「隙 間」

2008年03月30日(日) ポッジティブな鶏頭で踊る文字

「お前さぁ、昨日まで「どうしましょう」て泣きそうな顔して騒いでたのに、今日はもうスッキリしてんのか、解決してねぇのに?」

前の会社の我が師、Kさんに言われてました。

「せっかく忘れかけてたのに、思い出させないでくださいっ」
「忘れるなっ。解決してから忘れてくれ、頼むから」
「えぇはい」
「えぇはい、じゃねえって。で、どうすんの?」
「どうしましょ……?」
「……お前のポジティブさは、向きを間違ってるって。ないよりましだけどさぁ……」

 てな漫才のネタばりのやりとりがしょっちゅうでした。
 一度これを聞いているある先輩が、「お前とKさん、なんかネタ合わせとかしてるだろ」と真顔で聞いてきたことも。

 ネタじゃあ、ありません(笑)

 悩んでも迷っても、それはそのときの自分。
 あとはそのあとの自分によろしく、と放り投げるわけです。

 なんとかなるもんです。仕事のことではなく、ネタ書きのことですが。

 断片は断片なのだから、むしろ流れに執着しようとしている自分を、あざ笑うようにして突き放すしかないのです。

 それでもやっぱり。
 やっぱり、流れになっちゃってるなぁ。
 中途半端にだから、さらに手がつけられん。

 よし。
 あとで高らかに笑い飛ばしてやります。
 たかが百枚に、中途半端と自分を疑っている自分を。

 疑うくらいなら書くなっ。

 いや、疑ってるものを人様に見せようなんて大それたことを思っちゃあいないですよ。

 八十点の答案に、よくやった、といってくれるのはほかの誰かさんの役割で、自分は、なんで百点じゃないの、という役割なわけです。

 ベクトルの方向を正しき方向に向けるのは苦手なので、後は野となれ山となれ、出たとこ勝負します。

 とはいえ。

 これでちゃんと百まで届くかしらん……?
 文字が言葉に見えなくなりつつあります……汗

 なんかヤバいです。

 いく?
 ゆく?

 それってどう違うの?

 振り向いて顔を向ける。

 て、日本語おかしくね?

 足?
 脚?

 ……汗

 漢字の使い方を若干変えてゆこうとしはじめた前作よりも、激しく足をとられてます。

 し続け、じゃだめなの?
 しつづけ、なの?

 そんな些末なことにひっかかり、それじゃいかん、と。
 あと一日しかないのです(汗)

ウンザリするほどの赤チェックを、すっ飛ばしてもよかとですか?

……。

ニホンゴ、ムツカシイネ、ワタシ、ワカラナイネ〜

沙羅双樹ノ、諸行無常ネェ〜……。



2008年03月29日(土) さくら♪

ホ〜ルスタイン〜♪
ホ〜ルスタイン〜♪

 怪しげなフレーズが頭の中を駆け巡っています。

揉んで、飲んで♪
洗って開いて♪
リサイコォ〜♪

 何年か前にフジテレビの深夜音楽番組で紹介されたバンドの曲です。

 ホルスタイン(乳牛)の心境と牛乳飲もうぜ的メッセージ・パンク・ソング?

 新盤「スパイラル」封印のしわ寄せでしょうか、どこかキレてしまってます(笑)

 ネットでこの曲のバンド名を検索して見つけたHPで、ほかにも、なんともお馬鹿で笑える曲の歌詞が見られました。

 男子、きっと笑わせてもらえます。

 怪しげなフレーズが頭を巡り巡るなか、今日は芝公園増上寺の桜、満開です。

 なんでこの切羽詰まった中、そんなとこにいるのかって?

 神頼み、すがり、逃避?

 東京タワーは、ほんのり、桜色に染まってました。

さくら、ひらひら♪
舞い降りて落ちる♪

 おおっ?

揺れる、おもいの♪
たけを抱きしめた♪

 これは?

きみと春に♪
願いしあの夢は♪

 もしや?

今も、みえているよ♪
桜、舞い散る〜♪

「神」がかり、じゃなくて、「いきもの」がかり、じゃん(笑)

 Xジャパンのファンでごった返す水道橋のニューよう来るひとのカフェに、こもります。

 そして。
 あと、四枚……。

 つかの間に緩む頬を必死でこらえながら、XJAPANのライブ帰りファンの濁流のなかを逆走しつつ、次のマイワークスペースに向かってます。

 うおっ。
 頭ハリセンボン。
 hideのコスプレ(?)大行列っ!

 あ、閉店時間のはしごのタイミングと、あっちからこっちへの息継ぎを兼ねて、移動するわけです。

 おっ、ファンのボランティアがゴミ拾いやってる。

 なんかもう、五時間ですわ。
 コーヒー一杯で。

 書いて打ち込んで、打ち込みながら校正して。

 ライブ前の待ち合わせの客が、ライブ後の余韻にひたる客に変わって、と考えるとワンドリンクじゃ申し訳ない……汗

 あ、冷水もいただきました(汗)

 断片の大事な欠片をどれにして、どれをたどらせるか、あえて欠落もありか、じゃあ小説ってなに、とか、いい加減じゃのぉ、とか、わたしのなかでいろんなわたしが渦巻いてます。

 こんな書き方初めてなので、まあしゃあないか、と。
 不安を、「それを選んだ自分なのだから腹ぁ括れ、ダメなら次に学びゃあええじゃろう」と、なぜか菅原文太さん口調でなだめすかしてます(汗)

 やっぱり、むつかしいなぁ……。



2008年03月28日(金) 追いコンだっ!

 今日は何日?

 ぼくちん、わっかんなぁ〜い!

 ……などと許されません。
 二十八日。
 あと、三日です。

 残された命の灯火は……。

 桜が満開ですねぇ。
 上野の山は。
 桜の花びらに包まれて、はかなんでもいとをかし。

 ……て、たまるかっ!

 酔客や寒いのをいいことにベタベタ絡み合ってるカップルやらのやかましさのなかで、逃避なんかしてたまるかっ!

 弁天堂の露店を片っ端から平らげてやるまでは!

