Leonna's Anahori Journal
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2005年10月26日(水) ゴォォォォォォ〜ル!

 
プレミアリーグ9週、ボルトン×ウェストブロムウィッチ戦にて、中田英寿に、うれしいプレミア初ゴール。

後半35分、FKでした。右足の内側で蹴ったボールがきれいにゴールマウスの左隅へ。中田本人+ボルトンの面々は歓喜爆発。ブラウン管の前のチマリスはウッシッシ(変な反応だけど、ウッシッシ)
 
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もっと歓喜爆発だったのが、セリエA第8節、ミラン×パレルモ。こんどこそ本当に戻ってきたピッポ・インザギに、今季初ゴール。

後半31分、セルジーニョが流れるようなドリブル(巧いねぇ…)からヤンクロスキーへ、ヤンクロスキーが絶妙のタイミングでファーサイドへクロスボールを上げます。そこへからだごと飛び込んできたピッポの頭が、低い位置でボールをとらえて、ゴォォォォォォ〜ル!

この低空飛行で頭から突っ込んでくる姿は、まさにインザギスタイル。これでけっこう痛い目もみているし、リスキーといえばいえるスタイルなんですけどねぇ。これを決めて、オーバーアクションでガッツ・ポーズ、ダァ〜ン!するのがスーペル・ピッポの証しなんですねぇ(笑)

実に1年半ぶりにゴールを決めたインザギ。アンチェロッティ監督のもとへ全力疾走、一直線に走っていってビョ〜〜〜ン!とジャンプして抱きついた姿は無っ茶苦茶かわいかったですねぇ!いやぁ、感動的なシーンでした。

ちなみにこの試合は2−1でミランが勝ちましたが、ミランの1点目はガッちゃんこと、ガットゥーゾによるもの。つまりこの試合、チマリス的には、チョア、チョア、チョア〜!!まったく、なんて日なんでしょうか(笑)
 
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ひとつ、プレミアで不思議なプレーがあったので、書いておきます。

対マンチェスター・シティ戦で、この日2度目のPKを蹴ることになったロベール・ピレス。しかし、アンリを使うつもりのトリック・プレーに失敗して、みすみす1点を逃してしまいます。

あれっ、なにしたなにした?いま、どうしたのピレス様は???と、チマリス、一瞬目が点になりましたよ。ま、試合に負けなくてよかったです。PK失敗したことより、プンプンに元気そうなピレス様と再会できたことの方が、正直大きいんですよ、いまのチマリスには(笑)
 
 
 


2005年10月24日(月) フィレンツェじゃなくてヴェニスだろ!

 
わからなくならないうちに書き留めておこう。
ここ1ヶ月位の間に買った本。(もう書いた分を除く)
 
 
 「未亡人の一年」上・下 ジョン・アーヴィング(新潮文庫)
 「神様がくれた指」 佐藤多佳子(新潮文庫)
 「ニッポンの狩猟期」 盛田隆二(角川文庫)
 「昭和歌謡大全集」 村上龍(集英社文庫)
 「世界がみえる地図の絵本」 ブライアン・デルフ(あすなろ書房)
 「わがまま歩き旅行会話 イタリア語+英語」(実業之日本社)
 「nakata.net ITALY WALK 2005」 中田英寿・監修(角川書店)
 
 
アーヴィングは、旅行中、主に往復の飛行機の中で読もうと思って。そろそろまたアーヴィングが読みたくなってきた。読後の、あの独特の満腹感が恋しくなってきたんだな。

「神様がくれた指」、これは今読んでいる本。この小説は、当たったな。久々のヒット。なんでも、本屋大賞(書店員によって選ばれる賞?)の「発掘本」だそうだが、うん!発掘してくれてありがとう(笑)。
小説の主人公は出所してきたばかりのスリの青年なんだけれど、作者がこの青年に惚れて書いているのがよくわかる。この小説の魅力は、そこですね。私はこの主人公の会話部分を読むとき、佐藤浩市の声が聴こえてくるんだけど…(笑)。あとは読了してからのお楽しみということで。

「ニッポンの狩猟期」。これも、おそらくヒット。登場人物の言葉と息遣いに、無惨な物語の気配が濃厚。無惨な青春の物語は、今の私のキブンに合ってる(笑)。立ち読みをやめて購入し、ときめきを押さえつつ、いまは静かに寝かせてある本。

