夢見る汗牛充棟
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2008年09月27日(土) 終わったー:マクロスF

怒涛のように詰め込まれた25話(最終話)でした。ぎゅうぎゅう。

どう風呂敷畳む気だ? と思っていたので、ぐだぐだになるんじゃ?
という事前の覚悟よりは、よっぽど宜しくまとまっていたというのが
本音です。8割5分歌のおかげと思います。

歌(メドレー)の奔流に、グレイスばかりでなく視聴者である
自分も押し流されてヤラレテしまった感が否めないけど。
歌には力がありますね。あははははー。

絵は綺麗だったな。絵はすごく。

そして、最後に「劇場版始動!」ってー。
劇場版なら、是非とも宇宙で拾われて助けられた記憶を失ってる金髪眼鏡
を登場させてほしいです。(諦めない)

人死にを否定するものではないんですが(嫌いだけど)、
なんかミシェルの退場は、本来2期構想だったのを一期完結に変更したぜ
とかそういう大人の事情のしわ寄せくらった的な強引なものではないのか、
彼を本当に話から締め出す必要あったんかいなと思います。

本来4クールくらいで構想しててー。それが、事情で短くなって、
家との確執とか、歌舞伎の話とかそういう設定を一切使っている暇が
なくなって、急に詰め込み始めたんじゃないだろうかー
……と思うんですが。
はじめからこんなだったら申し訳ないが、それならアルトが歌舞伎
のや親子確執云々の設定は、どうせ生かせないから要らなかったよね。

今日の25話及び劇場版始動の文字を見たあとでは、さらに深くそう
思いました。歌に乗せて強引にENDに持ち込んだ能天気な結末なので
余計に強く思いました。ここにミシェル居てもいいじゃん、と。

必要が無くても失われるのが現実の世界での命の無常さですけど、
この作品は、それをする必要があったのか? と。
歌が種族間の争いを止め、病人を癒す世界で、ミシェルは腹に穴を開けて
血反吐を吐いて宇宙に投げ出される必要が果たしてあったのかなー。
そこだけは、どーも納得行かなくてもやもやします。

最終回見てからDVDの購入を決めよう……と思ったんですが。
ぬー、どしよう。CDは歌が好きだから買ってるけど。悩むー。

すっかり、目が覚めてしまいました。午前四時。
そろそろ、悶々としながら寝よう、と思います。


2008年09月26日(金) そわそわ

あと4時間ほどで、マクロスF 最終回。そわそわしてます。
余所では、もうとっくに最終回見ているので、うっかりネタバレ
見そうでサイト巡りもできないぜ。

いつもは録画して翌日見るんですけど、今日は待ってます。
つか、眠れるかー!! 正座して見そうな勢い。

アルトはどうなった? シェリルはどうなる?

ぶっちゃけ、オズマのパイナップルケーキからこっちマクロスFには
なんか騙されっぱなしです。コンチキショウ!
どーしたって、パイナップルサラダと被るだろ。パインケーキ。
いや、兄ちゃん死ななくてよかったけど。

なんか「フォールドの波は時となんとか宇宙を超える」とかなんとか
ゼントランのじさまがのたもうていたので

時を越えて過去の人間と会えるなら、最終回にミシェル登場も
ありかも、ないかな。ねえのかな。

ともかくあと、4時間弱。待ち遠しいよ。おおおおお。



日曜日には、ぎゃーすR2 最終回。
これも、そう決着付くのか、どきどきと胸を震わせています。

いろんなものが終わっちゃう。……けど、10月になったら
だぶるおーが始まるぜ。楽しみと不安でさー大変です。



2008年09月20日(土) きのうの世界 恩田陸 付けたり新刊予定

講談社

しばらく読んでなかったので久々に買ってみた恩田陸。
読了。

478頁だからそこそこな厚さなんですが、細かいエピソードの
連続なのと、経過が気になるので、一気に読んでしまいました。
思わせぶりに出てくる様々な人々が絡まり合うし、意味ありげな意匠
が繰り返し現れて、好奇心をそそるし。
老若男女犬に猫。

土地の閉鎖性、大地の底から湧き出る豊かな水。
張り巡らされた水路。三本の塔。

いろんな人が、いろんな事を考え、いろんなことを秘めながら
何食わぬ顔で生きている情景の連なりが何処に行き着くのかが
気になって一気に読んじゃうのだなぁ。
ついでに、焚き火の神様とか好き。

読んでいる最中は、静かに高揚しているのですが、読み終わった今
とっても終わった感というか、虚しい感というか、表現に困るもやもやに
とりまかれています。
嫌だったとか、不快だというわけでなくて、読んでいた最中のあの
熱が懐かしいなぁと振り返っている気分。
鼻先に人参ぶら下げられて走っていた筈なのに、ゴール過ぎたら
人参何処!? みたいな。(ちょっと違うか)