 んなことは、やりません。
 てか、やれません。

 でも、やりたいです。

 でも、やったら、アカン。
 ぜったい。

 篠原さんのニューアルバム「スパイラル15thアニバーサリー」は、

 お預けです。

 ストイックに

 ゆきます。

 いま耳元で篠原さんの歌声が、ワザリングハイツでわたしの胸ぐらつかんで頬をビンタしてくれてます。

 ランダム再生なのに、ベストチョイスです。

 リピートして聴きます。

「口をつくのは言い訳ばかり」
「足をとられて転ぶばかり」

 自分が書いた地図を破り捨て、何度だって書き直してやる。
 つじつまだって合わせに合わせてやる。

 いまの己を受け入れるなんて、甘やかすな。

 ああ、風が吹くなら吹くがいいさ。
 強く吹けば吹くほど、遠く高く、激しく、力になるんだから。

 乾いて乾いてひび割れて、芯の奥のとことんまで割れきったら、めいいっぱい、吸い込んで、染み込ませて、肥やしてやる。

 ……。

 ああ、また口ばかり……汗

 いんや。やらねば。

 こうしてうだうだしているそのすぐそばで、近所の小石川で「悲劇」だろうか、いや、そう一概に言ってしまうのは正しいのかすらおぼつかなくなるが、起きている。

 であるから、であるならば、であるにもかかわらず、吐き出し続ける。

 それしかできねーんだし……汗

 よし、追い込んだ!笑
 書くぞっ!



2008年03月27日(木) 色川武大夫妻

 先日、NHK教育で全四回にわたり色川武大さんについての番組がやっていた。

 ナビゲーターは作家柳美里さん。
 第三回は見逃してしまったが、ほかの回を通してみるに、観るべくして観るべきものだったと思う。

 全体的に色川作品の代表作であり自叙伝的色合いも濃い「狂人日記」を太糸に、さまざまな細糸を織り交ぜてゆく。

 色川武大=阿佐田哲也

 麻雀放浪記の著者、雀聖と呼ばれ、また、ナルコレプシーを患っていた方でもある。

 色川さんはナルコレプシーだけを患い苦しんだわけではないけれど、とても身につまされるものを感じた。

 そして第四回に、奥様・孝子さんの話を聞けた。

 ほっとすると、出ちゃうんだよ。
 じゃあ、わたしの前でほっとしないでよ。

 きみは小説の最高のモデルなんだよ。

 たけちゃん。
 たっちゃん。

 ふたりの間で、いったいどれだけの残酷なまでの地獄の時間が過ぎ、それでもなお、強く深くふたりをつないでいた絆は、どんなものだったのだろう。

 お互いずっと意地張り合ってたのが、亡くなる一週間前に入院したときに、ふとお互いがそのことがおかしく思えて笑ったんです。

 四十年生きてきて、一緒に暮らそうと思う女はいなかった。
 たっちゃん、考えてみないか?

 たけちゃんこと色川さんのプロポーズに、たっちゃんこと孝子さんはプロポーズだと思わずに、うん、と答えた。

 ふたりはもともと親戚同士。
 右目が不自由だった孝子さんにやさしく接する色川さんに、年の離れたお兄ちゃん、と孝子さんはこころを開き、はじめは遊びに、そして世話を焼きに通うようになった。
 だから日常にふと、すぽっ、と落ちてしまう色川さんの姿を見ていたものの、その先の色川さんのことは結婚して一緒に暮らすようになってから知ったらしい。
 とりわけ、信じられないほど交流の幅が広い彼のひと付き合いには、まさに閉口したらしい。
 二十四時間三百六十五日、とかくひとが出入りする毎日。
 くつろがせる名人、と色川さんを呼ぶひとがおり、孝子さんもそう思っていた。
 が、くつろぐ側から一転、くつろがせる側の世界に引き込まれ、それは苦痛以外のなにものでもなくなってしまった。

 どうして断らないの?
 断れないよ。

 まるですべてが苦痛だった、地獄だった、と語っているようだった孝子さん。

 しかし。

 わたしがもうすぐたけちゃんのとこにいくから、そしたら、笑いながらふたりの世界を楽しもう、と思ってるんです。

 素敵な笑顔でした。

 ことひとにはわからない辛さや苦しみの中で生きてきた色川さん。そして共に生きてきた孝子さん。
 だからこそ誰にもわからない、ふたりだけの絆、なんてものじゃない、ふたりがひとり、の世界にいられたのかもしれない。

 とは言え。

 まるでわたしのことじゃない!

 と、色川さんの某作品を読んだときの怒りと恨みと絶望は忘れられない、とも孝子さんは語っていた。

 気をつけましょう。

 はい、肝に銘じます……。
 小説のモデル、かぁ……汗



2008年03月26日(水) 働きマンの災難

「スイッチ、入ります」

 このセリフ、漫画そしてドラマ「働きマン」のヒロイン松方が、仕事モードに切り替わるときの決め台詞だったりするわけです。

 その松方がみまわれる災難に……

「上階の漏水が原因で部屋が水浸し」

 という災難に見舞われる場面があります。

 そう……。
 滴る水音。

 ぴたっ。
 ぴたっ。

 ぶよんぶよんに膨れ上がった壁紙。触ってみると、

 たぷんたぷん

 してます。
 そしてその裏側で、

 ジョロロロ……。

 と、水が流れ落ちてゆく音が。

 マイナスイオン放出しまくりです。

 玄関水浸しです。

 上階には女の子が住んでます。
 時間は深夜十一時。
 まだ、確かめるにはだいじょうぶな時間、だろう……と。
 わたしは決して怪しい夜中の訪問者じゃありませんよと玄関のベルを鳴らす。

「えっ、すいません!」

 恐る恐る出てきた彼女は、何事かと思っていたようでした。
 トイレが水浸しになっていたそうです。
 わたしに言われて気づいたそうです。

 タンクの水受けのとこに色々飾っていて、タンクへの穴のところにそれが詰まり、ダバダバとこぼれていたそうです。

 バス・トイレ別の間取りだし、軽量鉄骨物件なので、普通はトイレだからといって床下をしっかりとは防水してません。
 天井裏床下には、きっとザブザブ水が溜まってます。
 すべて私の部屋に沁み落ちるか、蒸発してくれるまで、

 ポタッ……
 ポタッ……

 マイナスイオンのメロディは、続きます。

 こんなところ、働きマンの真似をしてくれなくったって……。

 神様、わたしが仕事サボりながらネタ書きしてたからって、その罰として水を差さないでくださいなっ!

 てか、差すどころじゃないってばさ……滴



2008年03月25日(火) めいどアニマルごりんクィーン

 今朝は、慌ててつい女性専用車両の扉の位置に立って電車を待ってしまいました。

 扉が開いてびっくり。

 がちょーん。

 音が聞こえそうなほど、のけぞってしまいました。
 もひとつ隣の扉からが、普通車両。

 脂(あぶら)色したひとの壁にめり込むように、乗り込みました。

 そして帰りの電車。

 なぜかわたしの隣に、

 ふたりのゴスロリ少女が、座ってほがらかに、

 やんや、やんや

 と、さえずっております。

 ほわほわしたスカートを踏んづけてしまわないように、わたしはなぜか緊張気味に体を固くしてます。

「あ、すいませぇん」

 自ら軽く引き寄せ、押さえる……。

 ……はぶしっ

 冥途、ゆきです。

 百ケン先生、こうして日常のなかに非日常を見いだしさ迷うのですね……?汗

 間違いなきよう、「メイド」ではなく紛れもない「冥途」のことですから!汗

 汗じゃなく、なんか誤解をさらに招くような、そうだ、いっそ笑い飛ばしてみせよう。

 笑

 ……て、いったいなにが「笑」なのかわからん!