「昭和歌謡大全集」。リュウの本のうち、未読で読めるものがあれば読んでおこうと思って。未読だけれど、読めない(恐ろしくて)本も結構あるのだ。

「世界がみえる地図の絵本」。絵本売り場にあった子供向けの本。朝日だか読売だかの文化欄に載ったフローラン・ダバディ氏による書評のコピーがそばに貼ってあって、それによるとダバディ氏はすでに地球上の、100以上の国を旅して歩いているそうだ。へぇ、と感心して、ハタと気がつくとレジでお金を払っていた(笑)。冗談ではなくこの本、レベル的には私にぴったり。役に立ちそうです。

「わがまま歩き旅行会話 イタリア語+英語」。ヴェニスへ行くのを機会に片言でもいいからイタリア語を、と…(笑)。フランスへ行ったときには、別の出版社のだけど、やはり仏語と英語の併記してある会話本を持って行ったのだった。でもフランス語はふってある片仮名の通りに言えば通じるというもんじゃないので、結局挨拶以外は下手な英語を使ってましたが。てことは、イタリアでも下手な英語で、となるのか…?

「nakata.net ITALY WALK 2005」。馬鹿チマリスめ、買う本間違うとる!これはナカータによる、実質、フィレンツェ案内本で、チマリスの買うべきはその隣にあった須賀敦子氏らによるヴェネチア本のはずなのに…。一度は手に取ったそのヴェネチア本を棚に戻して、なんでわざわざフィレンツェ本買うのさ!(…だって、ナカータのフィレンツェ本なんて、みつけたときに買っとかないと、もう手に入らないかもしれないじゃ〜ん!)・・・
 
 
ユルい脳味噌で読書し、かつ、世界を歩こうとするチマリスの、明日はどっちだ!!
 
 
 



2005年10月22日(土) 噂の二人

 
来月訪ねることになっている在欧州の友だちが、ヴェニスの宿と列車の切符をとってくれた。シーズンオフのスペシャルオファーで、けっこうな高級ホテルがとれたそうだ。それで、メールで“晩秋のヴェニスでヴィスコンティの映画に出て来るような、退廃的な有閑マダムごっこは如何”なんて書いてきたんだ。

だーれが退廃的な有閑マダムやねん!なれても、せいぜい勇敢マダムがいいところだろ(笑)。だけど、ただムリです、出来ませんというのも芸がないので“ツバメと喧嘩して黄昏れちゃってるって設定でいこか”と書いて返信した。いまのあたしにゃ、このあたりがギリギリチョップ。
 
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ところが。今日になってもっと面白い“ごっこ”を思いついたんだ。それはね、“マダムとツバメごっこ”(笑)。その友だちってのは、長身で、私よりもスラリと背が高いので、彼女にロングコート+光り物(イミテーションでも良いから宝石は必須です)でマダムになっていただいて、アタシが白シャツにゴツいブーツ+キャスケットでツバメに化ける。

で、ふたりして、それ風の小芝居かましながら水の都を散策。サン・マルコ広場のカフェで彼女が煙草を吸おうとしたら、チマツバメがチャッ!と火をつけるんですな、デュポンのライターで。マダムはいい気分で煙を一吐きしてから、あいてる方の手の甲でツバメの顎から頬をさっと撫でてニッコリ、とかね(笑)

それで、晩秋のほんの短い期間、ヴェニスで小さな噂になる東洋人のワケありカップル(笑)。「みたか?」「みた!」「昨日、ため息橋の上で小さい方がマダムの腰に手を回そうとして、手ひどく拒絶されてた」「ケンカか?」「らしいな!それで小さい方がため息橋の上で、ホントにため息ついてうなだれてた」。…ま、最後のオチはちとダサイですが(笑)
 
 
 
・・・・・、草葉の陰でお母さんが嘆いてるような気がしてきたので、本日はこのへんで。
 
 
 
 
 


2005年10月21日(金) 『私の頭の中の消しゴム』

 
ついに、というか、やっと、と言うべきか。
チョン・ウソン主演『私の頭の中の消しゴム』が日本でもロードショー公開になりますね。

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今年の2月、初めての韓国出張からの帰路のこと。
いつ帰れるのかわからない日々(社長からはブツを買い付けるまでは帰って来るなと厳命)が終わり、帰ることにはなったけれど。とにかく疲れた、疲れすぎてもう荷物まとめて帰ることすら億劫だったチマリス。

