「隙 間」

2005年10月28日(金) 綿矢りさ、恐るべし

綿矢りさ、という作家を知ってる?
最年少で芥川賞を取って話題になった人。彼女の代表作、文藝賞受賞作品を読んでみた。
上戸綾主演の映画にもなった「インストール」。
うーん……。

綿矢りさ、恐るべし!

あと書きで高橋源一郎さんが「かんぺき」と絶賛していたから、試しに手にとって見たけれど。なんとなくその気持ちがわかる気がした。
小難しい文章表現はまったく無し。言い回しも、言葉遣いも、いたってシンプル。
普段の会話での言葉遣い、自分の頭の中での独り言、そんな感じの文章で読みやすい。
普通の作品に比べて、大体半分くらいの長さだけれど、テンポ良く立ち止まるところ無く最後まで読んでいた。
軽快な表現、文章。
映画を見てから読んだので、登場人物が出演者そのままで思い描いてしまったけれど、キャスティングも違和感無かった気がするし、映画を見て無くても充分面白いし楽しめると思う。
さて、次は何を読んでみようか……。



2005年10月26日(水) 短編小説コンテスト入選!

週末から今日にかけて、かなり、アップダウンが激しかった。
なによりまず、前日の尾をひいてほうほうの体で仕事をし、耐え切れずに21時過ぎ頃に早々と帰宅。
ヘビーなまま週末に突入。
で、見知らぬ郵便物が届いてて「架空請求」だろうと思って、とりあえず開封。
正直、驚いた……。
な、なんと!
「入選」のお知らせ!
応募した短編小説が、コンテストで入選した!
最優秀賞は該当なし、優秀賞2名、佳作2名、入選30名、総応募者371名。
30名の中に入った!

き、奇跡だ……。
気分は最高、でも、体調は最悪に突入。
完全に風邪っぴき、月曜当然また休み。休み過ぎ。

で、ナルコみんなが経験する事を、まさか自分が体験する事になるとは……。
唯一説明をしてある同期から緊急連絡が入った。
内容はまあ「気持ちの問題、自分に負けて悔しい思いをしたいのか、同情してもらいのか」うんぬんくんぬん。
客観的な危機への忠告と励まし、だというのはわかるし、その気持ちには感謝でいっぱいだ。

でも、自分を甘やかしてダウンしているわけじゃない。闘う事を諦めているわけじゃない。毎日闘っている。当事者達にしかわからない。
気持ち、体調、薬、副作用、希望と中途半端な絶望。
そんな毎日のを普通の人同等の仕事をこなさなければならない。
もちろん「前まではそうじゃなかったじゃないか、それが何で今できないんだ」とも言われる。

その「前まで」の無理が積もりに積もって、ここで破裂したのかもしれない。
でも、あまりにも確定的な情報が少ないため、「〜だろう」「〜かもしれない」としか専門家(これもまた数少ない)ですらくちに出来ない状態。

自分たちで理解しきれない事を他人に伝える事はまず、無理。
専門家の肩書きから公式に口にされてる内容では、末端の各個人の代弁は、誤解や語弊を招くだけで、的確には伝えられない。
自分の事を自分の口で伝えようとすると「自分に甘い」としか伝わらない。

今の自分でやらなければならないこと
今の自分で出来ること
今の自分で出ている答え……

そんなこたあ、じゅうじゅう合点承知の助。
当事者同士でこぼし合う、他人から見れば「甘やかし」の言葉。
それは「厳しい」言葉の裏返しだという事が互いにわかっている。

「禍福はあざなえる縄の如し」

でもどちらかというと、

「胡蝶の夢」

の方が、しっくりきてるかも……。



2005年10月21日(金) いったいどっちが?

どーも、日本海溝の底を素潜りしている様なヘビーな調子の悪さが続いてます。
いかがお過ごしでしょうか。
今週また、一日休んでしまいました。風邪をひきました。ここで問題発生。
今日実際あった会話の中で、それを見てみましょう。

「風邪? 大丈夫?」
「うーん、風邪ひいた」
「薬、ちゃんと飲んだ?」
「……一応、飲んだ、よ」

さて、風邪薬(市販)は、直す事を目的に作られている薬ではないと言う事を聞いた事はない? 主に睡眠を促して自己治癒を高めるのが主な目的、らしい。

睡眠を促す?

ナルコで叩き起こす薬を飲んで、風邪で寝かしつける薬を飲んで……。いったいどっちなんだ?

