玄関で彼が呼ぶ声がする。「綾ちゃん居るか?!」
何時もなら、バイクで来る彼。今日はバイクの音がして居ない。
不思議に思ったけど急いで玄関に行きドアを開けると、何時もの彼の笑顔。
隣を見て私は血の気が引くのを憶えた。彼が彼女と言う人を連れて居た。

彼には彼女が居た。その事実を突きつけられた。
此処で取り乱しては私の負けだ。一瞬で頭を切り換えた。
仲間として接することにしよう。

「どうしたん?大学の帰り?」
「暑いし涼みに来た〜」
「そっか〜ゆっくりして行ったら良いよ〜彼女さんも気楽にしてね」

顔は絶対に引きつって居たはず。此処で彼に迷惑をかけるわけには行かない。
私は演じきろうと決めた。演じるのは得意だった過去を持つ私なんだから。
奇妙な三角関係の始まりだった。


彼女は、それから何かあると私に電話をして来るようになった。
「彼に用事があるんだけど、何処に居るか知りませんか?」
「彼が最近冷たいんですけど、何か聞いてませんか?」


彼は、私の家に泊まったから貴方には連絡をしなかったのよ。
彼が貴方に冷たいのは、私を抱いて居るからなんて、
口が裂けても言えなかった。

私は彼を援護し続けた。そして自分の愛を守ろうとした。
貴方も彼が居ないと生きていけないかも知れないけど、
私も彼が居ないと生きて行けないの。
貴方には絶対に彼を渡さない!!


彼の前では、相変わらずの私が居た。
抱かれては安心して眠る。その繰り返しだった。
彼には彼女との事は何も聞かなかった。
彼が話せば話も聞いたしアドバイスもしたけど、
私の前で他の女の話はやめて!!とは言えなかった。


彼とはどんな事があっても結婚出来ない。
10歳年下で、生きてきた環境も家柄も全く別の世界の人。
有名私立大学の1番難関と言われて居る科に軽々と合格して、
彼の人生のレールはすでに引かれて居た。
彼の人生をじゃまする権利は無い。じゃますることも出来ない。
私は此処で彼が来るのを待って居れば良い。
彼が私の事を飽きるまで、私は彼に抱かれて居たかった。


何も無かったように、彼が私の所に来た。
そして何時ものように・・・違う。何時もと違う。
「彼は違う女を抱いた」と確信した事がある。
SEXの仕方が変わって居た。
貴方は、私と彼女を間違えて抱いたの?
それとも、彼女を抱きたかったのに、私を抱いたの?
聞けなかった。怖かった。感触が違うなんて口が裂けても言えなかった。
もう終わりなんだ・・・




彼が、真っ青な顔をして私の所に来た。
「彼女が妊娠したかも知れない」
子供が出来ない身体になって居た私にとってその言葉は・・・


行きつけの産婦人科に電話をした。
どれくらい生理が遅れたら、検査に行けば良いのか。
2週間遅れたら検査に行けば解る。それくらいの知識は私にはあった。
ちゃんと1つずつ調べて、彼に説明して次からは避妊をするように言った。

「俺、大学やめて働く」彼がつぶやいた。
「何言ってるのよ!!
これからの貴方の人生、今まで努力して来た事が、すべて水の泡になって消えてしまうの。解ってるの?」
「・・・責任あるし」
「責任で子供は育たないの。今、大学やめたら一生後悔するよ。
あの時、子供を産ませたばかりに俺の人生は・・・って彼女を恨むかも知れないよ。
それでも大学やめるの?これからの未来のレールの向きを変えるの?
親にだって絶対勘当されるよ。良いの?私は絶対に嫌だからね!!」
怒りで手が震えて居た。


この時は、彼女を殺してでも彼の人生を守ろうと思った。
彼女に子供なんか産ませない。絶対に産ませない。
私が無い物は彼女からも取り上げてやる!!
そんな考えが頭をかすめた。


彼女から電話がかかって来た。
「ご心配おかけしました」
「生理は?」
「まだ・・・」彼女は電話口で泣いて居た。
「泣いてもどうにもならないし、取りあえず私の行ってる病院に行こう。
私もついて行くから。女医先生だし大丈夫だから」
「はい・・・」
「後1週間、生理が来なかったら、また電話してくれる?」
「はい・・・有り難うございます」