とにかく席に着いたら爆睡してやろう、機内食なんか要らないワという心づもりで乗り込んだ帰りの便。ところが、席についてみるとそこは、飛行機のほぼ中央。前に座席はなく、かわりにスクリーンが…。でもって離陸早々そのスクリーンに映し出されたのが、映画『私の頭の中の消しゴム』の予告+メイキング映像。

いやぁ、とにかく凄い衝撃受けました。何がすごかったって、主演のチョン・ウソンが…。今年5月のジャーナルに、わたくしチョン・ウソンのことを“現実がファンタジーを超えた実例”と書いたのですが、あれはこの映画(のメイキング)を観ての感想なんです。その上この予告映像、短いシーンひとつひとつが、全部胸にくい込んでくるんだなぁ。

結局私、その短い映像に目が腫れ上がるほど泣かされまして(笑)、あれだけ疲労困憊していたにも関わらず、とうとう成田到着まで一睡もできませんでした。往きの機内誌(RAIN掲載)といい、帰りのチョン・ウソン爆弾といい、マイッタ、アシアナ航空には本当にマイッタよ!
 
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チョン・ウソンという人はモデル出身だそうですが、TVドラマにはほとんど全くといっていいほど出ない。TVCMや広告にはよく出てくるのですが、それ以外は映画だけ。このあたりは浅野忠信とよく似ています(俳優としてのタイプは違いますけれども)。

チョン・ウソンについて詳しく知りたい方はこちらのサイトへどうぞ。私も帰国後は、こちらへ入り浸ってウソンの学習にいそしみました(笑)。
ちなみに私がRAIN(チョン・ジフン)のことをジフンチャンと呼ぶのはこちらの管理人さんの方法論を踏襲(早く言えば真似!)したのでございます(笑)。
 
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昨今、日本でも“泣ける映画”が軽くブームになっているようですが、その手の映画が観たければこの『私の頭の中の消しゴム』をおすすめします。相手役のソン・イエジン(『夏の香り』『四月の雪』でも大活躍)も素晴らしいし、とにかく、このメロは凄いです。日本語公式サイトはこちらなのですが、本当は韓国の本家公式サイトを観て頂きたかった!

本国での公開から2年近くたったということで、いまはもうなくなってしまったのですが、インターネット先進国である韓国のサイトの中でも群を抜く美しさと機能性。デザイン性があれだけ高くて、しかも信じられないくらいサクサク動く(動画満載、メイキングも長ーいやつが4種類位アップされてた)なんて信じられない。ハングルのまったくわからない私ですが、一度入ると1時間以上は入りっぱなしで遊んでたなぁ。
なんで早く、この映画のことを書かなかったのか(半年以上も出し惜しみ!)、今になって悔やまれます。
 
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代わりと言ってはなんですが、韓国のアパレル、ジョルダーノのCFページにリンクを張っておきます。チャン・ドンゴン、チョン・ウソン、チョン・ジヒョンが三角関係を演じるストーリーもの。どうやらウソンssiはふられちゃうらしいのですが(笑)。なかなか美しい映像ですよ。

こちらは、ジョルダーノCFに関する記事。ドンゴンssiのこの若々しさは、いったい何?!(笑)

それからモデルとしての仕事(vogue)も。体重の増減の激しい人らしいのですが、それにしても、これで格別“モムチャン”という扱いを受けないのですから、つくづく、韓国ってのはオソロシイ国です…

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最後に。主演のチョン・ウソンssiもチョアですが、私がこの映画で一番好きなのはなんてったってイ・ジェハン監督です。ああいう方が、クールな顔してこういうメロを作っちゃうって…、萌えます(ああ、また馬脚を…)。
チマリス、映画館で本編観たら少し寂しく感じるかもしれないな、メイキングと違って監督さんの姿が出てきませんから(笑)
   
 
  
  


2005年10月19日(水) なつかしい顔、また顔

 
スカパーでサッカーを観られるようになってまず嬉しかったのは、ACミランの試合よりもマンUの試合を観られたことで、この夏、鹿島とのフレンドリーマッチを観に行ったときの、あの少年ニステルローイ、少年ファーデナンド、少年ファンデルサール等との再会に、胸ときめいた。

ついでといってはなんだが、新加入のイタリア人、ロッシ選手の初出場、初得点シーンに出くわしてビックリ、ドッキリ。この選手といい、パク・チソンといい、なんだかマンUのニューカマーには「頑張れよ!」と肩を叩いて揺すぶってやりたくなるようなタイプが多いですね(笑)

いつのまにか盤石の地位を占めつつあるチェルシーに、なんとか歯止めをかけてほしい、もっと噛み付いてほしいと願うチマリスだった。(じゃないと面白くないもんね)

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ACミランよりマンUと書いたけれど、さらに、ACミランよりもインターミラン(インテル)なのだった。あれー?!

