鶴は千年、生活下手

2015年11月27日(金) 小松菜食べさせないと

先月、ほぼ月一回のペースで息子が通っているクリニックで血液
検査をしてもらった。
注射はしたことがあるが、採血というものは初体験の息子。
息子の前に採血に臨んだ低学年の男の子は、大騒をぎして、結局
採血できなかったようだった。
息子は、その男の子の声が響き渡る待合室で、わたしにしきりと
話しかけていた。
わたしは、採血というのはどういうことをするのか、どういう手
順なのか、針の太さはどれくらいか、時間的にはどれくらいかと
いうようなことを細かく説明した。
そして、わたし自身が週に3回、太い針を刺していることを話し、
それに比べれば細い針だよーと、強調した。

いざ採血の時、つい付き添おうとしてしまうわたしを、看護師は
止めて、一人で大丈夫ですからと言った。
これはよほど子どもの採血をこなしていなければ言えない言葉だ。
おまけに、そこは発達障害の子が通うクリニックなのである。
医師の言うとおり、慣れた上手な看護師さんなのだろうと思った。

終わってわたしの所に戻ってきた息子は、やや興奮気味に、すぐ
に終わったよ、ほんとに少しチクッとしただけで痛くなかったよ
と報告した。
採血初体験、終了だった。
インフルエンザの予防接種などのように、針を刺してから注入す
るときが痛いよりも、刺した後は血液の流れに任せて採血するこ
とは、痛くないという驚きだったのだろう。

その結果を今月の診察日に教えてもらったが、ずっと飲んでいる
薬の影響もとくになく、問題ないですと言われたが、貧血気味で
はありますねとのこと。
貧血気味、といっても、コンマ1程度のことなのだが、男の子で
貧血気味は、やはり食生活に問題ありなのか。
鉄分を多く含む食べ物が食べられないからかー。
唯一食べられる鉄分の多いものといえば、ほうれん草と小松菜ぐ
らいなものだが、ほうれん草は食べ過ぎると結石ができやすくな
るしだから、小松菜、食べさせないと、と思った。

それから、いつも野菜ジュースだけ届けてもらっている牛乳屋さ
んに、週末だけ鉄分とカルシウムの入ってる牛乳をお願いした。
母子で貧血なんて、シャレにならないが、夫だけは全く心配のな
い血の濃さなのがうらやましいところだ。

母自体は、血の気が多い性格なんだが。



2015年11月20日(金) 二つの発表と保護者たち

発表会が二つとも終わった。
一つ目の発表会は、6年生全体での発表で、歌と演奏だった。
息子本人は、本番前に体育館で見せ合ったときに、5年生の方が
派手で目立っていたのが気になって、6年生のは地味だからとい
うようなことを言って、少し気落ちしていた。
5年生は1番目に発表するし、運動会でやったソーランをさらに
パワーアップした感じだったとか。
実際に発表の日、確かに5年生は迫力があったし派手だった。
しかし、最後に発表した6年生は、やはりさすがという感じで、
落ち着いた演奏だった。
歌はきれいな声を出すようにしていたし、演奏はとてもしっかり
していた。
アコーディオン、しっかり演奏できていて、がんばったねと帰宅
した息子を誉め称えた。

二つ目の発表会。
服装であれこれ言っていたが、半袖でちょうどいいような天気で、
にもかかわらず白の長袖を着ていた息子。
下のジャージと同じブランドで合わせたかったらしい。
発表自体は、まあ同じソーランでもこれほど違うものかと思った。
高学年はそろっていたが、1、2年生はみごとにバラバラだった。
学年で違う振り付けでも良かったんじゃないかと思ったりもした
が、なかなか面白かった。
だが、息子にとってはこれの練習はさぞかしいらつく時間だった
のだろうなと思った。
そのあと、縄跳び、手話での歌の披露があった。

昨年も10月から11月にかけては、いらつくことが多かったが、
それは二つの発表の練習によるストレスだったんだろうなと思う。
通常級の子ども達は一つだが、支援級の子どもたちは二つの練習
を掛け持っているわけで、そのストレスは理解できるものだ。
支援級の来年の合同学芸会は、大きなホールでの発表会になり、
発表する学校の対象も広く多くの学校が発表する。
練習には力が入るのだろうことは容易に予測できるが、息子は次
は中学生で参加することになり、これまでの歌ったり踊ったりと
は全く違うものになる予定だ。

発表会の後、支援級のママさんたちとランチをともにした。
たくさんしゃべって楽しかった。
1年生のママさんが、色々心配していたので、子ども達は成長す
るものだし、まだ中学のことは5年生くらいで考えても大丈夫だ
よとか、5年生のママさんと学校での取り組みのことを話したり、
とにかく、普段はなかなか時間がとれないので、たくさん話せた
ような気がして、うれしかった。
12月には親子親睦会としてドッグセラピーを企画してくれてい
るが、犬は苦手なので親子でパスである。
たぶん、つぎは、12月の懇談会かな。



2015年11月12日(木) 発表に向けてあれこれ

今週末と、来週に、息子は2つの発表会を抱えている。
小学校の記念式典後の発表会と、いくつかの小中学校の支援級が
集まっての発表会と。
それぞれに発表する内容が全く違うので、どちらも練習しなけれ
ばならない支援級の子どもらは大変である。