 ワッハッハッ、
 ワッハッハッ、
 ワッハッハッ、
 ワッハッハッ、

 よーし、いくぞっ、キョウコっ!

 て、浜口親子かいっ。

 北京おめでとう!

 北京五輪、まぢヤバいぞ。
 人民皆兄弟に、民族は含まれないのかっ。

 政治とスポーツを切り離せないのかっ。

 切り離せやしないっ。

 そもそもが、政治的アピールの要素が強いのだから。

 環境健康問題で参加辞退のみならず、政治的安全的問題で辞退なんてなったら、歯止めが効かんくなるぞ。

 てか、政府に対する連中が五輪をだしに使うのは切なくね?

 単民族の日本のなかでもさまざまな問題があるのに、まるっきり民族の思想が理解できようはずもないのに、なんか吠えちゃわね?

 今日はアイスコーヒーで

 なんて、馴染みの店員さんと笑いながらここにいるけど。

 世界じゃなくていい。

 後ろのひとが、言うに言えない思いを抱えているかもしれない。

 隣でさえずりあっている恋人たちも、陰を落とす思いを互いの奥に隠しているのかもしれない。

 わたしはただ、平凡な日常を平穏に過ごしたいだけなのだっ。
 ゆけっ、キラー・クィーン!
(杜王町在住、吉良良影・談)

 さて……。

 しばし、ご歓談を(笑)



2008年03月24日(月) 桜舞い散るチルチルミチル……

 桜です。
 夜桜です。

 まだまだですが、ちらほら、五分咲きのものやらが見られます。

 さーくーらー♪
 さーくーらー♪

 坂本冬美さんの「夜桜お七」の節になってしまいます(汗)

 あ、やっと森山直太朗さん風の節に……変わったと思ったら、おぎやはぎの小木さんの顔に変わってしまいました……笑

 アイドリングストップ

 なんて関係ない。
 シグナルはいつでも点滅。

 スイッチ、入ります。

 ディーゼルだろうが、V6だろうがHEY!SAY!JUMPだろうが、サンデーマガジンだろうが、東京マガジンの「やってTRY!」だろうが、安室奈美恵だろうがスーパーモンキーズだろうが、MAXだろうがRENAだろうが、田中麗奈だろうが小西真奈美……しゃんには猫まっしぐらだけれど、アクセルは永久に床とKISS!

 あああ……。
 妙なテンションで自分を引っ張ってる(汗)

 ヒッパレェ〜♪
 ヒッパレェ〜♪

 みたい、ききたい、うたいタイ!
 どうもぉ、司会の逸見マサタ……。

 漢字がわからなくて助かりました。
 おかげで踏みとどまれました。

 とどのつまりは、とどは落っとセイ、セイ、セェイ!

 フォ〜!
 バッチこぉ〜いっ!

 ……古っ(汗)

 コワレテル。
 コワい、このひと。
 ミチャダメヨ。
 ホラ。

 ここまで見たら、もう、遅いっ……!

 ぅぎゃあぁ〜〜っ……。

 ……。
 気にしないでくださひ……笑



2008年03月21日(金) 「この道は母へと続く」

「この道は母へと続く」

 をギンレイにて。

 ロシアの孤児院。
 イタリア人夫妻の養子に決まったワーニャは、本当の母親の行方を探すために、脱走する。
養子の見返りに大金をもらう施設と仲介屋の追っ手からの、たったひとりの逃走劇、そして本当の母への旅路がはじまる……。

 この作品に、劇的な感動は、ない。

 だけど、素晴らしい作品だと思う。

 孤児院内の仲間同士のなかでの力、規律、道徳、社会が、ある。
 そしてそれは決して理不尽なものではなく、皆が皆、うまくやってゆくためのもの。

 稼いだチップや戦利品は、まずリーダーに渡され、それから配分される。
自分の出生記録などの書類を盗み見したいから字を教えてくれと上級生に頼み、タダじゃだめ、と言われたワーニャがそのためにチップをごまかしたときも、

 まだ字なんか習いたいのか。
 自分を捨てた母親のことを知ったところで、すぐ目の前に来てるこれからの幸せをムダにするんじゃない。

 と、ワーニャのたしかにくるだろう幸せのことを話してから、皮ベルトでの尻叩きの罰を与える。

 金庫の書類を盗み見しようとしたところを見つけても、

 字は読めるのか、なら、読め。

 と、騒がずに書類をだしてやったりと、力を貸してやったりする。

 貧しく荒んだ日々のなかでの正しさ。

 がある。

 最後、

 おおうっ……。
 んが、むぐ。

 という気持ちのよい演出で、嬉しかった。

 いいから観れ。

 とは言わずとも、見かけてほかに観るものがなかったら、観てみてください……汗



2008年03月20日(木) 禁炎法時代〜闇に灯る炎たち

 白熱電球を廃止し蛍光灯に!

 とかなんとか国が推進しようとしているらしいね……笑

 環境対策らしいね。
 エネルギーと経済をさもありなん、と理由にあげているらしいね。

 電球色の蛍光灯もあるから、とかね。

 照明ってさ、色だけじゃないよね。
 電球色(昼光色ていうんだけど)の蛍光灯て、やっぱり値段があがるよね。電球一個より安いらしいけどさ。

 そんで、蛍光灯て、どこまでいっても、なんか瞬いてるような感じがしない?

 むかしのことだから定かではないけれど。

 蛍光灯の光のほうが心理的に緊張感を与える、なんて実験がなかったっけ。
 それが色だけでなく、点灯の方法に理由があるとかないとか。

 もしそれが正しいなら、さぞ休まらない夜ばかりの家庭に帰って行くし、奥さん子どもは待たされ続けるわけだ。
 外に出るひとは、帰る前にちょいと一杯、とランプや暖炉の灯りしかない「ランプ・バー」とかに寄るんだろうね。

 電力の消費効率を環境問題に使うなら、オール電化、もおかしくね?

 そんで、原子力でしょ?