結局、生理が遅れただけだった。
私は産婦人科に行きピルを貰って来た。
「また仕事するの?」先生に聞かれた。
「違うよ〜私は足を洗ったの。お守りに変わりにするだけよっ」と笑って答えた。

貰って来たピルを彼に渡して飲み方を説明した。
彼女にピルを飲ませる事にした。彼女に電話をして私が説得した。
「彼にも貴方にも大学があって未来があるから、
今は避妊をちゃんとした方が良いし。
コンドームよりピルの方が安全確実だし。
飲み続けなければ副作用はほとんど無いから大丈夫よ」

鬼のような私が居た。ピルの副作用は知って居た。
最終決断は彼女がすれば良い。もう子供じゃ無いんだから。

腹の中は煮えくり返って居た。が、此処でそれを出してしまったら私の負け。
ある程度の人生経験をして来てるんだし、
私が大人になろう。そして彼を支えよう。
今まで貰った愛情と時間を、私の経験の欠片で返して上げよう。
それで、彼が元の生活に戻れるなら・・・




私の事、彼の彼女の事が重なって、精神的に彼は疲れ切っていた。
私はそんな彼を見て居るのが辛かった。そして彼は私の所に来なくなった。


私自身も、またいろいろと考えるべきことがあった。
彼との別れ、これから先の人生、心の風邪、子供の産めない身体。

彼がしばらく来ないのは感づいて居た。
そんな余裕も、その時の彼には残されて居なかったし、
そんな彼に来て貰っても私は全然嬉しく無いと思ってた。

彼に余裕が戻るまで「待つ」ことにした。
もしも、このまま別れる事になったとしてもそれで良かった。
泣いてすがって、「捨てないで」なんて言える立場でも無かった。
本気で愛してたけど、本当に好きだったけど、
終わりが来る事は初めから解って居た。
もしもその時が来たら、綺麗に身を引こうと初めから決めて居た。
一番最初に抱かれたあの時から・・・



「久しぶりに飲もうか・・・」
数人の仲間と彼が我が家に来た。みんなで大笑いしながらお酒を飲んだ。
私はおつまみを、せっせと台所で作っては運んで、話の輪の中に入って居た。
彼はずっと下を向いて居た。そして一言・・・
「綾ちゃんに出会えて良かった。俺、綾ちゃんと逢わなければ・・・」
私はわざと明るく言った。
「あたしこそ、みんなに出会えて良かったよ。
みんなが居なかったら、あたしはこの世にはもう居ない人なの。
みんなと出会えて本当に良かったよ」
そう言うと台所に行き、おつまみを作るふりをして、
下を向いて声を殺して泣いた。

彼と彼女の事で、あたしがした事のお礼の気持ちだったのか、それとも・・・
彼と別れる時が来たんだ。もうすぐ別れの言葉を、私から言う時が来る。



地獄と言う名の暗黒の世界から救い出して貰った。
人を愛する事を教えて貰った。
1人で生きて行ける勇気を貰った。
何より、人の暖かさと温もりを教えて貰った。
いっぱいいっぱい「ありがとう」を言わなければならないのは私の方だった。

高校生だった彼が大学生になり、少年が青年となって、
心を閉ざした、大きな過去を持つ私を支え続けてくれた。

ずっと後になって、彼が昼間からお酒を飲んで、荒れて居たと聞いた。
「俺に綾ちゃんを支えて行けるのだろうか」と悩んで居た事を聞いた。
十分支えて貰った。私の命を差し出しても良いくらい、彼には支えて貰った。
愛して貰った。もう十分・・・彼と私は仲間に戻るだけ。元に戻るだけ。
一生逢えない訳じゃ無い。その時はそう思って居た。

別れの言葉をちゃんと言おう。そしてちゃんとお礼も言おう。
ちゃんと幕を引こう。自分の為にも、彼の為にも。
そのチャンスを・・・私は待った。
短編小説 ずっと貴方を愛してる part3
2011年01月22日(土)
人の優しさに触れて、人の前で泣く事が出来るようになって、人を愛する事を知った私が居た。
彼の手のぬくもり。仲間の笑い声。
M君家族の家族のように心配してくれる気持ち。いろんなものがいっぱい手に入った。

