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≫2005年10月31日(月)≫トリックオアーのこと

ハッピーハロウィーン!未だファッションデザインの悪夢からぬけだせないでいるけど。まさにナイトメア。でも今週さえ終われば一週間ほど秋休みだからね。頑張る。昨日はうちでハロウィン&友達の誕生日パーティーで凄く楽しかったよ。いはらんからは黒猫にゃんこのめっちゃお洒落な仮面を頂いて一日ずっとつけてまして。もちろん服も真っ黒プラスオレンジで。みんなからも好評でそろそろ猫が板に付いてきました。ニャーオ。つるさがパンプキンパイを一から作ってナオはピザを六枚焼いてかなり準備は忙しかったけどどれも美味しくできて持ち寄りお菓子とジュースとでかなり豪華なパーティーだった!そして夜はなぜかCATS鑑賞へなだれこみ、初めて見る子をあっと言わせてやったり。さすがアートやってるだけあって皆さん真剣で驚く。ナオはこのアドちゃんが好きでーとかちゃちゃ挟めない感じ。すげえ。嬉しい。あいやー次のナオ的ビッグイベントはきっと多分絶対マイバースデイだ...!22!!?こわ!去年は入院という最低の誕生日だったので今年は絶対自分で盛大に祝うよ。何観にいこうかなー!日本じゃあ国民の休日だったんで産まれてこのかた誕生日は絶対休みだったんだけど、イギリスは関係ないからきっと学校だー学校で迎える初バースデイだとうきうきしてたら水曜日でこっちでも学校お休みの日でしたよ。ああ、やっぱり休みなんだー嬉しいけど。


It's right that it's Halloween, because it was her favorite holiday.
ちょっとしんみりハロウィンエピソード



≫2005年10月28日(金)≫ファッションのこと

ああなんだかもーー!やればやるほどファッションっていう分野にうんざりする。どうしよう。後一週間でなんとかしないといけないんだよ。学校で授業だからって割り切れば良いのはなんとなくわかるんだけど、何がこんなにひっかかるのかなあ。ファッションって上辺だけの世界に思えて仕方ないんだよね。見た目だけ。何か新しいものを求めてるだけでしかもかなり自己満足の世界。本当にナオには必要なさすぎて。全く受け入れられないよ。それでも一応は頑張っていくつか調べてみてね、一番とどめだったのがヒッピーはファッションじゃない。生き方だっていうの読んで、あいやーまったくなんてこった!と。ヒッピーだってパンクだってバイカーだってボヘミアンだってゴスだってモッヅだって生き方なんだよ。主張があって理由があって時代背景があって生まれた「スタイル」であって、それをただファッションとして取り入れるのはナオは駄目だ。申し分けなさすぎる。例えばクロスのアクセサリーをお洒落でつけるのにすら我慢できないナオは絶対に色んな見た目要素だけを頂いて何か新しいものを生みだそうなんていうファッションデザインは無理なんだ。つーか無理。無理無理無理無理無理。弱音でうざすぎてもう本当にどうしようもない。だけどたまにはこんなこともあるんだよね。日記なので書いてしまう。本音を言えば、既にファッションって言葉を崇拝してる人たちに軽く一歩引いちゃうくらいにはこの分野嫌いすぎる。美を謳ってる世界だけど全くナオが思う美は感じられない。新しさがそんなに大事かなあ。そりゃあ鎧とヒッピーの外見を合わせたらそのどちらでもない何かが出来るだろうけど、そこにはもう本来の鎧なら例えば守るための、ヒッピーならラブアンドピースの目的はなくなって、形だけの新しいだけの何かにしかならない。もっと実用的なものならそれは最高に素晴らしいと思うけど、見た目が格好いいとか可愛いとかお洒落とかそんな理由、くだらないとしか思えないんだ。狭いかなあ。まあ、一番に毛嫌いする理由はきっと多分クラインが流行廃りのファッションを全面否定したからだと思うんだよね。クラインに関しては盲信、ですから。あぶない!



