しゃぼん暮らし
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2011年06月14日(火) ポケットのあるひとよ



『アニュス・ディ』(Dobrogosz)を

これから歌うので

しろいブラウスと黒いスカート、ダークスーツ、の紳士淑女たち



わたしたちは丘をのぼってゆくことはないのかな


軽装がいいのかな




みえないサクリファイス


みえない音


踏んで歩いてゆく




まぎわ


舞台の袖で、「あ、」と気づいて時計をはずすひと




ポケットのあるひとにあずけていた




そっと、



小声で、








2011年06月01日(水) 地図に印を

いちにちだけの記憶





『ここから これから むみじか』おぼえがき、


人体地図、高尾住宅地図、星と太陽のめぐりと時間の図表ちらばる
トイレ、

はだいろ管、とうめい管、ホースホース、
(ヒトガタは紺乃卓海ちゃん、感謝)

鏡には水の手紙

(トイレにはいったひとしかみられない)




キッチンの、

ささやかな採光の窓には賢治のことば、

へこんだ壁に小岩井農場の歴代の地図を貼りこむ

(『宮澤賢治<心象>の現象学』田中末男など参考)




すでに書道、じゃないっす、





地下倉庫の透明なガラスにびっしり透明な手紙を貼ってゆく

ひとびとの足元に浮きあがる、てがみ、てがみ、


底のほうでビールケースやがらくたたちと


いみんたち、文字たち、自生する文字たち、


ほのかなあかり、






奥まった二階への階段にはりめぐらせた『雨にぬれても』英詞、

紙の裏に
うすくうかびあがる文字、



(階段に気づいたひとしかみられない)


(階段を上ったり下ったりしてよむ)


移動しながらみる 書って、

自転車に乗りながら、とかね

気になるんです




そのうちもっと試してみたいなあ、と思う





展示にかんしては自身の過剰さをあらためて痛感、仕込みの時間が足りなくて。とほほ。


助っ人レイ、よく動く




朝から

むみじかスタッフのみなさん・前田さん・鈴木さん・峰尾さんが
美味しいものをこしらえてくださっていて


いい匂い漂うなか


膨大な紙と格闘するわたしたち、







なにもかも面白い経験だった


カオスな、




午後から
作品を携えた出演者たちがあらわれて絵を飾ったり音をかき鳴らしたり二階のマッサージ部屋?で談笑したり

雨ふる高尾、緑の屋根にまもられ、

開場を待ちながらぽるぽるスカートの雪舟えまさんとぽんやり、

できたてほやほやの歌集『たんぽるぽる』
なんてキュート、





開場したら

いろんなお客さんがきてくださり、びっくり、

赤ちゃんからお年寄りまで
それぞれにくつろいでらして嬉しかった



ライブは四時間余、


つかみどころのない天才的なたたずまい地元大学生デュオ、リク&ヨコショー、

しずかな雨にとけこむ清澄な声とピアノ、ジャズ落語・高橋氏、

お客さんに配った<ぷちぷち>と即興競演、万有(蛮勇)引力トランペット・ヤマさん、

まろやかな温度の音色、でびゅうしたての二胡奏者・加奈さん、

かすれ声もセクシーな多摩ディランさん、

「恋愛の話と鰊の話、どっちがいいですか?」とえまちゃんが問い
「ニシン!」とむみじかスタッフが即答、可笑しかった、

でも続けてリクエストあり「恋愛の話」も聞くことができました





下見にきたときから
主題歌?をつくりたいなあ、と思っていて

わたしのへんてこりんなアナグラム的歌詞に、
久米さんが風吹くような曲を、吉田ぽんた君がすてきにアレンジをいれてくれて『むみじかマーチ』by koomoon




一期一会のうた、


っていいなあ、と思う





むみじかの懐のおおきさよ





また遊びにゆきたいな



ひろたえみ |MAIL