「隙 間」

2007年05月27日(日) 湯島天神霊大祭

 今日は湯島天神の霊大祭。
 とくれば……

 祭りだ祭りだぁっ!

 ということでお出かけ

 根津神社を通り抜け、湯島天神へ。
 子ども神輿しか見られなかったけれど、境内・参道はイッツパラダイス!

 たこ焼きやろ、串焼きやろ、とうもろこしやろ、わた飴やろ、焼きそばやろ、お好み焼きやろ、広島風お好み焼きやろ、チョコバナナやろ、カルメ焼きやろ、ケバブやろ、焼きイカやろ、タイ料理やろ、大阪焼きやろ……。

 ジャンボお好み焼きに目をつけたけれど、値段が百円高い(個人的市場調査価格)!
 なので、そのまま神田明神まで通り抜けて、神保町の「まんてん」へ……。

 うん、やっぱり、ここのカレーは、我が家の味に一番近い……。

 満足っ!

 佐藤多佳子作品が本屋で見かけるたびに気になる。
 いやいやいや、最近女性作家作品ばかりだから、今回は男性作家作品を選んでみよう。

 久しぶりに村上春樹にするか、それとも……?



2007年05月25日(金) 「黄色い目の魚」と跳ぶ

 佐藤多佳子著「黄色い目の魚」

「しゃべれども しゃべれども」に続いて佐藤作品第二作目。
 周りがキライばかりで絵が好きなみのりと、同級生で真面目にやることを避けてばかりだった絵を描くことが大好きな木島との青春小説。
 絵を描くには、その相手を見なければ描けない。見るだけなら写真のほうがよっぽど上等。
 感じたものを自分の言葉、いやタッチや色で掬い取らなければならない。

 その過程で彼は彼女への気持ちに気づくわけなんだけど。

 ……ちっ。
 うら……やましいぞ(笑)

 最近出会うひとに対して、素直に印象を信じていないかもしれない。

 ホントは違うんじゃないの?
 と。良いとこも、悪いとこも。

 良く言えば、
 決めつけない。

 悪く言えば、
 つかもうと、しない。

 (笑)

 つかもうとしなければ、つかまれようとも、しない……。

 飛ばねえブタはただのブタだ……。

 いつまでもエプロンでしのごのぬかしてたって、しゃあねえだろう。
つかめねえなら、つかめるまで手ぇ伸ばせ。
 それでもだめなら、それまでのこった。
 目ん玉開いてよおく見てみやがれ。そこは空か、それとも陸の上か?

 まずはひとつ、飛べないまでも跳んでいたい。



2007年05月20日(日) 三社祭り!

 行ってきました!

 浅草三社祭り!

 といっても、最大の見せ場の宮入れではないけれど。
 祭り半纏に、キュイと結い上げた後ろ髪。

 惚れる……。
 無条件で(笑)

 町内御輿に子供御輿。
 太鼓の囃子に、獅子も舞う。

 チビも立派な担ぎ手かと思えば、子供を抱っこしながら御輿を担ぐ若いママの姿も。

 三ノ宮の御輿も見られたし、まあ、良かった。



2007年05月17日(木) 「蛇にピアス」とネエさん再び!

 金原ひとみ著「蛇にピアス」

 綿谷りさとともに芥川賞を受賞した若き女性作家のその受賞作。
 登場人物のひとりであるアマという男が、どうしても、ガレッジセールのゴリさんにだぶってしまう(笑)
「嫌われ松子の一生」での演者っぷりがはまってしまっているのだろうか……。
 ボディピアスや刺青や、ちょい廃頽的な暴力やSやMやを織り交ぜているのだけれど、どうも、その……。

 アクがない。
 濃さがない。

 サラリとしているように感じた。
 もちっと濃ゆいとよかったのに……。

 などと思いながら、今日もまたまたさっさと仕事を切り上げて上野マックでネタ書きにいそしむ。

 すると……。

 昨日と全く同じ席でしこしこやっていたら、全く同じ席に、昨日のオカマのネエさんが!

 今日は一人でコーヒーをお召しになられていました。
 昨日の女の子は、昨日の話によると今日、銀座の料理屋の女将さんに会いに行ってるはずだった。

 どうだったんだろう……?