「無理しちゃ駄目だよ?」
「無理する気力が、もう、無いから大丈夫」

無理しなきゃいけないスケジュ−ルになっている仕事。
無理の前にダウン確実のこの体。

石田衣良さん(池袋ウエストゲートパークの原作者)の短編集を読んだ。
タイトルは「ラスト」。
様々なラストを迎えてゆく主人公達。

自分のこれからの色んな場面で迎えるその時々のラストは、いったいどんな光景を迎えるのだろうか?
ドラマチックな展開を迎えられるように祈りつつ、すでにひっくり返すための舞台が実は整いつつある今を、見てみぬフリをしつつ……。



2005年10月17日(月) 靖国参拝問題

世間を、いや、アジアを席巻している社会問題……靖国参拝。
その時代に生きていたわけでもない。その時代の背景、事情を知っているわけでもない。
政治なんてモノの奥深さなんてことだって、知っているわけでもない。
同国の方が、時代の犠牲として亡くなった。
本人にはなんの悪意も無く、ただその時信ずるしかなかったもののために命を落とした。
その方達を慰霊する行為に、どうしてここまで問題騒ぎになるのだろうか。
もちろん、そこには「政治」と言うものが絡んできているのはわかる。
立場。影響力。
最高裁での「靖国参拝は違憲にあたる」との判決。
難しい事は、わからない。
でも……
でも、胸の奥で何か違和感。
いろんなところで歯車がかみ合って、絡まり合って、こんがらがって。
いつからか歯車がガチガチになって。
犯罪者と遺族の人権問題だって国内でいたるところで問題になっている。
そのそれぞれの立場になったことがあるわけではない。当事者にしかわからない。
でも、誰かが亡くなり、それを慰霊しようとする人がいる。
そのことに、間違いは、無い。



2005年10月14日(金) キミとボクと、前向きと後ろ向きと

「前向きに。ね?」
「ちゃんと、後ろ向いて真っ直ぐを見つめてるよ」
「後ろ向きじゃん。ネガティブなんだからもう……」

 そう苦笑しながらキミは言った。
 一生続くだろう事を知らないから
 仕方が無い。

 中途半端に、弱音を吐いたりは出来ても
 その事を知らせてしまう訳にはいかない。

「そんな事無いさ。大丈夫」

 そう言って、背を向けた。
 聞こえたかどうか、わからない。

 後ろを向いて真っ直ぐ見つめることは
 自分がこれまでたどって来た風景を確かめ
 それから目を逸らさないこと。

 前を向いたとしても、明日は見るものじゃない。
 明日は、思い描くもの。

 前を見て、余計な現実を気にして
 それを見ながら、未来を予想するよりも
 なんとなく、いいような気がする。

 キミは、どう思うだろう?
 どう、思っただろう?

 本当は弱いのに、それを気にしまいとするキミと
 本当に弱い事を、隠さずさらけ出しているボクと

 プラスを望み、下がる事を避けるキミと
 マイナスでも、いつか上がればそれでいいボクと

「チャンスは、作らなきゃだめじゃん」
「余計なチャンスは、無理に作ってもしょうがないじゃん」

 ことごとく、正反対。
 でも……

 はねのけて進もうとするか
 受け止めて進もうとするか

 根っこでは、同じモノで
 繋がってるのかもしれない。



2005年10月12日(水) 愛に感謝!

さすがに立て続けの病欠に、会う人会う人みんなが「大丈夫?」と声を掛けてくれた。
こんなにもたくさんの言葉に、陰ながら深々とこうべを垂れる。表向きはチャラけた態度で振る舞ってたけど、ほんと、有り難い。
人によると「肝臓が悪い」ことになっているらしい。「え? いつの間に悪い事になっちゃったの?」真顔で聞き返してしまった。
そっか、肝臓か……。
確かにそんなモノを飲み続けてはいるけれど。でも、お酒は一滴も飲まないけどね。
今のところ「サボっちゃいました! ごめんなさーい」と言いはしたものの、次もそういうワケにはいかない。ツラさにヘコんでばかりもいられない。
この愛が溢れた素晴らしい職場は、イッツ・オール・オッケー。
サイド・バイ・サイド!(シナトラ風に)



2005年10月11日(火) レッドな連休……

さて困ったもんだ。
世間様では三連休が明けて、というところ。
五連休になってしまった……。
最悪。
いや、ホント、まじで、先の事を考え直してゆかなければいけないかもしれないね。
明日こそは……。
神よりも自分頼み……。