 てめえの地元には、決して再処理施設を誘致しようとしやがらねーくせに。

 火力や化石資源を推奨するわけじゃあないけどね。

 禁酒法時代

 みたいな、

 禁炎法時代

 がやってくるかもね。



……〜……〜……〜……〜……〜……〜……

 だんな、いい炎が、入ってますぜ?
 うむ、こないだみたいな、マッチ一本じゃなかろうな?
 あれはわたしも騙されたくちでして、今回のは……。

(シュッ、シュッ……)

 おお……。
 どうですかい、だんな?
 見事だ。なんてすばらしい炎なんだ……。
 そりゃあもう、ぜいたくに燃やしてますから。

(ピピーッ!)

 動くなっ! 禁炎法違反、ならびに化石資源保護法および環境安全保護推進法違反、そして電力照明使用義務条例の指導対象行為として任意動向を求めるっ!
 やべぇっ。ムシ捕りだ、だんなっ!
 それはマズい!
 裏口から、さあっ!
 うむ、どっちだ?
 こっち、て、火ぃ消しちまったから見えねえか。えい、腕はどこです? あ、あった。こっちですって!

(ガタッ!)

 痛っ……む、そっちか!
 待たんか、ホタルどもがっ!
 待つホタルがあるもんかって。命は短いんだからよぉ。
 わ、わ、わたしは世間にバレたらマズい。捕まっても決してわたしのことを話すんじゃないぞ。
 そりゃあ、あっしも同じ、お互い様でさぁ。この先でバラけましょう。いいですか、ここはもう、次からは使えねえ。
 ど、どうするんだ。次はどこへ行けば炎で安らげる。
 へへっ、だんなも好きですねぇ。まさに「こっちのみーずは、あーまいぞ」てなもんだ。
 いいから、早く教えろ。
 ホタルは水辺にしかいられねぇ。しかもあっしらは、清流なんかは、でぇきれーだ。
 だから、どこだっ!
「ヨシ」のつく街のどこかの暗がりをたずねてくださいや。これ以上は、あっしの身の安全もあるんで教えられませんがね。
 都内か、近県か?
 だんなみたいな立派なおひとなら、ひとを使って簡単にどこらへんかくらいは、すぐ調べられるでしょ? ヨシの茂る水のあるとこでさぁ。おぉっと、しゃべり過ぎちまったかな?
 むむ……。
 じゃあだんな、ここで別れましょうや。お代を忘れちまっちゃあ、いけませんぜ。三枚、いただきます。
 なにっ、ろくろく灯しちゃいないじゃないか。
 ですから、三枚。ほんとうなら五枚といきたいんですが、こんな始末になっちまいましたからね。あっしのだんなに対する信用と不始末の代償でさあ。
 不始末?
 だんながつけられてたんですぜ、ムシ捕りに。おかげでこちらに飛び火して大火事だ。
 そんなバカなっ!
 次はありませんぜ。いいですね。
 う、うむ……。
 じゃあだんな、お達者で。

 −−電力によるエネルギーに依存しきった社会では、明かりひとつでも電力以外のものは許されず、炎という存在はもはや博物館や歴史資料のなかの存在か、もしくは火災という、もし原因が人為的なものであれば重犯罪よりもさらに厳しく罰せられる畏怖の対象というものでしか存在を許されていなかった。
やがて地下に、ささやかな炎を求めるものと、その欲望を満たすべくビジネスをはじめるものとが集まり、大闇社会が構築されていった。
 そのような闇社会に集まるものたちを、灯を発するもの「ホタル」と呼び、彼らを取り締まるべく組織化された警察組織、火付け闇族改め方、通称「ムシ捕り」と呼ばれるものたちの、闇に火花を散らす戦いが繰り広げられていた。

 燃え上がる炎は消せやしない。
 明日の風に炎は揺れる。
 灰になるまで燃え上がり、
 社会の暗部を焼き尽くせ。

 きみのひとみは、燃えているか……?

……〜……〜……〜……〜……〜……〜……

 なんて、妄想がメラメラ米良良一、燃え上がってしまいました。

 もののーけー♪
 火のーけー♪

 笑



2008年03月19日(水) 「聖少女」

 倉橋由美子著「聖少女」
 直木賞作家・桜庭一樹さんが巻末の解説や帯書きで、

 素晴らしき哉、少女小説!

 なんて書いてあって、初版が昭和五十六年で、著者が女性とくれば、ヒッティングゾーンでした……。

 悪球かもしれぬと思いつつ、振り出したバットは止められないものです。
 思い切って振り抜く。
 これが善処策です……。
 止めたらバットにボールが当たるわけがない。当たればひょっとしたら、ボールは前に飛んでくれるかもしれない。
 中途半端でカッコ悪い見逃し三振よりも、ひっくり返るくらい豪快な空振り三振のほうが、格好いい。

 禁忌を孕んだ三つの関係。「聖性」と「悪」という愛の二つの貌が残酷までに浮かび上がる。

 うーん、マンダム(笑)

 もっとこう、露骨に、グロく、激しく、だとよかったのに……ん?

 んんん?

 なんだか、言ってることが真逆じゃないかい?笑



2008年03月18日(火) 最後のひと搾りつもり

 ショック

 でした。
 ドラマ性だとか、そんなもの、吹き飛びました。

 いつから、あれほどまでに

 人の死に態

 を明瞭に露骨にまざまざと、映像にして流すようになったのでしょうか。

 写真に関しては、受け止めねばならない史実の記憶として必要貴重なものであると。
 しかし、茶の間の無差別にそれを目にする、純なる無垢なるもの、深き傷として封印し癒えぬまでも開くことなくすますことができていたはずのもの、単なる好奇のみでさらにはやしたてようとするものたちに、どう伝わるというのか。

 流される時間帯云々ではない。

 なぜ、あえて克明に制作したのか。

 技術の進歩による、よりリアリティのある表現

 に酔っていたのだとしたら、侮蔑する。

 表現を追求することを蔑んでいるのではない。

 追求したものを、いかなる媒体によって手法によって選別によって対象に伝えるか。

 やはりおさまらぬ。

 いったいどうしたというのだ……。



 ……と、最近までの溜まったものの最後のひと搾りをひりだしてみました(汗)

 いや、ね?

 東京大空襲

 のお話ですよ。

 めっちゃ、ご近所ですよ。
 上野の山に葬られた数々の悲しみの中の、最たるもの、なわけですよ。

 なぜ?
 あれを形として映像として突きつけなければならなかったの?

 と。

 あんな表現でしか伝えられないの?

 残酷さがなければ伝えられないものって、いったいなに?

 そんな表現を、言葉を使っているだろう稚筆な身かもしれません。
 矛盾しているという自覚もあります。

 でも。

 それは、それがためだけのもの、ではないためのもの、のつもりではあるのです。

 いつか、つもりがなくなるまで……。



2008年03月17日(月) 節約天の邪鬼、パーソなりぃ?