辛い思いしても、悲しい思いをしても、
絶対に手に入らないと思っていたものを、胸一杯両手に余るほど私は手に入れて居た。

彼と居るだけでときめいて、彼と居るだけで女としての気持ちをもてるようになった。
そして初めて男の人に「抱かれたい」と思った。

彼と私は相変わらずの付き合いをしていた。
大阪まで足を延ばして日本橋の電気街にPCを買いに出かけたり、
京都の繁華街で手をつないで歩いて居た。

この場所から出たい。自由になりたい。
反面、出て生活して行けるのだろうか。地位も名誉も権力も何もない生活が私に出来るのだろうか。
不安と期待が交差する中で行動に出た。命のかかった大きな賭だった。

彼とショットバーに行って居る時、口から何度もでかかった言葉がある。
「抱いて・・・」
でも言えなかった。こんな薄汚れた身体を持つ私を、彼は心から抱いてくれるのだろうか?
でも、私が言わなくても、きっと解って居たはず。
彼は「良いよ」と微笑みかけてくれているようだった。
私が行動を起こすのを解って居たのだと思う。
私が「決別」の決心をして、「行動」を起こすのを・・・


祇園にある「京都ロイヤルホテル」そこは私の隠れ家だった。
1人になりたい時には何時もこのホテルに行き、
ルームサービスでワインとチーズで「ほっ」とする空間を作って居た。


「行きたいところがあるんだけど」と彼を誘って見た。
「うん、良いよ」
ホテルに手をつないで行った。
彼は何も言わなかったし何も聞かなかった。
チェックインは私が済ませた。鍵を貰ってエレベーターに乗って。2人共黙ったままだった。

部屋の鍵を開けた。無言のまま2人で部屋に入った。
私はベッドのヘッドライトだけを薄暗くつけて、後の電気をすべて消した・・・

薄暗い部屋の中で、私と彼の鼓動だけが聞こえた。
2人でベッドの上に横になった。そっと胸に耳を近づけた。
暖かな鼓動が、何時もの倍の速度になっていた。
そっと顔に手を伸ばした。彼の身体を確かめるように少しずつ少しずつ・・・
そして彼の腕の中に落ちて行った。荒い息づかいと流れる汗と流れる涙。
男の人に抱かれて、嬉し涙を流す私が居た。

暖かな腕の中で、今までには無い「喜びと感激」を貰った。
何より「もう1度、やり直してみよう」と言う「勇気」を貰った。

「彼以外には、もう触られたくない!!」
彼の腕の中から出て、シャワーを浴びている間に決心した。
足を洗おう。地獄と言う名の暗黒の世界から。


ところが、シャワーを浴びて出て来ると、彼の姿が無い。
私は1人ぼっちで部屋に残されてしまった。
ベッドには彼のにおいとぬくもりが残ったままだった。

何時ものように、ワインとチーズを頼んで、1人でゆったりと流れる時間を持った。
彼が帰ってくれて良かった。彼が居たら「冷静」に考える事が出来なかった。

彼が私の身体に残して行った、愛情の余韻とワインの酔いで、私は久しぶりに深い眠りについた。
彼の匂いが残るベッドで、彼の腕に包まれて居る感覚が残ったままで・・・





もうあの場所に居る事は出来なくなって居た。
自分の心を偽って生きていくのは、もう嫌だ。

M君の母に行った。
「あたしバッチ返して来るわ。命の保証は無いけど、今のままよりずっと良い。足を洗うわ」
M君の母は涙を浮かべて「綾さん、頑張ってね」
もしかしたら永久の別れになるかも知れない。でも恐怖心は全く無かった。
これで死んでしまってもそれも私の人生だし。
生きてても死んでるような数年を送って来たんだから。

例え1夜限りだったとしても、すばらしい夜を彼と過ごす事が出来た。
それだけで生きて来た値打ちがあるってものだし。
彼がきっと私に勇気をくれる。支えてくれる励ましてくれる。
私には仲間が居る。そして彼が居る!!