対リヴォルノ戦のね、あのレコバの顔見たら、そして、あのドリブル、あの左足のシュートを見たら…。震えたよ、チマリス、まじ震えたっすー!!

思えば先シーズンは、ほとんど(というより全く)レコバの顔を見ずに過ごしてしまった。で、ワンシーズン、チェックを怠れば、移籍やケガ、不調などでガラリと様変わりしてしまうのは、どこの国のリーグも同じ。

クレスポはまたしても海峡を渡ってイングランドへ戻ってしまったし、カッサーノはもうローマにはいられない状況だと言う。それを言うなら、ナカタだってもうイタリアにはいないのだ。

件のインテル×リヴォルノ戦だって、ココの名前が聞こえてきたから、おや先発メンバーかと思ったら、それはもうインテルの選手ではなく、リヴォルノへ移籍したココのことなのだった(彼、リヴォルノの先発メンバーだった…)。

そんな諸行無常のカルチョ界だというのに。レコバは、いきなり目の前に現れて、以前と変わらぬファンタジスタぶりを、当たり前のように見せてくれたのだ。しかも、なんか男前になってるしさ(ホントだってば!)

それに、今季インテルにはアノ人がいるではないか。ポルトガルの大将、ルイス・フィーゴ!!
そんなこんなで、今季はなんかチョット、インターミランが気になるチマリスなのです。

いずれにしても、なつかしい顔、また顔に、連日相好崩れっぱなしー(笑)





2005年10月18日(火) 調節可能だったのか!

 
用事で、渋谷へ。
そのあと視力矯正をうけた眼のチェックで、広尾のクリニック。

どうも右目の視力がかなり戻って(後退して)しまっているようだ。ドライアイがあるので、目薬で乾燥対策をして経過をみることになったのだが。多少視力は落ちても、できれば再手術は受けたくないんだがなぁ…

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受診後、思い立って、五反田に勤める友だちを訪ねる。ここの会社は経営者のオジサンやその他の社員も、まとめて顔見知りである。
久々に現れた私が現在独身であること知って、驚く経営者氏。そのあまりの驚きように、私が驚いちゃったりして(笑)。その後は大人っぽい(?)話題で盛り上がる。

某T氏が「何年一緒にいたんだっけ?」。チマリス答えて、「9年近かったですねぇ。9年もったのなら、10年も15年もいっしょじゃないか。こうなるなら何故4〜5年で答えが出せなかったのかと。そういうことは思いますけれども」。そこで某T氏が「だよなぁ。たしかに、そう言われればそうだよなぁ」と頷くと、経営者である某S氏が「オレは14年目で別れたんだから」。
そこで、わが友人であるK子も含めてその場にいる全員が「これは深いよ。なかなか奥の深い問題だよー」。

某S氏が「いまでも会ってるの。一応、友だちとしてのつきあいはある、とか」。これに対しては「それだったら、別れちゃだめでしょう。そういう関係を築けるだけの余裕があれば、私絶対に別れませんよ。駄目か大丈夫かの二つに一つ。そのへんを曖昧にすると、あとがややこしくなるんです」。

ちなみに同席の4人のうち、某T氏を除く3人はリコン経験者。帰り際、エレベーターの前まで送って来てくれたお三方に「しかし、これだからニンゲン、やめられませんよね!」と言うと、一同「???」という顔。「いや、こういう予想外のことがおきると、なーんか嬉しくなっちゃうんですよ私、最終的には」と言うと、一同大爆笑。

別に座を盛り上げようとかそんなつもりはないし、本心には違いないんだけれど…、ひとりで電車に乗る頃になって、軽く落ち込む(笑)。ま、こういう性分は一生もんで、死ぬまで変わらないんだろうけど。いずれにしても、こういうとき盛り上がるのは断然、くっついた話よりも、別れた話の方だということが、よぉーくわかったのだった(笑)
 