 節約にはげむ一般企業の若いサラリーマン。

 手取り十七万の給料で、昼食は自炊しに一旦帰宅して、てわかる気がしたけど。

 部屋が会社の近く、て麹町やないのん。
 家賃のほうがかさんでるって。二口のガスコンロでワンルームだとしても九万くらいするんじゃね?
 風呂トイレなし、ならわかるけど。

 てか、貯金するための節約じゃなくて、ただ暮らすためだけの節約……

 週一冊以上、文庫買ってるけど(汗)

 で、貯金まで回らないわが財布。

 実家に帰れば、家賃分くらいは回せるけれど、それはいうことなかれ。

 ほかが一切、回らなくなる恐れがあるので。

 さて。

 岡田尊司著「パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」

 はべしっ……汗

 某人のブログにて紹介されていて、今回の断片化にとって参考にならないかしらん、と。

 あ、こいつ、とうとう壊れちゃった。

 と思うことなきよう……汗

 自称、境界線の魔術師

 のつもりなので、どっちかはっきりしないところをヨロヨロと、低空飛行で飛び続けてきてるつもりです……笑

 こういう新書やハウツーものは、大した感銘を受けたことがありません。

 ふうん、そうなんだ。
 で?
 だから?
 言うのは簡単だし、やるのは大変だよね?
 みんながそうやったら、本音とかわからなくなっちゃうんじゃね?

 などと、相も変わらず天の邪鬼、なわたしです(笑)

 で。

 巻末にタイプ診断ができる(あくまでも傾向)のでやってみました。

 ああ!
 身の程知らずな言動をお許しくださいっ!汗

 全十タイプあるなかで重複して内包しているものらしいのだけれど……。

 三タイプに引っ掛かりました……汗

・境界性タイプ
 代表的なもので、オールオアナッシング。
 さすが、こんなところでもちょっとは多数派に引っ掛かりたがるおいら(汗)

・回避性タイプ
 やなことは後回し。殻にこもって能動的に動こうとしない。
うん。だってやなことは後に回したいじゃん。やんなきゃならんときにやったって、いいじゃん(汗)

・反社会性タイプ
 社会の中で反社会性を満たすことを求める。
 普段の毒吐きや天の邪鬼やら、この年になって物書きになりたいだなんていってる時点で当たってるかしらん?笑

 てっきり、妄想性や失調性(人目を気にせずマイペース)あたりが引っ掛かるかしら、と思っていたのに……汗

 これは傾向をみるだけ、というだけでもなかなかあてはまるかもしれません……。

 PHP新書304巻なので、立ち読みしてみるのはいかがでしょうか?



2008年03月16日(日) どくどくぞくぞく

 世間で見聞きしたこと、感じたこと思ったことに、毒をば吐きます……。

 どれだけサービス残業してると思ってるんですか!

 どれだけ恵まれた環境と給料をもらい、それにどれだけ報いているんですか?

 歩幅をあわせることが難しくなり、結婚を解消することになりました……。

 涼子ちゃん、おいらの歩幅は、どうだい?
 合わせる気がバカらしくなるほどに、おそろしくわけわかんないぜ、きっと。

 一ドル百円を切る円高に……。

 だからそれに対して、いったいおいらに何ができるというの?
 エーン、エーン、と泣いてみるかい?

 リタリン盗みに薬局に強盗逮捕……。

 こんのスカタンが!
 迷惑なんだよっ!
 薬飲んでも飲まれるな。

 四月からメタボ検診始める。

 企業努力って、どこまで?
 自己管理の問題にすり替えられるに違いない。
 ん?
 まさかおいらって、既にメタボどころじゃないって?

 見たことない他人の自宅のパソコンの、さらに知らない家計簿ソフトの、新しく買い換えたパソコンへのデータの移行の仕方なんて、滔々とおいらに説明して答えを求めないでくれ。

 ソフトのヘルプや説明書見てください、わたしじゃなんとも確かなことは言えませんから、と何度話を切り上げようとしたか。

 ズボンのウェストが余りまくって、ベルト締めるとビーバップ状態。

 ジャストだろうツーサイズ(くらい?)下のを買う踏ん切りが、つけられない。

 きょーも元気にドカンを決めたら♪
 でよいなら、べつにいいんでない?

 ドラえもーん、出会いが欲しいよぉー!

 そんなものまだまだ存在してねーって。
 てか、その前にそれなりの努力しれよ。

 百万円くらい、ポンと手に入らないかしらん?

 毎日一円ずつ拾い歩け。百万日で手に入るぞ。

 人類がみな幸せになりますよう……。

 随分な妄言だな。
 まず自分をなんとかしれ。

 あい。
 なんとかするよう、なんとかしてみようと思います……。



2008年03月15日(土) 上京、同郷、状況、どうよ?

 ノートパソの物色(中古)にアキバのSマップへ……。

 OFのほうです。

 電源つけて見せてもらおうとカウンターにいたら、

 隣で会計していたお客の女の子がなにやらトラブった模様……。

 カードが使えなかったらしく、手元の現金では不足らしい。

「この辺りにJAってありませんか? わたし、鹿児島からきたばかりで、ほかのまだ持ってないんです……」

 鹿児島。

 小西真奈美しゃんと同郷じゃあないか!

 初めて女の子を振り返ってみると、白い肌に後ろにまとめた自然な黒髪が肩の上を流れていた。
 細身のジーンズで凛としたたたずまい……。

 ……。

 この妄想男は、ただちに脳内会議を緊急召集するわけです(笑)

「断じて下心ではない! 親切、だ!」
「東京の人間は冷たいわけではない、と」
「地方から出てきたばかりの人間に、東京代表として、思いやり、を見せるべきだ」
「異議あり! 見知らぬ人間にほいほい金を出して見せようというのか!」
「それこそ、なんという非常識!」
「連絡先をきちんと交わして、あわよくばと破廉恥な目論見を企てているのではなかろうな」
「だいいち、それほどお前は金に余裕があるのか!」
「出さずともよい!」
「そうだ、その姿勢を見せるだけでもよかろう!」
「小西真奈美さんと同郷なのだぞ! せめて、と思ってなにがいかんというのだ!」
「状況を彼女に尋ね、できることできぬことを判断すればよかろう!」
「当然、彼女は遠慮し、拒むだろう。しかし!」
「しかし、手を差し伸べようとしてくれた東京のひとがいた、と、胸の奥に微かな灯を灯すことくらい、できるやもしれん!」
「道化か……道化になりきれるのか、お前は!」「それに徹しきれぬなら、おいそれと軽々しく、そのような振る舞いをすべきではない!」