 ABAB(アブアブ)の看板を眺めながら、ネエさんはタバコをくゆらせていた。



2007年05月16日(水) 「しゃべれどもしゃべれども」オカマの奮闘

佐藤多佳子著「しゃべれどもしゃべれども」

本屋大賞受賞作家の作品で、国分太一主演で映画化も決まっている。
いやあ、よくわからんが、噺家が主人公のせいか、トントンと読まされた。
面白いね。
印象深い個性はまだ感じなかったけれど、他作品とくに「一瞬の〜」が文庫になったら手をだそう。

などと仕事上がりに上野マックに立ち寄ってネタ書きしてたら、

「アンタ甘いわよ。社会ってそんなもんじゃないわよ」

はい、オカマさんの声です。
高卒の地方から男を頼って、捨てられて、風俗でしのいで東京で暮らしていたい、と、すでに今は家賃も滞納、どうしようもない、と店のオカマのネエさんに、みてられないあたしに話してごらん、と一席設けてもらったようす。

「かわいい子なんて腐るほどいるんだからね。エッチのテクがないと、あんたみたいに簡単に考えているとつとまらないのよ!」

ちょいとネエさん、声デカいって。

「自立しなきゃダメ。風俗なんかより銀座の料理屋の女将紹介するから、働いてみなさい」
「保険とか保証人とか、大変なんだからね、社会は」
「人生は苦労よ、だから喜びがありがたいんだからね」

う〜ん。
なんか身につまされるお話だねぇ(笑)



2007年05月15日(火) 捜査本部から入電!

 杉並警察署合同捜査本部

 なるところから「事件のことでお伺いしました」との連絡票がポストにあった。

 ……オイラ、なにかした?汗

 気持ちを落ち着けて、連絡先のダイアルを震える指をおさえて回す、いや、押す。
 昼休みで社内のまわりにひとはいない。外からかければよかった……と後悔。

 担当者不在で別の担当者が代わりにでた。

 なんのことはない。
 年末の空き巣の件についてだった。
 でもなんで杉並?合同捜査本部?

「犯人を逮捕しました」

 イエッス!
 さすが日本の警察!

「犯人は中国人でしたが……」
「家宅捜査しましたがあなたが盗まれたものはみつかりませんでした。力不足で申し訳ありません」

 おう、ノーッ!
 すでに流されたかしたらしく、そういった組織のルートをひとつずつ潰してゆきますので、その際にみつかることがあれば連絡します、とのこと。

 そうか、チャイナの黒社会の末端に、おいらは被害にあわされたのか。

 なら、やむなし!(涙)

 十署くらいの広域?で捜査してるらしく、まあ、被害品が返ってくるのは期待薄……。

 午後からの仕事が、ちと憂鬱……笑



2007年05月14日(月) 「椰子・椰子」

 川上弘美著「椰子・椰子」

 不思議だ……。
 著者曰わくところの「うそばなし」まっしぐらなのに、さらりと染み込んでくる。
 ハラハラもドキドキも、へへえやほほおも、同じ調子で押し寄せるでもなく取り巻いてきて、渦の中に引き込まれてしまう……。

 とりあえず、猿真似しかできませんわな(笑)



2007年05月13日(日) 「プラダを着た悪魔」とツンデレ

「プラダを着た悪魔」

 をギンレイにて。

 う〜ん……。

 これこそ、正しいツンデレの世界だね(笑)
 いや、A業界の方々、いや違う、という意見は呑み込んでくださいませ。

 この映画を観ていると、なぜかM・J・フォックスの「摩天楼は薔薇色に」を思い出した。
 背景は違えど、仕事をこなし信頼を得てゆく姿には、これこそ、冷徹なまでに仕事をやり遂げるための精神、のようなものを考えさせられる。

 でもね……。

 仕事をするのと、仕事をやり遂げるというのには、スタンスに決定的な違いってあるよね。

 例えば、自分が赤を入れたとおりに図面を直すだけなのと、何でそう直すのかを理解して直すのとは、大違い。
 理解していると、きちんと会話ができる。
 ただ直すだけだと、話はできても、それは会話にはなりえない。

 そうそう、Kさんにはよくよくそんな罠を仕掛けられてて、まさに思惑通りに罠に引っ掛かって、それでお話しかできなかった自分がいたねえ……(恥)

 私が罠に引っ掛かるのが読めていて、それでも懲りずに罠を仕掛け続けてくれていたKさん。

 Kさんのようには、まだ私は振舞うことはできないかもしれない……。

 否。

 そんなことを言っていては、なんにも始まらないし、どうにもなりようがなくなってしまう……。

 ……今の自分は、きっと、仕事に対して卑怯な姿勢でいるのだと思う。

 卑怯だと開き直る自分のこの姿勢が、そもそも誤り、なのかもしれないけれど。

 白を白だと、胸を張って叫ぶ勇気がなければ、
 黒を白だと、声高らかに言ってのけるだけの度胸もない。

「お前は昨日どれだけヘコまされても、次の日には何もなかったような顔してるもんな。実際はどうであれ、たいした才能だよ」

 そんなことを言ってもらった覚えがある。

 ……短所なのに、長所として褒められたことにしてある(笑)



2007年05月12日(土) 「いとしい」とカルシウムと向け先

川上弘美著「いとしい」

 を読んだ。
 初の書き下ろし長編作らしい。
 うーん、もうちょっとアクが強くてもよかった気がする。

 しかし、上手い……。

 文学の世界、といえるねえ……ほんと。

 そして……。

 百枚分のプロットが見えた。

 考えたのとちがうの?
 とひとは思うだろうけれど、考えられるほど、脳みそは若くありません(笑)