2005年10月10日(月) 小説その二

今日は昼前に起きれた。
起きたついでに、せっかくなのでちょいと他力を借りて、効き始める頃を見計らって夕方前に外出。
雨の振る路地裏。
商店街を行き来する沢山の傘。
コーヒーショップでぼんやり。
何にも頭が機能しない。
やっぱり、調子悪……。でも、出かけられる程度には回復。
で、ふと、こんな事をも考えてみた。

人間一人の脳味噌の中で想像し得る世界観には限度があるんだろうか?
個人的な感覚かもしれない。
今、自分の頭の中には執筆中の小説の世界が二つ存在している。
他に、何かのインスピレーションが沸いたその時ごとにその分が増える。
で、今読書中の小説が二つある(とは言え今日中に一冊終わったので正確には、これを考えていた時に限る)。
本を離れた時、ネタ帳から離れた時に、そのそれぞれの世界観から勿論、離れる。でも、その世界からしばし離れるだけで常に頭のどこかにはそれを思い返せる状態なわけ。
ビデオの静止画状態のモニターが、四面自分を取り囲んでいるような感覚かな。
そうなった今、新しい世界の扉が浮かびこそすれ、開かない事が多い、という事に気が付いた。
一瞬、浮かぶ。
そして、額縁にはまった絵のように、そのまま。
手を伸ばそうとする気力が沸いてこない。
他人の小説の世界が割り込んできているため、キャパシティがオーバーしているみたい。お腹一杯の状態で、メニューを目の前に突き出されているような感じかな。
その内、内包できる世界も増えてくるようになるだろう。
それはさておき……。
明日から、本当に社会復帰できる事を祈って……



2005年10月09日(日) 小説

最近文庫本を読んでいて、今までと違った読み方をしていることに気が付いた。
と言うのも、床に伏せって(?)何冊目かに突入した時だった。

「どこが面白いのか」
「目を見張るもの、何か考えさせられる所があるのか」

娯楽としての面白さ。
純粋にそれを素直に感じて読める作品は、あしかけ二十年書き続けられ、そして読み続けている栗本薫作品のそれしかまだない気がする。
今読み漁っている作品達も、素晴らしいもの達ばかりなのだと思う。でも、琴線に触れるものではなかったりする。
まだ、小難しく理解しようとしてできずにいるだけ?
頭がすっきりしてないから、そんなことを考えたりしているのだろうか???
夕方までほとんど布団から出ず、気が付きゃもう夜。
明日くらいは、外に出られるくらいの体調である事を祈って……



2005年10月08日(土) 冬色の東京タワー

「じゃあ、一種類増やしてみよっか」
「えー、まぢ、キレイなんだけどー」
「はっはっは」
「でさー……」
こんな感じで夜のとばりが落ち、街の隙間を埋める様に人々の囁きが溢れ出す。
新しい「枷」を試しにとは言え手に入れた私は、聞き馴れない新しい武器の名前を繰り返し呟く。
「勝つ」為にではない。「負けない」為だけに、手にしてゆく。
武器を手にする程に、それに依存しきって仕舞わぬように、身を更に固くする。例え無駄な努力と理解っていても。
「彼」は様相を変え、強く暖かく、私を見下ろしている。
自分を照らすライトがあるから、夜の闇に包まれても誰かに見て貰える。だから、武器を殊更に否定はしない。
そこに立っている姿こそが、自分なのだから。
まずは、立ち上がり、立ち続ける事。
冬色に化粧直しをした「彼」は、昔も今もこれからも、東京の空の下に立ち続けている。
私はタワーの灯かりに背を押されるようにして、街の隙間に合流してゆく。
信号が変わり、たくさんの背中が流れて行く。
その中のひとつになって行く……。



2005年10月06日(木) 飛んで飛んで飛んで〜♪

見事に、飛んだ。
久し振りの、飛び。
どこまで現実に仕事を進めたのか、どこからやってるつもりで実は意識が飛んでる最中でデタラメに処理してしまっているのか、わからなかった……f(^^;
恐かったから、データは保存せずに閉じた。
明日最初からきちんとやり直そう……
しっかし、ホントに見事なくらいにキレイに飛んだ。ベタベタにちゃんと飲んだはずなのにね。
調子悪いのを叩き起こして会社に出て来たから、無理がたたったのかな。
エクセル打ち込みながら、有り得ないくらいに鼻歌歌ってる自分に気が付いて、更に隣りの席の話し声を聞いて、「あ、やっぱり今、俺とんじゃってるじゃん」と、我に帰れた。
勿論、実際には鼻歌なんか歌ってはいないのであしからず。
久し振りに味わうと、笑っちゃうくらいに、怖い、ね。
他の人には出来ない経験だもの、これを「特した」と思えるようなフトコロの深さを持ちたいね……
……そんなフトコロなんかより、普通の毎日が送りたい。
ま、妄想力に関してはナルコのおかげ、てのもあるから、それを楽しんでイーブンて事にしときますか……。(^^;



2005年10月05日(水) 戦線復帰ならず?!

