| dagbok? |
| みなと【MAIL】 HOME |
|
|
|
|
| 2005年09月30日(金) |
「聞いてくださいよ一ノ瀬さん」
「何でしょうか武本さん」
「俺、もうあいつが好きで好きでたまんないんすよ」
切ない声でそう言って、亮ちゃんは煙を吐いた。だらりとベランダの手すりから下がった指先に灯る赤い光。煙草から薄い紫煙が上がる。
「じゃあ言っちゃえばいいじゃない」
ベランダの、隣の部屋との仕切り越しから覗いた顔が「はあ？」と眉を寄せた・
「できたらこんな相談してないよ」
「そうだよね。亮ちゃんへタレだもんね」
「おいおい、またストレートにぐっさり言うねお姉さん。もうちょっとオブラートにくるんでくれよ。繊細だとかガラスのハートだとか」
「そんな気の利いた女じゃないの。ごめんね」
ひらひらと宙を掻く手が見える。お隣さんはいつもこんな具合に悩んでいる。悩んではベランダ越しに人を呼び出し、だらだらと愚痴を垂れるのだ。私はいつも片手にビール。残念ながら、他人様の身を焦がすほどの恋の悩みに素面で付き合えるほど、優しい性格ではない。そして結果、隣の部屋同士、ベランダにもたれて語り合う男女という謎の絵ができあがる。同じマンションで、しかもお隣さんだからできることだが、外から見たらかなり奇妙な光景には違いない。
「なこちゃんはどうなんだよ。かれこれ十年近く実らずの恋なんじゃないの？」
痛いところを突いてくる。しかもわかってやってるんだからタチが悪い。
「ほっとけ。私の勝手だ」
言ってぐいっとビール……じゃなくて発泡酒をあおる。軽い喉越し。この程度じゃ酔わないとわかりつつもビールには手が出ない。いつの世も学生は貧乏なのだ。「飲む？」とまだ空けてない一本を亮ちゃんに差し出すと、「それじゃ遠慮なく」と受け取ってプルタブを起こした。
「ねーねー、告白しないのー？」
「してるよ！ 何度もしてるってば！ 年一回は必ず言ってるよ！」
思わず振り上げた爪先が、転がしてある空き缶を蹴飛ばす。
「なんでそれでダメなのかなー。なこちゃん、こーんないい子なのに、あいつも見る目ないね」
亮ちゃんは手を伸ばし、私の頭をぽんぽんと優しく撫でる。大きな手からほんのりと漂う煙草の香りがとても大人っぽい。いつもは子供みたいな男なのに、こんな時だけは年齢相応の二十三歳に見えた。
「だったらあんたがもらってくれよ」
「それは無理。俺もあいつ一筋だから」
じゃあ最初から言うなよ、と私は溜息をつく。そしてますます、こんなデリカシーのない男にあいつは渡せない、と心に誓う。何しろ亮ちゃんとは年季が違う。気付けば二桁に差し掛かっていた。
だけどその亮ちゃんも並半端な覚悟じゃないというのはわかっている。私たちより二年早く大学に入学した亮ちゃん。本当ならとっくに卒業して社会人デビューしているはずなのに、私たちと同じ三年生をやっている。それもこれも、愛の力。
「実るはずもない恋で二留するなんてバカじゃないの？」
「そんなのやってみないとわかんねーよ。ふとした瞬間にくらりと落ちるかもしれないもんな」
そうして夜の更けるままに二人でぐだぐだ話していたら上から声が降ってきた。
「亮ちゃんも美奈子も何してんのー？」
件の青年がベランダから身を乗り出して、ひょこっと顔を見せる。この時間だとバイト帰りでシャワーを浴びた直後かな。ほんのり頬が上気していた。いつもはワックスで固めている髪は生乾きで、前髪が下りている。中学の時からほとんど変わらない幼さの残る顔。さすがに声は低く変わったけど、無邪気さと明るさは変わっていない。この歳でかわいい男なんてそうそう存在しないでしょう。
私と亮ちゃんは真っ赤な顔を見合わせる。お互い頬が緩んでいるのはばっちりわかっていたけど、どうにも元の顔には戻らない。にやけた面のまま二人とも上の階を見上げた。
「青山ー、愛してるよー」
「私も私もー」
へらへらと手を振る私たち。酒の力って偉大だと思う。
「二人とも何言ってんの！ もう、近所迷惑だよ！」
そう言う青山は、しかし顔が真っ赤になっていた。私たちと違って酒も入っていないのに。冗談とも本気とも取れる言葉で戸惑わせるのは少しかわいそうかもしれない。だけど私たちの想いは止まらないし、誰にも止められない。想うだけなら自由だ。
そして私はほんのちょっとだけ、三人のこういう関係も悪くないかなと思っていた。