そんな、はかない物語だと思いました。

ですので、読後の感想は、おもしろいほど出てこない。
ただ私にとっては、読んでる間の気分がすべてという感じです。

但し、帯に関しては感想あります。

【誰も予想できない結末が待っている!!
 恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界】

ひとつは、かさかさして邪魔だったぜ! あの帯は。
もうひとつは、誰が予想できるか!! ですー。ぶっちゃけ。




つらつら 備忘録

 0. 今月29日にドボガン天国2巻 真田ぽーりん(少年画報社)
    つか、マイナーなのか。家の近所の谷○屋(本屋)行ったら、
    「配本しねえZE!」と爽やかに言われた。
    だもんで、会社の近くの戸○書店に行ったら、
    やっぱり「うちには配本ねえZE!」といわれたんだけど、
    そこの店長さんは、「他の○田から採ってくるからまかせて」
    と前歯を光らせて胸を叩いたので、お願いしてきたのでした。
    
    わしが本屋の人ならこっそりコーナー作って平積みにするのに。
    すごく和む動物マンガ(4コマ)なんですー。

 1. 10月に、ドロウの遺産が出る予定というのは、本当だろうか?
    (これは、きわめて疑わしいなと思っている)

 2・ 11月に、創元推理文庫のポール・ドハティ アセルスタン修道士
    シリーズの新刊が出る模様。びば!
    のんだくれ親父は、子供ができたから、飲んだくれ廃業して子煩悩
    オヤジになってるといいよ。
 
 3. 前回アセルスタンと同じ月に出た、ピーター・トレメインの
    尼僧フェデルマの方は音沙汰がないよー。
    新刊でないのかなー。売れ行き悪いのかなー。しょんぼり。
    アイルランドなんだよ。貴重なんだよ。新刊欲しいです。

 4. 新刊出ないといえば、ハヤカワの暗殺者ヴラド・タルトシュ
    のシリーズも、好きなのに3冊出てこれから面白そう〜な
    所でふっつり音沙汰がないです。続刊希望ー。



サンデー本誌で久々にまっさんが拝めた。すげー眼福です。
相変わらずのいい男振り。


2008年09月19日(金) 骨董屋征次郎手控 火坂雅志

講談社文庫

時代小説。短編連作。読了。

幕末動乱の京都が舞台だったんでつい買ってしまった一冊。
作者がなんだか知ってるなと思ったら、【新選組魔道剣】を
書いた人だった。なるほど。

新撰組もちょこっと登場。
骨董品屋さんのちょっとした事件や人間模様の短編かと
思ったら、時代背景もあいまって話がでかかったです。

骨董の類にうっかりはまったら、ずぶずぶずぶと身を持ち崩す
んでしょうね。

もと武士で、町人になって、京で骨董屋を商う、いい男で腕っ節強くて
女にもてるという主人公は出来すぎでごちそうさまです。

この時代の男は、女作ってもほいほいどっか行っちゃうよなー。


2008年09月15日(月) 故郷に降る雨の声 上 下  駒崎優 付けたりアニ鰤

中央公論新社 C.NOVEL

前を読んでいるのと、折り返しの著者の言葉の「おっさんまみれ」
にあからさまに惹かれました。購入。読了。

表紙のシャリースも無精ひげもっさり生えてればいいのにと思います。
裏表紙はうっすら生えてるんだけどなー。

傭兵部隊がメインなので、相変わらず戦局とか全体的なことはよく
わかんないなー……というより、きっとそれはメインじゃないんだろう。
地図が、モウダーとエンレイズとガルヴォしかないもんなー。
シャリースはあくまでも傭兵なんだし。戦局には関わらんものね。

お気に入りの密偵無精ひげ医者ことヴァルベイドさんも登場で嬉しい限り。
なんか、安楽椅子探偵っぽいなと思ったです。

ギレン閣下じゃないけど、あえて言おう。

コクピットに恋人の写真を飾るとか、出征前の男に「私、子供が
できたの……」と告げるとか、「この戦いが終わったら言いたいことがあ
る」とか、反対に告白して返事は帰って来た時にとか、この戦いが終わった
ら結婚式を挙げるとか、この戦いが終わったら故郷に帰るぜとか…………


すべて、フラグであると!!

キライだよー。様式美……というべきなんですかね(苦笑)

やっぱり、モウダーは伝説の魔王とかを呼び出して、エンレイズとガルヴォ
を滅ぼしてもらったらいい。




アニメぶりーち。
天貝さんはなして貴船さんを伴ったのかと不思議に思っていたけど
黒幕だったとは……。貴船さんも利用してたのか。
――ちょっとびっくりしました。

原作にないオリキャラだからって、大人の事情編が終わる頃には
何事もなかったように消失するキャラクターのつもりで二人も作った
のかー? やな展開だなーと思います。
天貝を隊長に推薦したのって、結局誰なんだろう?