二日連続ダウン……。
全身脱力状態……休みの連絡を入れて、次に気が付いたのが昼過ぎ。
二日続くほどキテるのは最近珍しくは無いけれど、大概が土日とかにかぶっていたからまだ良かった。今回は週のど真ん中、平日。
まっずいよねえ。
孫悟空の頭の輪っか(キンコカン)を締め付けられているような頭痛。
コイツとも、もう長く付き合っていかなきゃならないのかと思うと、うんざりしてくる。
偏頭痛持ちの人の気持ちがわかる気がする。ま、一緒にしたら怒られそうだけど。
薬飲んで、薬飲んで、もひとつ飲んで……。
明日は他力に頼りまくってでも誤魔化して過ごさなきゃいけないだろうなあ……。



2005年10月04日(火) 冷静と病熱の間に

本日はダウン。
なんか、頻繁にキテる。
このままじゃ、ホント、マズイ。
何が悪いんだろう……?
すぐに出てこない答えを今すぐ探すような徒労はしない。
とにかく昼まで休む。昼ドラ再放送で、田中美佐子、赤井英和、堂本剛らが出演のヤツを横目に見る。
「このまま、うだーっと夜になって……」
とは言え、だんだん付けっ放しのテレビの声がやかましく聞こえてくる。
そうなるなんてのは、最悪な証拠。
テレビは消して、昨日買った文庫本を開く。
とりあえず頭だけ読んでみて、ハズレだったかどうかだけ確認するつもりだった……。
結局、丸一冊読破。
多少斜め読みしてしまったけれど、さくっと終わってしまった。
五六百円をわずか数時間で消費してしまった……。
まあ、唯川恵さんって作家さんの直木賞受賞作品だったから、きっと、あっという間に読めたに違いない。
確かに、あっさりしてて、軽いリズム感がある作品だった。
作家さんが女性なだけあって、女性にはお勧めできるかも。
ボーっとした頭で流し読んだだけだから、調子の良い時にじっくり読み返してみます。
まあ、某作品みたいに、それこそ何十回も読み返すような作品にはなかなか出会えないとは思うけれど、そんな作品に少しでもたくさん出会えるように……。
明日はちゃんと戦線復帰できますように。



2005年10月03日(月) だから駄目だって!

うーん、何事もなくほぼ定時、世間で言うところの、時間に退社。
さてこんな時、まっすぐ帰って「月9」なるドラマが観られる時間、でも番組改編期だから、特番しかやってないだろうし、と夕飯の献立を考える主婦みたいな悩みを抱えて池袋に。
電車が止まってる。人身事故で、警察の現場検証の為、運転を見合わせてる。
ならば、本屋に寄って物色しよう、とジュンク堂へ、いざ。
いつもと違う街並みに浮かれ気分のろくんろーらー? は、新刊コーナーとベストセラーの島を巡って「こんな本が、へえ、ほう、この作家さん聞いたことあるなあ」などと、お上りさん状態。
で、とっとと文庫コーナーへ突入。
テンションが高い時、気を付けなきゃあいけない。
たかが五六百円とは言え、普段は一時間ウロウロ迷っている優柔不断さ。
一冊ずつ買って、良ければ次を買えばいいじゃない。
って、何で二冊抱えてるの!上下巻セット!しかももう一冊手に!
上下巻で一冊に数えてるのか?計二冊しか買ってないつもりになってる!
かくしてバッグの中には、読みかけ含めて計四冊がひしめいている。
一週間は……もってくれる、かな?
f(^^;



2005年10月02日(日) よさ、来い!