社長に「引退させて下さい。足を洗ってこの世界から抜けたいんです」と言う。
もちろん大反対だった。何時間話をしても解っては貰えなかった。
時間をかけて、ゆっくり話をしよう。私の決心は変わらないんだから。



彼とも仲間とも、何も変わらず逢って居た。M君の家にも寝に通って居た。
着飾る事もしなくなった。日課の美容院も全く行かなくなった。
店にも顔を出さなくなった。もうこの世界で生きて行くのは嫌だ。

虐待を受けて真っ逆様に転がり落ちたあの日から、
凍った私の心の氷が仲間と居る事で涙となって溶けだして居た。
彼と居る事で暖かな心になって行った。

何時ものように仲間と会って、最終電車で地元駅まで戻った。
駅から店に電話をした。迎えを来させてと。すると社長が自ら来た。
頻繁に電車で出かけ、店にも出ず深夜帰宅する私に、社長が言った。
「こんなに夜遅くまで何処に行ってたの?
最近、仕事もしないし何時も留守だし、何を考えてる?」
「社長には、私の気持ちは解らないよ」と泣き出した。
泣き出した私を見た社長がついに・・・
「足を洗って生きて行きたいのか?」
「うん。もう嫌やねん。なにもかも」
「解った。長い間ご苦労様。しばらく好きにしたら良い。その間に準備をしよう」


たった1度、彼と寝ただけ。
だけど、その事で私の人生は大きく変わった。
彼を愛し、彼を求めて、彼と手をつないで。。。
10歳年下の彼との出会いが私の人生を大きく変えた。

彼と出会わせてくれたM君に感謝して、仲間の笑顔に感謝して、
そして私は地獄と言う名の暗黒の世界から足を洗った。
もう2度と戻らないと決意して。



M君との出会いから、足を洗ってこの世界から出るのに数年が必要だった。
この数年間「裏家業の世界」と「光り輝く世界」の狭間で揺れ続けた。
足を洗う事は簡単な事じゃ無かった。いろんな柵の中でもがき苦しんだ。
「どれだけの犠牲をはらっても彼との愛を貫きたい。たとえ命がなくなろうとも」
この気持ちだけがこの数年を支え続けた。



もう死んでも良いや・・・
私は人生の中で2度そう思った事がある。
厳密に言うともっももっといっぱいあるんだけど、
1度目は虐待を受けたあの日、
2度目はあの世界から足を洗ったあの日。


新しい住処が片づき始め、1人の生活が始まった。
仲間が頻繁に出入りしてた。
何時の間にか私の家は、仲間の溜まり場と化して居た。
仲間が私に寂しい思いをさせないようにと何時も気にかけてくれた。
私の小さな家は、何時も笑い声であふれて、暖かな笑顔に包まれて居た。
こんなに幸せな空間があるんだって・・・




生きてて良かった!!
短編小説 ずっと貴方を愛してる part2
2011年01月21日(金)
真夏の太陽が照りつけるその日、
私は何時も来ている派手な戦闘服を脱ぎ捨てて飾らない私になっていた。

戦闘服は私の鎧。私が私で無い時に「派手な偽物の私」を演出する為に来ていた戦闘服。
その戦闘服を脱ぎ捨てた。素顔の私で会いに行きたい。
デパートで買った真っ赤なTシャツとジーパンで家を出た。
メイクも要らない。心にも服装にも鎧は要らない。素顔の私で行きたかった。
鎧をつけて行く場所では無いとM君から聞いて居たから。


運転手が不思議そうに私に聞いた。
「ママ今日の服装は。。。どうなさったのですか?」
「鎧を脱いだだけよ、今日の私には地位も立場も要らないの」
「携帯持たれてますか?何かあったらすぐに。。。」
「今日は何も必要無いから。何も起きないし。きっと楽しい日になるはずよ」
運転手は会場まで送ると言ったが地元駅までの送迎にさせた。
私で行きたいの。私の足で行きたいの。どうしてもそうしたかった。



数ヶ月間、待ちに待ったみんなに逢える日。
その日ばかりは仕事もお休みをして、
護衛もつけずに乗り慣れない電車で1時間の距離を「心うきうき」させて目的地に向かって居た。
「もうすぐオフラインでみんなに逢えるんだ」

駅には見慣れた顔が数名迎えに来てくれて居た。初対面の人も居た。
もっとも、オンラインで会話をしていたから何も違和感は無かった。
顔と声それが文字と一致したと言うだけだった。
「えっ・・綾ちゃん?濃いわ〜(見た目の個性が強いと言う意味)」
「うるさいわ〜(笑) みんなはもう来てるの?此処からどれくらい歩くの?」
初めましての言葉は要らなかった。オンラインで会話していた私達には初対面と言う感覚が無かった。

15分ほど駅から歩くと小さな幼稚園があった。そこが今日の会場となって居た。
いろんな人が続々と集まって、思いっきり「ヲタクの集まり」と言う雰囲気になっていた。
当時は「草の根」と呼ばれて居たネットの「オフラインミーティング」と呼ばれる集まりなのだ。