「そんなの関係ねぇ!!」で済ませる一護はある意味無敵だと思うけど、
個人的には、むかつきました。

ついでに、天貝とじじいが霊力開放して戦っているのに、井戸端会議
やってる隊長さんたちは、どんだけ無能なんだよう。めそ。
そして、やっぱりそこには浮竹たいちょーの姿があるのであった。

これから、一護と天貝が戦って、天貝が突き止めたと思っている事実と
真実が実は違っていたとかそゆうのがあって、天貝がとんだ道化になって
あの変な武器に体のっとられて、貴船みたいに身体も残さず消失するか、
消失しそうな所をじじいか一護に命を救われて、一隊士に降格になって
もといた討伐隊に戻るとか……そんな展開だったらいや過ぎるなーと
思う。

でもきっと何事もなかったように本編に戻るんだろうな。なにかが嫌。
もう原作一本に絞ろうかな、思います。

そういえば、あにめ銀魂モンハン編で立木さんつながりでMのバック
剣八さんだったの笑いましたー。(CMの絵)
マダオは駄目な子と違います。

ヅラのシャワーシーンも萌えました。どこまできわどく描かれてるかと
悶えつつコマ送りしたど阿呆がここにいます。見えそうで見えない焦らし
プレイで、ついでに美しかったです。とっても。

原作でも思ったけれど、桂さんは華奢な自分が嫌で、ごつくて男らしい
のに憧れているんですね。すげえ可愛いと思います。



PSPのモンハンは、村長さんクエストは依然★★をまったり進行中。
そして、昨日集会場でHR9の友達にすがり付いてハンターランクを3に
上げてもらいました。まっこと実力とかけ離れたランクです。

実力では、ブルファンゴ×3にぼてくりまわされ、力尽きます。
(集団リンチを受けてるのかと思いました)
下手するとヤオザミ一匹に満身創痍です。

ティガレックスさんなぞ、そもそも同一エリア内に立っていられない
ほどに実力がかけ離れてました。次元が違いました。ものすごく。
裸足で逃げ出すことも出来ないほどの実力差です。

同じエリアにいると死ぬし、でもティガとの戦いを拝みたいので
高台に上って、ティガVS友達のガチンコ勝負を見下ろしていました。
なんで、あのキャラは死なないんだろうと思いながら戦いぶりを
眺めていました。羨ましい……。


2008年09月14日(日) 歴史 上  ヘロドトス

岩波文庫 松平千秋:訳

熟成積読

とりあえずは通読完了。数ヶ月かかってしまったです。
中と下がまだ残ってるので、全部読むには一年がかりでしょうか。


紀元前の出来事を紀元前生まれの人が記したものを、日本語で読めると
いうのはものすごいことだなぁ、と。

歴史年表とつき合わせて読むというより、単に物語として個々のエピソード
や風土習俗などの記述を面白がって読みました。

やはり、人の名前がややこしくて混乱する。同じ名前の人が同一人物なのか
とかわからないです。とほほ。あと地理も。

でも骨肉の権力争いとか、策謀で兄弟を手にかけ深く悲しむとか、
女性として矜持を傷つけられ復讐に走る美女とか。燃えました。

毒にも薬にもならない、慎ましい、完全調和な日々などは、一言で
記述が終わってしまうわけで、強烈な個性の強烈な欲望のぶつかり合い
があってこそ、筆ものるし、記述する価値がある、という点でどしょうも
なく歴史家と平和というものは相性悪いんだろうと、思いつつ
ちょっとヤン提督を思い浮かべた次第です。
(おそらく読者たる私と平和も相性悪いんだけど)


あとは、エジプトのミイラの作り方とか詳細に書かれていて面白かった。
ギリシャの人にはやっぱり興味深い事だったのかな。
特に、ミイラに松竹梅があったのが面白かった。
紀元前から、お銭次第で、ミイラの作り方にも差が出ると。
今の日本で死者の送り方、金次第でどれだけ差があるか思うに付け、
人間って時と場所を越えて変わらないねーと、微笑んでしまいましたー。

あとは、ヘロドトスさんの記述に出てくる遺跡とか、どんなのだろうと
思うと心がときめきます。この人が生きていた時代のものは、すべて
遺跡なのに、その彼が遺跡と呼ぶものがあるんだねー。うっとり。

それに、金が川を流れてるとか、砂のように砂金をつめるとか。
輝石をそのままくりぬいた棺とか。
ああいう、鉱物類は所詮早い者勝ちなので(笑)
この人たちの時代には、その辺の石ころもキラキラしてたのかなと
思うと、羨ましく涎でます。

あとエチオピア長命族というのがやたら気になった。
とにかく体格よろしく、美しく、頑健で、長命らしい。
……ファンタジーのエルフっぽいーと思いました。


恵 |MAIL