「隙 間」

2007年02月25日(日) 「紙屋悦子の青春」と赤坂でびゅー前日

「紙屋悦子の青春」
 を観た。
 封切りは岩波ホールだったので、当時ためらってたんだよね。
 ギンレイで上映してくれてよかった……。

 はい、女優さんが好みの方達ばかりでした(苦笑)
 原田知世さん、本上まなみさん。
 もへへ〜、と癒やしていただきました(笑)
 永瀬正敏さん、小林薫さん、すみません……て、なにが?

 一気に「手紙」まで観たかったけれど、電池が切れそうだったのでまた次回。まあ、最後の上映時間なら会社帰りにでも観られそうだから、ね。
 なにせ、通り道だから……。

 ギンレイさまさまっ!

 明日から赤坂でびゅ〜。
 電車一本だし、ちょいとだけだけれども近くもなる。
 あとはランチの心配だけ……苦笑



2007年02月24日(土) 「家守綺タン」と東京22:00

 梨木香歩著「家守綺タン」

 を読んだ。
 梨木作品といえば、「西の魔女が死んだ」を読んで、ちょいと西洋チックな印象が強かったけれど、これは違った。
 純和風。
 おそらく明治時代あたりの物書きの不思議な、今昔物語風な出来事を綴った物語。
 高堂という登場人物が、なぜか京極堂とダブってしまった。
 真友夫婦の見えざる縁が……苦笑

 今日は午後イチから丸の内でセミナーを冷やかして、銀ブラして、ビックカメラのエレベーターでたくさんの人の前で窒息寸前で彼氏の背中を彼女がタップしてるディープキスを目の当たりにして、思わず「天晴れ!」と感心して、やっぱり神保町で次の作品を物色して、篠原さんの曲に耳を傾けた。

 海の青さに負けぬように
 空の高さに届くように
 夜の深さにおびえることなく
 月は黙って繰り返している

 ビルのてっぺんに、上弦の月が大地に向かって矢を放とうとしていた。



2007年02月18日(日) 「サンキュー・スモーキング」再びそして靴音

 映画「サンキュー・スモーキング」

 をギンレイにて二度目。
 議論の仕方、物事の考え方等、やはりためになる。
 ビジネスマンは観て損はないと思う。
 仕事において「できません」、だから「やりません」は、御法度。
「できません」、だけどこれなら(ここまでなら)「やれます」が重要。
 嘘、偽り、妄想の類の無責任なものは勿論却下。
 何を、どこまで、いつまで、できるのか。
 知らないから「できません」「わかりません」なんて発言は気をつけましょう。

 平日、なるべく靴の踵の音を鳴らせるようにして歩くようにしている。
 自分に言い聞かせるように。
 こころもち胸を張るようにもしている。

 雨上がりの不忍池に映る空を見て、休みなのに、カツカツと歩いていた自分にふと気がついた。

「なーんかこころが、凝り固まってるんじゃねえの?」

 独り語知る。
 まずいまずい。
 ふと我に立ち返った。



2007年02月17日(土) 「神様」と盛り上がり

 川上弘美著「神様」

 を読んだ。
 久しぶりの川上作品、いやさ川上ワールド。
 独特のこの世界観、表現は、やはりクセになる……。
 深く濃ゆい世界のはずなのに、言葉や表現があっさりとしている。そのアンバランスさが、心地よい。
 この世界に共感してもらえるひとがいたら、あれやこれやと話に華を咲かせてみたい(苦笑)

 ということで、今日はちょうどドクのところへいく日だった(苦笑)

「最近はなに読んでるの?」
「いろいろですけど、今はちょうど川上弘美さんの『神様』ってやつを読んでます」
「ああ、川上弘美ねえ!」
「知ってるんですか!?」
「知ってるよお。あのひとの作品も、独特だよねえ……。王道の女性作家の世界観とは違うからねえ」

 あれも読みました、これも読みました、クセになるんですよねえ……と、盛り上がった。

 ……お願いだから、おじ様とじゃなくて、女の子と盛り上がりたかったです(笑)



2007年02月11日(日) 「マッチポイント」

「マッチポイント」

 を観た。
 ウディ・アレン監督作品。
 感想。
 うん、人生ってそんなもんなのかもね(井筒監督談引用。苦笑)

 クライマックスに向けて伏線のワンシーンがあって、そこで「ああ、そうなるのね、やっぱり」と思いきや……。
 ひょいと、そこでオープニングのメッセージが、コツン、とオチをつけてくれる。

 ……やられた(苦笑)

 さすがウディ・アレン監督!

 次回ギンレイの上映作品は、観にいくかいかぬか迷って、上映館の都合上見送らざるをえなかった作品。
 楽しみだねえ……。



2007年02月10日(土) 「半パン・デイズ」と温存?

重松清著「半パン・デイズ」
を読んだ。
やばいわぁ、やっぱり、ヤバい。
小学校入学を前に、東京から父親の田舎の港町に引っ越してきたヒロシが、その町をやがてふるさととして暮らしてゆく物語。
最初は方言を口にするたびに東京を忘れるように思えていたのが、それがふるさとの言葉となり、その町に馴染んでゆく。
「おえんのう……」
な気持ちが詰まった青春の一歩手前までのさまざまなできごと。
青い春に踏み出す前の、「みどりの日々」のいとおしい毎日。
おとなが考えているほど子どもじゃないけれど、子どもが思うほどおとなじゃない。

だからこそ、いとおしい。

読むたびに胸を揺さぶられて、つかまれて、ため息をひねり出させられてしまう……。
やっぱり重松作品は、サイコーです。

月末のコンテスト締切に向けて、打ちのめされつつも気合いを入れ直された……苦笑

単純にあと百枚。
栗本薫さんは年末、一日に百枚書いたら倒れて入院したそうな。
自分じゃない力でそれだけ書いたら、そりゃ自分がまいっちゃうわな……。
「自分じゃない自分」な感覚とは最近ご無沙汰なのが釈然としない。
その時まで気力体力ともに温存の時期か……?



2007年02月04日(日) 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(上・下)

 村上春樹著「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(上・下)

 を読んだ。
 いやあ、平日の時間ががくんと減って、読了まで時間がかかった(苦笑)
 いや、その、読みにくかったとかじゃなくて、すらすら読めたんだけど、その読後感が、ねえ……苦笑

 胸の奥底をわしづかみにされるような感覚というのが、ないんですわ……。

 そうそう、昨日見た「ゆれる」の中でオダギリが使ってた携帯電話が、スポンサー契約していた商品だったのもあるだろうけれど、自分が使っているドコモのF902iだったことが、ふと、思い出して嬉しかったりした(笑)

 しかも、同じシルバー!

 ……だからなにさって?(苦笑)


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