文字と顔と声。。。すべてが一致するのがオフライン。
確かに少し変わったヲタクな人も居たし、
当時流行していたアニメをTシャツにプリントして着てる団体、
見るからに「うわ〜ヲタク」と思うような人、
いろんなタイプの人間が入り乱れて収集不可能となっている感じ。
まるでいろんな種類の入ったおもちゃ箱のような会場だった。

女性は私と後2人くらい居たかな?って感じ。
あの頃、草の根やってたのはほとんど男の人で女の人ってすごく珍しかった。
インターネットが主流の今の時代、草の根やってた女の人居る?って聞いても解って貰えないかも知れない。


光をくれたM君、そしてその仲間達数名は逢った事があった。
が、まだまだ逢いたい人がいっぱい居た。
今日その人達に逢えるんだ。
わくわくしてたのに、実際行って見るとあまりの人の多さに誰が誰だかわかんない状態。
M君に「この人は誰?この人は誰?あの人は来てるの?」イメージ通りの人や全然違う人。
いろんな人と出会えて、いろんな会話が出来て、楽しい時間を過ごして居た。


汗を光らせて入って来た1人の少年が居た。
筋肉のついた身体・頭が良さそうで、良い所の息子さんって感じの男の子。
彼と目が合った瞬間、彼の背中に光が見えた。目も開けていられないほどの眩い光。
「私この人を愛して行くんだ」一瞬で恋に落ちた。
一目惚れと片思いを同時に拾った瞬間だった。






あの頃、この少年は高校生になったばかりだったと思うが、ものすごく大人びてしっかりしていた。
どんな事を言っても、どんな事をしても、機敏とした行動と頭の良さ、でもざっくばらんで楽しい。
言葉数が少ないけど優しさをベールで隠して見せないようにしている人。

その日1日彼を見ていて感じた事はこんな所だった。

仲間の中でも年下の部類だったが、彼は何時も中心的存在に居て、
何かトラブルが発生すると彼に相談する事が多かった事は、仲間との会話で察しがついた。
この歳でこれだけのものが揃って居て、この人はどんな環境で育って来たんだろう。
厳しくしつけされてきた様子も無かった。
ただ親が教育者で姉も高学歴だと言う事くらいしか、彼は家庭のことは話そうとはしなかった。

仲間として付き合って行く内に、私が抱いた彼の印象がすべて事実だった事がはっきり解った。
私が言いたい事を1つ言うと3つくらい理解して行動してくれる人だった。
3つ言えばすべてが完璧に揃った。
彼とであった事で私のPCは飛躍的に環境が整い、私の使いやすいネット環境が整って行く。

成績はトップクラスだけど勉強している様子も無く、
だからと言って遊び人でも無いけど、何をやらせてもうまかった。
この人の欠点はなに?と思うほど、高校生の彼には欠点が見つからなかった。

長い間、凍った世界に居ていろんな男を見てきたが、
「これだけすべてが揃った人」には初めて出会って居た。


人を信じないと決めた日から、すべて自分の事は自分で決めるしか無かった。
自分の居場所を作る事も自分の人生も、何もかも自分で決めて居た。
心からすべてを出し切る事が出来る人は、私の側には居なかった、もしかしたら居たかも知れない。
私が心を閉ざしたままだったから気がつかなかっただけかも知れない。

仲間には何でも話せた。仲間が、仲間の笑顔が私に勇気をくれた生きる希望をくれた。
笑うことを教えてくれた。
人を信じること、自分をさらけ出して良い場所を貰った。
それがこんなに気持ちの良いものだとは思わなかった。


その中でも彼は別格だった。
ただ側に居てくれるだけですべてが理解して貰えた。
10歳年下なのに、私の悲しみ・苦しみいろんなものを、ただ側に居るだけで吸い取って行ってくれた。


この頃、M君の前で大泣きした事がある。
M君の家から駅までの間に小さな公園があり、私は駅まで送って貰う道中、急に泣き出した。
ベンチに座って涙をぼろぼろと流した。M君はただ黙って私の背中を撫でてくれて居た。

人前で弱みを見せる事は死を意味していた。
私はそうやって生きて居た。
まだ私の生きている場所は地獄と例えている裏家業の世界。
その世界に住んで居たのに私は号泣して居た。
何で泣いて居たのか、今となってははっきりしないのだが、
多分氷が溶け初めて、それが涙となって居たんだと思う。
彼と出会ってしまったから。