*****
この結果を踏まえて恋愛っぽいの。
永遠のフラレ男と永遠の片想い女のへっぽこコメディミステリー、のミステリー抜き。
ついでに短編百題の「デルタ」が埋まったということで。
趣味に走りまくってるのは半端なのでもうちっと待つべし。
|
|
|
|
| 2005年09月26日(月) |
いつ頃からかわかんないけどかかっている病気みたいなもん。
改行多くてスカスカで見開いてえらく白いってのが怖い。
だもんで、詩や戯曲は読めないし、まあ、ジュブナイルとかヤングアダルトとか呼ばれてる小説ももちろんダメだったりするわけで。
最悪なのは、TRPGのリプレイも読めなくなったってことです。
自分で書いててスカスカしているのが耐えられません。耐えられないから改行減らして会話文減らして詰まらせてるのですが、そうするとテンポ悪くなるのよね… 技量不足が丸わかり。
今日、いつもと違うことしようと思ってダッシュ(――)と三点リーダー(……)使いまくりの会話のみというものを書いてみました。
なんつーか。白くて縦に長いのが許せない。
日記は平気なのにね。まったく厄介だわ。
ここのアンケートまだやってます。
趣味に走ってるのってアレですよ？
吸血鬼がどーのとかそーゆーのですよ？
進退調査のほうもご意見ありがとうございます。
未完の物というと、今のところOLの話か天使病の二つだけだと思う。
『Lost Town』はプロット失くして書けないという情けない状況だし、『剣』のほうは話広がりすぎて集約しなくて困っているという。そもそも『剣』は形態をどうするかという問題が…
あ、それともあれか！ 『code of〜』のほうなのか！？
そこのところもご意見いただければ幸い。
……今更のように、『code of 02』を完結させてアップしていないことに気付いた。もうほとんど書き終わっているんだけどー。データ、旧携帯のほうだよどうしよう。
|
|
|
|
| 2005年09月24日(土) |
ラムダに会うのを先延ばしにし、グレイスとギデオン相手に延々と主力＋αのLvを上げるという長期プレイ体勢に入ったため、日記に書くほどのネタがありません。
ネトゲは相変わらずもごもごとやってます。
ここで言ってたイベントも終了し、無事私の担当分も決定したのですが、現在詳細待ち。
楽しみ半分怖いの半分。いつものことです。
んでまぁ。
ドラゴンフォース三昧でネタがないのも申し訳ないので、書き溜めてある分をまたちらりと出してみようかと思うのですが、何を出そうか悩み中。
あー……アンケート楽しかったからまたとっていい？
全6種。もちろん全部掌編です。
|
|
|
|
| 2005年09月21日(水) |
http://f1.racing-live.com/f1/jp/index.html?http://f1.racing-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/050921140606.shtml
*****
だいぶ前のこれはラノベでオカというご意見をいただきまして、頭悩ませながらちまちま書いてます。携帯で。
かつては「ルーズリーフに手書き→修正しながらワープロに打ち込み」というスタイルで、次は「PCでテキストエディタにベタベタ直打ち」で、今は「携帯でチマチマ打ち込み→メールで転送」というスタイルになっています。
携帯なのでいつでもどこでも思いついたらプチプチ書けます。
欠点は、パケ代気にしてあんまり量送信できないこと。一回の転送量はこれとほぼ同じで1KB〜2KB。
そして朝の電車で後ろの人を気にしてしまうこと。覗き防止フィルタしてても見られてやしないかと心配。だってさ……恥ずかしいじゃない。
それはそうと、私の中ではオカルトというと『帝都物語』、ライトノベルは友野詳と皆川ゆかというなんだかなーと思うような強烈な刷り込みがあります。
このキーワード3つがまさに中学までの読書人生を物語っていると言ってもいいかも。
まあでも。
ライトノベルなんてここしばらくマトモに読んでない上、今では読書もロクにしない人間と成り果てたのでちゃんと書けるのかどうかすら不安です。
ええ、最後に読んだのは金枝篇です。
しかもまだ読み終わってません。なげーよ。
|
|
|
|
| 2005年09月20日(火) |
む*おにーちゃんおめでとうございまーす。
