自分が大した人間じゃないことは
誰よりも自分が一番わかっている
弱い部分を認めたくなくて
強がってみても
所詮それは本当の自分じゃないし
他人から褒められても
それは纏った洋服を褒められているに過ぎない
丸裸になった私を
丸ごと受け入れて認めてくれる人なんて
実際にいると思う?
だから私は自分を好きになる
ダメ人間で何のとりえも無いこんな自分を・・
夜の帳が下りる少し前
朱色と濃いグレーの混ざり合った雲の
ちょうど合わせ目のところに
膝を抱えて座っている
あるいは
色んなフォントで満たされた部屋
カーテンの隙間から見えるガラス窓に
小さく見える星の欠片達
眼鏡の奥の瞳は
小刻みに怯えながら
しきりに瞬きをする
それでも
夢を掴みたいと
繋がった空を見上げている
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