彼と出会って、彼の側で笑って彼に仲間として甘えていた。
そして気がついた。仲間では無いこの感覚。彼の側に居ると「ときめく」私が居た。
側に居たい。もっと同じ空間の中に居たい。

そして気がついた。彼のことを好きになった?!
どんどんと彼が好きになって行った。10歳年下の彼を。






仲間と大勢で会う事もあったが、段々と2人だけで逢う事も多くなった。

まだ地獄に居た時だったけど、同じ家に暮らして居た社長は、
「彼は仲間の1人でパソコンの先生」くらいにしか思っていなかった。
それは私にとって好都合だった。私は人を愛せない人だと思いこまれていた。

その頃から「氷の女」から彼の前では「ただの恋する女」へと変わって行った。
自分を押さえることが出来なくなって居た。

あたし本気なんだ。でも此処から出て行く自信が無い。
今まで作って来たものをすべて捨ててしまって、1から生きていく自信が無い。
今のままが良いんだ。私にとっても彼にとっても。
そう自分に言い聞かせて居た反面、彼を思う気持ちは抑えられなくなって居た。

頭の良い彼は、私の気持ちを理解してくれて居た。
そして何とか此処からでれる自信をつけさせようとしてくれていた。
だけど、愛しては行けない人・愛される資格のない私。
何処かで自分自身を卑下して、自分の人生を恨んだ。

せめてこんな場所に居る私じゃ無く、
普通の仕事をして居る私だったら、こんなに苦しむ事は無かっただろうと。



ある日、彼が映画に連れて行ってくれた。
2人で仲良く空いた映画館で映画を見た。
映画館の中でそっと触れた手。そのまま黙って握りしめて居てくれた。恋人同士のように指を絡ませて映画を見た。
黙って頭を彼の肩に乗せた。彼の手のぬくもりと鼓動が聞こえた。
私の鼓動と彼の鼓動が重なり合った。
手のぬくもりが心の氷を少しずつ少しずつ溶かしてくれた。

何の映画を見たのかすっかり頭から飛んでしまった。
10歳年下の男の子と手をつないで映画を見ただけなのに、
何の映画を見たのか解らなくなってしまうほど私は恋をしていた。
もう彼しか見えなくなっていた。


映画館を出る時「お願いだから顔を見ないで恥ずかしい」と言った。
真っ赤な顔した少女のようなおばさんがそこに居た。
彼は「顔が赤いよ」と一言言って微笑んだ。
映画館を出た後も、しばらく京都の繁華街を手をつないで歩いた。



彼はいろんな事を私にさせてくれた。
電車に乗る事を教えてくれたし、パスに乗ることも教えてくれた。
タクシーで帰れば済む事やん。
私はそう思って居たのだが、それは大きな間違いだった。
普通に生活して行く為に必要な事を、1つずつ1つずつさせてくれて居た。
私1人にさせるのでは無く彼と一緒に。
彼と一緒なら何も怖くなかった。
護衛の居ない繁華街を歩くことも、どっちに行ってしまうのか解らないバスや電車に乗ることも、
顔の利かない店に入る事も彼となら出来た。
彼が私にくれたのは、愛だけでは無く「1人でも生きて行ける勇気」だったのかも知れない。

仲間とも頻繁に逢って居たし、M君の家には相変わらず通って居た。
6畳の部屋に8人くらいが集まって、PC談義に花を咲かせて居た。
ゲームの話かな?バイクの話かな?私には解らない話しだったけど、
仲間の笑い声が私の心の氷を少しずつとかしてくれた。
そしてそこには何時も彼が居た。

私はM君の家で何時も寝て居た。本当に無防備に熟睡していた。
彼らがどれだけ騒いで居ても、彼らの笑い声を子守歌にして私は深い眠りにつく事が出来た。

彼が居てくれる。ただそれだけの事だったけど彼は私のすべてだった。本気だった。
10歳も年下の高校生にひかれ、心をときめかせ顔を赤らめる、裏家業に住む私が居た。

2人で行ったカウンターショットバーやお寿司やさん。
祇園には彼と私の思い出が沢山詰まっている。

彼の高校の地元と言う事もあって、私は何時も気にかけて居た。
10歳年上の見るからに裏家業の女と手をつないで歩いていて、彼に迷惑をかけないだろうかと。
彼にも聞いた。けど彼は笑って私の手をギュっと握って微笑みかけてくれた。彼の包容力には脱帽だった。