発表会に向けての準備の中で、支援級の発表会の服装についてと
いうものがあった。
月初めのプリントでは、上が白い長袖で、下が紺か黒の長ズボン。
先週末にもらった週予定表では、上が白の半袖で、下がデニム。
困ったのは、息子はデニムを履かないので我が家には1本もない
ということだった。
月初めのプリントと先週末の週予定表と、どちらにあわせますか
という質問を月曜日にしたのでまだデニムは用意していなかった。
週予定表の内容でとの回答が来たので、買って木曜に持参は間に
合わないかもしれませんと告げると、紺か黒でオッケーとの返事。
買わずに済んで良かった。

それにしても、なぜ前もって持参するのか、そして白い半袖とは
体育着でいいんじゃないのか、などなど疑問点は消えないので、
発表の後になるが、個別面談で聞いてみようと思ったりしている。
おそろいの服装にするのは、支援級の子どもらには難しいことだ
と思う。
感覚過敏の中に触感がある子もいて、洋服の素材にこだわる子も
いるからだ。

息子は基本的に、夏は白か黒のTシャツに短パンのジャージ。
冬はトレーナーに長いジャージなのである。
すっかりジャージで出かけることに抵抗がないのである。
療育に行くときも、クリニックに行くときも、学校に行った後な
ので、そのまま出かけるからジャージである。
さすがに真冬はジャージだと寒いので、厚手のズボンにすること
もあるが、それはすんごく寒い時。
日常生活の中の変化が苦手な傾向にあるから、いつも同じものが
安心だということもあるのだろう。
中学の制服に慣れたら、それはそれで安心するのだろうか。



2015年11月04日(水) 発表する力

今日は、支援級で「自分のこと発表会」というものがあった。
それぞれのやり方で、自分のことを紹介するのである。
大きな紙に自分の友達の顔を書いて紹介したり、その友達からの
アンケート結果をまとめたりして発表する子。
自分の得意なことを発表し、作品を紹介してくれた子。
そして、息子のようにパソコンのスライドショーを見せてくれる
子など、それぞれに工夫があって良かった。

友達の絵を描いて紹介した子は、絵が上手なんだなと感心した。
我が子が電車以外の絵が苦手なので、きちんと似顔絵が描けるの
は、素敵なことだと思うのだ。
女の子はゆびあみのマフラーなどを見せてくれた。
配色がきれいで、素敵なマフラーだった。
息子の発表の前の時間には、目隠しで大縄跳びをした女の子がい
たようだ。(目隠しで大縄ってすごいんじゃないかな。)

発表する力、それを聞く力をやしなう為の企画であるらしい。
緊張して早口になったと反省点を述べた息子だった。

これから、中学校の部活見学会なるものにつきあう為に、中学校
まで行ってくる。
おそらく、帰宅部になってしまうのではと思うが、見学するのは
きっと楽しいだろう。
母は吹奏楽部を見てみたいが、息子はつきあってくれるだろうか。

そんなことを考えながら、廊下を歩いていると、アコーディオン
の練習をする息子が見えた。
学校の50周年記念式典のときに、各学年が発表するのだが、そ
のときに演奏する曲らしい。
なんだか自主練してるらしい。



2015年11月02日(月) おしゃべりな女たち

昨日はぷらむ短歌会だった。
いつも司会進行をしてくれている男性が、風邪で欠席だったので、
後半の各自の短歌の意見交換はわたしが進行した。
進行といっても、次は誰の歌です、お願いします、といった程度。
それ以外はいつも通りの意見を言っているだけだ。
男性は一人で、おまけにいつもメモを取ってくださっている方な
ので、必然的に発言は少なくなる。
あとは女性が5人。

3人でかしましいと言われる女が5人いれば、想像できるとおり、
よくしゃべる。
時々、歌の内容に引っ張られて脱線したりするが、それもぷらむ
のいい所ですよと、男性にフォローしていただくほどだ。
今回は、ラグビーの話や、仏教の話や、脳の話や、成長痛の話や、
あれやこれや。
おしゃべりの中から要点を抜き出してメモを取っているのだから、
そりゃあ大変だったろうと、恐縮したうえで感謝である。

短歌を解釈するというのは面白いもので、それは何に関しても同
じなのかもしれないが、知らないことはわからない。
至極当然のことである。
誰かの作った短歌に使われている言葉の意味であったり、その言
葉が持つニュアンスであったり、そういうものは知らないと無理。
歌をひもとくヒントは、その歌の中で意識的に使われるポイント
となる言葉のはずなのだが、その言葉がわからないとヒントもも
らえないことになる。

世間的に共通の言葉として通用している言葉であるのか、そして
それは共通のイメージを持ってもらえるものなのか。
方言であれば、注釈が必要であり、専門性の高い言葉であれば、
やはり注釈が必要だと思う。
特別な言葉を使っていなくても、その歌の背景にある文化、また
はスポーツなどについても、それを知らないと良さが十分に理解
できなかったりする。

詠むにせよ、読むにせよ、大事なのは経験に基づく言葉なのかも
しれないなと、改めて思った短歌会。

次回のお題は「干支」。
干支の動物ならオッケーということで。
自分で提案したのに、作れる気がしない。


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市屋千鶴 [MAIL]