 新銀行東京の議事で都議会が明け方まで紛糾したのと同じような体をなしてました。

 大山鳴動して鼠、いやオイラひとり、出てきました……汗

 即日発行のカードがどうの、と店員が言っていたようなので、なんとかなったことだろうと思いますが……。

 しょーじき、どうよ、これ?笑



2008年03月13日(木) おシャレだらけ

 昨夜あれほどたらふく食ったというのに、いやむしろ食ったからこそ、臭覚と食欲が敏感になってます。

 湯島の駅裏は、すぐ上野の焼肉街。

 あ、ふぅ……。
 や、あぁ……。
 う、くぅ……。

 目を閉じ、アゴを上げ、吐息がこぼれてしまいます。

 ……ヤバいって(笑)

 赤札堂で買いだめた三個パック七十円の納豆が、冷ややかに、うちの冷蔵庫で待ってます。

 冷蔵庫なだけに、冷ややか、に……。

 蕎麦に足して、いただきます。
 ちゅるちゅるぞぞぞ、と。

 離れられません、これはもう。

 そば、なだけに……。

 まだまだ、ねばります。

 納豆なだけに……。

 納豆食う、できるまで……。

 どんとキナーゼ、シんボウ、タマらん……。
 ダイズぅぶ、マメにとってるから……。
 蕎麦が、ダッタンだったんら、よかったのに……。

 昨日の自分と、イチヨウ、竹くらべ……。

 近所に樋口一葉と縁の深いとこがあるので……。

 池波正太郎もショウタロウと深く頷き、夏目漱石もボッチャンとさんしろうと頷いている……。

 ネヅに続ける気かいな、こんなことを……。

 あわわ、蕎麦がのびる……汗



2008年03月12日(水) 懺悔と幸せ

 天にまします我らが神よ。
 どうかわたしをお許しください……。

 中華食べ放題

 で、たらふく、食べてしまいました。
 腹がはちきれんばかりに。

 だって……

 今のところでマンツーマンでついてお世話になったIさんが、

「竹ちゃ〜ん、現場事務所に引っ越しするんだって? 期間延長おめでとう!」

 と、食事に誘ってくれたんですもの。
 しかもふたりっきりで。

 ふたりっきりで食べ放題、て、いかがなものよ……?汗

 飲めないのを知っているから、頼むわ頼むわ。

「あの、開始間もないですが、キューちゃん状態なんですけど」
「じゃ、ひと息入れるためにチャーハン頼もっか」

 チャーハンで、ひと息、ですか……汗

 それなのに。

 Iさんがふと、わたしを見ながら笑っていたので、

「なにか、ありました?」
「いやあ、ほんっとに、幸せそうな顔して食ってるねぇ」

 だって、こんなにバラエティに富んだ食事なんて、久しぶりなんですもの。

 あ、ピータンとフカヒレスープ、いいっすか。

 ぶ、ふぅ……。
 腹がくちくなってしまった。
 もう、たくさんです。

「じゃあ、ここはおごっとくから」
「いやいや、出します」
「いいって」
「いや、それじゃあ千円だけ、おごっといてください」
「いやいやいや、全部出すって」
「じゃあ、次に高級焼肉店に行ったときに、おごってください」
「次は焼き肉と決めてるんだ……」
「しゃぶしゃぶも、もう何年も行ってないですねぇ」

 正しいんだか正しくないんだかわからないやりとりで、千円分だけおごってもらい、いつになるかわからない次の機会に焼き肉という幸せ、の約束を得ました(笑)

 なんちゅうか、中華はいいねぇ……。



2008年03月11日(火) 我灰となり天より地濡らし給へ

 わたしの愛は、未だ深からず。
 己の深奥にて、真の愛を確信しうるそのときまで、愛とは呼ばずにいよう……。

「スチーム・ボーイ」でもそうだった。
 そして今回もまた、確信をもって、気づかぬままにいた。

 失格

 だ……。

 いや、ね?

 口を合わせて歌うなんて、本人が歌ってたとしたら気絶もんだったねえ、と、とある曲のCMを観ていたんですよ。

 いい声だし、ちゃんとアーティストとして活動してるひとなんだろうなぁ、と。

 小西真奈美さんが画面の向こうからわたしを見つめてくるのを、しまりのない顔で受け止めながら。

 ……本人じゃん!

 気絶することなく、ただ、茫然自失。
 主演映画の役名で歌っていたのです。

 なんということだろう!

 もはや我が魂は地に舞い戻ることなく、地中深くデイモンがすべてを統べるという国の業火の海の深淵に叩き堕つるだろう。
 業火よ、我を灰ひとつ残らぬまでに焼き尽くせ!
 さすればきっと、吹き上げる暗く激しい風によって地上の空にまで舞い上がり、雲となり、そしてようやく涙となって地を濡らすことができるだろう!

 ……シェィクシュピやか(笑)

 コニタンとミヤコタン、いや小西さんと美也子さんから、今月は二つも贈り物があるなんて……。

 しあーせだなぁ……。



2008年03月10日(月) デフラグこわい

 断片化。

 何年も最適化(デフラグ)をかけずにいたパソコンのハードディスクのように。

 ……。

 デフラグかけたら、きっとスカスカになってしまいそうで、コワいです。

 手書きのネタ帳での、現在のボリューム、のことです。

 この数日で二十枚、断片化での、恐ろしいまでのペース、のように思えます。

 が。

 そこに大きな落とし穴が、

 パックンチョ

 と口を開けて待ち構えているわけです。

 推敲なしのミミズ這った文字での量なわけなので(汗)
 あふろん氏への対抗心で、多少はきれいな字でネタ書きしようと思うものの、春の朝露のごとく儚く。
 夏の日差しのごとく強烈に、のたうちまわってます。

 ……次のネタのときからにしよっ(笑)

 今はそれどころじゃあ、ない、ので……汗



2008年03月09日(日) やプー

 三省堂のとある棚の前にて。

 うぴゃうっ!?

 発音困難な声と共に足が、息が、止まった……。

 大半が謎のベールに包まれ、そのアンダーグラウンドさ、アンモラルさ、という帯書き程度しか知識がないにも関わらず、妙に気になっていた作品が並べられていた。

 家畜人ヤプー

 完全復刻版、だそうだ。

 もう何年前だろう。
 ふと手にしてみた「演ぶ」(雑誌「演劇ぶっく」)のとあるページに、

 衝撃の問題作、舞台公演!