池袋で「東京よさこい」が開催された。
全部ではないけど、昼過ぎ辺りから観に行く予定だった……が!
朝は起きた、十時過ぎに。でも、起きれなかった。
やっと起き上がれるようになったのは午後三時過ぎ。
約束が無くて良かった……。
でも、微妙な時間。「よさこいコンテスト」自体は夜七時までやっているから、間に合わなくは無い。でも、お目当てのチームは午後イチにとっくに終わってしまっていた。このまま休日ヒッキーで済ませると、体のリズムが崩れるばかり。
よし、ムチ打って出かけよう。でもこの時間だと薬は使えない、自力で外出。
で……。
やっぱり、「よさこい」は凄かった!
はちきれんばかりのエネルギーが溢れていた。笑顔、笑顔、笑顔!
結局、コンテスト自体は一時間程度で体力の限界を理由に帰らざるを得なかったけど、充電はできた。
今月末、千葉の地元でも「千葉よさこい」がある。
結構、いろんなところで開かれている「よさこい」。
……とはいえ。
自力でどれだけ活動できるか。
普段は他力本願で過ごす事はできる。でも、どんどん他力の割合が増えていく。
こんなんじゃ、正直、普通に仕事……朝から終電まで、休日出勤の連続……なんて、やってゆけない。やってゆけない、ということは、仕事がこなせないということ。こなせない人間に仕事は回せない。
現状こなせなくなりつつある仕事だからこそ、戦力としてその仕事に入るのに……。
夏前まではそれでも頑張れたけど、その時と今の状態は違う。頑張る前に悲鳴が上がって即ダウン。ダウンが続けば、何度立ち上がろうとKOになってしまう。
「ダウン」じゃない、「スリップ」だ、との主張がどこまで許される事かわからないけれど、続けてゆくしかない道が延々と続いている。
終わりがない道しか行けないのだから、それはそれとして言い聞かせてゆくしかないよね?



2005年10月01日(土) 寝ること!

最近やっと、夢を見ている実感らしきものを感じられるようになってきた。
まあ普通はレム睡眠・ノンレム睡眠の周期の中で、脳と体が規則的に休息を取っているもの。ま、ちょっと語弊があるかもしれないけれど。
眠りが浅い時に夢をみていて、深い時には脳自体も休んでいる。
これは、人間特有のもので、動物は眠っている時に襲われたら命に関わる。眠ってもさほど命に関わる可能性を排除できるようになったからこそ、身についた能力らしい。
一説によると、眠っている時に脳の中で記憶や情報の整理をしているらしい。整理している途中で、過去の経験や現体験とが錯綜して、夢の世界が成立しているのかもしれない。
それはさておき、夢を見た実感は、えてして二度寝した時によく起こる。
そうは言っても、十分単位で一時間以上目覚ましを鳴らせ続けて、やっとなんとか起きれる状態。計六、七回のうち二回止める為に目が覚めるかどうか。それ以外は延々、けたたましく大音響で目覚ましが一時間以上鳴りっぱなし。
騒音おばさんのように、ご近所から苦情が出ないのがありがたい。
実家の時はよく「うるさい!」と、隣の部屋の姉や、上の階で寝ているはずの親から、叩き起こされていた。
もとい。
そんな騒音に包まれた朝、夢をみている、らしい。
そうか、浅い眠りの時に見れるなら、と電車で実験?
目を閉じる。でも、頭の中では、目まぐるしく考え事をしている。たまに駅のアナウンスを確認するけれど、目は閉じたまま。でも、ふと、もう降りる駅? 時計を見てみる。寝た感覚は無い。でも、時間は三十分くらい過ぎている。
寝た感覚が無い。でも、周りから見たら明らかに寝ているように見えている。
そうか、これか!
この時に、脳味噌を後頭部から引っ張り出されるような頭痛がいつも付きまとっていた。最近、少なくなったけど。
毎朝、タイミングが合う合わないによって、この痛みが激しくつきまとって、全身のだるさに伴って、めっさ調子が悪くなったり、そうでなく、ゆるゆるとした頭痛とだるさがずーっと続く一日か、が決まる。
子供の頃に見た夢は、今の妄想と同じ感覚で、見た後は健やかだった。
寝るのが怖い時。
きちんと寝れるのか、きちんと寝ていられるのか、きちんと起きれるのか。
きちんと起きて、きちんと体が動いて、きちんと見も心も安らげているのか。
それがきちんと夜まで保つのか。
自分以外の誰一人、理解できる人はいない中。
理解はともかく、受け止めてくれる人がありがたい。
自力のみで休日を一日だけでも過ごす、という目標は、引きこもりになることで達成できる一つの方法だと気付く。でも、却下。
自分との腕を組み直す。何度でも。
治験参加なんて立派な志を掲げた瞬間もあったけれど、そんな事したら、生活が成り立たない。だから、それも却下。
ここでこうやって、グチグチこぼしながら足並みを揃え直して、掛け声を欠け続けるしかないね。
他力本願の残りを数える。そろそろ東京タワーに行って来ないとマズイね。
それなしじゃ、一日を普通に暮らせる自身が無い。これもマズイ。
どっちに流れていくんだろう?


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