白日の独白
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2005年04月24日(日) 手紙。

お元気ですか。
僕は相変わらずです。
本当は貴方の声が聴きたいけれど、仕方がありません。
僕が時計を止めたんです。
貴方は今も走り続けていますよね。
それが普通です。
僕はもう過去の存在です。
忘れ去られる存在です。
それが本望ってやつです。


2005年04月17日(日) 人生は薔薇色だ。

1日中部屋にこもってDVDを観ている。
DVDもネット通販で買った物だった。
外に出なくても、誰と話さなくてもいい。
特段別段特別困らない。
もう死んでしまいたい。
とか想う訳でもなく。
なのに可笑しい。
胸が苦しくて、息が出来ないんだ。


2005年04月13日(水) 水の中。

泳ぐ泳ぐ泳ぐ。
頭の中を空っぽに出来ると想っていた。
だって本にはそう書いてあった。
嘘吐き。


2005年04月09日(土) 底なんてない。

僕が僕の意思の力によって僕自身をコントロールしているなんて幻想に過ぎない。
当たり前に、普通に生き続けるってことが大前提。
ヒリヒリする位知っていたのに、失念するなんて油断していたよね。

ねぇ、君も知っているでしょ。
堕落するのって凄く簡単。


2005年04月05日(火) 『だから』わからない。

「だから生き難いんだね」と彼女は言いました。
僕はにっこり笑って「そうだね」と言いました。
一体全体彼女の眼にはどう生き難い僕が映っているのでしょうか。
本当は僕にはちっともわかりませんでした。
こんなにも上手に生きています。
それこそ現在進行形で。


2005年04月04日(月) 氷解。

「時々不思議になるんだ」
「何に?」
「僕達人間も動物なのだとしたらきっと生き残れない人が一杯いる」
「彼等は生かされているんだよ」
「そう言えば僕達も生かされているに過ぎないね」
「ということは同じなんじゃないかな」
「僕達人間は動物であって動物ではない」
「そうなるのかもしれない」
「皆どういう訳だか生かされている」

不思議なことなんでどこにもなかった。


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