≫2005年10月26日(水)≫嵐のこと

ファッションウィーク始まりました。ああしんどい。正直やっぱりどうしても理解できない分野だと思う。ブランドとかそういうこだわりがまずわからない。月曜日にロンドンのブランドショップめぐりをクラスでしたんだけど、あの売る気はあんまりないのよ飾ってるだけの雰囲気も気持ち悪いしでも同じ飾ってるでもやっぱり売り物だから美術館とかみたくはじっくり見れないでやっぱり奴らの存在意義疑うよ。値段も目眩しそうなくらいだし困ったなあ。まあ実際授業はきっとこれからもっと自分でデザインする方に向いてくだろうからそこまで心配もしてないけど。そろそろ良いかなと見計らってナオは何度目かのナショナルギャラリーでゴッホに話きいてもらいにいっちゃった。贅沢!あのひまわり見てるとヘコんでらんない気になる。やる気でるよ。で昨日はまたクラスでウォレスコレクションへスケッチに行って、メインは鎧だったのだけども上にはロココ絵画のコレクション揃ってるらしから途中美術鑑賞へ。でもやっぱフランスロココはなあナオには甘すぎる。そこにまじってルーベンスとハンスはハっとしたね。素敵でした。一通り描き終わったらどうしても今行きたいという気持ちに駆られテートギャラリーも行っちゃった。そして出会ったターナーコレクション。一番見たかったのは今ナオブームなラファエル前派の絵の数々だったんだけどさあ、ターナーはまずいね。不意打ち。しかもしかも。石澤さん!見たよ。夢にまで見たあのターナー二枚を見てしまったよ。嵐の二枚を見たんだよ。あるって知らなかったよー本当部屋に入ってまた涙でた。駄目だ、ターナーに涙腺弱すぎ。そんなに大きい絵でもなし、だけどもあの大気は本気信じられない激しさと優しさとでああ言葉でなんて説明は不可能だね。ずっと見てて絶対飽きない。また来ますと言って帰ってきました。この二日間は贅沢美術鑑賞だったな。さてファッションウィーク頑張るぞ!



≫2005年10月20日(木)≫野獣のこと

http://starbulletin.com/2005/07/15/features/story2.htmlとりあえずナオは最高に面白かったのでアドレスメモ。ホノルルでは彼はスターに違いないよ。確信。てか世界一可愛い野獣だ!観たかったー!しかも王子さまに戻ってもぜったい素敵じゃーん!良いな。理想だな。



≫2005年10月19日(水)≫鷲のこと

彫刻についてのエッセイが英語という壁により困難きわまりないので息抜きにアート検索してて、見つけたこれ、The Rape of Ganymede(凄い題・・・)。ギリシア神話の一つでトロイの王子さまを鷲が誘拐する話なんだけど、これがモチーフの絵画がいくつかあって有名なところだとレンブラントやルーベンスも描いてるんだよ、で、我らがミケランジェロ。もう大好きな素描なんだけど、ちなみに今のデスクトップもこれなんだけど、やっぱりなんか違うなーレンブラントなんてめっちゃ恐ろしいシーンとして描いてるしルーベンスのは王子さまはらわた出ちゃってるし、他の画家たちも似たり寄ったりの突然の悲劇を描いてるんだけどさ、ミケランジェロのはさあ、王子さま、仕合わせそうで。鷹愛おしくてたまんなそうで。突然の悲劇ってゆーか至福の一時。この雰囲気がナオがミケランジェロ大好きな理由だよなあとか思ったね。ゴシック時代くらいまで、モチーフが神話とか聖書とか割と限られてたから同じ人物が色んな芸術家によって創造されて、それを見比べるのが面白い。他にもナオの興味で言うならサテュロスもかなり色んな表現されてて、もちろん一番に好きなのはあの踊るサテュロスだけれども、並べてみるのも面白いよ。ミケランジェロもサティロスは二個素描と彫刻があって両方とも本当素敵。同じモチーフでも表現の仕方は沢山あるんだよって話。例は違うけど今回のエッセイテーマでした。さあ続き続き!



≫2005年10月18日(火)≫人魚姫のこと

アクセルローズ、やっぱ最高。彼の歌声はクセがあってハードで美しい。最近ガンズンローゼスのライブ映像がフリーで見れるサイト見つけたんで入り浸りも良いとこ。ああやる気出る元気でる。好きだー!あとはクラシック聴いてます。グールドのピアノとベートーヴェンの交響曲第七番二楽章。なんか求めてるものが明確で面白いくらい。集中したいんだよね。金曜日から変わらずやりたいように思いのままに色々彫って刻んでたら仕舞いには先生からもクラスメイトからも褒められるまでになったよ!為せば成る!ナイフもって石を彫ってる時ほど集中できる時はないね。自分の底力みたり。ディスプレイ用のガラスだなも出来たし完成間近だーああ興奮する。そして学校帰りにはセントラルまで足をのばして舞台観て来ちゃった。人魚姫。コンテンポラリーなダンス中心のお芝居で人魚の動きがありえないくらい凄かった。人を超えてたね。人魚だった。劇場雰囲気も良かったし、面白かったよ。だけどね、一カ所王子さまの衣装凄かったのがあって、しかもとなりで観てたむがぼそりとコスチューム...とかつぶやくから可笑しくて息できないくらい静かに笑いが止まらなかったよー最悪!でも改めて衣装って怖いなって思った。影響力でかいよ。舞台観る前にボヘミアンなレストランで夕食とってから行ったんだけど、なんとも仕合わせ感じちゃった。仲の良い友達と美味しいご飯食べてイギリスの夜道歩きながら劇場に向かう感じがしかも席は前から3列目の真ん中で学生料金だし、仕合わせだなあとしみじみ。お父さんお母さん弟に親戚のみんなに友達に。感謝。つかみんな大好きすぎる。真面目に。



