私は君達で出来ている
難しいパズルのように
複雑な細胞のように
ひとつ欠けただけでも
壊れてしまう

全国に散らばった電話回線は
身体中に駆け巡っている血管
一本でも切れたら
痛くて辛くて眠れないだろう

脆いけど強い
そばにいる誰よりも近い
君達が消えるのが何よりも怖い

私は君達で出来ている

こんなに想っている事を　あの人は多分知らない
見えない気持ちを伝えたくて・・でも届かなくて・・
きっと同じ空を見てるんだろう
違う場所で・・違う気持ちで・・

月夜の晩には・・
もっと近づきたい・・重なりたい・・
見えない姿を　　追いかけている・・
ほんの少しの愛をちょうだい

こんな夜は　あたためて・・抱きしめて・・
心臓に　触って欲しい・・・

あぁ・・このまま海の底の貝になりたい・・
ゆっくり　ゆっくりと沈んで・・
蒼いソーダのように透き通った水の中で
ずっと・・ずっと眠り続けたい・・

あるいは・・群青の水圧に囲まれて
朱色に光る珊瑚になりたい・・
ただ　そのままで　ゆらゆらと
輝く水面を眺めていたい・・

そして　いつか　地球と同化して
化石になって・・また蘇るのだ・・・