 的なコピーがつけられていたのを、なんちゅうタイトルやねん、と、あぎゃそんな世界の物語だなんてそりゃ超問題作やないの、てか、どれだけ非道徳的自虐的破滅的物語やねん、わてはそんなんあかん、これっぽっちも、あかん、サヨナラ、や、などと顔を背けたことがありました……。

 でもなぜか、タイトルは脳裏に、青ノリが歯の隙間にこびりついていたように、はらりと剥がれ落ちたのです。

 やれ三島由紀夫やらが絶賛したらしいという風聞や、これを認めることは許されまじ、と真っ向から否定されたらしい批評やらは耳にしていました。

 迷わず手に取り……

 パラパラと立ち読みしてみました。

 あわわ。
 あぎゃぎゃ。
 うっひゃひゃ。
 あじゃぱぁ……。

 全五巻の始めと終わりのほんのちょっとだけ、だけですが、まだまだ自分の懐のちっぽけさを痛感しました。

 いかなる非道徳的なものでもにこやかに受け止められるようになってから、読むか読までか、検討することがあるかもしれません。

 いつになることやら……。



2008年03月08日(土) 確定、深刻な、ダメージ?

 確定申告。

 知ってるひともいるだろうけれど、インターネットでオンライン申告できるんです。

 住基カード(IC付住民基本台帳登録カード)の登録が必要だけれども。

 そんなものがなくても、HP上で書類を作成して出力することができるんです。

 カードなんて作ってないので、書類作成してみました。

 医療費控除対象って、通院費も含んでよかったのね、と新発見(遅いって)もありつつ……笑

 先日聞いた話で、

 俺さ、家賃一カ月分くらい、帰ってくるって。

 と聞いていたので、どきどきわくわく、です。
 彼は松戸のほうの1Kに住んでます。

 てことは……くらい?

 さってさって、わったしはいっくらに、なっるのでしょうかっ♪

 そんな、

 浮かれ気分でロックン・ロール♪

 で、ドクのところへ(笑)

「手塚治虫の作品数はすごいけど、内容はほとんど焼き直しだよねぇ、そう思わない?」

 はあ、火の鳥を何話かくらいしかよんだことないのでなんとも……。
でも、同じテーマでなにか選ばなかったものを使って書き直す、てことは気持ちはわかりますねぇ。
 そのときにはなかったものをあらためて取り入れてみたらどうなるだろう、とか……。

「そうねぇ。最近、どうかと思ってるのがさ、鉄腕アトムの焼き直しのやつ、あるじゃない。あれはどうも、いかがなものかと、ねえ」

 あれよりも、巨人の星のやつのが、どうにも、ですよ。

「川崎のぼるが書いてるの?」

 まさか違いますよ。
 飛雄馬よ、どこへゆく……(第一部最終話最後のコマ)
こそが、巨人の星、ですよね。でも、今回は花形満が主人公で、茶髪のサラサラヘアなんですよ。
 携帯電話とか使ってるし。
 でも、なんか中途半端で、全部がどっちつかずで、宙ぶらりんで、いかんとも、な感じでしたよ。

「別物、としてトコトン別物にしないとねぇ。不愉快だけが残って、面白みなんかないよねぇ」

 そうですねえ。

「作家も焼き直しばかりといっちゃえばそうかもしれないけど……」

 どき。

「川端康成の……山の音、は、いいよぉ。読んだことある?」

 川端康成、ですか……ないです。
 正直、代表作品もろくに並べ上げられないです。

「で……最近書いてるの?」

 ああええまあ、その……追い込ま、なきゃ、ヤバいんですが、ねぇ。

「ううん。まあ、この時間帯に切れちゃうのは仕方がないねぇ。一応、十二時間だからねぇ……」

 まあそうなんですよねぇ。

「言ってなかったけど、うちはリタリンをちゃんとだしてあげられるから、だすかい?」

 いやいや、出せるのはとうに知ってましたし、認定医登録も協会のサイトでもみましたし、心無い輩や社会情勢で大変なことになっちゃいましなよねぇ。

「まあ仕方ないよ。依存症やらのカウンセリングやらリハビリやらの資格やらはあるべきなんだろうから、ねぇ。きみはまあ、そんなのとは無縁だろうから心配ないけどねぇ。じゃあ小説、頑張って。楽しみにしてるから」

 ぐはっ……。
 とどめの一撃……。

 むむっ。峰打ちじゃ、安心せい。

 なのか、

 またつまらぬものを切ってしまった。

 なのか、どちらでしょう……?

 ああ、なぜか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の処刑場で軽やかに踊りながら歩んでゆくビョークの姿が……汗



2008年03月07日(金) 「古道具中野商店」好きどっち?

 川上弘美著「古道具 中野商店」

 やっぱり、好きす。

 それ以外、なにも言葉がありません。

 もう、この感じがいったい誰にわかってもらえるだろうか、わかってもらいたくても、はんぶん、わかってもらったとしたらきっとヤキモチ妬いてしまいそうでもあり、複雑なシンキョーです。

 シンキョーは、「心」の「境」目と書きます。

 境目だから、あっちやこっちやどっちにでも転げてしまえて、またすぐに反対側にも転げてしまえたりと、せわしない状況のことを指すのでしょう。

 人差し指にのせて顔の前にかかげたやじろべえのような。

 おっととと……。

 転げて起きて、さて、どっち?



2008年03月03日(月) いいわけ?

 私的政治的決断です。

 なんのこっちゃ(笑)

 脳内会議、いや査問委員会の一部をどうぞ。

「さあて、どうする?
現実的に二百五十枚なんて今から書けるのかい?」
「たぶん無理です……」
「たぶん?」
「いえ、まず、無理です」
「そうだよなあ、わかってるよなあ、それくらい、ガキじゃあねえんだからよ」
「はい、わかります……」
「わかってるなら、どうする?
当然、わかるよなあ?」
「はい、あきらめる、とかではないことくらいは……」
「あったり前だろうがっ。
そんなにホイホイあきらめて先延ばしなんかにしてたら、いつまでたっても出来上がりゃあしねえんだからよ」
「書けるだけの量に枚数を絞ります。応募先もそれに合うところに変えます」
「はんっ、てめえ、ハナからそのつもりだったんじゃあ、ねえだろうなぁ?」
「そんなこと……」
「まあ、いいさ。で、ただ枚数絞るだけじゃあ、能がねえやなぁ?」
「……枚数絞るなら、いっそ思い切って……」
「……。へんっ、そううまくいきゃあ世話ねぇやなぁ。そりゃあ実力あってこそ、の話なんじゃねえの?」
「絵に描かれたヘタクソな餅でも、無いよりマシ、です……」
「じゃあさっさと、ずばずばっと切り裂いて張り合わせて、まとめてもらおうか」
「あい、ただちに……」

 自分のハードルを下げるのは、得意です(汗)

 下げたなら下げただけのものを、というプレッシャーは、忘れてません。

 忘れたいけれど……笑

 黒と白と灰色のわたしがいる限り、その誰かは冷ややかに、慰めるように、憐れむように、微笑んでいます。

 ええい、くそ。

 言い訳がましいこと抜かしてるなぁ……笑



2008年03月02日(日) 「ナラタージュ」とカラカラ……

 ウチくるぅっ!?
 イクイクっ!