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ところで。

渋谷の某帽子店でキャスケットをみていたら、店長さん風の年配の女性がそばに来て「頭囲なら、お直しできますよ」と言う。私は、頭が小さくて、昔から帽子のサイズには苦労してきたのだが、こういうことを言われたのは初めてだ。

「(直し代は)おいくら位かかるのですか」と訊くと、「いえ、ここですぐに直してさし上げますから」。どうやら大した時間もかからず、費用もタダらしい。うーむ、こんなことを言われると、キャスケット、買わないわけには行かないくなってしまうではないか…。

店長さん風のオバサマは、レジ下の抽き出しから針と糸と芯地のようなものを取り出すと、サクサクッとワンサイズ縮めてみせてくれた。「どうかしら。被ってみて」。もう少しだけ、気持ち小さくしてもらえますかと言うと、またサクサクッと針を動かし「あ、そうそう、風で飛ばないように櫛を付けておいてあげましょうネ」と行って、帽子の内側、両耳の上あたりに髪留めを付けてくれた。

で、結局そのオバサマの勝ちだったんだよね。私買ったんだから、そのキャスケットを(笑)。でも、帽子のサイズがこんなに簡単に直せるなんて、知らなかったなぁ。オバサマにお礼を言うと「餅は餅屋ですから。」とニッコリしながらもクールなお答え。これから帽子を買うときは、帽子のサイズを調節してくれるプロのいる店で買おう。

 



2005年10月16日(日) 大きな手の上の、温かい心臓

 
父に会いに横浜へ向かう途中、電車の中で『ヤスケンの海』を読んでいたら、突然、吉田健一のエピソードに出くわした。

村松友視がヤスケン(故・安原顕)のことを書いたこの本は、そうでなくても(何故か)私の涙腺に揺さぶりをかけるので、たまに呼吸を整えながら長時間かかってここまで読んできたのだが、まさかこんな不意打ちにあうとは思わなかった。

村松友視と安原顕は、昔、中央公論社で同じ雑誌『海』の編集部にいた同僚だから、担当編集者としてけっこう多くの著名な小説家と関わっている。それで、たとえば武田泰淳、百合子夫妻あたりならば何がどう語られようと覚悟は出来ていたのだが、吉田健一とは…。これは盲点だった。うっかりしたよ。

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話は、いかにも吉田健一だなぁという、氏のちょっと浮世離れした生活態度について触れたものだったのだが、これに、チマリス感動してしまって。吉田健一って、誰の口から語られても“同じ一人の人”なんだよなぁ。よくある“意外な素顔”みたいな部分は見あたらなくて、どこを切っても吉田健一なのだ。

でもそれは、私にとっては、ただ裏表のない人だったということを意味しているのではなくて。本当にあんなにスタイリッシュで、しかし世俗的な意味では不器用きわまりない生き方を通していたのかと思うと、アタシはもう泣けて泣けて…。でもそれは悲しい涙じゃなくて、ほわぁっとした勇気がわいてくうような涙なんだなぁ。

まるで、私の心臓が大きな温かい手の上に載せられていて、その手がゆっくりと心臓を左右にゆすっているような、そんな感じだった。

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この本、欧州に住む吉田健一好きの友人のところへ持って行くことにしよう。来月には会えるから、それまで具体的なエピソードには触れずにおこう。





2005年10月14日(金) 啓蒙者

 
あ、そうそう。
日本代表の試合、ウクライナ戦は、本当に負けてくやしい試合だった。久々に代表試合で熱くなったわ。

でも、試合と同じくらい印象に残っているのが、試合後のインタビュー。この前のラトビア戦でもそうだったけれど、ヒデに対する質問の内容(質問の仕方)が激変していることに気がつきましたか?

「プロなら、せめてもう少しサッカーのことを勉強して、何をどう知りたいのかもっと具体的に訊かれなきゃ、答えられない」と言い続けたヒデの啓蒙活動が実を結んだようです。エガッタねぇ!(笑)
 
というわけで、スカパーのサッカーセット、やっと契約しました。そのかわりKNTVは今月末で切りますよ(!)。
当たり前だよ、スカパーの契約があることだけでも今の私には贅沢なんだから。ジフン病からは、これで完全に抜けられそうです。
 
 



2005年10月13日(木) 『文体とパスの精度』

 
馬鹿な人間の人生には、当然の帰結として馬鹿な事しか起きないんだ、と。そういうことが、実に良く、骨の髄まで滲みわたるように分った数日間だった。

でもこれ、罰かご褒美かということなら、ご褒美だと思う事にした。もうね、いまから賢い人間になろうったって無理だと思うん。だから。この弛みきった脳みそには「ああ、スイートじゃった!」ということで、自分に都合良く記憶させてやろうか、と。

バカボンのパパも言っているではないか。“バカは死んでもバカなのだァ〜♪”って。(あ、ええっ?、これって、死後も続くのォ?!)