 考えようとしても、頭が真っ白になって思考が止まってしまうのです。
 いや、なんとなく情報集めてみたりとか、骨組みの元になるカルシウムをどうしようか、くらいは考えますよ、ええ、それくらいは。

 昼休みのアークヒルズ……のお隣のドトールにて、ふと、本を読み終えて、カルシウムが骨に変わった。

 ほんと、何をきっかけにしてそうなるのか自分でも知りたいくらいです。

 今回、ええそうですとも、開き直っちゃいますが、カワカミワールドの末席をお借りするつもりです(笑)

 現実のお話ではない物語。

 まあ、真似、と言われてしまえばそれまでですが。

 正直言って、乗りきれないとなかなか足が進みませんが、乗ってしまえば、これほど妄想の翼が力強く羽ばたける世界はありません。

 恋愛モノは、ちと歩が進まず。
 そりゃあ、自分のほうを進めたいて欲望もあるが、進める先すらなんにもない状態だもの、しかたがないか(笑)



2007年05月07日(月) 「からくりからくさ」と助走

 梨木香歩著「からくりからくさ」

 を読んだ。

 うーん……。
 以前読んだ「家守〜」よりも「西の〜」に近い感じだった。
 なんとなく飲み込みきれなかった感じ……。
 まあ、なんというか、女性的な感性に文化歴史を絡ませた世界観? は、ちょいと難しかった。

 先日ポストに連絡カードのようなものが警察から差し込まれていたので、記入してから最寄りの交番に持っていった。

「あの……」

 入るなりごそごそとバッグの中に手を入れてお巡りさんに話しかける。
 一瞬、身を固くするのがわかった。
 いや、アヤシいモノではないのですが、ちとその、紙がひっかかって、なかなか取り出せないので……。
 ガサッと取り出して、ああなるほど、とようやく、若干……力が抜けた様子。

 おいおい(笑)

 とまあ、そんなこんなで明日から平日が始まる。
 ……目指すハードルが決まった。
 六末七末に二つ。
 二足のそれぞれ。

 さて、つまづかずにクリアできるだろうか(汗)



2007年05月04日(金) DEAR

 うーん。
 朝ズバッ見て、途中でとんで、気がつきゃライブ開演の一時間前。

 ……ダッシュ!

 篠原さんはきっとトリだろうから、間に合うはずっと祈る、祈る、祈る……。

 間に合った。

 坂本サトルがオープニングMCやってる。よかった……あ、はけた。笑

「あの、駐車場てどこに……」

 それはまさに青天の霹靂。

 振り向くと会場スタッフに話しかける篠原さんが!
 話し終えるとすぐさま携帯で話しながら出ていってしまった篠原さんの後ろ姿。

 はう……。
 はわわ……。

 そしてセカンドインパクトはすぐに訪れた(笑)

 なんとすぐ目の前に、大森洋平のステージをビール片手に見ている篠原さんが……!

 ……曲が途切れた瞬間。

 そのとき、歴史は動いた……笑

「篠原さん、戦中派からのファンです……」
「あ、どーもどーも。そーなんだ、ありがとー」

 ……歴史よ、このまま終わってくれたってかまわない。

 ビールを持ち替えて、握手を……。

 ……ぐはっ。

 ひんやりしたそのか細き手は、自分の手が恥ずかしくなるくらい、たくさんの言葉と詩たちを生み出してきた手だった。

 ステージではあんなにも力強く見えるのに、こんなにも小さな身体からその力は生み出されていたのか……。

 夢だ希望だというわけではなく、好きだからやっている、といえるひとの力に、ヤラレてしまった。

 好きだから、やっている。

 そう自然に口にできる自分でありたい。



2007年05月01日(火) 「バベル」と「学校の階段」

 映画「バベル」

 を観た。
 思い出せば、話題になったのはリンコちゃんのノミネートだけだったよね。
 うん、そうだった。
 うん、そのくらいの作品だった。千円でよかった。
 で、だからなに?
 て内容。

 わざわざ日本の聾唖の女の子を中途半端に引き合いに出すなっての。きちんと尻拭いしてけっ、てーの。
 何のメッセージもあったもんじゃない。
 おまけに、てんかんのきっかけになりそうなフラッシュシーンを途中で長々と流してるし。

 さて日比谷から六本木に移動して、

「学校の階段」

 を観た。
 怪談ではなく階段。
 階段部なる学校非公認の部活の青春コメディ。
 映画やドラマを求めて観てはいけない作品。笑
 芽以ちゃんのPV色が強く、高校生の映研作品くらいの割り切りが必要。
 なんとなく島本和彦ワールドな作品、といえばわかりやすいかも……。
 まあ、アイドルらしからぬムチポテな芽以ちゃんは頑張ってた。
 ○北まきや○帆に負けるな、頑張れ長女!(笑)


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