しゃぼん暮らし
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2011年01月27日(木) 背表紙やふゆや





間ぎる、帆船などの逆風にむかってジグザグに進行する

航法





帝都の詩人たちのものを続々読んでいる、うたのため、

三好達治の翻訳本『少年少女』(アナトール・フランス)を
書庫からだしてもらう

ふるびた薄い文庫、昭和12年当時よんじゅうえん、寄贈本



ある短編の表紙に《消印》のはんこが押してある




Nos Enfants



Enfance finie





東直子さんの歌集『十階』はしろいうつくしい本
日々のできごとに浮かびあがるしるしがある







まぎる、ようにすすんでいても


たどりつくところがある




教会から借りたゼノさんの本を返していない、
いつも忍びこんで借りてくるんだ


図書館の『灯台守の話』(ウィンターソン)も借りっぱなし


ふるさと方面は雪がふっている





ドブロコスのミサ、練習をはじめた


変拍子、





笹井宏之さんの作品集『えーえんとくちから』が
本屋さんで平積みになっていて


紙がすきだ、頁のやさしさよ


どの空間にあってもいい






「腹話術、うまくいった?」

とリネン




楽しかったよ

年のはじめのだしもの、

お年玉をねだって手をだしたら、おじいちゃんおばあちゃん、クマちゃんのふわふわした手を握って



嬉しそうでした













2011年01月14日(金) 背表紙よふゆが









今夜はもう練習しないの?


とリネンが枕のむこうではなしかけてくる




今日は仕事がいそがしかったの、くたくた、と洗い物もそこそこに布団にはいってしまう



まいにちの練習がたいせつ、と

リネンがさしだす、



受け取って



ふんわりしたものをかたてに

唇を閉じたまましゃべる


いっこくどう?いっぷんどう?いってんどう?



腹話術、って基本かもしれない・・・






からだを横たえたまま

しばし練習


そのまま

眠ってしまった



ははそはの、とか、人形としゃべっていたような気がする






春になるまでに

おもいきりおおきな文字もかく

会場の下見にゆかなきゃ・・・ああ、めんどう、と思いつつ
こういうめんどうはだいすきなのだ






もっといろんなことが下見できればいいのに。





サイズがわかれば、空間がつかめれば、

どんなふうにでもしてあげられる、ほんとうにきれいに飾ってあげられる、

と思う。











2011年01月05日(水) 背表紙はふゆに




頭を獅子に噛まれる


であいがしら

ってこういうこと?



とリネン


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