でも何も出ないの、ごめんなさい。
はい。55555hitいってしまいました。
もうここには1年近く何もないのに皆様ありがとうございます！
*****
ただいま実家帰省中。
帰りすぎと言われたら「だって実家好きだもん」と返します。
先週買ってきたドラゴンフォースを始めました。
本来なら主人公っぽいウェインをチョイスすべきなんでしょうが、男は顔だよね。ミカヅキでGO。
この数年で趣味変わったんでレオンでも良かったんだけどね。
いい男と日本刀には弱いんです。
わーい、ニンジャニンジャサムライハラキリー
弱い…！ イズモ弱すぎる…！！
トラッドノアが落とせないよ先輩。
なんでトラッドノアにゾンビいるんだよこの野郎！
こっちの手駒はアシガルとビーストばっかなんだっつーのー！！
このショタっこめ… でも大好きレイナート。
そういえば、昔イズモでやってカトマンドゥ倒せなかった気がするよ？
ふふふ……
クリアできねぇな、間違いなく。
|
|
|
|
| 2005年09月18日(日) |
解放軍？
そんなの自分で自分を殴ってれば強くなれますよ。
|
|
|
|
| 2005年09月14日(水) |
昨日のアンケートは9/17の朝で締め切ります。
*****
ネトゲで所属してるところでイベントやることになりまして。
ゴリゴリ物理系なので、他のメンバーのように開発とか手に職もなく、景品として提供できるものもないわけで。
一応絵師っぽいことしてるので絵枠を提供することにしました。
でもね。
バリエーション豊かな美麗系絵師殿と、人外もいけちゃう可愛い系絵師殿に挟まれ、ワタクシどうしていいかわからんとですよ。
超見劣り。いやん。これで「お前の絵枠なんかいらねーよ」とか言われたらどうしようね。
という悩み。
ちなみに深淵回廊というゲームの、通称猟奇コミュに在籍しております。
いないとは思うけど深淵住人の方どうぞよろしく。
そんなイベント用サンプル公開。っつか、使いまわしですけどね。
圧縮するときれいっぽく見えるぞ！（ダメじゃん）
ちょっと懐かしいのも入れてみた。
↓
↓
↓
↓
↓
実はなにげに銃器率八割というアホサンプル。
|
|
|
|
| 2005年09月13日(火) |
家業を手伝い始めた頃だから、あれは十六の時だったと思う。壱哉は歳が十離れた従姉の十和子に伴われ、遠縁というだとかいう男の家を訪れたことがあった。恩義だの借りだのというような、行かなければならない理由は特に知らされていなかった。言い付けられたから行っただけであって壱哉もちろん、十和子ですら知らない繋がりだった。
その頃すでに家の人間としても社会人としても自立していた十和子は、その家までの道すがら、ずっと文句を言っていたように思う。彼女は年頃の女性らしく、何がしか愚痴を言うのが常だった。しかし、家が見えてくるとぴたりと口をつぐんだ。一言で言えば実に陰気臭い家だった。昭和の高度経済成長期に大量に作られた、粗雑でつまらないありがちな外見の建物だった。年月を経た壁は趣よりも古臭さばかりが目につき、瓦は削れて角を失い苔むし始めていた。背後には裏山なのか庭なのか区別がつかない竹林が広がり、家を覆いつくさんと長い長い枝を屋根にかけている。そんな見た目だけなら時代に取り残された家で済んだかもしれない。その家を陰気たらしめているのは、締め切ったカーテンの内側に満ちた闇だった。夕刻も近く、日も半ば落ちているというのに明かりはなかった。
玄関と思しき小さな引き戸の前に立ち、強気で通っている従姉はひとつ大きく深呼吸した。引き手にかけた手が震えている。
「十和姉」
壱哉はその震える手に自分の手を重ねた。そこで初めて、ほっそりとした白い手がいつの間にか自分の手よりも小さくなっていたことに気付いた。まっすぐに彼女の目を見つめてひとつ頷く。それだけで、不安の色を隠し切れていなかった瞳に強い光が戻った。
実のところ、壱哉の首筋はずっと粟立っていた。ぞわぞわとした寒気は決して気持ちのいいものではない。本能が警告を発しているのだろうか。十和子よりも感性が強い彼は尋常ならざるものを感じとってしまっていた。だがここで折れてしまってはいけないのだ。それでは二人で行動している意味がない。
そろりと音もなく戸がスライドした。
*****
ここまで書いて、続きをどうするか悩み中。
キャラ物にするかホラーにするか普通に書くか…
