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| 2010年02月28日(日) | リトル・バイ・マジック�� |
春節のころにカフェ・ムリウイ
コンクリの床、底冷えのペントハウスで
温かな唄を聞く
そうしたら浅い春が
春になってゆく
｢おなかの底から風景を｣
とヴォイトレの先生はおそろしいこと
を言う
男のひとを騙して殺してお金をうばうことは
しないけれど
今月のホーム演目は手品
・おたまと目玉
・ポケットのなかの混沌
・とびだすクチビル
マジックとマジックのあいだの
つなぎの部分をかんがえるのが
すごく楽しい
詐欺師と魔術師と子供になって
目の前でピンクの紙がひろがってゆくの、
見ているだけで嬉しくなる。
と花びらの皺くちゃのひとが言う
| 2010年02月06日(土) | 発します�� |
あさ、氷上にて、
水平にいどうして
いろんなひとたちとすれ違い
足裏こまかな感覚
すうっとして、
さあどこまでも、
というところで
足が鳴りはじめます
糸口がたくさんある
ふくざつな指標、奏でることができないからと
楽譜に記されなかった音
ありすぎてどこからも
ほころびている
| 2010年02月05日(金) | 発します�� |
車の屋根にのこった雪を
かきあつめて
サンパウロからきた転校生と
雪玉を投げながら
帰ってきた子供
今年にはいって
おなじ住処のどこかの部屋に転校生がくるんだよ、
と学校で噂になっていた
ある夜、異国のコート姿の紳士がそと玄関前に座り込んでいて
「おとうさんかな、おとうさんかな、」
とても寒い夜なので気になっていたけれど
ほどなくトラックが到着した模様
今年にはいって
ちいさい老人ホームを訪れる唄と朗読とハモニカの
ユニットにも参加
正月の演目はこれかな、と
＜寅さん＞、の口上や啖呵売などを練習している
自分がとても可笑しい
至近距離、反応の速度がさまざまで
今までにない客層である
寅さんの言葉はすごくひらかれてる言葉だなあ、と
しみじみする
今年にはいって
もうひとつ試行していることがある
| 2010年02月04日(木) | 発します�� |
雪がちらほら、と降ってきたと思ったら
あけがたにはすっと
屋根に霙のかたまりをのこして
二月になりました
長崎の
ガラスにかこまれた美術館で
ひろたさん(夫)に買ってもらったノートを使いはじめる
紙がやわらかくて薄い
ついつい細かい文字がならぶ
ながい物語を想っているからか
とてもおかしなゆめを
たくさんみている
同調している
歌をうたっているからかもしれない
先月
尊敬するミ―プ・ヒースさんが亡くなった