≫2005年10月14日(金)≫彫刻のこと

フラデイナイトイエー!今週はスカルプチャーウィークで毎日へとへとになってるよ。予想は少ししてたけどやっぱり案の定でここの指すスカルプチャーっていわゆるミケランジェロやドナテッロやロダンや棟方志功の彫刻ではなくて先生曰くペインティング以外の全てのものを指すんだよ、だった。はあ。モダンと呼ばれる時代になってからの彫刻とそれ以前の彫刻を同じ言葉で指すなってまず言いたい。そして現代のファインアートって呼ばれる彫刻は好き嫌いで言うなら迷わず嫌いだね。コンセプト→リサーチ→発展→理由→結果なんて段階踏んで作りたいものが外部から情報収集しなくちゃ出来ないような物なんて完璧な自分の作品なんて呼べないよ。素直じゃなさすぎる。ナオはファインアートこそ自分と素材の一対一の戦いであって全身全霊かけて制作して完成するものだと思う。だからこそ自分がそのまま作品にあらわれると思うしそれを見て人は制作者の声をきくんだと思うよ。まあ好みや流行りや時代なんだと思うけど。それを言うならナオは完璧に乗り遅れてる。でも追いつこうなんて微塵も思わないけどさ。学ぶ者としては最低の姿勢だーごめんなさい。だって信じてるのは大好きだった舞台on the ceilingでの一言。”if you want to create anything,you have to forget who you are”アート芸術ってこれに尽きるんじゃないの。作品にメッセージや理由をつけた時点でそれは芸術っていうより...広告?偉そうにすいませんすいません。でもさでもさ、ミケランジェロの彫刻だってゴッホの絵画だってシーレのデッサンだってその一心不乱さが魅力なんだと思わない?デュシャンの泉にやられた!とは思っても胸は揺さぶられない。絶対。せっかく学校通って時間と機会を与えられたなら自分の納得いくやりたいことやらなきゃ駄目だと思う。芸術分野は特にそうだよ。人の指示に従って出来た物が自己嫌悪に陥るようなものじゃあその物が可哀想だし全てに置いて無駄なだけ。開き直り上等ナオは自分の決めたことをする。



≫2005年10月07日(金)≫作品のこと

なかなか日記を書く感じが掴めないで放置だったのだけど、今日は違うよ。もう凄い感動しちゃっていけない。シアターウィークがとりあえず今日で終わってプレゼンだったんだけど、もうね、セットの人たちのプレゼン見てて色々凄くて凄かった。未来の舞台美術家の集まりだここは。今頃だけどこの環境のアメイジングさに気がつく。コスチュームとセットは教室違ってたからこの二週間接点はなかったんだけど、今日見てお前さんたち何しちゃったの!?と心から驚いた。だって仕上げてきた作品模型凄いんだもん!あ、一応書いておくけどコスチュームも全然負けてないよ、ただ作品がデザイン画の2Dと模型の3Dで、やっぱ3Dは迫力あるって!こんな人たちに囲まれてこれからも勉強するなんてなんて刺激的なんだ!そしてこの素晴らしい教師群とで無敵だよデザインフォーパフォーマンス。いやあ心から舞台の道選んで最高だと思う。これで英語だよ問題は!英語なんとかしなくちゃ。先生と話すのだってクラスメイトと意見言い合うのだって英語出来なきゃそれこそお話にならない。今のところ打ちのめされてばっかだから、でも前向きに勉強しよう。だってもしもっと頑張って英語やったら絶対確実にナオにとって最高級の喜び掴めるもん。そんなんで努力しないのはバカだよ。ぐずぐずしてらんないね、やる気でるーー!!!学校始まって二週間、初めてのことばっかで戸惑ってなげやりにもそりゃあなったけど終わってみたら自分の仕合わせを噛みしめてる。足りないものが英語力だけであとはこんなに満ち足りてて凄いと思う。一瞬こんな環境を与えられてるイギリス人を羨ましいとか思っちゃったけど、でもナオは今そこに混ざっててでも彼らの知らない日本の文化も知ってるんだから、やっぱり日本人で、この家族に生まれて最高だ。てゆうか最高だ!人生初のコスチュームデザイン画とムードボードは結構自分で気に入っちゃったし壁に堂々飾ってみた。ここから始まれ!



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