同時に、私は部下や護衛の関係者に彼と歩いて居る時に何度も見られて居た。
顔を赤らめた少女のような私に、誰も私だとは気がつかなかったと後で聞いた。
人を愛すると、愛する人の側に居ると、人間が変わってしまうものなんだ。
裏家業に住んでいる女に手を出したら、どんな仕打ちが待っているか、
彼がどんな目にあわされるのか不安になった時もあった。
そんなことは彼は承知の上だったと思う。
それでも、私を黙って支えてくれた。ぬくもりをくれた。何より私の愛を黙って受け止めてくれた。


彼と行動をともにするのと同時に、私の周りでは目まぐるしく環境が変わって行った。
今でもたまに電話で話す友達が居る。地獄に居た時に知り合った一般の友達。
その友達にだけは、彼のことを相談して居た。
「私、好きな人が出来たの」
「え?!どんな人?」
「高校生なんよ」
「また、綾ちゃん・・・冗談でしょう?」
「本気だよ」
彼女は、私の地位も名誉も知って居た。ママとして君臨している姿も見ていた。
そして一言
「今の地位、捨てる事が出来る?」
「・・・・・・・」
「悪い事は言わないから諦めた方が良いよ。
高校生だよ、綾ちゃんは自分の立場を解ってる?
今まで苦労して来たものを、全部捨てる事になるんだよ。
それでも良いの?」
「彼と居たいの。本気で好きなの。でも、捨てられないものもあるよね。」
「冷静になった方が良いよ。よく考えた方が良いよ」


解ってる。解ってた。そうやって言われるって事は。
だけど、どうしようも無かった。
本気で愛してた。手をつないで居るだけで、少女のように顔を赤らめた私が居る。
側に居たい。愛してるの・・・例えすべてを失っても彼と生きていきたい。
だけど、捨てるものがあまりにも大きすぎた。犠牲も大きかった。
彼は絶対に結婚出来きない。

この10歳の年齢と、生きてきた環境の違いと、
何よりも私には彼を愛する資格がない。
表街道を歩いて来た訳じゃ無い。今も裏家業で生きている。
そんな私に彼を愛する資格がある?でも愛してるの・・・


初めて男の人に「抱かれたい」と思った。彼と寝たいと思った・・・
短編小説 ずっと貴方を愛してる part1
2011年01月20日(木)
彼と出会わなかったら今の私の人生は無い。彼は私のすべてです。

今までも・・・そしてこれからも・・・

光さがして。の続編の1部として、
あの時には書けなかった事、どう言葉にしたら良いのか解らなかった事、
何より「生きる事が精一杯」で彼のことを冷静に考えられなかった事、
いろんな事が重なって、本に書くことが出来なかった真実です。

ただ、すべてが真実か?と聞かれたら、私はNOと答えるでしょう。
私から見た彼を文字にしただけで、彼から見た私は・・・私には解らないから。


本を読んで無いと、話がつながらない所が多数出てきますが、どうかご了承下さいませ。
また、本を読んで居る人には、新しい真実が理解して貰えると思います。


書籍化されている所は、他の場所に書く事が出来ません。
中略している所が多々有ります。予めご了承下さい。


著作権は「三崎綾」にあります。出版権は「アルファポリス」にあります。
無断転載・コピーなどは法的に罰せられます。





氷の世界

どんな所なのか貴方に想像出来ますか?
心が「氷の世界」では、微笑む事はあっても笑う事はありません。
楽しいと言う感情が、何処かに行ってしまっているのです。

あの頃の私は、大勢の人に囲まれて居ました。
見た目は派手やかな世界に居ました。
人から見たら、とても恵まれた環境だったことでしょう。

だけど、2度ずたずたに傷つけられた私の身体と心は、
人を信用すると言う事が全く出来なくなっていました。
生きる事すらどうでも良かった。

派手やかな世界で日々流されて行く。
嘘や見栄やくだらない権力やいろんな物を1つずつ手に入れたけど、
大切な物は何一つ手に入らなかった。

そんな私が出会った奇跡。「心から愛せる人」
その人との出会いから、現在までを書いてみようと思います。

彼と出会わなければ、私は人を愛する事が出来なかった・・・