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自分のバカさをただじっと座って噛みしめ続けていてもしようがないので、テニスのクラスに出る。なぜかあれだけ毎回つった足が全然つらなくなったのはいいけれど、息切れが激しい。とにかくしょっちゅう水分補給して、息を整えながら最後までついて行く。

足がつらなくなったのは、仕事のストレスから解放されたことと、毎日の軽い筋トレ、ストレッチの効果なのだろう。ただし、息が切れるのはまだ煙草がやめられないからで、ウーンという感じ。

こういうことって“やめられない”というのは嘘で、ただ“自分がのやめたくないからやめないだけ”ということは、自分でも良くわかっているのだけど。テニスそのものの勘はほとんど戻ってきたから、もう少ししたらもとのレベルのクラスへ戻れると思う。
 
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書店にて、購入本。

 「1分間リンパマッサージダイエット」 渡辺佳子(アスコム)
 「文体とパスの精度」 村上龍+中田英寿(集英社文庫)
 
 
リンパマッサージの本は他にもたくさん出ているけれど、これは特に売れていて、この次買おうとおもっているうちに軒並み売り切れ状態に。本日、丸善T田沼店にて山積みされているのを発見して、即買い。リンパマッサージは、とにかく気持ちがいいです。もう少し有酸素運動と筋トレで身体の基礎を作って、それからピラティスとこのリンパマッサージを組み合わせるというのが、いま私が考えている“理想型”。

「文体とパスの精度」、以前は、個人のメールのやり取りを見せられてもなぁ、と思っていたのだけど。そしてその思いは、いまも変わらないのだけど(笑)。本の内容は、1997年、W杯フランス大会の前年から2003年、KOREA/JAPAN後、ヒデのパルマ在籍時代までのことが綴られている。

それで、立ち読みしていたら、この前のW杯のスペイン×アイルランド戦について触れている部分があって。あれは私にとってのベストマッチ、in KOREA/JAPAN。スペインは試合中に一度PKを止めながらも試合終了間際にまたもやPKを与えてしまい、結局延長でも決まらずに最後の最後にPK戦で勝ったという…。

あのとき延長で決まらずにPK戦へもつれ込んだとたんに、もうベンチにさがっていたラウールが、幸せそぅ〜な顔で微笑んだんだよね。ラウールというのは普段はまず、ああいう顔は見せないひと。それが、まるで綺麗な花がゆっくりと蕾を解くかのような微笑みを…(笑)。まぁ、綺麗と言う以上に不思議な光景で、いまでも彼のあの顔は忘れられない。で、あの笑顔を観た瞬間に私はスペインの勝利を確信、その通りになったのだった。

読めば読むほどこんな振り返りの連続で、たいそう疲れそうな本。なので、少し離れたところに置いておいて、たまに手に取って少しだけ読むというのが良さそう。あ、それと。ヒデと龍サン、この二人の親密さにはマジでむかつきます(笑)。

さあ、そろそろスカパーのサッカーセット、視聴契約を再開しようかな。


 
 


2005年10月12日(水) マキコさん

 
昨晩。

ひとりで考え込んでいても心臓が痛くなってくるだけ、手足の指先がつめたーくなってくるだけなので、荻窪方面へ、イノチの電話をかける。

数年ぶりに声を聞くマキコさんは、ちょうど明日なら時間があるから、じゃあちょっと会おうか?とうことに。すごいな。すぐ「行くよ」って言える、そういう人って、すごい。

そして、またしても、自分の知り合いにもこういう人がいる(いた)のだということに気付いて呆然とする。どうなっているのさ。勿体ない話ではないか。

電話を切ったあと、荻窪方面からもの凄いエネルギーが飛んで来て、私の身体は正体不明の光に包まれました(言ってることがアブナイ)
 
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きょう。

マキコさんは、ブロッコリと枝豆を携えてやってきてくれた。お礼に特製チヂミとトック(韓国風餅入りスープ)を作って、一緒に食べる。最近は誰にでもチヂミを食べさせる傾向にあるな私は。

マキコさん、馬鹿チマリスの話に一々呆れていた様子。申し訳ない。あまりの申し訳なさに、帰りがけ、トック一袋と、チヂミ(使いかけ)一袋を進呈する。いまの私にはこんなことしか出来ません。申し訳ない。

“孤独が私の友だち”てなことを平然と言い放っていたこと(しかも数カ所で)を深く恥じ入った次第。いや、孤独って場合によっては或る意味財産だと思っているんだけれども。使い方を間違えるとイタいよね?

