白日の独白
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2006年07月29日(土) 不変

今が望む自分だと想えるのなら、今のまま何も変えずに/何も変わらずにいればいい。
『これから先』は『今』の連続線上にあり続けて、永遠に辿り着けない所にある。
いつだって僕等には『今』しかない。
けれど何も変えずにいる事は出来ても何も変わらずにいる事は出来ないくて、
結局何もかもを変えていくしかないとしても、怖がらなくて大丈夫。
たとえこれから先の君が今の君とは全く異なってしまったとしても、

僕は変らず君が好き。


2006年07月27日(木) 忘天

撮り溜めた写真を見ていて、空の写真が殆どないことに気付いた。
そういえば最後に雲を見たのは何時だったのかも想い出せない。
ずっとずっと箱に閉じ込められているからかな。
蜩の鳴く声を聞くまで、今が夏だということを知らなかった。
当たり前のことだけれど、やはり狂ってる。


2006年07月26日(水) 真夏

皮膚を焦がす太陽
蜩の鳴く声
風鈴が見せる風
通行人を皆殺しにする白日夢
アイスクリームを齧る帰り道


2006年07月24日(月) 喫煙

マスターに会うのかと想うと居ても立ってもいられない。
禁煙中なのに我慢の限界。
久し振りにハイライトを吸う。
やっぱりマズイ。眼が回る。


2006年07月22日(土) 自由

「まるで僕に好き嫌いが沢山あるみたいじゃないですか」と言ったら、
「そんなの昔からじゃないか」と土曜日の雇い主は言った。
「笑顔で『僕、それ嫌いです』って言えるのは凄いことだよ」とも。

皆どうでもいいことに力を注いでいて、本質を見失っているんだろうね。


2006年07月21日(金) 懇願

さて、折角君が其処にいるのだから核心を話そうか。
僕は此処にいるということについてだよ。

そう。

言わなくても解っている様だね。
僕は逃げているんだ。
早く君に捕まえて欲しい。


2006年07月20日(木) 水力

水の中にいる時、どうして人は饒舌になるのだろう。


2006年07月19日(水) 換言

僕は人に依存なんか絶対にしたくない。
だけど人に保護されていたいとは想う。


2006年07月15日(土) 途上

暫く他人の世界を次から次へと渡り歩いていた。
雨が強くて、雲が深くてよく見えなかった。
僕は薄汚れていったし、磨り減っていった。
疲れ果ててしまったけれど、それでも僕は歩く。
辿りついたのはそういう場所。


2006年07月05日(水) 迷鳥

他人の中に存在の痕跡が残るのが怖かった。
そうなったら好きな時に死ねなくなってしまう。
だから逃げていた。
憧れているだけなら僕も誰も傷つかない。
だけど逃げ切れなくなった。
否。逃げようと思えばいつでも出来る。
でもそうはしたくない。
さぁ、どうする?
さぁ、どうする?
僕は考えないといけない。


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