よし、参考までにアンケートとるか！
|
|
|
|
| 2005年09月12日(月) |
>＞ホロウ予約かんりょ。
> そう かんけいないね
> 殺してでも うばいとる
>→ゆずってくれ たのむ！！
だめだ！！ いくらつまれても ゆずれん
*****
フィジケラクラッシュ。
マシン大破。奇跡的にも体は無事。
琢磨と顎のお見合い。
顎、琢磨のメットぶん殴る。
までは見た。
その後耐えられずに寝た。
これほど選挙が憎かったのは高校のテスト勉強の時以来かもしれん。
(家の前に中途半端な広場があり、毎日のように路上演説されて半分ノイローゼ)
ので、なんであのリザルトだったか誰か教えてください。
モントーヤがなぜあそこにいるんですかっつーか眉毛野郎ぉぉっっ！！
きっとまた人でなしコメントしたんだろうなぁ……チームメイトがあんな目にあったのに。
フィジケラ生きてて良かった。
マジ良かった。
某所で「来年はバトン別のチームにやっちゃって、琢磨とバリチェロで頑張って」みたいなこと書いてた琢磨ファンがいたんですけど、それ逆じゃね？
全24選手中23位ですよ、琢磨。
バトン9位ですよ。
現実を見ろ。
チームのポイント稼いでるのはバトンです。
それにしてもライコネンと眉毛の差が25pt……可能性がなくはないのが切ない。
|
|
|
|
| 2005年09月11日(日) |
の前に。
ライコネンの何がいいかということで、
「普段はクールであまり顔に出さないけど、表彰台に上ったときに見せる笑顔が」
と答えたら、
「ツンデレですか」と言われた。
違います。
でも違くないような気もする。
ホロウ予約かんりょ。
個人的趣味事情で日曜朝7時半に起きるのはデカレン以来だと思います。
朝のメッセには某さんがいらっしゃいましたのこと。
ケーキコンパ＠T先輩んち。別名人を堕落させる部屋。
そこで１人１ホール持ち寄り食べる。食べまくる。しかも私はずんだ茶寮のずんだ大福まで持っていった。食べたかったから。
某Hさまに向けてリーク。
「鬼＞T先輩＞私」
がっつりケーキをくらい、うまうまうはーシブーストうまーと余韻の残るままロイヤルターフ。
もうさぁ、T先輩と鬼とN嬢いて私が勝てるわけねーじゃん？ と負け犬的予感を感じつつ頑張ってみたけどやっぱり勝てなかった。でも面白かった。シンプルなのに唸るゲームは大好きです。
うん。
ドラゴンフォース買いに行きます。
秋葉原にヨドバシできたらしいから買いに行く。
多分ポイントで買える。
でもやっぱゴンゴスびみょ。
ゴンゴス選ぶくらいならレイナート選びますから。
ショタ＞獣人
N嬢から咎狗を手渡される。
いやん、ありがとう愛してる。
こうして私は最後の一線を越えてしまいました。
でもしょうがないよね、原画の人の噂聞いちゃったらさー… 本当にあの人なのだろうか。ちょっと確かめようがないんだけど、絵が似てるこた似てるしー…
そんなわけで先輩も一線越えましょうよと言って締め。
|
|
|
|
| 2005年09月09日(金) |
親父殿誕生日おめでとう（見てません）
ちょっと前に描いたやつ。
ネトゲのPMさんにズバンと進呈。
ここしばらく構図がワンパターンなのでどうにかしたいね。
昔からだね。
ロリ巨乳は難しいです、おとうさん。
|
|
|
|
| 2005年09月08日(木) |
櫻井翔→嵐
蒼井優→タイガー＆ドラゴンの、岡田の店の店員
もしくは、ヤジキタの歌の下手な女の子
伊勢谷友介→キャシャーン
加瀬亮は代表作思い浮かばなかった。
関めぐみは誰だかわかんない気がする。
ひじょーにびみょーなキャスティングではあるが、
蒼井優はアリじゃねぇかと思ってしまった今日この頃。
しかし奴は小さくない。そこが不満。
っつか、花本先生とか誰がやるの……！！？
そっちのが気になるっつーねん。
寝ます。
|
|
|
|
| 2005年09月06日(火) |
その後腹は快調です＞ししょー
むしろ珍しく忙しくて調子悪いんだかなんだかわかんなくなってきたというのが正解。
飯は柔らかめに炊くようになりました。
ひとまず来週までは今のような状況ですが、その後特に予定が入らなければという条件で二度目の夏休みをゲットしました。怒涛の九連休。何このダメ社員。
またそっち帰るから遊ぶベ。というか飲むべ＞Y田様
「とぅん」って何＞K
| BACK | NEXT |
| 目次ページ |
|