とにかくこれからは夜になったら寝る事にした。駄目だ、朝までなんか起きてちゃ。深夜の静謐なんて、いまのチマリスには高級すぎらあ。そのうえ老化も加速するではないか。アンチ・エイジング。(見た目のことより、中身育てろよ!!)

…マキコさん、ありがとうございました。
  
 
 
 


2005年10月11日(火) 生きてます。

 
生きてます、辛うじて(笑)

あとで更新します。

しかし、人生はツライな。人生のバカヤロウ!!
 
 
・・・すぅはぁ〜、すぅはぁ〜(肩で息)
 
 
 
 


2005年10月07日(金) 餅/24/イニシャルJ

 
神様、これはご褒美ですか、それとも何かの罰ですか。
 
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絵に描いた餅で食中毒みたいなこと(韓国の坊やのことdeath)も、いい加減飽きた、嫌になった、どうせ中毒するならリアル餅で、などと軽口を叩いてはいたのだ。

でも、だからってなにもこんな餅につまずくことはないだろう。だいたいこれ、ちゃんと米から作ってますか。いや、まがい物とは言わないけれど、超新種の餅米から出来ているような。

どうしてこんなことで私を試すのだ。
こんなことされれば、即座に軟弱脳のバカっぷりを露呈する私であることはわかりきっているだろうに。




2005年10月05日(水) 台北は夜

 
またメールが来た。いま、台湾にいるそうだ。
台北と、台北の南にある新竹という町を訪れているそうだ。

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この人は不思議な人で、簡単な事実だけを書いたメールをたまに送ってくるのだけど、それがいつもヒンヤリとした手触りの文章で。

今回も“まだ気温は30度まで上がる、湿度が高くて少し歩くと汗をかく”と書いてあるにも拘らず、全部読んだあとでは、台北が“夜の都”みたいに感じられる。陽光よりも夜気が先に立つ、とでもいうのかしら。何なんだろうね、こういうのって。よっぽどニヒルな御仁なのだろうかしら?

もしかしたら、すんごいお爺さんだったりして。実は女性だった!なんてのもいいっスね(笑)。一番チョアなのは、物静かで胸板の厚い文学青年だったってパターン。コレだよ!(自分で書いてて恥ずかしい)

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それで、今日は何となく気分を変えたくなって、家ではジェシー・ノーマンのベスト(旧い録音)、外ではジュリアン・クレールなんか聴いていた。ジフンチャンとepik high 以外の音を聴くなんて、ほんと久しぶり。
で、両方とも今迄になく良かったんだな、泣ける感じで。んん〜、いいぞチマリス、その調子(笑)

だいたい、こんなときにチョン・ジフンの「スゥ〜、ハァ〜〜」なんか聴いたら、大混乱しちゃうからさ。せっかく台北の気分になってるのに、香港思い出しちゃうじゃない? ほんとだったら今日向こうへ発ってたはずなのに(…って、アイタタ、自分で書いてて思い出しちゃった)。
 
 
 
あー。まだちょっと引きずってるみたいだ、ズルズルチマリス。






2005年10月03日(月) 買い替えどき

 
いったいどうしたら、こんなふうになるのだろう?私のipodのイヤホンコード。断線寸前。出ちゃってる、見えちゃってる、中の銅線。
このまえ妹にも「いいかげん新しいの買ったら。もうムリだよ!」と言われたばかり。





来月、旅行に行く前に買い替えよう。(またすぐ、ガヒガヒになるのだろうから、旅行直前にしようっと)





2005年10月02日(日) ヨコハマ

 
先日。

英会話のクラスの後、横浜の父の家を訪ねる前に、関内で下車して中華街〜元町を歩いてみた。若かりし頃の、チマリスの遊び場なり。

しかし、跡形もありませんでしたね。その後、少しずつ変わって行く様子を何年かおきにチラチラと見てはいたのですが。あの当時はそんなこと、これっぽっちも考えなかったけれど、きっと私が若くてバカで調子こいて遊んでいた時代にも、同じ感慨にふける先達がいたのだろう。

持ち回り、といえばそれまでだけど、たとえば矢作俊彦なんて、いまはもう横浜なんか素通り、訪ねもしないのだろうか。それとも、どこかにこっそり、秘密の場所をキープしているの?