 が、ブラウン管のなかでとうに三箇所目でのロケで盛り上がっていた頃、目が覚めました。

 ブラウン管って(汗)、液晶なんかであるはずがありません(笑)

 さんまさんの番組に変わり、ゲストに星野真里さんが。

 個人的に、チバリーのちせに似ている、と思い、他のチバリーに聞いてみたけれど、

 うぅん、そんな……気もしないかも……

 とイマイチな反応だったそのときから、ふと見かけるとついついそのまま観てしまいます。

 さあ、なんとなく神保町まで出るのが億劫で、上野でいいっか、と。
 でも待てよ、本がもう読み終わるじゃん、次を用意しておかなくちゃ、よしなんか行かなきゃならない気もしてきたし、とご出勤(笑)

 いやぁ、やはり来てみるものです。
 川上弘美さんの新刊(文庫)がでてました。

 あえてわざと目の前を通り過ぎ、ぐるりと一周してから、棚の前に立つ。

 好きな女の子の後ろ姿を街で偶然見かけて、一度追い越してから引き返して、おう偶然だななにしてるのさ、とぎこちなくとも自然に話しかけられるようにするための、深呼吸する間をつくるように。

 さてその前に(笑)

 島本理生著「ナラタージュ」

 早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。

 なぞと銘打たれていたら、どんなもんかしらん、と手にとってみたくもなる(笑)

 ほほう、恋愛文学とはこういうものなのか、最近の恋愛とはしばらく離れているもので、新鮮……とはいえないが、それなりのものを感じました。

 著者は二十代前半、高校時代に芥川賞候補にもあげられたらしい。

 なにせ、わたしの最近は夏目漱石先生のころの恋心、つまり百ケン先生の恋愛だったり、ちょいと普通ではない感覚の物語だったりするものばかりを、選んでいたものだから(汗)

 でもまあ、川上弘美作品も手に入れたし、この川上作品の感覚が、好きなんです。

 現代的な「熱い」でも「涼やか」でもない、「あたたかく」て根っこのところが「ジンと疼いている」ような。

 ところで、ふと、

 自分はなにか、こう、急いてるのかしらん?

 などと、思った。
 なにかやらなくてはならないことが思っているようにうまくゆかずそれをごまかすために別のなにかやらなくてはならなかったことに忙殺されているようにしてひいこらしてみせている。

 頭の中で、こいでいた自転車のチェーンが外れてそれでもそのままカラカラと必死にこいでいるような、空回り感。

 空回りしているのだから、いくらペンを握っていても動くはずがない。

 一日の電池切れの感覚が早めになってきているのも、空回りを助長しているのかもしれないけれど、それはそれ。

 あと一ヶ月だもの。

 そりゃあ、急かなけりゃダメだって(笑)



2008年03月01日(土) 映画デー三本はしご

 はい、気合い入れて行ってきました映画デー。

 まずは比較的離れている劇場から、ということで……。

「4ヶ月、3週と2日」

 ルーマニアのチャウシェスク大統領による独裁政権下。
 中絶が違法とされたなかで、ルームメイトの中絶に協力するが……。
 昨年のパルムドール受賞作品でした。

 そんなに素晴らしかったか?汗

 社会情勢はおいといて、主人公とルームメイトの女性二人が、唯川恵作品の女性とかぶってしまいました。
 とにかくもう、ルームメイトに振り回される。
 中絶手術を隠れてやるためのホテルの予約はしないわ、闇医師に本人が会わねばならないところを急に代理として待ち合わせに行かせるわ(料金や状態の確認のために必要だった)……。
 料金が結局足りず、その場で二人とも体で払うことになるし、堕胎した胎児の遺体をバスルームに放置したままにしていて、いきなりご対面させられて処理させられるなど……汗

 で、その直後に恐怖やらを乗り越えて遺体を投棄してホテルに帰ってきてみたら、彼女の姿はなく、慌てて探すと

「お腹空いちゃったの」

 なんていってホテルのレストランで鳥と豚と牛のレバー料理を食べていたりする。

 ほえ?
 それで?
 だから?

 さて気を取り直して、

「君のためなら千回でも」

 アフガンで過ごした子供時代、召使いの息子と固い友情で結ばれていた。
街全体で行われたいわゆる喧嘩凧大会で優勝し、負けた相手の凧を取りに行くとき

「君のためなら、千回でも(取りに行くよ)!」

 と、召使いの息子が笑顔で振り返り、駆け出してゆく……。

 ラストで、また同じセリフを口にする。

 それは立場が変わり、伝える相手がまた変わっている(召使いの息子の息子でありまた実は甥になる)のだけれど、

「君のためなら、千回でも!」

 心を開いてくれない甥に向かって、笑顔で振り返り、凧を追いかけてゆく。

 ほぉぉ、とやさしいため息がこぼれました。

 こんなセリフをわたしが言う相手(男は除外。笑)はどこにいるんでしょうか……?汗

 さあラスト。

「いつか眠りにつく前に」

 死を目の前にした老婦人が、若かりし頃の過ちを回想する。
親友、親友の弟、そして共に愛した恋人。

 人生に過ちなんてない。

 彼女は最後にそう、娘に微笑む。

 失敗や間違いへの不安に怯え、妊娠したことを恋人に告げることができずに別れさえも考えていた娘は、恋人にようやくそれを告げ、一緒に暮らそうと言ってくれていた彼に応える。

 不安定でイライラして、それを直せないわたしでも、支えてくれる?

 できることはする。

 わたしも、できることをする。

 なんか現実的で、かっこつけてなくて、だからこそ、いい。

 でも本来女性としては、できないとわかっていても、

 かまわない。
 そんなきみだからこそ、愛しているんだから。

 とか、男なら言っとけっ、て思うんでしょうねぇ……。

 人生の年輪によって、まちまちかもしれませんが(汗)



 はい。
 案の定、ジョニーさんは今回見送りました。

 二作品目の後半あたりから、軽落ちを何度かしてしまい、なんだかもう意地と気力の葛藤で(笑)

 そうそう。
「いつか眠りに〜」を観ている最中に、わたしも早速過ちを犯してみました。

 ポップコーン(キャラメル味)をつまみながら観ていました。

 美味い……。
 久しぶりの、味……涙

 人生に過ちなんて、ない……?汗

 過ちだらけの道のりかもしれないけれど、過ちだと思わずに……気がつかないままに、行きます(汗)


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