2005年10月29日(土)  「女神転生」西谷史

ついに読破!メガテンの原点!!
所々、「?」と思う点もありますが、面白い。
そして、やっぱりゲームの大本になっているなぁと実感。
PLAY前でも後でもネタバレはないので、オススメ。
真シリーズとは全然関係ないしな。
あるのは悪魔召喚って概念だけか。

メガテン好きに勧める度合い☆☆☆☆★★


主人公、あまりの根暗度合いに、ifの諸悪の根元を思い出す。
同級生を懲らしめるために悪魔なんぞ呼んじゃダメだよ…。
しかも、最初っからロキとか、高等悪魔呼び出してるし。

まずは外道・スライムだろぉぉぉ。又は餓鬼。

登場人物も、カミソリ装備のスケバン、頭悪そな番長格、色気むんむんの女教師、そんでもって定番、清純正統派美少女とかで、時代を感じます。
コンピューター概論が悪魔召喚に結びつく説明はなんとな〜く分かる様な。
個人的には、主人公が当初はDARK-LOWだったのがだんだんLIGHT-LOWになっていって寂しかった。ちなみに、最終章ではLIGHT-CHAOSな。
ずっと根暗なままで良かったのにね…。

1作目は、とことん主人公・中島朱美が悪者。
ロキを呼び出して、学校のむかつくヤツを一掃。
そして、学校の影の支配者に君臨するのであった。
…こんな同級生、嫌だ。
しかし、可憐な転校生・白鷺弓子の出現で事は一転。
イザナミ神が出てきて、日本神話が絡んでくる。
ロキに裏切られ、命危うし主人公、それを守って死んじゃう弓子。
その弓子をこの世に生き返らせる…こ れ ぞ 女 神 転 生 ! !
白鷺古墳に潜って、イザナミに生き返らして貰うのだが、古墳内の描写が興味深かった。
迫るロキに操られ、腐乱死体になりつつ、中島を追う弓子の姿はホラー映画。
主人公、ケルベロスとヒノカグツチを巧みに使い、ロキ抹殺。
そしていつの間にか弓子とラヴラヴに…運命だからしょうがないか。


2作目。今度はうってかわってヒーローに。
敵はエジプト神・セト。…その割にはエジプト風な演出はなかったなぁ。
舞台が吉祥寺とかいわゆるメガテン聖地で、ドキドキ。
ここらで政治的な描写も入ってくる。内閣とか。総理とか。派閥とか。
マサチューセッツの博士も来日で、グローバルな物語に。
セト戦でツクヨミの転生した成川氏、1ターン即死…。これには泣いた。
そして、最後の舞台は宇宙。宇宙かよ!!
009の此処より永久にを思い出す…。
宇宙に悪魔召喚実施するなんてなぁ。
磁場は良いとして、形成物質はどうなってんだよ。と考える。
ともかく、強大なスケールに圧倒。


3作目。最後は死にオチ。
ネタバレしてしまってますが、主人公、弓子共に死にます。
ロミオとジュリエットかよ。
しかも、戦いは終わってないです。
何げにラスボスは彼の御方ですので。
「すべてが終わった時、お前は私の妃となるだろう…」と、イザナミに熱烈アタック。やりますなぁ、御仁…。
しかも、戦い方も、どっちが神で悪魔なんだかわからぬ戦法。
主人公が悪魔裁判に掛けられ、ルシファーの手先が神の使いになってる。
だから私は悪魔の千年王国崇拝派(それはノクタンネタ…)


続き、あるんで、ちょっと読みたい。
終わってないからな、この戦い…。


怖いと思ったのは、悪魔より何より、人間だなぁ。




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