とても暑い日で、日焼け(顔に襲いかかる紫外線)を気にしながら歩いていたら、急に足が重たくなって来て、それは精神的なダメージではなくて、テニスのレッスンで足に疲労がたまっていたためなのだった。筋肉痛というよりも、股関節が動かない。嗚呼、変わったのは町ばかりではなくて、アタシの方も変わったのね…

中国茶(台湾緑茶)を求めてもう何件かお店を回りたかったけれど諦めて、元町でコーヒーを飲んで一休みしてから、洋光台の父の家へ向かった。お茶は、『悟空』で文山包種(ブンサンホウシュ)一袋を買ったのみ。『鴻昌』の前を通るときチラと中を覗き込んだら、それだけは変わらずいつもの場所にエディさんが、いつもと変わらぬギョロリとした目を開けて座っていた。



 



2005年10月01日(土) レアルマドリーよりチョア!

 
イベント時によくジフンチャンの通訳をされている方の談話が、某サイトにアップされていました。それによると…

小麦色の肌は、塗っているのではなく焼いたもののようです。でも、眠っていないというのはビンゴだったみたい(当然!)。
 
 


↑このまえ、ソウルでサイン会したときのジフニ。最近の彼の雰囲気が伝わって来る、わりと好きな一枚。

伝え聞くところによると、この時ファンの子が「もうダイエットはやめようよ。」と声をかけたそうな。うん、うん。でも奴には言ってもムダだよ(笑)


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今頃、全国のジフニペンは怒り狂っているんだろうなぁ。今日の、韓流オールスターサミット、地上波(フジ)放映。RAINの登場シーンは、ことごとくカット!だから言ったじゃないのぉ。フジは、ヨンハ、サンウ、ビョンホンはOKだけど、RAINはだめなんだって。

どうしてそうなったのか、その経緯と、それを納得できるかどうかは別として、おそらくこれは社の方針、決定事項なんだと思うよ。私なんかサミットの主催者サイドにフジTVの名前をみつけたときはエッ!と思ったもん。よく、RAINを呼んだなーって、ビックリしたわ。

しかし、いくら『韓流アワー』内の扱いとはいえ、よくあそこまで思いきり良く切ったね、フジも(笑)。オンエア心待ちにしていた人は本当にお気の毒。こんどチマリスキャプチャで、ジフンチャンのウェスト露出画像ベストテン作ってアップしますから、それみて癒されてください(笑)

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そんな、ジフニペンから見たらにっくきフジTVだけれど、番組構成は考えてましたね。特に、ドンゴン、ビョンホン、サンウは分るけれど、もう一人は誰?って扱いが多かったチョン・スンウ。彼をきちんと扱っていたのはさすが。スンウと新潟地震の被災者の交流はフジ側にしてみれば、格好の番組材料だった(嫌な書き方でゴメンナサイ)と思うけれど、結果的にはスンウの人柄がよくわかる、いいコーナーに仕上がってたし。

あっ、そうそう。スンウssiといえば、衝撃の発言がありましたね。野球好きの彼の草野球チーム。メンバーの名前を聞きましたか?!
エースがチャン・ドンゴンってだけでも凄いのに、他にもまだ、チョ・インソン(このひと芝居は重いけど素が可愛いのよ)、チョン・ウソン、チ・ジニがいるという…、、、チマリス、興奮して顔、真っ赤になりましたよ。こっこっ、こんなメンツ、はっきり言って、レアルマドリーよりチョア!(笑)

これで次の日韓交流イベントは決まりましたね。サミットでも大喜利でもなく、次は、日韓スター対抗野球大会で! で、第二部はサッカー大会で、チョ・ハンソン、カン・ドンウォン呼ぶの。足りない分は、まずキム・ヨンマン(セクションTVの司会のひと)入れて、あとの頭数はチマリス、向こう行ってかき集めてくるから。…って、完全に激妄想モード突入だー!

ああ、楽しかった(笑)。本日はこのへんで。






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